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第2章
3︰昇格試験
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「いやはや、困ったものだよ。まさかここまで手がかかるとはな」
「敏腕な支部長もお手上げですか? それなら彼はなかなかの運のよさとも言えますけど」
何か会話をしながら二人の男性が入ってくる。
俺は何となくその二人に顔を向けるが、会話に夢中なのか気づいていない様子だった。
「それで、例の配信動画の件はどうなりましたか?」
「そのままだよ。あれは証拠にもなるからな」
「ですが、あれにはタクティクスが映ってますが」
「仕方ないさ。あの動画がないと追い詰められん。それに今後の抑止力としても残しておきたいしな」
一人は初老の男性。白髪が混じった体格のいい人で、手にしているスマホを見つめながら難しい顔をしている。
もう一人は線の細い男性。優男と表現できる人で、同じように難しい顔をしながらこめかみを掻いていた。
「そっちが本音ですね。ま、質を保つには仕方ありませんか」
「量もなければ質は磨かれんがな。とはいえ、どちらもやるとなると骨が折れる」
「ハハハッ、そうですね」
「もしもーし、お二人さーん」
俺は二人が何のやり取りをしているのかわからずに聞いていると、暇を持て余していた霧山さんが声をかける。
途端に二人は会話をやめ、難しい表情を緩ませた。
「おっと、まだいたのか瑠璃ちゃん」
「アンタが仕事を押しつけたんでしょ、支部長!」
瑠璃姉がブーブーと文句をいうと、初老の男性は顔をシワくちゃにさせながら豪快に「ガッハッハッ」と笑う。
そんな笑い声を聞いた瑠璃姉はさらに不機嫌になったのか、むくれたように頬を膨らませていた。
「そうだったな。すまんねぇ、瑠璃ちゃんよ。こう見えてもワシ、結構忙しくてな!」
「そういってまた西鬼とキャバに行ったんでしょ! 私、知ってるもん!」
「ハッハッハッ! 今度一緒に行くか瑠璃ちゃん? なかなか楽しいぞ」
「行きませんー。そんなことよりも給料を上げてくださいー」
「それとこれとは話は別だ。なあ、西鬼」
「支部長、僕に話を振らないでくださいよ……」
支部長と呼ばれた初老の男性から話を振られ、優男は呆れ顔を浮かべた。
その証拠に、若干嫌な顔をしてやれやれ、と頭を振っている。
するとひとまとめにされた緑色の長髪が揺れた。
結構サラサラしているのか、女性の髪のように綺麗だ。
「それよりも、なんで壁が壊れているんだ?」
「あっ、それはそのぉ……」
先ほど瑠璃姉が壊した壁を見て、初老の男性が問いかける。
すると瑠璃姉は途端にしどろもどろとなり、身体を震わせ始めた。
まあ、壁を壊したの瑠璃姉だしなー。
「もしかしてまたやっちゃったか、瑠璃ちゃん?」
「ち、違います。私はただ、その、タクティクスを握らせてもらっただけで……」
「カァー、またやっちゃったか。ワシの身にもなってくれよ。上から怒られちゃうのワシなんだからなッ」
「えへっ、ごめんなさい」
「罰として一ヶ月の減給だ」
初老の男性、いや支部長の決定に瑠璃姉は「そんなー!」と叫んだ。
まあ、仕方ないことだろう。
そんなことを思っていると笑っていた優男が俺の存在に気づく。
「ん? そこにいるのは誰かな?」
俺はひとまずカウンターから優男へしっかり身体を向ける。
やれやれ、挨拶をしなきゃいけないか。
そんなことを思っていると優男は「あっ!」と唐突に声を上げた。
「君、黒野くんだね。黒野鉄志くん!」
「え? なんで俺の名前を?」
「なんでって、さっきまで配信に映っていたじゃないか」
「あー……」
そういえばなんやかんやでアヤメの配信につき合っていたな、俺。
なら、その配信を見てた優男に名前を知られていてもおかしくはないか。
「いやー、しかしあの戦いはすごかったよ。まさか君が【機巧剣タクティクス】を持っているなんてね。あれ、どうやって手に入れたんだい?」
「え、えーと――」
「コラコラ、西鬼。質問をするのはいいがしっかり名乗れ。誰しもお前のことを知ってるわけじゃないぞ」
