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護衛騎士の誓い
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「よく来てくれたわね」
クロヴィスが王妃に呼び出されたのは応急に用意された部屋なのだろう。
通常は王妃が使うような部屋ではない質素な部屋だった。
数人の従者が入れ代わり立ち代わり側付執事に何かを耳打ちしていく。
さほどに聴力が良いわけではないが、ヘルベルトが捕縛され自害しないように拘束したと聞こえてきた。
ヘルベルトは伯爵家の嫡男であり、まだ家督は継いでいないが第二王子の側近でもある。何もせずとも安泰だっただろうに何故このような事をしたのか。
クロヴィスはそうさせてしまったセレスタンを空恐ろしく感じた。
「そなた、おおよその見当はついておるのであろう?」
「はい。ですが確証は御座いません」
「判っている事実だけで良い。申してみよ」
解っている事実は少ない。憶測を交えずにクロヴィスは数日前セレスタンが寝床にしているバラックに来て【今日誘拐事件が起こる】とタレコミのような手紙を見せられた事、廃嫡は何かを調べるための口実だと話した事を告げた。
事実としてはそれだけなのだ。
ここに来たのはあくまでも自分の胸の中に芽生えた不安。そして勘だ。
「廃嫡は誠。これは未来永劫揺るがぬ決定。ただクディエ公爵家としたのは理由があったのじゃが…親の贔屓目はやはり碌な物ではないと解った。そなたには伝えるがクディエ公爵家は支度金流用の疑いが濃かった。それを見つけ公爵家の人間となっても告発するのであればと考えたが…親が思うほどに子は――」
「妃殿下。それ以上は人として口にされてはなりません」
遠くを憂いた目をした王妃が、小さく微笑んだ。
「話がそれた。では、たったそれだけでここに来たと申すか」
「はい」
「ふむ‥‥なるほどの。ではそなたは何を思うてここに来た」
「シルヴェーヌ様に万が一があってはならぬと思いました」
「だが、その万が一が起こった…。推測で良いが誰が絡んでいると考える」
「セレスタン殿下、ディオン殿下…かと」
「やはりの。だがそれをして何の利があると言うのか…」
クロヴィスは考えた。
セレスタンが王位に執着しているのは何となしにわかる。人から褒められ、称えられ、持ち上げられないと気が済まないタイプだからだ。
ディオンはと言えば、楽して過ごしたいだけで王位に執着はないように見える。
従者が1人また入ってきて王妃に耳打ちをする。
一瞬目が開いたが、王妃は直ぐに小さく頷いた。
「クロヴィス。そなたあの愚鈍の側近をしていたくらいだから剣には覚えがあるのであろう?先程も伯爵家の小僧の腕。適切な治療をすればまた剣も握れる切り口だったと聞いたが?」
「自分で自分の剣の腕を認めた事はありません」
「謙虚でよきよき。で?相談が1つ」
「なんで御座いましょうか」
「近頃物騒での。シルヴェーヌの護衛を探しているのだが、そなたはどうしたい?」
「どうしたい?えぇっと…それは…どういう意味でしょう」
クロヴィスに向かって王妃はにっこりと笑った。
「そなたをシルヴェーヌの護衛としたいが、どうじゃ?」
「そっそれは‥‥いえ、ですが私は公爵家からも出されましたし…」
「事情を聞いておるのではない。するか、しないかを聞いておる」
「しますっ!――あっと…えぇっと‥」
「おぉ、ゴチャゴチャと寝言は聞きとうない。では頼まれてくれるな?」
「はい」
「死んでも守れ。これ以上傷1つつける事は相ならん」
「身命を賭して」
クロヴィスと話をしている間も従者たちの動きは忙しない。時刻はそろそろ深夜になろうとしていてホールには既に貴族の影もない。
アデライドが一味かと思われたが、噴水に行ったのもシルヴェーヌを誘ったのも偶然でその先になると、ガタガタと奥歯を鳴らして掛布を頭からすっぽりと被り【怖い、怖い】と震えているという。
ヘルベルトはクロヴィスに語った「目印は帽子」以外は一切喋らず、拷問を検討していると聞く。しかしヘルベルトはクロヴィスと同じく幼少期から剣を握って生きてきた。
クロヴィスと大きく違うのは剣で身を立て、ゆくゆくは側近を降りて騎士団長となり伯爵家当主と二足の草鞋を履くと常々語っていた。
剣を握ると言う事は、戦になれば真っ先に名乗りを上げる者。捕虜となる事も想定して口の堅さについての鍛錬もあった。クロヴィスは公爵家で折檻に耐えていたが、ヘルベルトもなかなかに頑固者で少々の拷問では口は割らないだろうと思った。
剣を振り被った時、咄嗟に帽子を口にしたのは最初に斬ったのが利き腕。その利き腕を失う事は身を立てる術を失い、今までの生き方とは違う生き方をせねばならないからだろう。
「王妃殿下、ヘルベルトの家族が人質にとられている可能性はありませんか」
「そうかと思ったが、今日の夜会に伯爵夫妻も妹2人も婚約者として嫁ぎ先の子爵家と共に出席していたと報告がある。どこかに監禁されて命の危機にあるものは見当たらないとあるが?」
「では、仮にアデライド嬢が亡くなったとして誰に利があるでしょうか」
「ふむ…そうじゃの…」
王妃とクロヴィスは考えたが【アデライド】が儚くなって得をする者が見当たらなかった。
しいて言えば第二王子のディオンで理由としても散財をしなくて済む、束縛が無くなるという程度のもの。暗殺じみた事をせずとも、教育が終わらなければアデライドは妃にはなれないのだから、バイエ侯爵家もこの頃ではアデライドに見目の良い子息を見合いさせるという話も噂ではあるが聞こえていた。
手を切りたいのならその噂を本当にすれば済むだけの話だ。
「では…シルヴェーヌが儚くなって得をする者は誰でしょうか」
「そうじゃの‥‥アデライド…まぁバイエ侯爵家…ディオンかのぅ…。斬りつけたのはディオンの側近であるのは確か…やはりディオンと言う事か」
「王妃殿下、もし私があの時セレスタン殿下の言葉に乗っていれば、今日のヘルベルトは私だったかも知れません。殿下は私がどう動くかを熟知しています。シルヴェーヌ様の名を出せば話に乗ると思ったと感じるのです。ただあの時、殿下が確認をしろと言ったのがどうとでも細工出来るような事だったので断ってしまいました」
「それで良い。人は直感的に危険を事前に感じる事がある。本能が拒否をしたと言う事は、そう言う事。そなたの判断は間違っておらぬ」
クロヴィスは何かしっくりと来なかった。
アデライド、シルヴェーヌ双方を考えてもディオンの名は上がるがセレスタンは上がらない。
間者に使われたのもディオンの側近。
セレスタンの事だから、疑いが自分には簡単に向かないように動いた可能性は十分にある。あの時、クロヴィスが話に乗っていれば本丸が見えたかも知れない。クロヴィスは舌打ちをして悔しがった。
シルヴェーヌが目覚めたのはそれから4日目の昼前の事だった。
茫然と天井を見つめる瞳に気が付いたメイドが「気が付かれましたー!」と王妃の宮を走って知らせた。
「気分はどう?まだ痛むだろうからそのままでいいわ」
「ここは…」
「あなたの部屋。ゆっくり休んでいいのよ」
「私の部屋?」
「そうよ。貴女の部屋。と言ってもまだここに住み始めて3カ月と少しだから馴染みも薄いかも知れないわ」
「3カ月‥‥それで…あの、どちら様でしょうか?」
「えっ?!」
目が覚めたシルヴェーヌは負傷した部位はまだ完治には程遠いがそれよりも大きな問題を抱えていた。
自分が誰なのか
何故王妃様の宮にいるのか
全く判らない状況だった。見知った顔が1人もいない状況で王妃はクロヴィスを連れてきたがクロヴィスの事も覚えていなかった。
「記憶喪失?!」
医師は頭を打った事が原因だろうと言った。
記憶は戻るか戻らないかもわからないし、戻った時に欠けた部分なく全て思いだせるかもわからない。記憶を失っている間の事も覚えているか、覚えていないかすらもわからない。
この国だけでなく、他国の医学でも解明されておらず薬も当然なかった。
「シルヴェーヌ様、私が生涯をかけてお守りします」
クロヴィスは病床のシルヴェーヌの手を握り、誓った。
クロヴィスが王妃に呼び出されたのは応急に用意された部屋なのだろう。
通常は王妃が使うような部屋ではない質素な部屋だった。
数人の従者が入れ代わり立ち代わり側付執事に何かを耳打ちしていく。
さほどに聴力が良いわけではないが、ヘルベルトが捕縛され自害しないように拘束したと聞こえてきた。
ヘルベルトは伯爵家の嫡男であり、まだ家督は継いでいないが第二王子の側近でもある。何もせずとも安泰だっただろうに何故このような事をしたのか。
クロヴィスはそうさせてしまったセレスタンを空恐ろしく感じた。
「そなた、おおよその見当はついておるのであろう?」
「はい。ですが確証は御座いません」
「判っている事実だけで良い。申してみよ」
解っている事実は少ない。憶測を交えずにクロヴィスは数日前セレスタンが寝床にしているバラックに来て【今日誘拐事件が起こる】とタレコミのような手紙を見せられた事、廃嫡は何かを調べるための口実だと話した事を告げた。
事実としてはそれだけなのだ。
ここに来たのはあくまでも自分の胸の中に芽生えた不安。そして勘だ。
「廃嫡は誠。これは未来永劫揺るがぬ決定。ただクディエ公爵家としたのは理由があったのじゃが…親の贔屓目はやはり碌な物ではないと解った。そなたには伝えるがクディエ公爵家は支度金流用の疑いが濃かった。それを見つけ公爵家の人間となっても告発するのであればと考えたが…親が思うほどに子は――」
「妃殿下。それ以上は人として口にされてはなりません」
遠くを憂いた目をした王妃が、小さく微笑んだ。
「話がそれた。では、たったそれだけでここに来たと申すか」
「はい」
「ふむ‥‥なるほどの。ではそなたは何を思うてここに来た」
「シルヴェーヌ様に万が一があってはならぬと思いました」
「だが、その万が一が起こった…。推測で良いが誰が絡んでいると考える」
「セレスタン殿下、ディオン殿下…かと」
「やはりの。だがそれをして何の利があると言うのか…」
クロヴィスは考えた。
セレスタンが王位に執着しているのは何となしにわかる。人から褒められ、称えられ、持ち上げられないと気が済まないタイプだからだ。
ディオンはと言えば、楽して過ごしたいだけで王位に執着はないように見える。
従者が1人また入ってきて王妃に耳打ちをする。
一瞬目が開いたが、王妃は直ぐに小さく頷いた。
「クロヴィス。そなたあの愚鈍の側近をしていたくらいだから剣には覚えがあるのであろう?先程も伯爵家の小僧の腕。適切な治療をすればまた剣も握れる切り口だったと聞いたが?」
「自分で自分の剣の腕を認めた事はありません」
「謙虚でよきよき。で?相談が1つ」
「なんで御座いましょうか」
「近頃物騒での。シルヴェーヌの護衛を探しているのだが、そなたはどうしたい?」
「どうしたい?えぇっと…それは…どういう意味でしょう」
クロヴィスに向かって王妃はにっこりと笑った。
「そなたをシルヴェーヌの護衛としたいが、どうじゃ?」
「そっそれは‥‥いえ、ですが私は公爵家からも出されましたし…」
「事情を聞いておるのではない。するか、しないかを聞いておる」
「しますっ!――あっと…えぇっと‥」
「おぉ、ゴチャゴチャと寝言は聞きとうない。では頼まれてくれるな?」
「はい」
「死んでも守れ。これ以上傷1つつける事は相ならん」
「身命を賭して」
クロヴィスと話をしている間も従者たちの動きは忙しない。時刻はそろそろ深夜になろうとしていてホールには既に貴族の影もない。
アデライドが一味かと思われたが、噴水に行ったのもシルヴェーヌを誘ったのも偶然でその先になると、ガタガタと奥歯を鳴らして掛布を頭からすっぽりと被り【怖い、怖い】と震えているという。
ヘルベルトはクロヴィスに語った「目印は帽子」以外は一切喋らず、拷問を検討していると聞く。しかしヘルベルトはクロヴィスと同じく幼少期から剣を握って生きてきた。
クロヴィスと大きく違うのは剣で身を立て、ゆくゆくは側近を降りて騎士団長となり伯爵家当主と二足の草鞋を履くと常々語っていた。
剣を握ると言う事は、戦になれば真っ先に名乗りを上げる者。捕虜となる事も想定して口の堅さについての鍛錬もあった。クロヴィスは公爵家で折檻に耐えていたが、ヘルベルトもなかなかに頑固者で少々の拷問では口は割らないだろうと思った。
剣を振り被った時、咄嗟に帽子を口にしたのは最初に斬ったのが利き腕。その利き腕を失う事は身を立てる術を失い、今までの生き方とは違う生き方をせねばならないからだろう。
「王妃殿下、ヘルベルトの家族が人質にとられている可能性はありませんか」
「そうかと思ったが、今日の夜会に伯爵夫妻も妹2人も婚約者として嫁ぎ先の子爵家と共に出席していたと報告がある。どこかに監禁されて命の危機にあるものは見当たらないとあるが?」
「では、仮にアデライド嬢が亡くなったとして誰に利があるでしょうか」
「ふむ…そうじゃの…」
王妃とクロヴィスは考えたが【アデライド】が儚くなって得をする者が見当たらなかった。
しいて言えば第二王子のディオンで理由としても散財をしなくて済む、束縛が無くなるという程度のもの。暗殺じみた事をせずとも、教育が終わらなければアデライドは妃にはなれないのだから、バイエ侯爵家もこの頃ではアデライドに見目の良い子息を見合いさせるという話も噂ではあるが聞こえていた。
手を切りたいのならその噂を本当にすれば済むだけの話だ。
「では…シルヴェーヌが儚くなって得をする者は誰でしょうか」
「そうじゃの‥‥アデライド…まぁバイエ侯爵家…ディオンかのぅ…。斬りつけたのはディオンの側近であるのは確か…やはりディオンと言う事か」
「王妃殿下、もし私があの時セレスタン殿下の言葉に乗っていれば、今日のヘルベルトは私だったかも知れません。殿下は私がどう動くかを熟知しています。シルヴェーヌ様の名を出せば話に乗ると思ったと感じるのです。ただあの時、殿下が確認をしろと言ったのがどうとでも細工出来るような事だったので断ってしまいました」
「それで良い。人は直感的に危険を事前に感じる事がある。本能が拒否をしたと言う事は、そう言う事。そなたの判断は間違っておらぬ」
クロヴィスは何かしっくりと来なかった。
アデライド、シルヴェーヌ双方を考えてもディオンの名は上がるがセレスタンは上がらない。
間者に使われたのもディオンの側近。
セレスタンの事だから、疑いが自分には簡単に向かないように動いた可能性は十分にある。あの時、クロヴィスが話に乗っていれば本丸が見えたかも知れない。クロヴィスは舌打ちをして悔しがった。
シルヴェーヌが目覚めたのはそれから4日目の昼前の事だった。
茫然と天井を見つめる瞳に気が付いたメイドが「気が付かれましたー!」と王妃の宮を走って知らせた。
「気分はどう?まだ痛むだろうからそのままでいいわ」
「ここは…」
「あなたの部屋。ゆっくり休んでいいのよ」
「私の部屋?」
「そうよ。貴女の部屋。と言ってもまだここに住み始めて3カ月と少しだから馴染みも薄いかも知れないわ」
「3カ月‥‥それで…あの、どちら様でしょうか?」
「えっ?!」
目が覚めたシルヴェーヌは負傷した部位はまだ完治には程遠いがそれよりも大きな問題を抱えていた。
自分が誰なのか
何故王妃様の宮にいるのか
全く判らない状況だった。見知った顔が1人もいない状況で王妃はクロヴィスを連れてきたがクロヴィスの事も覚えていなかった。
「記憶喪失?!」
医師は頭を打った事が原因だろうと言った。
記憶は戻るか戻らないかもわからないし、戻った時に欠けた部分なく全て思いだせるかもわからない。記憶を失っている間の事も覚えているか、覚えていないかすらもわからない。
この国だけでなく、他国の医学でも解明されておらず薬も当然なかった。
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クロヴィスは病床のシルヴェーヌの手を握り、誓った。
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