冒険者の幼馴染と、ずっとその隣にいたい男の話

くろねこや

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番外編

設定 こぼれ話(2026.1.24.22:25更新)

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【イスト】

古代種としての力が強い。孤児院へ向かう女性(ウェストの母親)が抱えていたおくるみの中に運命の相手(ウェスト)がいると気付いたほど。その場で『あの子と離れたくない』と泣き喚いて両親を困らせ、孤児院へ置いていく決断をさせることになる。(母親が孤児院を調査したため、ウェストの1日遅れで置いていかれた)

念願の冒険者になったものの、父親に似た“優しく殺生を好まない”元来の性格もあって、攻撃面ではその能力を使いこなせていない。主な力の使い方は植物の採取がメインである。

ウェストと子どもたちに危機が迫れば、容赦なく相手を絞め殺してしまう…と思われるが、夫が無敵なのでその機会は来ない。

母親からは淡い色合いを受け継いだが、背の高さは似なかった。

村人たちが病気をしないのは、イストが『元気になーれ。病気に負けるな』と祈った野菜や鶏牛豚を食べているから。


【イストの両親】

父親は人間。焦茶色の髪と瞳。風の魔法が得意。消音や防御などの結界を張ることができる。貧乏伯爵家の四男。優しい性格だが、基本的には妻の判断に従うので一見すると冷たい行動(我が子を孤児院へ置き去りにするなど)をとることもある。実家が貧しいのは領地のほとんどが火山で領民が逃げ出してしまったため。

母親は古代種の男性。イストと同じ“春の蜂蜜”みたいに淡い色の髪と瞳だが、表情があまり動かないため甘い印象はない(夫にだけは甘い)。背が高く、体は逞しい。精神感応の能力があり、それを活かした商売で大富豪に。 200年以上生きた末にイストを産み、夫と同じ寿命になる。能力によって赤ん坊であるイストの意思を聴き、彼が番を見つけたことを知る。夫のために伯爵家を支援している。火山と温泉を目玉にして観光客を誘致する計画を進めたことで、経済状況は改善されてきた様子。


【ウェストの両親】

父親は青みがかった黒髪、黒い瞳を持つ貴族。母親はその屋敷のメイド。いわゆる“真実の愛”によって生まれたが、夫が長期外出中、妻によって母子ともに屋敷を追い出された。夫が見つける前に死ぬよう、粗末な馬車に乗せられて魔物がいる辺境の森へ置き去りにされたが、母親は暗闇魔法の気配を消す力でなんとかミード村にたどり着いた。赤子連れでは目立ち、再び命を狙われる可能性が高いため、孤児院へ我が子を残して去っていった。


【ウェストの魔法】

ウェストが魔法を2つ持っていたのは、神父様と神様によるもの。

『今年魔法をお授かりする子どもは2人ですっ!』『2人ですよ!』『くれぐれもっ! くれぐれも2人に魔法をっ!よろしくお願いいたしますねっ!』と毎朝毎晩ミード村の教会から催促の祈りが届いたため、忙しい神様は魔法をぽぽいと2つ贈った。

ところが古代種のイストが弾いてしまったので、隣にいたウェストに魔法が2つとも入ってしまった。

その後神様は、ミード村の教会から『何故?!何故なのですか神よ!』『何故イストには魔法が贈られなかったのですか?!』『何故?!』『イストは可哀想に毎晩泣いておりますよっ!』『どうか彼に魔法をお与えくださいっ!』と理不尽にもしつこい(クレームの)祈りが届き続け、しばらく悩まされることになったそう。


【ミード村の特産品】

この村の名物は、なんといっても蜂蜜! “フラウとスフリ姉妹の養蜂場”が村では最も規模が大きく、そこで飼われたミツバチたちの姿を村の花壇や畑など様々な花の側で見ることができる。

その中でも特に“春にとれた蜂蜜”の人気が高いらしいのだが、ある冒険者の男が毎年そのほとんどを買い占めてしまうため、村人以外の手には入らないそうだ。男はその蜂蜜を孤児院へ寄付しているらしい。孤児院へ盗みに入るべからず。謎の蔓草が動き出して逆さ吊りにされるとの噂も…?

蜂蜜酒も絶品。年越し祭りで乾杯に使われる酒は、その年に出来上がったものを教会で神様に捧げてから使う。

最近の新しい名物は“食べると元気になる野菜”。怪しいネーミングではあるが、事実なので仕方がない。


【古代種】

“この世界を生み出した神”が最初に作った生き物。

“魔法を与える神”より“その神”は段違いに格上のため、古代種は魔法を弾いてしまう。

人間によって魔法で攻撃されても弾くことができる。そのため、暗闇魔法で姿を隠していたウェストの母親も見ることができた。


【占い師のばあさん(お姉さん)】

ある古代種が三千年以上もの長い時を共に過ごしている植物の魔物。正確にはその古代種によって光を与えられ、渇きが癒されたため魔の性質が消えた元魔物。

ご主人様に近づきたくて人の姿に擬態している。

分身することができ、すべての個体が記憶と意思を共有している。

ご主人様から、『世界中にいる古代種を助け、知識を与えてやってほしい』と命を受け、分身体たちは旅に出た。イストのミード村にいるのはそのうちの1体。

ご主人様をはじめ、光を与えてくれる古代種たちを神だと思っている。

ご主人様は存命で、本体はその側に仕えている。

長く光を与えられないと老婆の姿に枯れていく(省エネ状態)が、光を与えられるとたちまちグラマラス美女に変身する。

髪飾りに見える白い花は飾りではなく自前の花。イストの結婚式で撒いていた花びらは、その花から取ったもの。

ご主人様がこの魔物へ最初に光を与えたきっかけは、その白い花を気に入ったから。

ちなみに、この花をお茶にして飲ませると…

「おっと…。れでぃのことを詮索するのものではありませぬぞ。ここから先は消させていただきましょうね」
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