「それは支部長にも言えますけどね」
優男に興味を持たれ、困っている俺に助け舟を出すムキムキな初老。
そんな初老にツッコミを入れる瑠璃姉、という変な構図が出来上がっている。
ひとまず指摘を受けた二人は「それもそうだね」「一本取られた」と笑いながら言葉を放ち、俺に自己紹介をし始めた。
「まずは僕からだね。僕は西鬼優作。こう見えても星七つさ」
「え? 星七つ!?」
「ハハハッ、結構身体が細いからそんな風に驚かれるよ」
この爽やかな顔をしている優男が星七つ。すごいな。
でも、どこをどう見てもそんな力強さは感じられないんだけど。
「次はワシだな。ワシは門倉栄一だ。ここの支部長をやっておる。ちなみに瑠璃ちゃんとは親戚関係にある」
「え!? 瑠璃ネエの親戚!!?」
「そうだそうだ。あんまり似とらんだろ」
似てないかどうかと言われればなんか面影がある気がするとしか言えない。
本人がいるから言わないけど。というか言ったら殺されるから言わないでおこう。
「えっと、俺は――」
「知っておる。星一つの黒野鉄志だろ? さっき配信をみて調べたわい」
「え? 支部長も見たんですか?」
「ああ、見たぞ。お前さんが手を焼きながらあの困った奴をぶっ飛ばしたのもな」
恐るべし有名配信者の配信。
俺は改めてアヤメの影響力に感服しつつ、恥ずかしいところを見られたなとも思うのだった。
「あ、そうだ。支部長、鉄志を星三つに上げてほしいんだけどいい?」
「突然どうした瑠璃ちゃん? この子のランクアップはまだできんぞ」
「そんなこと言わないでって。報告によると鉄志は【機巧剣タクティクス】以外に【神皇の花飾り】を手に入れてるし、強化ボスも倒してるのよ」
「え? それ本当か?」
支部長が確認するように俺へ訊ねてくる。
それを見た俺は一瞬どう返答するか考えるが、嘘を付く理由はないやと判断し正直に伝えることにした。
「ええ、まあ」
「私の見積もりだと星三つ相当へのランクアップはできるんだけど、どうかな?」
「ふーむ、なるほど。本来なら昇格試験やら手続きやらいろいろやらんといけないのだが……まあ、探索者はまだまだ欲しいところだしな」
「じゃあランクアップしてくれるの!?」
「そうもいかん。だが特例として実技試験をしてやろう」
実技試験?
なんだか妙な話に発展し始めているな、と感じていると静かに様子を見ていた西鬼さんが前に出る。
支部長に顔を向け、ニッコリと笑ってこう告げた。
「いいですよ、門倉支部長。今回、特別に試験官をしましょう」
「お、じゃあ頼むわ。ワシは審判をするよ」
「ふふ、腕がなりますね。そうだな、今度は楽しいバーに連れていってくださいよ」
「よしきた。じゃあとっておきのバーに連れていってやろう」
どんどん不穏な方向へ話が展開していく。
ちょっと待ってくれ。俺、さっき迷宮から帰ってきたばかりなんだけど。
そんなことを思っていると、西鬼さんが「いいですねいいですね」とノリ気になっていた。
「ちょっとやる気を出しちゃいましょうか。腕がなりますよ」
「あんまりやる気を出すなよ、西鬼。今回は特にな」
「わかってますよ。でも、タクティクスを相手にできるんです。これを楽しみにしないほうがおかしいでしょう」
完全にやる気満々なのか、西鬼さんの笑顔が非常に怖い。
よくわからないが、とんでもない威圧感が西鬼さんから放たれている。
そんな西鬼さんを見てか、支部長はまた「ガッハッハッ」と豪快に笑った。
「ま、気楽にやってくれや」
そういって支部長が西鬼さんの背中を軽く叩く。
すると突然、建物の壁がボカンッと大きな音を立てて崩れ落ちた。
え? 一体何が起きた?
俺が思わず壊れた壁に目を向けると、西鬼さんがこんな言葉を言い放つ。
「あ、すみません。ついスキルを使っちゃいました」
「おいおい、気をつけてくれよ。怒られるのワシなんだからな」
一体どんなスキルを使ったのだろうか。
というか、これから俺はこんな人を相手にするのか?
さすがにシャレにならないんだけど。
「あ、あの、俺、試験をやるなんて言って――」
「楽しみにしているよ、黒野くん。ふふ、本当にね」
「ガッハッハッ。言っておくが西鬼は強いぞー」
強いぞー、ってちょっと待て!
