17 / 21
#17 再会(1)
しおりを挟む
とあるマンションの一室。
その浴室につながる洗面所から一人のデブ男が出てきた。
「ふぅ、いい湯だった……」
男は鏡餅のごとき見た目。そのぷるんもちっとした肌からはつきたての餅のごとく湯気が出ている。
彼の名前は田代学。
魔王討伐を果たした元勇者であり、ついこの前、このパラレルワールドに帰還し、現在は高校に通う新一年生である。
学がまるい首にかかったタオルで髪をふきながらリビングに入ると。
メイドがスタンバイしていた。
隙一つないクラシカルなメイド服の妙齢の女だった。
女の名前は新藤彩花。
パラレルワールド帰還三日目の朝、学の部屋に押し入ってきた押しかけメイドである。今ではこのマンションに引っ越し、ますます学の世話に精を出している。
彩花は手に持つコップを学にうやうやしく差し出してくる。
「ご主人様、お水にございます。他にご用がございますか?」
「ないよ、水、ありがとう」
学はコップを受け取ってソファにずしりと体を沈めた。
水で喉を潤しながら、ふと日中のことを思い出す。
「京子がみんなに馴染めそうでほっとしたな……」
学には高校入学初日にできた友人がいる。
名前は近衛京子。
学が暮らすこの街――日本ダンジョン特区に君臨する四大名家の一つ、近衛家。
京子はその次女である。
高貴な生まれを所作の端々に感じさせるが、けっこう気さくに話しかけてくる。だが、それは学に対してだけであって、他のクラスメイトとは一線を引いていたし、クラスメイトたちも京子の生まれを畏れている雰囲気があった。
体力測定があった昼休みなど、クラスメイトたちとお昼を一緒にしている間中、むすっと黙った時には学も心配した。
だが、翌日の今日の昼休みは一転、昨日の沈黙が嘘のように、食事中うまく会話を回し、場をつないでいた。最初は遠慮がちだったクラスメイトも最後は京子と普通に話をしていた。
学はちょっと感心して帰宅途中の電車内で――。
『京子はコミュ障ってわけじゃないのか』
『コミュ障?初めて言われました。人とお話するのはむしろ得意ですよ。なぜ、そう思われたのでしょう?』
『いや、学校に入って俺とばかり話しているようだったからさ』
『それは……学さんとお話しするのが楽しかったので……学さんは楽しくありませんでしたか?』
『いいや。京子と一緒にいると、いつも楽しいよ』
『学さん……』
潤んだ目で見つめてくる京子。
なんだか甘酸っぱい雰囲気になってしまった。自分がデブ男であることを忘れてしまいそうである。これで学がイケメンフェイスだったらさらにアクションをしかけただろうが、学はしょせん鏡餅風のデブ男。異世界の経験を経て、自分の体型を受け入れてはいるものの、自信があるわけではない。
その後は特に何事も起こらず、駅で二人は別れた――。
学がコップの水を飲み終える。
デジタル時計を見てみると、夜の八時を回っていた。
彩花をそろそろ帰さなければならない。彼女は放っておくと際限なくメイド業務時間を延ばそうとする。「敬虔なメイドだから」という謎のパワーワードを免罪符にして。
学がダイニングテーブルの方を見る。
彩花が姿勢正しく座っていた。
彼女自身も腕時計を気にしていたので、帰る準備をするのかと思えば、「そろそろだと思うのですが……」とつぶやく。まるで何かを待っているようだ。
学はそのつぶやきが聞こえた。
「何がそろそろなんだ?」
「はい、ご主人様。ご主人様に電話がかかってくるのがでございます」
「……君はいつから予言者になった?」
「はて?私は生まれも育ちもメイドにございますが?」
「生まれと育ちの後は普通地名なんだよなあ……まあ、いいや。それで、俺に電話がかかってくるの?本当?」
「タレコミを信じるのであれば、ですが。ですが、情報元は諜報部ですので、確度は高いかと思われます」
「諜報部……彩花のギルドにはやっぱりそういうのがあるのか」
