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03.Why don't you tell me?
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「こんな可愛い彼女がいるなら教えてくれればいいのに。ウチは福利厚生もちゃんとしてるんだよ?」
二重三重に反論したいのをぐっとこらえて頭を下げる。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」
「なに、ほんとにさらって来たのかい?」
「ブリジット理事長や学園の名を汚すような事はいっさいありません」
「冗談だよ。顔を上げな、キース」
言われたとおりにするしかない。
理事長は背筋を伸ばす僕を見てニヤニヤしている。灰色の巻き毛を肩に垂らした老婆は黙っていれば貴族の大奥様に見えるけれど、この婆さんこそ学園に君臨する女帝であり、僕を拾った大恩人。つまり逆らえるわけがない。
きゅ、と袖を握る感触がした。
シエルは僕の斜め後ろに立っている。なぜだかブリジット婆さんはシエルも一緒に来いと言っていたらしい。文字どおり雲の上の世界の住人も女帝の迫力に押されて顔を強ばらせていた。
「話は聞いてる。チンピラに絡まれたところに運悪くこの娘が通りかかって一緒に逃げてきた、と」
ガラス窓を飾るカーテンも毛足の長い絨毯も、身につけるパンツスタイルのスーツも深紅。壁は赤を引き立てる白に近いクリーム色。調度品ひとつとっても僕の給料三ヶ月ぶんが飛びそうな部屋のなか、女帝は磨き抜かれた机に肘を置き頬杖をついた。
「それでどうするんだい?」
少女めいたしぐさで投げ掛けられた問いに一瞬言葉が詰まる。天使の話など出せるはずもなく、見ず知らずの女の子が僕と一緒にいる理由もまた見つからない。
その隙をついてシエルが答えた。
「わたくしはキースさんと一緒におります」
「ほう?」
「ぎょわ…………!」
くもりなきまなこのシエル。ブリジット婆さんが満面の笑みを浮かべる。僕は言葉にならない悲鳴をあげて、シエルを部屋の隅に引っ張っていった。
できる限り声を落として囁く。
「やめて本当やめて」
「でもわたくしには役目が……」
「分かってるけどさ! 天使ならなんかいい感じの魔法で姿消せないの、せめて僕にしか見えないとか」
「ちょっと無理ですね」
こんちくしょう。
ポンコツなのに使命感だけは有り余っているようだ。このまま追い出しても絶対戻ってくるし、そうしたら周囲が僕を見る目がかなり悪くなる。つまり僕の人権を守るにはこの子と同棲もとい共同生活を送るしかない。
首を軋ませて理事長席を見る。ブリジット婆さんは聖母もかくやという笑みで応えてくれた。
「部屋はそのまま使いな」
「はい……」
「しっかり養うんだよ。図書館がまたバイトしてほしいってさ」
「ハイ喜んで」
/
「足ケガしてるんだから大人しくしたほうが、」
「全然痛くないし大丈夫です。むしろお日さまの光があるところがいいのです」
天使にとっては太陽や月の光が栄養みたいなものだという。だから僕の非番日はシエルの校内探検に費やされることとなった。
ため息をつきつつシエルに背を向けてしゃがむ。
「?」
「歩かせるのは気分的に嫌なの」
そう言うとなんだか急に頬が熱くなった。さりとてやっぱナシと立ち上がるのも格好がつかず、僕はひたすら床の模様を数えて耐える。
ふわりと背中に被さった体は予想以上に軽かった。細腕がのびてきて僕の首の前で交差する。
「えへへ。よろしくお願いしますですよ」
シエルは嬉しそうに囁いた。
ほっこりしたのも束の間、校舎に出るなり僕は自分の浅はかさを思い知らされる。
できる限り人目のないところに行きたかったけれどここは学校で、運悪く授業の合間の小休止の時間。朱色の制服を着た少年少女は美しい金髪を見ると思わず足を止め囁きを交わす。
――キレイな髪。それにお人形さんみたいに可愛い。どこのご令嬢かしら?