俺の話を聞いてたか、おい。
こうして俺は星七つ探索者の西鬼さんを相手に昇格試験をやる羽目になった。
しかも強制的に。
なんでこんなことになるんだよ、と心の中で叫びつつも俺は試験会場へ連行されたのだった。
「敏腕な支部長もお手上げですか? それなら彼はなかなかの運のよさとも言えますけど」
何か会話をしながら二人の男性が入ってくる。
俺は何となくその二人に顔を向けるが、会話に夢中なのか気づいていない様子だった。
「それで、例の配信動画の件はどうなりましたか?」
「そのままだよ。あれは証拠にもなるからな」
「ですが、あれにはタクティクスが映ってますが」
「仕方ないさ。あの動画がないと追い詰められん。それに今後の抑止力としても残しておきたいしな」
一人は初老の男性。白髪が混じった体格のいい人で、手にしているスマホを見つめながら難しい顔をしている。
もう一人は線の細い男性。優男と表現できる人で、同じように難しい顔をしながらこめかみを掻いていた。
「そっちが本音ですね。ま、質を保つには仕方ありませんか」
「量もなければ質は磨かれんがな。とはいえ、どちらもやるとなると骨が折れる」
「ハハハッ、そうですね」
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俺は二人が何のやり取りをしているのかわからずに聞いていると、暇を持て余していた霧山さんが声をかける。
途端に二人は会話をやめ、難しい表情を緩ませた。
「おっと、まだいたのか瑠璃ちゃん」
「アンタが仕事を押しつけたんでしょ、支部長!」
瑠璃姉がブーブーと文句をいうと、初老の男性は顔をシワくちゃにさせながら豪快に「ガッハッハッ」と笑う。
そんな笑い声を聞いた瑠璃姉はさらに不機嫌になったのか、むくれたように頬を膨らませていた。
「そうだったな。すまんねぇ、瑠璃ちゃんよ。こう見えてもワシ、結構忙しくてな!」
「そういってまた西鬼とキャバに行ったんでしょ! 私、知ってるもん!」
「ハッハッハッ! 今度一緒に行くか瑠璃ちゃん? なかなか楽しいぞ」
「行きませんー。そんなことよりも給料を上げてくださいー」
「それとこれとは話は別だ。なあ、西鬼」
「支部長、僕に話を振らないでくださいよ……」
支部長と呼ばれた初老の男性から話を振られ、優男は呆れ顔を浮かべた。
その証拠に、若干嫌な顔をしてやれやれ、と頭を振っている。
するとひとまとめにされた緑色の長髪が揺れた。
結構サラサラしているのか、女性の髪のように綺麗だ。
「それよりも、なんで壁が壊れているんだ?」
「あっ、それはそのぉ……」
先ほど瑠璃姉が壊した壁を見て、初老の男性が問いかける。
すると瑠璃姉は途端にしどろもどろとなり、身体を震わせ始めた。
まあ、壁を壊したの瑠璃姉だしなー。
「もしかしてまたやっちゃったか、瑠璃ちゃん?」
「ち、違います。私はただ、その、タクティクスを握らせてもらっただけで……」
「カァー、またやっちゃったか。ワシの身にもなってくれよ。上から怒られちゃうのワシなんだからなッ」
「えへっ、ごめんなさい」
「罰として一ヶ月の減給だ」
初老の男性、いや支部長の決定に瑠璃姉は「そんなー!」と叫んだ。
まあ、仕方ないことだろう。
そんなことを思っていると笑っていた優男が俺の存在に気づく。
「ん? そこにいるのは誰かな?」
俺はひとまずカウンターから優男へしっかり身体を向ける。
やれやれ、挨拶をしなきゃいけないか。
そんなことを思っていると優男は「あっ!」と唐突に声を上げた。
「君、黒野くんだね。黒野鉄志くん!」
「え? なんで俺の名前を?」
「なんでって、さっきまで配信に映っていたじゃないか」
「あー……」
そういえばなんやかんやでアヤメの配信につき合っていたな、俺。
なら、その配信を見てた優男に名前を知られていてもおかしくはないか。
「いやー、しかしあの戦いはすごかったよ。まさか君が【機巧剣タクティクス】を持っているなんてね。あれ、どうやって手に入れたんだい?」
「え、えーと――」
「コラコラ、西鬼。質問をするのはいいがしっかり名乗れ。誰しもお前のことを知ってるわけじゃないぞ」
「それは支部長にも言えますけどね」
優男に興味を持たれ、困っている俺に助け舟を出すムキムキな初老。
そんな初老にツッコミを入れる瑠璃姉、という変な構図が出来上がっている。