「ございます。各地のメイドよりもたらされる情報を収集、解析する部署のことでして、それらの情報は本来、私ども教団の教義のためのみに利用され、今回のような誰それへの電話という私事が外部に漏れることは通常あり得ないのですが、このたび、誠に喜ばしいことに諜報部にご主人様の派閥の者が生まれまして、その伝手が――」
「待ってくれ!派閥?増えたの?彩花以外に?」
派閥とは、彩花が所属するギルド「メイド教団」において、世間にいる男の誰を「ご主人様」と呼ぶかで分かたれるグループのことであり――「ご主人様」以外の男は「旦那様」らしい――、彼女たちにとっては信仰を左右する一大事とのこと。
学はこれを知った時、楽観視していた。
学を「ご主人様」と呼ぶ変わったメイドは彩花くらいのものだろう。なら、そんなに問題ないよね、と。そう軽く思っていたのだが……。
彩花がすごくいい笑顔で力強く頷いた。
「ご主人様の派閥は日々、着々と増えております」
「なんで!?――あ!彩花、あれは広めるなって言ったろ!」
「あれ、とはもしかして「さすごしゅの章」のことにございますか?」
「そう!その変なネーミングのやつ!」
少し前、通学途中の駅の待ち時間に、京子と彩花が仲良く何かを読んでいたため、学が覗いてみると、学自身の一日の様子を事細かに書いたものだった。学は悲鳴を上げ、それを取り上げた。あんなものがもし広まれば、もうお婿にいけない――。
「書くことはお許しくださいましたよね?」
「まあ……書く書かないは個人の自由だから……」
「ならば、私にやましいことはありませんが?「さすごしゅの章」はいつかご主人様が布教を認めてくださるその日のため、私的に書き連ねているだけにございます」
「そんな日は絶対来ないから……それなら何で派閥が増えるんだ?」
「ご主人様は京子様に護衛がついているのをご存じでしょうか?」
「ああ。通学中は常にいるし、高校にも何人かいるだろ?俺のクラスメイトにも」
学は元勇者だ。
気配や視線を感知するのは当たり前の技量だ。
なぜなら、それがなければ、魔王率いる魔物の大群の中、四方八方からくる物量攻撃に対処できなかった。あと遠征中の奇襲などにも。
そんなことを知らない彩花は恍惚と手を組んで。
「そこまでお気づきとはなんという慧眼……さすごしゅ……!」
と学を褒め称えた後で話を続ける。
「彼女たちは教団の暗部。メイド服を脱ぎ去った禁忌のメイドたちにございます。その活動内容は多岐にわたりますが、一般人に紛れた護衛も仕事の一つです」
「あれ、メイドだったのか……禁忌のメイドとは一体……で、それが派閥とどうつながるんだ?」
「ご主人様は常日頃、京子様と学校生活を共にしておられます。暗部の彼女たちが京子様をお守りすれば必然、ご主人様のことも目につきます。ご主人様が京子様や他の方々に見せる優しさを目撃し、ご主人様に対して心を動かされていきました。そして、極めつけは昨日の体力測定。ご主人様の別格のご活躍を目撃した暗部、その報告を受けた諜報部に一気にご主人様の派閥が生まれました。いまだ少数の派閥ですが、ご主人様の光の導きでメイドたちの曇った眼が開かれたことに、私はご主人様の一のメイドとしてまこと誇らしく思います」
胸に手をあてて堂々そう告げる彩花に対して。
「あ、頭が痛い……」
学が思わず頭を抱えた時。
スマホから着信音が鳴った。
通知された番号は登録されてないものだった。
「本当に電話がきたな……結局、これは誰からの電話なんだ?」
「九条環様――四大名家が一つ、九条家の長女様にございます」
学は思った。誰?俺、まったく面識ないよね?、と。
その浴室につながる洗面所から一人のデブ男が出てきた。
「ふぅ、いい湯だった……」
男は鏡餅のごとき見た目。そのぷるんもちっとした肌からはつきたての餅のごとく湯気が出ている。
彼の名前は田代学。
