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第2章
2:迷宮管理局 後編
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「あら、鉄志じゃない。まだ迷宮に行ってなかったの?」
そんなことを思いつつ待っていると、誰かが声をかけてきた。
振り返ると瑠璃姉が長い青髪を揺らして俺のところに歩いてきていた。
「まだいたのかよ、瑠璃姉」
「ちょっと、その反応は何よ?」
「いやだって、もう仕事を切り上げたと思ってたし」
「切り上げたかったんだけど、そうもいかなくなったの。ったく、あいつのせいで帰れなくなったし」
「そりゃ大変だね、瑠璃姉」
仲のいいお隣さんこと瑠璃姉がまあまあガーッと不満をぶちまけていた。
ちなみにこの人はニ年前に始めて星十個、つまり満天星に到達した元探索者ですごい人なんだけど、今はなぜかこんな田舎で管理局の職員をしている。
どうして唐突に職を変えたのかわからないが、探索者としては尊敬できる人だ。一応は。
「はいはい、わかりました。それより仕事をしなくていいの? 瑠璃姉?」
「仕事の話をしないの! もう鉄志ったらかわいげがないんだから。あ、もしかして反抗期? 反抗期なのよね!」
「もうそれでいいから。というかホントに仕事しなくていいのかよ?」
「ああもう! 仕事仕事って、何度も言わないでよっ。せっかくいい感じにサボってたのに!」
「サボるなよ、おいっ」
瑠璃姉は頭を抱えながら「いやー!」と叫んでいた。
よっぽど忙しいんだな。
だから帰れないストレスを俺にぶつけているんだろう。
これは早く用事を済ませたほうがいいな。
そういえばあのおじさん、ずっと帰ってこないが本当にどこに行ったんだ?
「どうしたのよ?」
「いや、レアアイテムを手に入れたから報告しに来たんだけど、対応してくれた職員が帰ってこなくてさ」
「え? それってもしかして、一日で迷宮攻略したってこと?」
「うん、そうだけど?」
「ハァァッ?! 何それ、ぜんれいがないんだけど!」
「いや、そう言われても……」
「いいわ、私が代わりにやってあげる。ほら、ちゃっちゃと移動して」
「いいのか? まだ仕事があるんだろ?」
「察しが悪いわね、アンタ。私はアンタを利用して嫌な仕事をサボる。アンタは報告ができる。つまり、ウィンウィンな関係ってやつよ」
いや、サボったら帰るのが遅くならないか?
そう思ったものの、俺は敢えてツッコミを入れないでおいた。
まあ、いつまでも帰ってこないおじさんを待つよりはいいし、俺としてはありがたい。
ということで、俺は手に入れたアイテムをカウンターに置いて瑠璃姉に報告をする。
「俺が手に入れたアイテムは【機巧剣タクティクス】と【神皇の花飾り】だよ。これがその証拠ね」
「ふんふん、なるほど。【機巧剣タクティクス】と【神皇の花飾り】っと。って、ちょっと待てぇーい!」
「どうしたんだよ、瑠璃姉?」
「なんで二つもレアを手に入れてるのよアンタは! 特にタクティクスって世界的にも二つしか確認されてないのよ!」
瑠璃姉はカウンターから身を乗り出して叫ぶ。
まあ、俺もその情報を見て驚いたからこの反応は当然なんだろう。
でもちょっとあんまり顔を近づけないでくれないかな。
声が大きいから耳がキーンとするし。
「いや、そんなこと言われても……手に入れちゃったんだし」
「私が現役の時でも手に入れたことないのに。ねぇ、ちょっと触ってみてもいい?」
「いいけど、それ俺にしか扱えないよ?」
「よしよし。それじゃあちょっと握るねー」
瑠璃姉はそういって【機巧剣タクティクス】を握り持ち上げた。
そして、彼女は「おおーっ」と感心しながら切っ先を天井へ向ける。
ふと、瑠璃姉は何気なく目を細め、タクティクスを高く振り上げた。
ゆっくりとした動き。だが、気がつけばタクティクスは下へと振り切られていた。
「はっ?」
タクティクスを一瞬で振り切った瑠璃姉。
そのタクティクスを振ったせいか、ズバンッという音と共に壁が切り裂かれていた。
いつの間に振り落としたんだ?
いや、それよりもなんで壁が切り裂かれているんだ?
そんなことを思っていると瑠璃姉はこんなことを言った。
「確かにこれ、私じゃ扱えないわね。返すわ」
「え? あ、ああ……」
「ねぇ、他に何か報告はある? 倒したボスとか、新エリア発見したとかないの?」
「え? あ、あー、そういやあるなー」
俺は強化ボスモンスター【神皇花のゴーレム】を倒したことを話した。
迷宮の深層部については、アヤメのことがあるから話さないでおく。
あそこに行くには特殊条件をクリアしないといけないし、確実に俺が駆り出されるだろうしね。
「強化ボスを倒したぁー!? アンタ、よく生きて帰ってこれたわね」
「たまたま天見アヤメとパーティーを組んだおかげだよ。俺一人じゃ倒せなかった」
「ああ、あの迷宮配信してる有名な子ね。よく鉄志とパーティーを組んでくれたわね」
「まあ、成り行きでね」
「しかし、まさかこの私がアンタに驚かされるとは。歳を取ったわ」
「まだまだ若いだろ、瑠璃姉」
なぜかため息をついている瑠璃姉に俺はツッコミを入れるが、彼女は「最近化粧のノリが悪いのよ」と愚痴り始めた
どうやら彼女は彼女で歳を取ったと感じる出来事があったようだ。
「なあ、もう報告は終わりなんだけどさ」
「えー? そうなの? じゃあ私の肌もちを維持するための努力を聞いてよー」
「やだ。俺は疲れたから帰って寝たいの!」
「えー! そんなこと言わないで聞いて聞いてー!」
「仕事しろよ、アンタ! 俺は帰るからな!」
ブーブーと瑠璃姉は文句を言う。
ったく、昔からこの人はこんな調子だからな。
つき合ってるとこっちの調子が狂う。
「あー、はいはい。わかったわかった。じゃあこれをあげるからもうちょっと私の愚痴につき合ってよ」
「いやだから、俺は帰るって言って――」
「じゃーん! 星三つバッジぃぃ!」
「ちょっと待て! なんでそんなものを俺に渡そうとするんだよ!」
「だってアンタ、レアを二つも手に入れたんでしょ? そのうえ強化ボスも倒したのよね? 低く見積もっても星三つにランクアップできるわよ」
「だとしてもアンタが勝手にやっていいのかよ? それ普通は偉い人がやることだろ?」
「大丈夫大丈夫、あとでちゃんとその偉い人に言っておくから」
「いやダメだろ、それ……」
そんなことがまかり通ったらいけないだろ。
大丈夫なのか、この組織は。
俺が心配を抱いていると、カランというベルの音が響く。
出入り口になっている扉に視線を向けると、そこには二人の男性が立っていた。
そんなことを思いつつ待っていると、誰かが声をかけてきた。
振り返ると瑠璃姉が長い青髪を揺らして俺のところに歩いてきていた。
「まだいたのかよ、瑠璃姉」
「ちょっと、その反応は何よ?」
「いやだって、もう仕事を切り上げたと思ってたし」
「切り上げたかったんだけど、そうもいかなくなったの。ったく、あいつのせいで帰れなくなったし」
「そりゃ大変だね、瑠璃姉」
仲のいいお隣さんこと瑠璃姉がまあまあガーッと不満をぶちまけていた。
ちなみにこの人はニ年前に始めて星十個、つまり満天星に到達した元探索者ですごい人なんだけど、今はなぜかこんな田舎で管理局の職員をしている。
どうして唐突に職を変えたのかわからないが、探索者としては尊敬できる人だ。一応は。
「はいはい、わかりました。それより仕事をしなくていいの? 瑠璃姉?」
「仕事の話をしないの! もう鉄志ったらかわいげがないんだから。あ、もしかして反抗期? 反抗期なのよね!」
「もうそれでいいから。というかホントに仕事しなくていいのかよ?」
「ああもう! 仕事仕事って、何度も言わないでよっ。せっかくいい感じにサボってたのに!」
「サボるなよ、おいっ」
瑠璃姉は頭を抱えながら「いやー!」と叫んでいた。
よっぽど忙しいんだな。
だから帰れないストレスを俺にぶつけているんだろう。
これは早く用事を済ませたほうがいいな。
そういえばあのおじさん、ずっと帰ってこないが本当にどこに行ったんだ?
「どうしたのよ?」
「いや、レアアイテムを手に入れたから報告しに来たんだけど、対応してくれた職員が帰ってこなくてさ」
「え? それってもしかして、一日で迷宮攻略したってこと?」
「うん、そうだけど?」
「ハァァッ?! 何それ、ぜんれいがないんだけど!」
「いや、そう言われても……」
「いいわ、私が代わりにやってあげる。ほら、ちゃっちゃと移動して」
「いいのか? まだ仕事があるんだろ?」
「察しが悪いわね、アンタ。私はアンタを利用して嫌な仕事をサボる。アンタは報告ができる。つまり、ウィンウィンな関係ってやつよ」
いや、サボったら帰るのが遅くならないか?
そう思ったものの、俺は敢えてツッコミを入れないでおいた。
まあ、いつまでも帰ってこないおじさんを待つよりはいいし、俺としてはありがたい。
ということで、俺は手に入れたアイテムをカウンターに置いて瑠璃姉に報告をする。
「俺が手に入れたアイテムは【機巧剣タクティクス】と【神皇の花飾り】だよ。これがその証拠ね」
「ふんふん、なるほど。【機巧剣タクティクス】と【神皇の花飾り】っと。って、ちょっと待てぇーい!」
「どうしたんだよ、瑠璃姉?」
「なんで二つもレアを手に入れてるのよアンタは! 特にタクティクスって世界的にも二つしか確認されてないのよ!」
瑠璃姉はカウンターから身を乗り出して叫ぶ。
まあ、俺もその情報を見て驚いたからこの反応は当然なんだろう。
でもちょっとあんまり顔を近づけないでくれないかな。
声が大きいから耳がキーンとするし。
「いや、そんなこと言われても……手に入れちゃったんだし」
「私が現役の時でも手に入れたことないのに。ねぇ、ちょっと触ってみてもいい?」
「いいけど、それ俺にしか扱えないよ?」
「よしよし。それじゃあちょっと握るねー」
瑠璃姉はそういって【機巧剣タクティクス】を握り持ち上げた。
そして、彼女は「おおーっ」と感心しながら切っ先を天井へ向ける。
ふと、瑠璃姉は何気なく目を細め、タクティクスを高く振り上げた。
ゆっくりとした動き。だが、気がつけばタクティクスは下へと振り切られていた。
「はっ?」
タクティクスを一瞬で振り切った瑠璃姉。
そのタクティクスを振ったせいか、ズバンッという音と共に壁が切り裂かれていた。
いつの間に振り落としたんだ?
いや、それよりもなんで壁が切り裂かれているんだ?
そんなことを思っていると瑠璃姉はこんなことを言った。
「確かにこれ、私じゃ扱えないわね。返すわ」
「え? あ、ああ……」
「ねぇ、他に何か報告はある? 倒したボスとか、新エリア発見したとかないの?」
「え? あ、あー、そういやあるなー」
俺は強化ボスモンスター【神皇花のゴーレム】を倒したことを話した。
迷宮の深層部については、アヤメのことがあるから話さないでおく。
あそこに行くには特殊条件をクリアしないといけないし、確実に俺が駆り出されるだろうしね。
「強化ボスを倒したぁー!? アンタ、よく生きて帰ってこれたわね」
「たまたま天見アヤメとパーティーを組んだおかげだよ。俺一人じゃ倒せなかった」
「ああ、あの迷宮配信してる有名な子ね。よく鉄志とパーティーを組んでくれたわね」
「まあ、成り行きでね」
「しかし、まさかこの私がアンタに驚かされるとは。歳を取ったわ」
「まだまだ若いだろ、瑠璃姉」
なぜかため息をついている瑠璃姉に俺はツッコミを入れるが、彼女は「最近化粧のノリが悪いのよ」と愚痴り始めた
どうやら彼女は彼女で歳を取ったと感じる出来事があったようだ。
「なあ、もう報告は終わりなんだけどさ」
「えー? そうなの? じゃあ私の肌もちを維持するための努力を聞いてよー」
「やだ。俺は疲れたから帰って寝たいの!」
「えー! そんなこと言わないで聞いて聞いてー!」
「仕事しろよ、アンタ! 俺は帰るからな!」
ブーブーと瑠璃姉は文句を言う。
ったく、昔からこの人はこんな調子だからな。
つき合ってるとこっちの調子が狂う。
「あー、はいはい。わかったわかった。じゃあこれをあげるからもうちょっと私の愚痴につき合ってよ」
「いやだから、俺は帰るって言って――」
「じゃーん! 星三つバッジぃぃ!」
「ちょっと待て! なんでそんなものを俺に渡そうとするんだよ!」
「だってアンタ、レアを二つも手に入れたんでしょ? そのうえ強化ボスも倒したのよね? 低く見積もっても星三つにランクアップできるわよ」
「だとしてもアンタが勝手にやっていいのかよ? それ普通は偉い人がやることだろ?」
「大丈夫大丈夫、あとでちゃんとその偉い人に言っておくから」
「いやダメだろ、それ……」
そんなことがまかり通ったらいけないだろ。
大丈夫なのか、この組織は。
俺が心配を抱いていると、カランというベルの音が響く。
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