生徒会長・七原京の珈琲と推理 学園専門殺人犯Xからの手紙

須崎正太郎

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第六話 十月七日――生徒会、カフェ『サン・フラワー』にて

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 Xから届いた三枚目の手紙が、兎原美姫うさぎはらみきなる生徒によって発見され、インスタにアップされた事件を受けて、学校はまた大騒ぎになった。

 僕らは職員室の先生にXの手紙の件を報告したが、先生たちはすでに事態を把握していた。職員室にいた教頭先生は、真剣な顔で「もう話は知っている。とにかく君たちは教室へ」と言った。

 二年一組の教室に戻ると、

「Xの手紙、見た?」

「見た、見た。マジでおかしいわ、あれ」

「え、わたし、まだ見てない。画像、送ってよ」

 蜂の巣をつついたような、という表現がピッタリだった。
 誰もがXの手紙について話していた。SNSで手紙がみんなの間に共有されてしまい、どんどん画像が送り送られている。逆に、SNSをやっていない生徒や、他人と繋がりが薄い生徒は情報から置いてけぼりになったため、一種のパニック状態になってしまった。こうなるともう手が付けられない。

 やがて昼休みが終わった。

 これ以上、休みにするわけにもいかないのか五時間目以降の授業は行われたが、その授業の真っ最中、パトカーがサイレンを鳴らしながら学校にやってきたのが音で分かった。一組の生徒たちが、思わず窓のほうに目を向ける。学校を囲んでいる壁のせいで、この教室からはどう頑張っても、外のパトカーは見えないのだけれど。

「外を見ない。授業に集中、集中よ」

 延岡先生が金切り声をあげる。
 それで教室は一瞬、静かになったが、そのときお調子者の男子生徒である半村が、

「先生、永谷先生と昔、付き合ってたって本当?」

 馬鹿なことを言ってくれた。きゃあ、と女子の美樹本さんが悲鳴をあげた。普段なら、この手の話題にはむしろ楽しそうな声をあげるタイプの女子生徒だったが、状況が状況だけに恐怖の声となったのだろう。

「誰がそんなことを言ったの。そんなこと、あなたたちには関係ない――いえ、隠すとかえって騒ぎになるわね。永谷先生とお付き合いをしていたのは本当です」

 教室がざわついた。

「でも、それは昔の話。いまではただの同僚、でした。本当よ。警察にも校長先生にもそのことはちゃんと話しました。だからこの話はもうこれでおしまい。さあ、みんな、授業を続けますよ!」

 さすがに、もうそれ以上、追求する声は出なかった。
 凜とした生真面目な延岡先生と、体育会丸出しのような永谷先生の組み合わせ。
 合っているような、そうでもないような、不思議な気がしたが、この過去の恋愛は事件に関係しているのかどうか。

 別れたとはいえ、付き合っていたひとが殺されるって、どういう気分なんだろうな。
 平気、なわけはないか。だから延岡先生は病院に寄ってきたんだ。そうだよな。

 とにかく僕ら生徒は、その後、休み時間でも教室の外に出ることは、トイレ以外では許されなかった。そして帰りのホームルームが終わると、なるべく保護者に迎えに来てもらうように、そうでない生徒は可能な限り大人数で帰宅するように、というお達しが出たのである。

 生徒会も例外ではなかった。
 今日の活動は休みにして、とにかく帰宅しなさいと延岡先生は言った。

 それじゃ帰るしかないと思ったところで、下村は父親が車で迎えに来ると言うし、陰山さんは駅前のカフェ『サン・フラワー』でバイトがあると言うし、我が家の両親は共働きでどうしても迎えに行けないと言うし、さて困った、これはぼっちで帰宅するしかないかと思った絶妙なタイミングでウグ先輩から連絡が入った。生徒会の三人に伝説の生徒会長を交えた合計四人で帰宅しないか、と言うのである。この四人は全員、親が仕事中であった。

 そんなわけで僕は、高千穂翠とウグ先輩と佐久間君、三人と合流してから学校を出たわけだけど、歩き出して三分と経たないうちに、ウグ先輩が「ノド渇いたぁ」なんて言いだしたのだ。

「会長も佐久間君も、水筒とかマグボトル、持ってるじゃん。中身、飲ませてよ」

「「すみません、カラッポです」」

 僕と佐久間君は綺麗にハモった。目が合った。二人揃って、苦笑する。

「カラッポかよー。しかもなんだい、その男の友情。もう、もう、んもーう。ねえ、こうなったらさあ、どこかに寄っていこうよ。三枚目の手紙についても話しておきたいし」

「寄り道ですか。伝説の生徒会長ともあろうお方が、先生に見つかったら大変ですよ。いま学校はピリついているし」

「ああん、そんなこと言うなよー。ノドがカラカラだし、それにそれに、残り半年の高校生活、制服で仲間とお店に行きたいんだよー」

「す、すごいですね、鵜久森先輩。Xがいるのに、みんなで、食事、ですか」

「みんながいるからさ。ひとりだったらさすがの私でも動かないよ。それに学校の外のお店なら、さすがに大丈夫だと思うからね」

「行こうか。わたしもお腹が減っているし」

 高千穂翠が賛成に回った。
 そうなると、もう寄り道は決定したようなものだ。十七年の人生で学んだことだが、この手の集団行動のとき、女性の発言力は極めて大きい。男性の存在感はゼロである。男女差別と言われても、そうなんだから仕方が無い。佐久間君なんかもうなにも言わず、コクコクうなずいている。僕も結局、コクコクうなずいた。

 駅前のカフェ『サン・フラワー』にやってきた。
 四人で椅子に座ると、「おお」とカフェの制服を着た女の子がこちらへやってきた。陰山さんだ。

「七原会長、一時間ぶり。お店に来るの初めてじゃない? ……あ、鵜久森先輩に、四組の高千穂さん、だよね? あ、そうか、生徒会のみんなで来たんだね。ええと、そっちのひとは初めまして?」

「ど、どうも。さ、三組の佐久間、です」

「はっはっは、佐久間君は生徒会の新書記でね、いい子なんだ。友達になってくれよ。今日は生徒会の打ち合わせで来たわけさ。メニュー、プリーズ」

 打ち合わせなんか、なにもないのに。
 とはいえ、本当のことを喋ったらただの寄り道食いしん坊大集合になってしまうので、ウグ先輩の台詞はこれで良かったのかもしれない。僕らは陰山さんから貰ったメニューをさっと見て、

「オレンジジュースとカルボナーラ」

「アイスティーとカルボナーラ」

「アイスコーヒーLサイズとカルボナーラ」

「お冷やとナポリタンください」

 結局みんな食うのかよ。

 しかもその後、「あ、ナポリタン美味しそう。私もナポリタンにする。ナポリタン大好き」なんて言ってウグ先輩がメニューを訂正。陰山さんは顔色ひとつ変えず、伝票にメニューを書き込んで、「それではお待ちください」と言ってから奥へと引っ込んだ。バイトでありながら、すでにプロの風格だな。

 さて、メンバー全員のメニューが到着すると、ひとまず全員、空腹を満たすために眼前の料理を征服にかかったわけだが、それも十分後には終わり、当然のごとく、話題はXに関することになった。僕はナプキンで口を拭いつつ、言った。

「最初に、言っておくことがある。これはクラスメイトの発言から思いついたことだけど、Xはもしかしたら複数犯かもしれない」

「ほうほう、傾聴に値するね。そうか、ふたりか三人で事件を起こせば、カッターナイフの指紋を拭き取る作業も短時間で済む」

「すると、事件を起こすには三十分以上かかると分かったあの検証は、無意味だったということかな」

「意味が無いってことはないさ。ひとりなら三十分以上かかるのは間違いないんだから。だから犯人は、単独犯なら教師、複数犯なら仲間がいるひと……」

「はあ、それなら、ぼくじゃないですね。友達がいないので、複数犯なんて無理です。これで僕のアリバイが証明されました」

 コメントに困る台詞の佐久間君。だが気持ちは分かる。

「それも先月までだよ、佐久間君。いまは会長に副会長に陰山さんも友達じゃないか。それに私もいる。そうだよ佐久間君、私だけは春からずっと友達だろっ?」

「鵜久森先輩と佐久間君、春から知り合いだったんですか」

「そうそう。私が図書室に本を借りに行ったらねえ、すごくたくさん、本を読んでいたのが佐久間君でねえ。文学については博識この上なし。それが佐久間君のすごいところさ。ね、ね、ね」

「はあ……まあ……どうも……」

 また話題が変な方角に向かい始めたので、僕は小さく咳払いをして、それからアイスコーヒーをグイッとやってから、Xの手紙について話そうとした。すると、そこでふと閃いた。

「そう、それでXから送られてきた手紙の話なんだけれど、それにしてもXってのは、のんびりした殺人犯だね」

「のんびり。……そうかな?」

「そうさ。だって今日の手紙、いや二回目の手紙もそうだけれど、学校のどこかに放置しておくなんて、いつ発見されるかも分からないじゃないか。来週かもしれない、来月かもしれない、もしかしたら一生見つからないかもしれない。それなのに手紙を置くなんて。読まれたらいいなあ、でも読まれなくても構わない、と言わんばかりだ」

 カフェインを摂取したためか、頭が回り始めた。

「そう、そうか。……Xは、手紙を急いで読んでもらおうとは思っていないわけだ。最初の事件のときに、現場に置かれていた手紙はともかく、二枚目、三枚目の手紙は、いつ読まれてもいいと思っている。そうとしか思えない。最悪、雨に打たれて手紙が朽ち果てたとしても、そのときはそのときで、また次の手紙を作って、学校のどこかに置けばいい。そう考えているんだ」

「殺人犯が書いた、読まれないかもしれない手紙。Xがそんな手紙を書く理由はなに?」

「そこまでは分からない。ただ、ここに今回の事件のポイントがある。Xは手紙の中で、恨みだけではない殺人動機をほのめかしているけれど、この手紙の渡し方そのものに、学校のどこかに手紙を置いておくというやり方に、なにかXのこだわりがあるはずなんだ。この事件は、Xの行動動機が解決のカギになる。そんな気がする」

「ふうん、なかなかの探偵ぶりじゃないか、会長。そうだね、Xってそういう意味じゃどこかのんびりしているよ。手紙を急いで読んでもらうつもりはない、か。なるほど。ねえ会長、その見解、警察に話してみたらどうだい? 事件解決のヒントになるかもよ」

「どうでしょうかね……」

 僕はアイスコーヒーを、グビリとやって、

「学生の推論なんて、警察は聞いてくれないと思いますが。よほど強い証拠や証言が出てきたならともかく、この程度で通報するわけにもいかないし」

「そこはそれ、警察署に行ってみるんだよ。担当は稲田刑事っていったよね。優しそうなひとだったじゃないか」

「いくら優しいひとでも、高校生がいきなり押しかけて推理を披露したら、怒る気がしますよ。そんなに行きたいなら、鵜久森先輩が行ってください。推理の著作権は放棄しますから」

「そう言われたら、私もいやだね。警察署に乗り込むなんてのは。怖いし」

 ころっと考えを改めて、目の前のジュースをストローですする、ウグ先輩。

「自分がやりたくないことを、人にけしかけないでくださいよ」

「ソーリーソーリー。それじゃこの話、もうおしまいね。はっはっは」

「行かないんですか。わたしは行ってもよかったのに」

「や、やめてくださいよ、副会長。終わった話じゃないですか、終わった話」

 行動を始めようとした高千穂翠を、佐久間君が慌てて制止する。犯人の行動を検証したときもそうだったけれど、彼女はけっこう動きたがるんだな。こういうところ、元スポーツ部って気がする。

 警察には行かないが、僕は推理そのものが誤りとは思わなかった。
 Xは、手紙を読まれなくても構わない。のんびりしている。
 その部分がXの行動動機に繋がっている。きっとそうだ。

「あの、鵜久森先輩。あれ、あれ。見てください」

 そのとき陰山さんが話しかけてきた。
 店内の壁に取りつけられているテレビが、夕方のニュース番組を放映している。
 
『殺人犯X、外部犯の可能性が浮上』

 見出しが、目に飛び込んできた。
 番組のキャスターが、一直線に視聴者のほうを見据えながら、くちびるを動かす。

「――当番組独自の取材により、事件当日、安曇学園の敷地内に、学校関係者とは違う人物が出入りしていたことが分かりました。

 当日の午後三時五十分ごろ、安曇学園校門前の防犯カメラに写っているこの人物――
 後ろ姿で顔はよく見えませんが、身長は百六十センチほど。白シャツにズボン姿の、若い男性と思われます。この服装は安曇学園の制服ではなく、また教師にも同じような服装をしていた人物が、当日はいなかったことから、事件当日、何者かが安曇学園に侵入していた可能性が強いと見られます。

 この人物は、その後、あらゆる防犯カメラには映っておらず、やがて午後四時十分ごろ、慌てたように安曇学園の外に飛び出しています。やはりこちらも、防犯カメラの映像が鮮明でないため、顔は分かりませんが。この謎の人物が事件の真相を知っている可能性が高いと思われます。……」

 テレビに映っている後ろ姿の人物は、カメラの画質の悪さもあって、確かにどういう人間かよく分からない。ズボン姿ということだけがかろうじて分かるレベルだ。スタスタと、校門から中に入ると、一瞬だけ戸惑ったようにあたりを見回してから、すぐにどこかへ走り出し、……そこで映像は終了している。

 僕ら五人は、しばらくニュースに見入っていたが、やがて番組は次のコーナーになってしまった。だが、僕らの熱は消えない。

「だ、誰ですか、いまの?」

 佐久間君は、真昼にお化けでも目撃したかのような顔である。

「怖い。絶対ヤバいよね、あれ。え、でも身長百六十くらいの男? そんなひとが、体育の永谷を殺せるん?」

 陰山さんも、バイト中なのを忘れたように会話に参加してきた。

「背後からカッターで不意打ちすれば、体格差はあまり関係ないと思うけれど。でも、外部犯。侵入者が中に入ってきて、永谷先生を殺したの。なぜ」

「いやいや、まだ、この侵入者が殺したかどうかは分からないよ。分からないけれど。……どう思う、会長?」

 ウグ先輩から視線を送られた僕は、アイスコーヒーをグビリとやってから、

「午後三時五十分の侵入者。身長百六十。校門前のカメラ。殺された永谷先生。それから午後四時十分の侵入者脱出。ここだけ見たら確かに外部犯ですが、しかしXの手紙には、私はこの学校の人間です、と何度も書かれてあります。もう、しつこいくらいに」

「それ、嘘なんじゃないの? 外から来た殺人犯のXが、犯人は学校の人間だってみんなに思わせるために、嘘を書いたんだよ。うんうん、きっとそうだわ。うん!」

 陰山さんは、学校の人間を犯人だと思いたくないのか、Xの正体を外部犯としたいようだが……。
 僕はまた、コーヒーをグビリとしてから、

「だとしたら、二枚目と三枚目の手紙の存在がおかしくなる。外部犯がそう何度も学内に入って、手紙だけを置いていなくなるとは考えにくいよ」

「外部犯と、学校関係者が結託している可能性はどうかな。外と中に複数、犯人がいて」

「それはありえるけれど、永谷先生殺しだけは外部犯で、手紙を置いたのが内部犯となると、そんなことをする意味が分からない。それに盗まれたカッターナイフはどうなるんだとも思うし、そもそも防犯カメラに写っていた外部犯は、校内のカメラには映っていない。つまり校門前にしかいなかったようだし」

「ええ? じゃあ、じゃあ、この侵入者は誰? Xの正体はなに? 手紙はどういうこと? わけが分かんなくなってきた。どういうことなんよ?」

 陰山さんが、泣きそうな顔になって混乱している横で、ウグ先輩も佐久間君も。
 そして高千穂翠も黙り込み、新たに出現した事件の謎について考え込んでいるようだった。

 僕もまた考え込み、もう一口、と思ってアイスコーヒーを飲もうとして、もうコップの中身が氷しか残っていないことに気が付いた。時間切れ、と神様に言われたような気がした。

 けれど、これがアイスコーヒーだから良いようなものの、事件そのものがこうなったら。誰も真相にたどり着けないままに、時間切れを迎えたら。もっとおぞましいことになる。そんな予感があった。

 窓の外を眺めると、駅前の人々が行き交う間に、木の葉が何枚も舞っている。
 秋の風が吹き始めていた。



 結局、その日はそれで解散となった。
 異様な空気のまま、『サン・フラワー』を後にする。

 収穫というか、良かった場面は、別れ際に高千穂翠と陰山さんが連絡先を交換しあっていたことぐらいか。アリバイがある女の子同士で繋がりを持っておきたいらしい。佐久間君にも「陰山さんと交換したら」と言ったが、彼はかぶりを振って「ぼ、ぼくはそんなにあのひとと話さなかったから。ぼくは会長たち三人と友達になれただけで充分です」と言った。

 弱気な発言だけれど、気持ちは分かる。
 こういうときに『じゃあぼくともインスタ交換して』と言い出せる佐久間君じゃないんだよな。分かる、分かる。僕も陰山さんと連絡先を交換したのは下村を通じてだったからな。

 その後、ウグ先輩を駅まで送り、佐久間君を家まで送り、最後に高千穂翠を自宅まで送ってから、僕も帰宅した。住所の関係上、どうしても僕が最後になる。怖いけれども仕方が無い。

 それにXは、学校の外では襲ってこないような気がしていた。
 なぜだか、そういう予感がしていたのだ。

 だが、事件は翌日、またも異様な展開を迎えたのである。
 Xからの手紙が、学校中からなんと、何通も発見されたのだ。
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