魔王討伐を果たした元勇者であり、ついこの前、このパラレルワールドに帰還し、現在は高校に通う新一年生である。
学がまるい首にかかったタオルで髪をふきながらリビングに入ると。
メイドがスタンバイしていた。
隙一つないクラシカルなメイド服の妙齢の女だった。
女の名前は新藤彩花。
パラレルワールド帰還三日目の朝、学の部屋に押し入ってきた押しかけメイドである。今ではこのマンションに引っ越し、ますます学の世話に精を出している。
彩花は手に持つコップを学にうやうやしく差し出してくる。
「ご主人様、お水にございます。他にご用がございますか?」
「ないよ、水、ありがとう」
学はコップを受け取ってソファにずしりと体を沈めた。
水で喉を潤しながら、ふと日中のことを思い出す。
「京子がみんなに馴染めそうでほっとしたな……」
学には高校入学初日にできた友人がいる。
名前は近衛京子。
学が暮らすこの街――日本ダンジョン特区に君臨する四大名家の一つ、近衛家。
京子はその次女である。
高貴な生まれを所作の端々に感じさせるが、けっこう気さくに話しかけてくる。だが、それは学に対してだけであって、他のクラスメイトとは一線を引いていたし、クラスメイトたちも京子の生まれを畏れている雰囲気があった。
体力測定があった昼休みなど、クラスメイトたちとお昼を一緒にしている間中、むすっと黙った時には学も心配した。
だが、翌日の今日の昼休みは一転、昨日の沈黙が嘘のように、食事中うまく会話を回し、場をつないでいた。最初は遠慮がちだったクラスメイトも最後は京子と普通に話をしていた。
学はちょっと感心して帰宅途中の電車内で――。
『京子はコミュ障ってわけじゃないのか』
『コミュ障?初めて言われました。人とお話するのはむしろ得意ですよ。なぜ、そう思われたのでしょう?』
『いや、学校に入って俺とばかり話しているようだったからさ』
『それは……学さんとお話しするのが楽しかったので……学さんは楽しくありませんでしたか?』
『いいや。京子と一緒にいると、いつも楽しいよ』
『学さん……』
潤んだ目で見つめてくる京子。
なんだか甘酸っぱい雰囲気になってしまった。自分がデブ男であることを忘れてしまいそうである。これで学がイケメンフェイスだったらさらにアクションをしかけただろうが、学はしょせん鏡餅風のデブ男。異世界の経験を経て、自分の体型を受け入れてはいるものの、自信があるわけではない。
その後は特に何事も起こらず、駅で二人は別れた――。
学がコップの水を飲み終える。
デジタル時計を見てみると、夜の八時を回っていた。
彩花をそろそろ帰さなければならない。彼女は放っておくと際限なくメイド業務時間を延ばそうとする。「敬虔なメイドだから」という謎のパワーワードを免罪符にして。
学がダイニングテーブルの方を見る。
彩花が姿勢正しく座っていた。
彼女自身も腕時計を気にしていたので、帰る準備をするのかと思えば、「そろそろだと思うのですが……」とつぶやく。まるで何かを待っているようだ。
学はそのつぶやきが聞こえた。
「何がそろそろなんだ?」
「はい、ご主人様。ご主人様に電話がかかってくるのがでございます」
「……君はいつから予言者になった?」
「はて?私は生まれも育ちもメイドにございますが?」
「生まれと育ちの後は普通地名なんだよなあ……まあ、いいや。それで、俺に電話がかかってくるの?本当?」
「タレコミを信じるのであれば、ですが。ですが、情報元は諜報部ですので、確度は高いかと思われます」
「諜報部……彩花のギルドにはやっぱりそういうのがあるのか」
「ございます。各地のメイドよりもたらされる情報を収集、解析する部署のことでして、それらの情報は本来、私ども教団の教義のためのみに利用され、今回のような誰それへの電話という私事が外部に漏れることは通常あり得ないのですが、このたび、誠に喜ばしいことに諜報部にご主人様の派閥の者が生まれまして、その伝手が――」
