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収録日です。
いざスタジオへ…。
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「なんか…すみません…。」
僕はすごく恥ずかしかった。
「いえ…私もこれから行くところだったので…大丈夫ですよ…!」
なんて彼女は言ってくれたけど、本当にそう思ってるのかなって考えちゃって…。
「ほら…!着きましたよ!!」
彼女は細い指をしていた。しなやかに伸びるその指は大きな建物を指していた。
今日僕はここでCDの収録をする…。
「ありがとうございます…!!」
何とかギリギリの時間だった。
「何とか間に合いそうです…!」
しかし、中に入っても待合室なる場所がわからない…。
これはまた迷子かな…。
「今日収録される方なら、待合室は5階の突き当りです…よ…。」
彼女が何かを言った。
この場には僕と彼女と管理人くらいしか居ない。
この言葉は僕に向けられていた。
「何で…分かるんですか…?」
「私は歌い手として活動しているんですけど、今日はレッスンの日なんです。レッスンはこのビルの10階でやってるんですけど、収録される方の邪魔にならないように静かに来いという事で、レッスンの子達にも伝わっているんですよ…。」
彼女は答えてくれた。
やっぱり歌い手として活動していた。
僕はさっきよりも彼女の事に興味を持った。
「あのっ!!歌い手として活動していると言っていましたが、活動名は何ですか…?」
彼女の顔が歪んだ。
変なことを聞いてしまった。
「…みーた。」
彼女が言った。
「みーたです。」
彼女は赤く細い髪を揺らしながら答えた。
そして僕を見ずに長い廊下を歩いて行ってしまった。
僕は彼女の後ろ姿をずっと見つめていた。
_______
「ちょっとー!2分遅刻よー!」
幸村さんは怒りながらも優しい口調で僕に言った。
幸村さんは僕のマネージャー的存在。
女性にしては髪は短く、凄く活発的だけど凄く頼れる…。
いつもお世話になっています。
「じゃあ、今日収録だけど収録するに当たっての注意事項を―」
_______
こういう収録って初めてだから、なんか緊張する。
いつもなら僕しかいない家で黙々と録っている。
「じゃあ録るわよー!」
収録が始まった。
僕はすごく恥ずかしかった。
「いえ…私もこれから行くところだったので…大丈夫ですよ…!」
なんて彼女は言ってくれたけど、本当にそう思ってるのかなって考えちゃって…。
「ほら…!着きましたよ!!」
彼女は細い指をしていた。しなやかに伸びるその指は大きな建物を指していた。
今日僕はここでCDの収録をする…。
「ありがとうございます…!!」
何とかギリギリの時間だった。
「何とか間に合いそうです…!」
しかし、中に入っても待合室なる場所がわからない…。
これはまた迷子かな…。
「今日収録される方なら、待合室は5階の突き当りです…よ…。」
彼女が何かを言った。
この場には僕と彼女と管理人くらいしか居ない。
この言葉は僕に向けられていた。
「何で…分かるんですか…?」
「私は歌い手として活動しているんですけど、今日はレッスンの日なんです。レッスンはこのビルの10階でやってるんですけど、収録される方の邪魔にならないように静かに来いという事で、レッスンの子達にも伝わっているんですよ…。」
彼女は答えてくれた。
やっぱり歌い手として活動していた。
僕はさっきよりも彼女の事に興味を持った。
「あのっ!!歌い手として活動していると言っていましたが、活動名は何ですか…?」
彼女の顔が歪んだ。
変なことを聞いてしまった。
「…みーた。」
彼女が言った。
「みーたです。」
彼女は赤く細い髪を揺らしながら答えた。
そして僕を見ずに長い廊下を歩いて行ってしまった。
僕は彼女の後ろ姿をずっと見つめていた。
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「ちょっとー!2分遅刻よー!」
幸村さんは怒りながらも優しい口調で僕に言った。
幸村さんは僕のマネージャー的存在。
女性にしては髪は短く、凄く活発的だけど凄く頼れる…。
いつもお世話になっています。
「じゃあ、今日収録だけど収録するに当たっての注意事項を―」
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こういう収録って初めてだから、なんか緊張する。
いつもなら僕しかいない家で黙々と録っている。
「じゃあ録るわよー!」
収録が始まった。
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