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08. 捕食者のワルツ
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デビュタントからも逃走するわけにはいかなかった。
ミアベルは覚悟を決めた。
知らぬ存ぜぬ。それを貫くしかない。それに何より、あの怪しげな男たちを取り逃がしてしまった以上、テオの身に危険が迫っている可能性はまだ消えていないのだ。
元いた場所に戻ると、ライアンが血相を変えて飛んできた。
「ミアベル!どこに行ってたんだ!?探したよ!」
「緊張しちゃって、少し風に当たっていたの」
「風に?髪に葉っぱがついてるよ?また木に登ってたんじゃないだろうな」
ライアンが呆れながら、ミアベルの銀髪から枯れ葉を取り除く。こういうところだけは、意外と鋭い。ミアベルは誤魔化すように微笑み、ライアンの腕に手を添えた。
「いよいよだぞ」
ライアンが耳打ちする。
ファンファーレが高らかに鳴り響き、大広間の扉が重々しく開かれた。
一歩足を踏み入れると、そこは光の洪水だった。天井では何千もの蝋燭がシャンデリアできらめき、着飾った貴族たちがひしめき合い、品定めをするような視線を、入場してくる少女たちに向けていた。
そして、その突き当たり。深紅のベルベットの壇上に、玉座があった。
国王はすでにアルコールで顔を赤くし、大きすぎる声で笑っていた。だが、ミアベルの視線は、その右隣に座る彼だけを捉えていた。
テオがいた。
一回り小さな玉座に、彼は座っていた。
銀糸で見事な刺繍が施された黒い儀礼用の礼服をまとい、片手で頬杖をつき、足首で足を組んで退屈そうに背もたれに寄りかかっている。この煌めく光の中でも、彼の存在は夜の闇のように静かで、圧倒的だった。
その隣には、ルーカス第二王子が座っていた。
テオとは似ても似つかない。母親譲りの派手なブロンドの髪をせわしなく撫でつけ、指には悪趣味なほど多くの指輪をはめている。彼は、入場してくる少女たちをねっとりとした目つきで眺め回し、時折ニヤニヤと卑しい笑みを浮かべていた。
それから、ミアベルの視線がわずかに横に逸れ――世界が停止した。
国王の隣に座る、冷ややかな女。忘れもしない。忘れられるわけがない。
アイリーン・リンドバーグ王妃。テオの継母だ。
喉の奥で息が詰まる。
十三年前と何一つ変わっていないように見えた。慈愛に満ちた穏やかな笑みを浮かべているが、その冷たく死んだ目は決して笑っていない。突然、古い記憶が暴力的に襲ってきた。塔から突き落とされた感覚。汚いものを見るような視線。雪が体温を奪っていく痛み。
激しい吐き気が胃の中で渦巻いた。
血液が凍りつき、次の瞬間には目まいがするほどの熱さで沸騰した。あの女が、全ての元凶だ。テオの魔力を、笑顔を、温もりを奪った悪魔。
絹の手袋の下で、皮膚が破れるほど強く拳を握りしめた。
本能が圧倒的な奔流となって押し寄せる。あの完璧な笑顔の仮面を顔から引き剥がしてやりたい。ミアベルは、その場に踏みとどまるために、人間としての理性を総動員して殺気を押しとどめた。
一組ずつ名前が呼ばれる。
「続きまして、ヒーローズ公爵家よりライアン様。並びに、アッシュワーズ家よりミアベル様」
ライアンは誇らしげに胸を張り、ゴールデンレトリバーのような満面の笑顔で腕を差し出した。
ミアベルはその手を取り、二人は壇上の御前へと進み出る。ミアベルはドレスの裾をつまみ、優雅に膝を曲げた。絹のドレスが、水紋のように彼女の周囲に広がる。
「面を上げよ」
国王の言葉を受け、ミアベルはゆっくりと体を起こしながら顔を上げた。
ほんの一瞬。視線が絡み合った。