――平民じゃない? 下働きと一緒だし、ずいぶんみすぼらしい格好。
いろんな感想がいろんな言葉で飛び交う。もしも言葉が形を持っていたらきっと今頃僕らはハリネズミみたいになっているだろう。身を縮こまらせる僕の気も知らず、シエルはきょろきょろと辺りを見回していた。長い髪が揺れるのがくすぐったい。
「大きな建物ですねえ」
「もともと城だったのをさっきの婆さ……理事長が買い取って学校にしたらしいよ」
「皆さん、同じようで違う服なのはどうしてですか?」
「制服? たぶん特別科と普通科じゃないかな」
制服のバリエーションは基本的に男子用と女子用のみ。けれどよく見てみるとスカート丈や刺繍など細かい違いがある。
この学校は『国の財産となる優秀な魔法使いを輩出する』という名目で、身分を問わず才能ある子どもを受け入れている。金持ちや貴族から寄付金を巻き上げ、学費を払えない平民でも学べるようにするとかなんとか。偉い連中から文句が出そうなものだが、あの婆さんが何かしたらしく、寄付することがある種のステータスになっているらしい。
そんなわけで貴族と平民が同じ学舎にいるわけだが。
金持ちは自分好みにアレンジした制服を仕立てるし、本や家庭教師にだって好きなだけ金をかけられる。
金がなければ在校生が寄付したお下がり制服を着回すし、授業についていけなくたって個人レッスンを頼む余裕はない。
だから、明らかに着古した制服の普通科・真新しい制服の特別科みたいな暗黙の区別が校内のいたるところにあった。
「人間はどうしてそんなにお金というのを大事にするのです?」
僕の説明を聞いたシエルは心底不思議そうに言う。お金がなければ人間は生きていけないんだよなんて説明する気力は、今の僕にはない。曖昧に笑って壁に埋め込まれた赤い宝石に手を伸ばした。
宝石に触ると幻影魔法で校内案内が浮かび上がる仕掛けだ。僕の指は宝石に近づき、別方向から伸びてきた細い指先とぶつかった。
「ヒッ、みひぐのす! えー、スミマセンです!」
弾かれたように細い指が引っ込む。ぺこぺことお辞儀をするたびまっすぐな黒髪が肩や背中で跳ねた。
朱色の女子制服は肘のあたりの繊維が潰れてテカテカしており、サイズも体格より大きい。あからさまにお古と分かる制服を着た少女はひたすら謝罪を繰り返し、たどたどしい発音を聞いた生徒がこれ見よがしにくすくすと笑った。
「大丈夫です。どこに行きますか、マリアさん」
「び、びぶりおてか……ううん、ええと」
「図書館ですね」
意地悪なガキどもに対抗するつもりでとっておきの笑顔を見せ、ゆっくりと話しかける。黒髪の少女は頬を赤らめてこくこくと頷いた。それでようやく余裕を取り戻したのか、シエルに視線を移してぽかんと口を開いた。
「マリアさん、この子はシエル。僕の……、……身内、です」
しばらく迷った挙げ句当たり障りのない表現にしたつもりだけれど、マリアさんは耳まで真っ赤になって「あもる? あもる?」なんて呟いた。恋人じゃねえよというツッコミはするだけ無駄なんだろうなあ。
「シエル、彼女はマリアさん。特別科でただ一人の平民、特待生だ。遠い地方出身でまだこっちの言葉に慣れてないから、もしよければ助けてほしい」
「はい! さっそく一緒に図書館に行きましょう!」
こうしてシエルの校内探検ツアーに新たなメンバーが加わった。人見知りのマリアさんはおどおどと僕らの後ろをついてくるだけだったけれど、シエルがあれこれ話しかけるおかげで図書館に着く頃には微笑みさえ浮かべていた。
屈託のなさもあるだろうが――僕はこっそりシエルに囁く。
「きみ、マリアさんの出身地の言葉が分かるの?」
シエルは共通語で、マリアさんは地元の言葉で話していた。なのにお互い一度も聞き返すことなく会話が成立していたのだ。
シエルは得意そうに胸を張る。
「言葉の壁を超えて人間と対話できる。天使なら誰でもできるのです」
「ほーん……」