ひとまず指摘を受けた二人は「それもそうだね」「一本取られた」と笑いながら言葉を放ち、俺に自己紹介をし始めた。
「まずは僕からだね。僕は西鬼優作。こう見えても星七つさ」
「え? 星七つ!?」
「ハハハッ、結構身体が細いからそんな風に驚かれるよ」
この爽やかな顔をしている優男が星七つ。すごいな。
でも、どこをどう見てもそんな力強さは感じられないんだけど。
「次はワシだな。ワシは門倉栄一だ。ここの支部長をやっておる。ちなみに瑠璃ちゃんとは親戚関係にある」
「え!? 瑠璃ネエの親戚!!?」
「そうだそうだ。あんまり似とらんだろ」
似てないかどうかと言われればなんか面影がある気がするとしか言えない。
本人がいるから言わないけど。というか言ったら殺されるから言わないでおこう。
「えっと、俺は――」
「知っておる。星一つの黒野鉄志だろ? さっき配信をみて調べたわい」
「え? 支部長も見たんですか?」
「ああ、見たぞ。お前さんが手を焼きながらあの困った奴をぶっ飛ばしたのもな」
恐るべし有名配信者の配信。
俺は改めてアヤメの影響力に感服しつつ、恥ずかしいところを見られたなとも思うのだった。
「あ、そうだ。支部長、鉄志を星三つに上げてほしいんだけどいい?」
「突然どうした瑠璃ちゃん? この子のランクアップはまだできんぞ」
「そんなこと言わないでって。報告によると鉄志は【機巧剣タクティクス】以外に【神皇の花飾り】を手に入れてるし、強化ボスも倒してるのよ」
「え? それ本当か?」
支部長が確認するように俺へ訊ねてくる。
それを見た俺は一瞬どう返答するか考えるが、嘘を付く理由はないやと判断し正直に伝えることにした。
「ええ、まあ」
「私の見積もりだと星三つ相当へのランクアップはできるんだけど、どうかな?」
「ふーむ、なるほど。本来なら昇格試験やら手続きやらいろいろやらんといけないのだが……まあ、探索者はまだまだ欲しいところだしな」
「じゃあランクアップしてくれるの!?」
「そうもいかん。だが特例として実技試験をしてやろう」
実技試験?
なんだか妙な話に発展し始めているな、と感じていると静かに様子を見ていた西鬼さんが前に出る。
支部長に顔を向け、ニッコリと笑ってこう告げた。
「いいですよ、門倉支部長。今回、特別に試験官をしましょう」
「お、じゃあ頼むわ。ワシは審判をするよ」
「ふふ、腕がなりますね。そうだな、今度は楽しいバーに連れていってくださいよ」
「よしきた。じゃあとっておきのバーに連れていってやろう」
どんどん不穏な方向へ話が展開していく。
ちょっと待ってくれ。俺、さっき迷宮から帰ってきたばかりなんだけど。
そんなことを思っていると、西鬼さんが「いいですねいいですね」とノリ気になっていた。
「ちょっとやる気を出しちゃいましょうか。腕がなりますよ」
「あんまりやる気を出すなよ、西鬼。今回は特にな」
「わかってますよ。でも、タクティクスを相手にできるんです。これを楽しみにしないほうがおかしいでしょう」
完全にやる気満々なのか、西鬼さんの笑顔が非常に怖い。
よくわからないが、とんでもない威圧感が西鬼さんから放たれている。
そんな西鬼さんを見てか、支部長はまた「ガッハッハッ」と豪快に笑った。
「ま、気楽にやってくれや」
そういって支部長が西鬼さんの背中を軽く叩く。
すると突然、建物の壁がボカンッと大きな音を立てて崩れ落ちた。
え? 一体何が起きた?
俺が思わず壊れた壁に目を向けると、西鬼さんがこんな言葉を言い放つ。
「あ、すみません。ついスキルを使っちゃいました」
「おいおい、気をつけてくれよ。怒られるのワシなんだからな」
一体どんなスキルを使ったのだろうか。
というか、これから俺はこんな人を相手にするのか?
さすがにシャレにならないんだけど。
「あ、あの、俺、試験をやるなんて言って――」
「楽しみにしているよ、黒野くん。ふふ、本当にね」
「ガッハッハッ。言っておくが西鬼は強いぞー」
強いぞー、ってちょっと待て!
俺の話を聞いてたか、おい。
こうして俺は星七つ探索者の西鬼さんを相手に昇格試験をやる羽目になった。
しかも強制的に。
なんでこんなことになるんだよ、と心の中で叫びつつも俺は試験会場へ連行されたのだった。
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