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歩数リミット
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「さぁ、ゲームの始まりさ!」
私は目隠し越しに主催者であろう人間を睨んだ。
私たちは呪われた種族だ。
私たちの頭上には数字が浮かんでおり、それは歩くたびに1ずつ減っていく。
0になったら‥お察しの通り、この世から居なくなってしまう。
どうして呪われているかなんて知らない。
教えてくれる人は皆カウントが0になってしまったからだ。
足を地面につけさえしなければ良いので、車椅子などで移動は出来るが、
そもそもの移動器具の不足、災害や突然の転倒といった防ぎようのない事態も少なくなく、
現在、個体数が目に見えて減少していっている。
そんな私たちは今では希少種として扱われている。
かといってどうやっても他人の介護を必要とする私たちはその扱いの難しさから保護される訳もなく、
大半は集落を作り仲間で助け合い、残りは癖の狂ったコレクターに収集され、ほとんど観葉植物のような生活を続けている。
さて、その狂ったコレクターの1人によって、私たち数人は『謎解き』とだけ言われたゲームの内容すら知らされず、
目隠しのまま繋がれた紐を頼りに屋敷に集められた。捕らえられたと言った方が正しいだろう。
屋敷までの移動手段?私たちをゲームの駒として遊戯を行う人間が、歩かせる以外に無いだろう。
幸い、出発と到着時の人数は変わっていなかった。各自目隠しを取り、眩しくない程度の薄明かりに照らされた室内を眺める。
まず初めに互いの数を教え合い、何故か持たされた鏡で自分の数を再び把握する。
各々なるべく歩かないようにして『謎解き』について考える。黒い蝶々が目の前を幾度も横切り邪魔だ。
そんな下らないことを考えるくらい刺激的な物のない、無機質な部屋だ。
内装は一般的な家庭のようで、障子で区切られたいくつあるか分からない部屋、空いたドアから見える2階への階段、テーブルや棚、掛けられた時計、
そして、床に散りばめられた障害物があった。それは子供が遊ぶ組み立てブロックなどとは比にならないくらい鋭利で、踏むと悲惨な結果を招くだろう。
相談で決められたリーダーはすたすた歩き、周囲を捜索している。
おいおい、そんな歩いたら‥ と思うが、リーダーはおよそ2200のカウントを持っていた。(それゆえリーダーとなったのだが)。
という訳で、リーダーが見つけた部屋や器具を確認しつつ、掃除をしたり、元々釜に入っていた料理を食べたりして「謎」について考える。
途中、屋敷に新たにメンバーが加わった。
幼い女の子。
その子は私たちを見まわした直後、足元の障害物を気にすることなく踊り始めた。
「おい、死ぬぞ!」 誰かが叫んだ。
「みんながいるから平気。こわくないよ。」
女の子は呟き、踊りの途中で光り始め、小さくなって消えていった。
なんなんだ。なんでそんな事を。
結局、何も解決しないまま時間だけが過ぎた。
時計は夜11時を指している。窓の外は壁で覆われていて何も見えない。
私たちはひどく疲れていたため、寝ることに。慎重に仰向けで寝る。
睡眠。
そして起きる。
毛布はぐちゃぐちゃになっており、
カウントは残り2。
‥あぁ、寝相悪。
私はベッドから降りて両足を床にぴたりと付けた。
発光する。
私は目隠し越しに主催者であろう人間を睨んだ。
私たちは呪われた種族だ。
私たちの頭上には数字が浮かんでおり、それは歩くたびに1ずつ減っていく。
0になったら‥お察しの通り、この世から居なくなってしまう。
どうして呪われているかなんて知らない。
教えてくれる人は皆カウントが0になってしまったからだ。
足を地面につけさえしなければ良いので、車椅子などで移動は出来るが、
そもそもの移動器具の不足、災害や突然の転倒といった防ぎようのない事態も少なくなく、
現在、個体数が目に見えて減少していっている。
そんな私たちは今では希少種として扱われている。
かといってどうやっても他人の介護を必要とする私たちはその扱いの難しさから保護される訳もなく、
大半は集落を作り仲間で助け合い、残りは癖の狂ったコレクターに収集され、ほとんど観葉植物のような生活を続けている。
さて、その狂ったコレクターの1人によって、私たち数人は『謎解き』とだけ言われたゲームの内容すら知らされず、
目隠しのまま繋がれた紐を頼りに屋敷に集められた。捕らえられたと言った方が正しいだろう。
屋敷までの移動手段?私たちをゲームの駒として遊戯を行う人間が、歩かせる以外に無いだろう。
幸い、出発と到着時の人数は変わっていなかった。各自目隠しを取り、眩しくない程度の薄明かりに照らされた室内を眺める。
まず初めに互いの数を教え合い、何故か持たされた鏡で自分の数を再び把握する。
各々なるべく歩かないようにして『謎解き』について考える。黒い蝶々が目の前を幾度も横切り邪魔だ。
そんな下らないことを考えるくらい刺激的な物のない、無機質な部屋だ。
内装は一般的な家庭のようで、障子で区切られたいくつあるか分からない部屋、空いたドアから見える2階への階段、テーブルや棚、掛けられた時計、
そして、床に散りばめられた障害物があった。それは子供が遊ぶ組み立てブロックなどとは比にならないくらい鋭利で、踏むと悲惨な結果を招くだろう。
相談で決められたリーダーはすたすた歩き、周囲を捜索している。
おいおい、そんな歩いたら‥ と思うが、リーダーはおよそ2200のカウントを持っていた。(それゆえリーダーとなったのだが)。
という訳で、リーダーが見つけた部屋や器具を確認しつつ、掃除をしたり、元々釜に入っていた料理を食べたりして「謎」について考える。
途中、屋敷に新たにメンバーが加わった。
幼い女の子。
その子は私たちを見まわした直後、足元の障害物を気にすることなく踊り始めた。
「おい、死ぬぞ!」 誰かが叫んだ。
「みんながいるから平気。こわくないよ。」
女の子は呟き、踊りの途中で光り始め、小さくなって消えていった。
なんなんだ。なんでそんな事を。
結局、何も解決しないまま時間だけが過ぎた。
時計は夜11時を指している。窓の外は壁で覆われていて何も見えない。
私たちはひどく疲れていたため、寝ることに。慎重に仰向けで寝る。
睡眠。
そして起きる。
毛布はぐちゃぐちゃになっており、
カウントは残り2。
‥あぁ、寝相悪。
私はベッドから降りて両足を床にぴたりと付けた。
発光する。
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