テオは、ミアベルを見ていた。
退屈そうだった彼の眉が、わずかに持ち上がる。口角が微かに歪む。ゆっくりと、肉食獣が獲物を認識した時のような鋭さが、その美貌に宿った。
(――あぁ、まずい。完全にバレてるわ)
先ほど自分にタックルをかまし、あろうことか窓から飛び降りて逃げ去った「不審者」と同じ人物だと、彼は気づいているに違いない。
冷や汗が背筋を伝う。ミアベルは逃げるように視線を外し、脇へ退いた。
全員の挨拶が終わると、楽団が楽器を構えた。デビュタントのファーストダンスだ。ライアンが笑顔で手を差し出した。ミアベルはその手を取ろうとした。
その時、興奮のさざ波が群衆を走った。
フロアの中央が、モーゼの海割れのように左右に開かれた。
皇太子が壇上から降りてきたのだ。
デビュタントたちは一瞬固まり、すぐに孔雀のように背筋を伸ばした。
誰もが『私を選んで』と心の中で叫んでいる。だが、テオは彼女たち全員を無視した。音もなく、流れるような優雅さで歩く。扇子を広げて待ち構えていたアリアナに目もくれず通り過ぎた。
(気のせいかしら。私の方にどんどん近づいてくるような……)
気のせいではなかった。
テオはミアベルの前でぴたりと足を止めた。ライアンが呆然と口を開ける中、テオは凍りつくミアベルを見下ろした。
「アッシュワーズ令嬢。……よろしければ、踊っていただけますか?」
テオは優雅に手を差し出した。
ライアンなど、まるで海岸の岩の一つでしかないと言わんばかりに、完全に無視されている。周囲から悲鳴のような息呑む音が漏れた。
「まあ、あの子は誰?」
「商人の娘よ」
「身の程知らずね。見てあの髪の色、目立ちたくて仕方がないって感じよ」
好奇、嫉妬、羨望、そして憎悪の渦にミアベルは吞み込まれた。
「……光栄に、存じます」
ミアベルに拒否権などなかった。
震える手をテオの掌に重ねる。心臓が早鐘を打つ。
(童話のように、王子様に見初められた幸運な町娘?いいえ、とんでもない)
これは「指名手配犯の確保」だ。逃げたい。今すぐライアンの背中に隠れたい。
けれど、その掌の懐かしい熱の感触に、安堵している自分がいた。
(ああ……やっぱり、テオの手だ)
恐怖と、泣きたくなるような愛おしさ。二つの感情がどろどろに混ざり合った。
彼は有無を言わさぬ強引さで彼女を引き寄せ、フロアの中央へと連れ出した。
会場がどよめく。アリアナが鬼の形相で扇子をへし折った。壇上のルーカス第二王子は舌なめずりをし、珍しい兄の興味対象を面白がるようにミアベルを値踏みしている。
音楽が始まる。ワルツだ。
テオがミアベルの腰に手を回す。テオのリードは完璧だった。だが、ミアベルはガチガチに強張っていた。ステップを踏むたびにドレスが絡まりそうになり、彼の足を踏まないようにすることで頭がいっぱいになる。
「随分と動きが硬いな」
テオの囁きが耳朶をかすめた。唇が触れそうな距離だ。
「一時間前、俺の腹を踏み台にして窓から飛び出した時は、もっと流れるように動いていたぞ」
(ああ、やっぱりバレてるわ。最悪……!)
「えぇと……何のことでしょう?」
「しらを切るつもりか?この珍しい白銀の髪、そして空色の瞳。見間違えるはずがないだろう?」
「た、他人の空似では?」
テオは喉の奥でクツクツと笑った。踊りながら、ごく自然な動作でミアベルの髪を手ですくう。
「これは……珍しい花だ」
彼はミアベルの目の前に、指先で摘んだ一枚の青い花弁を突きつけた。
「この花は、宮廷内の一箇所にしか咲いていない。……お前が飛び降りた、あの中庭の窓の下にしかない品種だ」
「うぐっ」
(ああもうライアン!葉っぱだけじゃなくて、花びらも残ってたの!?肝心なところで詰めが甘いんだから!)
