ヒロインだと言われたって知るか！

第4章 学園卒業しました！同時に結婚しました

一件落着？

  王都に居て、待っていてくれたヴィルジーク様。

  心から温かくなる笑みを浮かべて、抱き締めてくれた。

  その日は、分かれた後の話を聞いて、自分も話して過ごした。

  のだけど、ヴィルジーク様たち、帝国を出てアゼリア王国に入るまで、雁字搦めに動きを制限されていたそうだ。

  アゼリアに入ってからは、最速で国に戻ったそうだけど。

  
  ヴィルジーク様達が、アゼリア王国に抜けるまで、時間稼ぎで、最後に行ったダンジョンに行って、取りたかった物を採って来た。と言って……

  色々と出せば、目を丸くしてた。

  希少な薬草だけじゃなく、果物も、ブレンダやイベルダが興奮するくらいにいい物だったし。

  後で、少しコーデリアにお裾分けするつもりでいるけど。

  その時に、レイリア神聖国の考え方などの話をしたんだけど……

  「ところ変わればって事か…」

  ヴィルジーク様も同意してくれた。

  それと……

  聖女ジルを見て、エイドリアン公爵が一目惚れしてたって、口にすれば、ヴィルジーク様、苦笑してた。



  帰国して数日後、王宮での謁見となった訳だけど……

  その前に、コーデリアの屋敷で予め、お話し合い。

  帝国の事情は、ヴィルジーク様からもしてあるけど、自分から見た帝国、更に神聖レイリアの事もあるんで。

  ちなみに、自分が聖女ジルを連れて来たと思わせない様に、まだエイドリアン公爵様共々、王都には来てない。

  で、コーデリアに珍しいお土産を渡せば、喜んでた。

  でも、コーデリアも転生者だと、帝国は捉えてる様なので、気を付けてと言ったので……

  「もっと欲しくなったら、冒険者に頼むしかないわね」

  既に、無くなった時の事を考えてた。

  謁見を終わったら、スタンピードが減ったといえ、辺境なので、ヴィルジーク様共々戻るつもりで居る。

  それに、「調合待ちの品がたくさんあるのよ」

  薬も、最上級の材料がようやく揃ったので、頑張りたいんで！

  ただ……

  材料が今のところ、帝国の上級ダンジョンでしか見付けられていないっていうのが、今後のネック。

  まあ、取れるだけ取って来たので……

  作れる婆ちゃんに、10本分を渡して、確定として。

  自分がどれだけの数、作れるかだよねえ。

  一応、そういう意味もあって、辺境に戻りますって、言っておいた。

  鬼門の帝国と反対側の南のローランド王国に、材料探しに行っても良いし。



  「帝国が暴挙に走ろうとすると、魔王が現れる」


  そういう話が、まことしやかに、各国の平民にまで語られる様になった裏には、多くの冒険者の存在があった。

  のだけど、最初の口火が自分の愚痴だと思われる。

  辺境に戻って、エリクサーという最上級回復薬を作るという過程で、妊娠が発覚して……

  ローランド王国に材料探しに行くなど、予定してた事が全部吹き飛び、てんやわんやになるのは、後のお話。



  ちなみに、ブレンダが調子悪かったのは、卵があったから。

  フレスベルグの雛たちが飛べる頃には、タミアの子達が召喚獣の小屋の中で走り回ってた。





本編END



  ラストがグダグダですみません。