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赤フードとアルメダ
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「はぁ……はぁ……っ!」
荒い呼吸を整える。
街道を誰にも見えないほどの速さでぶっ飛んでいった私は、その速さに意識が飛びかけているうちにランガ山道の入り口までやってきていた。
高速移動中は人や建物に当たらないよう『自動回避』を使用し、また頭で浮かべた目的地で自動で止まる『目的地停止』も発動しておいたおかげで、なんとか私は生きている。
……『目的地自動停止』なんてマイナースキルはおそらく、国民の1パーセントも取得していないだろう。
そもそも、自分で制御ができないほど高速で動くためには、他のスキルの重ねがけが必須だし、それだけで枠をかなり取るのに、こんな停止するだけのスキルを取得する余裕はないはずだ。
だがやっぱり物は使いようで、私みたいな無限スキル枠持ちにとっては、なかなか便利なスキルだった。
ということで、私は正面に続いているランガ山道を眺める。
ランガ山脈をなるべく楽に乗り越えるために作られた山道だということは事前に調べていた。
だが実際に見てみると、少し楽とは言っても結構な斜面になっていて、山道の両側は切り立った崖のようなものも存在する。
「あら? ずいぶん早いご到着ですわね?」
聞き慣れた声がして振り向くと、そこにはアルメダが立っていた。
「依頼主本人がこんなところまでわざわざ来なくてもよかったのに」
アルメダの近くには馬車と使用人の姿がある。
この前のお茶会の後、ギルドに依頼してから移動したとなると、夜通し馬車に乗っていたことになるだろう。かなり大変だったはずだ。
と、思わず口にしてしまったのだが。
「……? まだ私は名乗っていないのに、なぜ依頼主だとわかったのです?」
アルメダは怪訝な表情で、怪しむような視線を向けてきた。
「あ、あー……。ヤーク家のご令嬢はとても美しくて有名だったので。前に一度、城下町の往来の中で見かけて、あまりの美麗さに覚えていただけだ」
……前は正体を隠すためになるべく短く話すようにしてたのに、最近は知り合いからの依頼ばかりで、どうにも饒舌になってしまう。
「あ、あら……! そうなの。それは、その……う、嬉しいわ!」
あ、このパターン、ちょっと前にも味わった気が。
まずい。ここからイメージを変えていかないと、友達を次々と落としていくヤバイやつになってしまう。
「……とにかく、依頼を遂行する」
そうして、私は無理矢理話題を切り替えた。
荒い呼吸を整える。
街道を誰にも見えないほどの速さでぶっ飛んでいった私は、その速さに意識が飛びかけているうちにランガ山道の入り口までやってきていた。
高速移動中は人や建物に当たらないよう『自動回避』を使用し、また頭で浮かべた目的地で自動で止まる『目的地停止』も発動しておいたおかげで、なんとか私は生きている。
……『目的地自動停止』なんてマイナースキルはおそらく、国民の1パーセントも取得していないだろう。
そもそも、自分で制御ができないほど高速で動くためには、他のスキルの重ねがけが必須だし、それだけで枠をかなり取るのに、こんな停止するだけのスキルを取得する余裕はないはずだ。
だがやっぱり物は使いようで、私みたいな無限スキル枠持ちにとっては、なかなか便利なスキルだった。
ということで、私は正面に続いているランガ山道を眺める。
ランガ山脈をなるべく楽に乗り越えるために作られた山道だということは事前に調べていた。
だが実際に見てみると、少し楽とは言っても結構な斜面になっていて、山道の両側は切り立った崖のようなものも存在する。
「あら? ずいぶん早いご到着ですわね?」
聞き慣れた声がして振り向くと、そこにはアルメダが立っていた。
「依頼主本人がこんなところまでわざわざ来なくてもよかったのに」
アルメダの近くには馬車と使用人の姿がある。
この前のお茶会の後、ギルドに依頼してから移動したとなると、夜通し馬車に乗っていたことになるだろう。かなり大変だったはずだ。
と、思わず口にしてしまったのだが。
「……? まだ私は名乗っていないのに、なぜ依頼主だとわかったのです?」
アルメダは怪訝な表情で、怪しむような視線を向けてきた。
「あ、あー……。ヤーク家のご令嬢はとても美しくて有名だったので。前に一度、城下町の往来の中で見かけて、あまりの美麗さに覚えていただけだ」
……前は正体を隠すためになるべく短く話すようにしてたのに、最近は知り合いからの依頼ばかりで、どうにも饒舌になってしまう。
「あ、あら……! そうなの。それは、その……う、嬉しいわ!」
あ、このパターン、ちょっと前にも味わった気が。
まずい。ここからイメージを変えていかないと、友達を次々と落としていくヤバイやつになってしまう。
「……とにかく、依頼を遂行する」
そうして、私は無理矢理話題を切り替えた。
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