動かぬ証拠を突きつけられ、ミアベルは口をかたく閉ざした。
彼の精巧な首飾りの結び目を凝視しながら冷や汗を流すしかない。テオはそんな彼女の反応を、明らかに楽しんでいた。
ようやく、ワルツが終わる。
(助かった。早くライアンのところへ戻ろう。そして家に帰ろう)
「殿下、ありがとうございました。これにて失礼いたします」
ミアベルはそそくさとその場を後にしようとした。
しかし、テオの腰に回された手は、万力のように彼女を離さなかった。
「まだ話は終わっていない」
「へ?」
間髪入れず、次の曲が始まる。今度はワルツではない。アップテンポで複雑なステップを要する曲だ。
テオはニヤリと笑うと、逃げ腰のミアベルを強引に回転させ、次の尋問へと引きずり込んだ。
ミアベルは覚悟を決めた。
知らぬ存ぜぬ。それを貫くしかない。それに何より、あの怪しげな男たちを取り逃がしてしまった以上、テオの身に危険が迫っている可能性はまだ消えていないのだ。
元いた場所に戻ると、ライアンが血相を変えて飛んできた。
「ミアベル!どこに行ってたんだ!?探したよ!」
「緊張しちゃって、少し風に当たっていたの」
「風に?髪に葉っぱがついてるよ?また木に登ってたんじゃないだろうな」
ライアンが呆れながら、ミアベルの銀髪から枯れ葉を取り除く。こういうところだけは、意外と鋭い。ミアベルは誤魔化すように微笑み、ライアンの腕に手を添えた。
「いよいよだぞ」
ライアンが耳打ちする。
ファンファーレが高らかに鳴り響き、大広間の扉が重々しく開かれた。
一歩足を踏み入れると、そこは光の洪水だった。天井では何千もの蝋燭がシャンデリアできらめき、着飾った貴族たちがひしめき合い、品定めをするような視線を、入場してくる少女たちに向けていた。
そして、その突き当たり。深紅のベルベットの壇上に、玉座があった。
国王はすでにアルコールで顔を赤くし、大きすぎる声で笑っていた。だが、ミアベルの視線は、その右隣に座る彼だけを捉えていた。
テオがいた。
一回り小さな玉座に、彼は座っていた。
銀糸で見事な刺繍が施された黒い儀礼用の礼服をまとい、片手で頬杖をつき、足首で足を組んで退屈そうに背もたれに寄りかかっている。この煌めく光の中でも、彼の存在は夜の闇のように静かで、圧倒的だった。
その隣には、ルーカス第二王子が座っていた。
テオとは似ても似つかない。母親譲りの派手なブロンドの髪をせわしなく撫でつけ、指には悪趣味なほど多くの指輪をはめている。彼は、入場してくる少女たちをねっとりとした目つきで眺め回し、時折ニヤニヤと卑しい笑みを浮かべていた。
それから、ミアベルの視線がわずかに横に逸れ――世界が停止した。
国王の隣に座る、冷ややかな女。忘れもしない。忘れられるわけがない。
アイリーン・リンドバーグ王妃。テオの継母だ。
喉の奥で息が詰まる。
十三年前と何一つ変わっていないように見えた。慈愛に満ちた穏やかな笑みを浮かべているが、その冷たく死んだ目は決して笑っていない。突然、古い記憶が暴力的に襲ってきた。塔から突き落とされた感覚。汚いものを見るような視線。雪が体温を奪っていく痛み。
激しい吐き気が胃の中で渦巻いた。
血液が凍りつき、次の瞬間には目まいがするほどの熱さで沸騰した。あの女が、全ての元凶だ。テオの魔力を、笑顔を、温もりを奪った悪魔。
絹の手袋の下で、皮膚が破れるほど強く拳を握りしめた。
本能が圧倒的な奔流となって押し寄せる。あの完璧な笑顔の仮面を顔から引き剥がしてやりたい。ミアベルは、その場に踏みとどまるために、人間としての理性を総動員して殺気を押しとどめた。
一組ずつ名前が呼ばれる。
「続きまして、ヒーローズ公爵家よりライアン様。並びに、アッシュワーズ家よりミアベル様」
ライアンは誇らしげに胸を張り、ゴールデンレトリバーのような満面の笑顔で腕を差し出した。
ミアベルはその手を取り、二人は壇上の御前へと進み出る。ミアベルはドレスの裾をつまみ、優雅に膝を曲げた。絹のドレスが、水紋のように彼女の周囲に広がる。
「面を上げよ」
国王の言葉を受け、ミアベルはゆっくりと体を起こしながら顔を上げた。
ほんの一瞬。視線が絡み合った。
テオは、ミアベルを見ていた。
退屈そうだった彼の眉が、わずかに持ち上がる。口角が微かに歪む。ゆっくりと、肉食獣が獲物を認識した時のような鋭さが、その美貌に宿った。
