春、陽気の良い

角砂糖

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ある村、娘

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「ねぇ亜莉子ありす!今度の休日にまた遊びましょうよ!私いい所知ってるの!そこでお昼でも食べましょう?」
「ええ、いいわね!晴子はるこ
じゃあお弁当でも作っていこうかしら!」
今日も楽しそうに話している2人を見かけて、なんだかこちらまで嬉しくなる。
あの二人は誰がどう見ても親友。とても羨ましかった。
「あ!姫実ひみ!あなたも一緒に話しましょう?」
姫実というのは私の名前。
亜莉子はいつも私に話しかけてくれる。
彼女の母親はアメリカの人で、だから彼女はハーフという事になる。
とても可愛く、料理に裁縫、勉強までなんでも出来るアイドル的存在だった。
彼女は去年の春、1人でこの村に越してきた。
両親は仕事の都合でつい最近隣町に住み始めたらしい。
「ありがとう!じゃあお邪魔するわ。」
他愛もない会話を続け、とても幸せだった。
夕方近くまで村の東屋あずまやで語りこんだ。
「じゃあね!また話しましょう!」
晴子にそう言われ、笑顔で頷く。

__それが晴子との最後の会話だった。
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