どんな言葉でもなんとなく何を言っているのか分かるのが僕の数少ない特技なんだけど、できて当然の天使相手にひけらかしたって『え、それってすごいんですか?』なんて言われそうだから黙っておこう。
二重三重に反論したいのをぐっとこらえて頭を下げる。
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」
「なに、ほんとにさらって来たのかい?」
「ブリジット理事長や学園の名を汚すような事はいっさいありません」
「冗談だよ。顔を上げな、キース」
言われたとおりにするしかない。
理事長は背筋を伸ばす僕を見てニヤニヤしている。灰色の巻き毛を肩に垂らした老婆は黙っていれば貴族の大奥様に見えるけれど、この婆さんこそ学園に君臨する女帝であり、僕を拾った大恩人。つまり逆らえるわけがない。
きゅ、と袖を握る感触がした。
シエルは僕の斜め後ろに立っている。なぜだかブリジット婆さんはシエルも一緒に来いと言っていたらしい。文字どおり雲の上の世界の住人も女帝の迫力に押されて顔を強ばらせていた。
「話は聞いてる。チンピラに絡まれたところに運悪くこの娘が通りかかって一緒に逃げてきた、と」
ガラス窓を飾るカーテンも毛足の長い絨毯も、身につけるパンツスタイルのスーツも深紅。壁は赤を引き立てる白に近いクリーム色。調度品ひとつとっても僕の給料三ヶ月ぶんが飛びそうな部屋のなか、女帝は磨き抜かれた机に肘を置き頬杖をついた。
「それでどうするんだい?」
少女めいたしぐさで投げ掛けられた問いに一瞬言葉が詰まる。天使の話など出せるはずもなく、見ず知らずの女の子が僕と一緒にいる理由もまた見つからない。
その隙をついてシエルが答えた。
「わたくしはキースさんと一緒におります」
「ほう?」
「ぎょわ…………!」
くもりなきまなこのシエル。ブリジット婆さんが満面の笑みを浮かべる。僕は言葉にならない悲鳴をあげて、シエルを部屋の隅に引っ張っていった。
できる限り声を落として囁く。
「やめて本当やめて」
「でもわたくしには役目が……」
「分かってるけどさ! 天使ならなんかいい感じの魔法で姿消せないの、せめて僕にしか見えないとか」
「ちょっと無理ですね」
こんちくしょう。
ポンコツなのに使命感だけは有り余っているようだ。このまま追い出しても絶対戻ってくるし、そうしたら周囲が僕を見る目がかなり悪くなる。つまり僕の人権を守るにはこの子と同棲もとい共同生活を送るしかない。
首を軋ませて理事長席を見る。ブリジット婆さんは聖母もかくやという笑みで応えてくれた。
「部屋はそのまま使いな」
「はい……」
「しっかり養うんだよ。図書館がまたバイトしてほしいってさ」
「ハイ喜んで」
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「足ケガしてるんだから大人しくしたほうが、」
「全然痛くないし大丈夫です。むしろお日さまの光があるところがいいのです」
天使にとっては太陽や月の光が栄養みたいなものだという。だから僕の非番日はシエルの校内探検に費やされることとなった。
ため息をつきつつシエルに背を向けてしゃがむ。
「?」
「歩かせるのは気分的に嫌なの」
そう言うとなんだか急に頬が熱くなった。さりとてやっぱナシと立ち上がるのも格好がつかず、僕はひたすら床の模様を数えて耐える。
ふわりと背中に被さった体は予想以上に軽かった。細腕がのびてきて僕の首の前で交差する。
「えへへ。よろしくお願いしますですよ」
シエルは嬉しそうに囁いた。
ほっこりしたのも束の間、校舎に出るなり僕は自分の浅はかさを思い知らされる。
できる限り人目のないところに行きたかったけれどここは学校で、運悪く授業の合間の小休止の時間。朱色の制服を着た少年少女は美しい金髪を見ると思わず足を止め囁きを交わす。
――キレイな髪。それにお人形さんみたいに可愛い。どこのご令嬢かしら?
――平民じゃない? 下働きと一緒だし、ずいぶんみすぼらしい格好。
いろんな感想がいろんな言葉で飛び交う。もしも言葉が形を持っていたらきっと今頃僕らはハリネズミみたいになっているだろう。身を縮こまらせる僕の気も知らず、シエルはきょろきょろと辺りを見回していた。長い髪が揺れるのがくすぐったい。
「大きな建物ですねえ」
「もともと城だったのをさっきの婆さ……理事長が買い取って学校にしたらしいよ」
「皆さん、同じようで違う服なのはどうしてですか?」
「制服? たぶん特別科と普通科じゃないかな」
制服のバリエーションは基本的に男子用と女子用のみ。けれどよく見てみるとスカート丈や刺繍など細かい違いがある。
この学校は『国の財産となる優秀な魔法使いを輩出する』という名目で、身分を問わず才能ある子どもを受け入れている。金持ちや貴族から寄付金を巻き上げ、学費を払えない平民でも学べるようにするとかなんとか。偉い連中から文句が出そうなものだが、あの婆さんが何かしたらしく、寄付することがある種のステータスになっているらしい。
そんなわけで貴族と平民が同じ学舎にいるわけだが。
金持ちは自分好みにアレンジした制服を仕立てるし、本や家庭教師にだって好きなだけ金をかけられる。
金がなければ在校生が寄付したお下がり制服を着回すし、授業についていけなくたって個人レッスンを頼む余裕はない。
だから、明らかに着古した制服の普通科・真新しい制服の特別科みたいな暗黙の区別が校内のいたるところにあった。
「人間はどうしてそんなにお金というのを大事にするのです?」
僕の説明を聞いたシエルは心底不思議そうに言う。お金がなければ人間は生きていけないんだよなんて説明する気力は、今の僕にはない。曖昧に笑って壁に埋め込まれた赤い宝石に手を伸ばした。
宝石に触ると幻影魔法で校内案内が浮かび上がる仕掛けだ。僕の指は宝石に近づき、別方向から伸びてきた細い指先とぶつかった。
「ヒッ、みひぐのす! えー、スミマセンです!」
弾かれたように細い指が引っ込む。ぺこぺことお辞儀をするたびまっすぐな黒髪が肩や背中で跳ねた。
朱色の女子制服は肘のあたりの繊維が潰れてテカテカしており、サイズも体格より大きい。あからさまにお古と分かる制服を着た少女はひたすら謝罪を繰り返し、たどたどしい発音を聞いた生徒がこれ見よがしにくすくすと笑った。
「大丈夫です。どこに行きますか、マリアさん」
「び、びぶりおてか……ううん、ええと」
「図書館ですね」
意地悪なガキどもに対抗するつもりでとっておきの笑顔を見せ、ゆっくりと話しかける。黒髪の少女は頬を赤らめてこくこくと頷いた。それでようやく余裕を取り戻したのか、シエルに視線を移してぽかんと口を開いた。
「マリアさん、この子はシエル。僕の……、……身内、です」
しばらく迷った挙げ句当たり障りのない表現にしたつもりだけれど、マリアさんは耳まで真っ赤になって「あもる? あもる?」なんて呟いた。恋人じゃねえよというツッコミはするだけ無駄なんだろうなあ。
「シエル、彼女はマリアさん。特別科でただ一人の平民、特待生だ。遠い地方出身でまだこっちの言葉に慣れてないから、もしよければ助けてほしい」
「はい! さっそく一緒に図書館に行きましょう!」
こうしてシエルの校内探検ツアーに新たなメンバーが加わった。人見知りのマリアさんはおどおどと僕らの後ろをついてくるだけだったけれど、シエルがあれこれ話しかけるおかげで図書館に着く頃には微笑みさえ浮かべていた。
屈託のなさもあるだろうが――僕はこっそりシエルに囁く。
「きみ、マリアさんの出身地の言葉が分かるの?」
シエルは共通語で、マリアさんは地元の言葉で話していた。なのにお互い一度も聞き返すことなく会話が成立していたのだ。
シエルは得意そうに胸を張る。
「言葉の壁を超えて人間と対話できる。天使なら誰でもできるのです」
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