(――あぁ、まずい。完全にバレてるわ)
先ほど自分にタックルをかまし、あろうことか窓から飛び降りて逃げ去った「不審者」と同じ人物だと、彼は気づいているに違いない。
冷や汗が背筋を伝う。ミアベルは逃げるように視線を外し、脇へ退いた。
全員の挨拶が終わると、楽団が楽器を構えた。デビュタントのファーストダンスだ。ライアンが笑顔で手を差し出した。ミアベルはその手を取ろうとした。
その時、興奮のさざ波が群衆を走った。
フロアの中央が、モーゼの海割れのように左右に開かれた。
皇太子が壇上から降りてきたのだ。
デビュタントたちは一瞬固まり、すぐに孔雀のように背筋を伸ばした。
誰もが『私を選んで』と心の中で叫んでいる。だが、テオは彼女たち全員を無視した。音もなく、流れるような優雅さで歩く。扇子を広げて待ち構えていたアリアナに目もくれず通り過ぎた。
(気のせいかしら。私の方にどんどん近づいてくるような……)
気のせいではなかった。
テオはミアベルの前でぴたりと足を止めた。ライアンが呆然と口を開ける中、テオは凍りつくミアベルを見下ろした。
「アッシュワーズ令嬢。……よろしければ、踊っていただけますか?」
テオは優雅に手を差し出した。
ライアンなど、まるで海岸の岩の一つでしかないと言わんばかりに、完全に無視されている。周囲から悲鳴のような息呑む音が漏れた。
「まあ、あの子は誰?」
「商人の娘よ」
「身の程知らずね。見てあの髪の色、目立ちたくて仕方がないって感じよ」
好奇、嫉妬、羨望、そして憎悪の渦にミアベルは吞み込まれた。
「……光栄に、存じます」
ミアベルに拒否権などなかった。
震える手をテオの掌に重ねる。心臓が早鐘を打つ。
(童話のように、王子様に見初められた幸運な町娘?いいえ、とんでもない)
これは「指名手配犯の確保」だ。逃げたい。今すぐライアンの背中に隠れたい。
けれど、その掌の懐かしい熱の感触に、安堵している自分がいた。
(ああ……やっぱり、テオの手だ)
恐怖と、泣きたくなるような愛おしさ。二つの感情がどろどろに混ざり合った。
彼は有無を言わさぬ強引さで彼女を引き寄せ、フロアの中央へと連れ出した。
会場がどよめく。アリアナが鬼の形相で扇子をへし折った。壇上のルーカス第二王子は舌なめずりをし、珍しい兄の興味対象を面白がるようにミアベルを値踏みしている。
音楽が始まる。ワルツだ。
テオがミアベルの腰に手を回す。テオのリードは完璧だった。だが、ミアベルはガチガチに強張っていた。ステップを踏むたびにドレスが絡まりそうになり、彼の足を踏まないようにすることで頭がいっぱいになる。
「随分と動きが硬いな」
テオの囁きが耳朶をかすめた。唇が触れそうな距離だ。
「一時間前、俺の腹を踏み台にして窓から飛び出した時は、もっと流れるように動いていたぞ」
(ああ、やっぱりバレてるわ。最悪……!)
「えぇと……何のことでしょう?」
「しらを切るつもりか?この珍しい白銀の髪、そして空色の瞳。見間違えるはずがないだろう?」
「た、他人の空似では?」
テオは喉の奥でクツクツと笑った。踊りながら、ごく自然な動作でミアベルの髪を手ですくう。
「これは……珍しい花だ」
彼はミアベルの目の前に、指先で摘んだ一枚の青い花弁を突きつけた。
「この花は、宮廷内の一箇所にしか咲いていない。……お前が飛び降りた、あの中庭の窓の下にしかない品種だ」
「うぐっ」
(ああもうライアン!葉っぱだけじゃなくて、花びらも残ってたの!?肝心なところで詰めが甘いんだから!)
動かぬ証拠を突きつけられ、ミアベルは口をかたく閉ざした。
彼の精巧な首飾りの結び目を凝視しながら冷や汗を流すしかない。テオはそんな彼女の反応を、明らかに楽しんでいた。
ようやく、ワルツが終わる。
(助かった。早くライアンのところへ戻ろう。そして家に帰ろう)
「殿下、ありがとうございました。これにて失礼いたします」
ミアベルはそそくさとその場を後にしようとした。
しかし、テオの腰に回された手は、万力のように彼女を離さなかった。
「まだ話は終わっていない」
「へ?」
間髪入れず、次の曲が始まる。今度はワルツではない。アップテンポで複雑なステップを要する曲だ。
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