「待ってくれ!派閥?増えたの?彩花以外に?」
派閥とは、彩花が所属するギルド「メイド教団」において、世間にいる男の誰を「ご主人様」と呼ぶかで分かたれるグループのことであり――「ご主人様」以外の男は「旦那様」らしい――、彼女たちにとっては信仰を左右する一大事とのこと。
学はこれを知った時、楽観視していた。
学を「ご主人様」と呼ぶ変わったメイドは彩花くらいのものだろう。なら、そんなに問題ないよね、と。そう軽く思っていたのだが……。
彩花がすごくいい笑顔で力強く頷いた。
「ご主人様の派閥は日々、着々と増えております」
「なんで!?――あ!彩花、あれは広めるなって言ったろ!」
「あれ、とはもしかして「さすごしゅの章」のことにございますか?」
「そう!その変なネーミングのやつ!」
少し前、通学途中の駅の待ち時間に、京子と彩花が仲良く何かを読んでいたため、学が覗いてみると、学自身の一日の様子を事細かに書いたものだった。学は悲鳴を上げ、それを取り上げた。あんなものがもし広まれば、もうお婿にいけない――。
「書くことはお許しくださいましたよね?」
「まあ……書く書かないは個人の自由だから……」
「ならば、私にやましいことはありませんが?「さすごしゅの章」はいつかご主人様が布教を認めてくださるその日のため、私的に書き連ねているだけにございます」
「そんな日は絶対来ないから……それなら何で派閥が増えるんだ?」
「ご主人様は京子様に護衛がついているのをご存じでしょうか?」
「ああ。通学中は常にいるし、高校にも何人かいるだろ?俺のクラスメイトにも」
学は元勇者だ。
気配や視線を感知するのは当たり前の技量だ。
なぜなら、それがなければ、魔王率いる魔物の大群の中、四方八方からくる物量攻撃に対処できなかった。あと遠征中の奇襲などにも。
そんなことを知らない彩花は恍惚と手を組んで。
「そこまでお気づきとはなんという慧眼……さすごしゅ……!」
と学を褒め称えた後で話を続ける。
「彼女たちは教団の暗部。メイド服を脱ぎ去った禁忌のメイドたちにございます。その活動内容は多岐にわたりますが、一般人に紛れた護衛も仕事の一つです」
「あれ、メイドだったのか……禁忌のメイドとは一体……で、それが派閥とどうつながるんだ?」
「ご主人様は常日頃、京子様と学校生活を共にしておられます。暗部の彼女たちが京子様をお守りすれば必然、ご主人様のことも目につきます。ご主人様が京子様や他の方々に見せる優しさを目撃し、ご主人様に対して心を動かされていきました。そして、極めつけは昨日の体力測定。ご主人様の別格のご活躍を目撃した暗部、その報告を受けた諜報部に一気にご主人様の派閥が生まれました。いまだ少数の派閥ですが、ご主人様の光の導きでメイドたちの曇った眼が開かれたことに、私はご主人様の一のメイドとしてまこと誇らしく思います」
胸に手をあてて堂々そう告げる彩花に対して。
「あ、頭が痛い……」
学が思わず頭を抱えた時。
スマホから着信音が鳴った。
通知された番号は登録されてないものだった。
「本当に電話がきたな……結局、これは誰からの電話なんだ?」
「九条環様――四大名家が一つ、九条家の長女様にございます」
学は思った。誰?俺、まったく面識ないよね?、と。
102
あなたにおすすめの小説
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松田は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
↓
PS.投稿を再開します。ゆっくりな投稿頻度になってしまうかもですがあたたかく見守ってください。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる