13 / 15
13話
しおりを挟む
ノラを押し倒し、ベッドに手錠で固定した時点で、靖一の中の獣は目覚めていた。そして、その視線は容赦なくノラの全身をなぞっていた。
ぴんと張った腕、頬を染める赤、何より──その黒いレースのメイド服。
肩が露わになっていて、スカートは少し持ち上がり、腿の付け根まで見えている。
「似合ってる」
靖一はそう言うとノラの両脚を掴み、ゆっくりと開いていく。
「……なに、するの……」
ノラがそう言ったときには、もう靖一の視線は下着の奥へと降りていた。
両脚を大きく開かされた恰好で、視線だけを与えられる。触れられてもいないのに、ノラの腰が小さく震える。
「……これ着たら主導権譲るって言ったのに……」
靖一は返事をしなかった。触れないまま、そのまま間を取る。
ノラが焦れたように腰を浮かせた瞬間──そのタイミングで、靖一は指を下着の上からゆっくり撫でた。
「っ……ぁ……っ、……や……」
ノラの身体が跳ねる。濡れているのが、はっきり分かった。
靖一は手を止める。そして何も言わず、ノラの顔を見る。目が合ったまま、何もしない。
「……触って……?」
「『触ってください。お願いします』だろ。要求には応えてやるよ」
一瞬ノラの瞳が揺れる。
「触ってください。お願いします」
恥ずかしげに言うその声を聞いて、やっと靖一は再び手を動かした。今度は下着の隙間から直接、熱のこもったところをなぞる。
指の腹がぬるりと濡れ、指を奥へと沈めた。
「やっ……ぁ、んっ……ん、ぁ……!」
膝を立てさせた姿勢のまま、靖一はノラの中を探るように指を動かす。くちゅ、くちゅと水音が室内に響く。
ノラの乳首が服越しに立ち上がっているのが目に入った。
靖一は言葉を発さず、ノラの胸元へと顔を近づけ、服の上から軽く舌を這わせる。レース越しの感触に、ノラの身体が再び跳ねた。
「……っふ、ぁ……ダメ、そんなの……」
靖一はそこで止める。そして、またじっとノラを見つめたまま何も言わない。
「……脱がせてください。直接、触ってほしいです……」
その言葉が出た瞬間、靖一はメイド服の前ボタンを外し、その隙間から片方の乳首を露わにした。
むき出しになったそこに、舌を押し当てて、強く吸う。
「ちゅっ」「んっ」という湿った音に混じって、ノラの喉から情けない声が漏れる。
「っ、は……ん、あ、ぁっ……!」
腰の下では、挿入を待つようにノラの性器がひくひくと震えていた。
靖一はその上に自分の熱を押し当てたまま、動かない。ただ、わずかに擦りつけるだけ。
「……して……」
それでも、靖一は動かない。
「……入れて……ください……もう、我慢できない……」
その言葉に、やっと腰を打ちつけた。
一気に奥まで貫かれたノラは、ベッドの上で小さく跳ねるように仰け反った。
「あっ、ぁ、くぅっ……!」
激しく、何度も、奥を打つ。パンパンと肌がぶつかる音が響き、シーツの上でノラの髪が乱れる。
手錠で縛られたまま、身動きの取れない体を、靖一は押さえつけながら繰り返し突き上げる。
「っ、あ……あぁっ、や、っ……!」
靖一はずっと、無言のまま。
ただ、腰の動きだけがどんどん激しくなり、スピードを増していく。
服を脱がせきることはしない。メイド服のまま、乳首だけが露出した格好で、犯され続ける。
その背徳感も混ざって、ノラの目は完全にとろんと潤み、口元が無意識に開いた。
「ん……っ、靖一……もっと……もっとください……!」
反応を促すように締めつけが強くなる。
靖一は一瞬だけ動きを止めて、ノラの首筋に唇を這わせた。そして耳元で、低く囁く。
「……いい子だな」
そして再び、激しく打ちつける。
ベッドが軋む音と、濡れた水音と、ノラの喘ぎ声が混ざり合い、ホテルの一室は淫靡な空間へと塗り替えられていく。
そして、何度目かの突き上げの後──
「っ……ああっ……っ、い、い……っ!」
ノラの身体が震えきると同時に、靖一も熱を吐き出すように奥を満たした。
ぴんと張った腕、頬を染める赤、何より──その黒いレースのメイド服。
肩が露わになっていて、スカートは少し持ち上がり、腿の付け根まで見えている。
「似合ってる」
靖一はそう言うとノラの両脚を掴み、ゆっくりと開いていく。
「……なに、するの……」
ノラがそう言ったときには、もう靖一の視線は下着の奥へと降りていた。
両脚を大きく開かされた恰好で、視線だけを与えられる。触れられてもいないのに、ノラの腰が小さく震える。
「……これ着たら主導権譲るって言ったのに……」
靖一は返事をしなかった。触れないまま、そのまま間を取る。
ノラが焦れたように腰を浮かせた瞬間──そのタイミングで、靖一は指を下着の上からゆっくり撫でた。
「っ……ぁ……っ、……や……」
ノラの身体が跳ねる。濡れているのが、はっきり分かった。
靖一は手を止める。そして何も言わず、ノラの顔を見る。目が合ったまま、何もしない。
「……触って……?」
「『触ってください。お願いします』だろ。要求には応えてやるよ」
一瞬ノラの瞳が揺れる。
「触ってください。お願いします」
恥ずかしげに言うその声を聞いて、やっと靖一は再び手を動かした。今度は下着の隙間から直接、熱のこもったところをなぞる。
指の腹がぬるりと濡れ、指を奥へと沈めた。
「やっ……ぁ、んっ……ん、ぁ……!」
膝を立てさせた姿勢のまま、靖一はノラの中を探るように指を動かす。くちゅ、くちゅと水音が室内に響く。
ノラの乳首が服越しに立ち上がっているのが目に入った。
靖一は言葉を発さず、ノラの胸元へと顔を近づけ、服の上から軽く舌を這わせる。レース越しの感触に、ノラの身体が再び跳ねた。
「……っふ、ぁ……ダメ、そんなの……」
靖一はそこで止める。そして、またじっとノラを見つめたまま何も言わない。
「……脱がせてください。直接、触ってほしいです……」
その言葉が出た瞬間、靖一はメイド服の前ボタンを外し、その隙間から片方の乳首を露わにした。
むき出しになったそこに、舌を押し当てて、強く吸う。
「ちゅっ」「んっ」という湿った音に混じって、ノラの喉から情けない声が漏れる。
「っ、は……ん、あ、ぁっ……!」
腰の下では、挿入を待つようにノラの性器がひくひくと震えていた。
靖一はその上に自分の熱を押し当てたまま、動かない。ただ、わずかに擦りつけるだけ。
「……して……」
それでも、靖一は動かない。
「……入れて……ください……もう、我慢できない……」
その言葉に、やっと腰を打ちつけた。
一気に奥まで貫かれたノラは、ベッドの上で小さく跳ねるように仰け反った。
「あっ、ぁ、くぅっ……!」
激しく、何度も、奥を打つ。パンパンと肌がぶつかる音が響き、シーツの上でノラの髪が乱れる。
手錠で縛られたまま、身動きの取れない体を、靖一は押さえつけながら繰り返し突き上げる。
「っ、あ……あぁっ、や、っ……!」
靖一はずっと、無言のまま。
ただ、腰の動きだけがどんどん激しくなり、スピードを増していく。
服を脱がせきることはしない。メイド服のまま、乳首だけが露出した格好で、犯され続ける。
その背徳感も混ざって、ノラの目は完全にとろんと潤み、口元が無意識に開いた。
「ん……っ、靖一……もっと……もっとください……!」
反応を促すように締めつけが強くなる。
靖一は一瞬だけ動きを止めて、ノラの首筋に唇を這わせた。そして耳元で、低く囁く。
「……いい子だな」
そして再び、激しく打ちつける。
ベッドが軋む音と、濡れた水音と、ノラの喘ぎ声が混ざり合い、ホテルの一室は淫靡な空間へと塗り替えられていく。
そして、何度目かの突き上げの後──
「っ……ああっ……っ、い、い……っ!」
ノラの身体が震えきると同時に、靖一も熱を吐き出すように奥を満たした。
0
あなたにおすすめの小説
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神父様に捧げるセレナーデ
石月煤子
BL
「ところで、そろそろ厳重に閉じられたその足を開いてくれるか」
「足を開くのですか?」
「股開かないと始められないだろうが」
「そ、そうですね、その通りです」
「魔物狩りの報酬はお前自身、そうだろう?」
「…………」
■俺様最強旅人×健気美人♂神父■
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる