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VOL:23 侯爵様、今更ながらに愛を乞われても
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王太子の声に恐る恐る後ろを振り向いたアルマンド。王太子は日頃は柔和な笑顔を絶やさないが明らかに怒りの表情となっていて、集まった当主たちは王太子が発する怒りの冷気にシーンと静まり返った。
「後で時間を取るのも惜しい。丁度オルランディ侯爵。貴殿のような関係の夫婦について法の改変を行うから良い見本になる。口頭で伝えるだけなら理解も半分になる恐れもあるが、見本があれば別だ」
「見本?どういう…あの…聞いてないんですが」
「呼んでないからな。そもそもで説明をする前に聞いて居たらおかしな話になるだろう」
アルマンドは顔を真っ赤にして恥ずかしさから俯いた。
「では彼も時間がないと連れの女性も言っている事だ。いくつかの改変があるが彼が具体例でもある。彼の行いで説明をしよう。その方が身近な問題だとわかりやすいと思う。異議のある者は手をあげてくれ」
王太子の言葉に手をあげる者は誰一人いなかった。
アルマンドはつるし上げにあうのだと足が震えたがフェリシアは「殿下は私達を認めてるってこと?」とアルマンドの顔を覗き込みながら聞いてくる。
「残念なことにこの国の貴族の当主の中で本来当主がすべき執務を細君や配偶者、従者に丸投げで決裁印を押すだけという子供でも出来る事を執務と豪語している者がいる。大変に嘆かわしい事だが今後は10ペル以上の報告書は全て当主に抜き打ちで説明責任を負ってもらう」
「殿下、現在の説明責任は200万ペルですが10ペルですか?」
「そうだ。個人資産の報告をしろと言っているのではない。国が関係する事業に於いての報告だ。その事業には国金が使われるからだが問題があると思う者は手をあげてくれ」
挙手など出来るはずがない。国金での事業は10ペルではなく1ペルから報告すべきとも言われる事柄だ。
「今後はそうなるので抜き打ちと言ってもほぼ全員と思ってくれ。これから先は5年計画で爵位ごとに決算期を変更するから漏れもなくなるはずだ」
すこし騒めいたのは金額の代償に関わらず私的に流用した事のある者達だろう。
王太子の周囲にいる従者はそんな当主の素振りを逃さない。
「それから、夫婦関係が破綻、色々な事例があると思うが子供が出来る出来ないは個人の判断だから国がとやかく口出しをする事はない。しかし生活を共にしていない、例えば愛人を囲いその愛人と生活を共にしている、愛人の生活全般の面倒を扶養の如く見ている、時にいついつ離縁しようと確約をしている場合は既に婚姻関係は破綻しているとみなし、その婚姻は婚姻の事実そのものを抹消する。異議のある者は手をあげてくれ」
王太子の声に1人の当主が手をあげた。
「殿下、夜会などでエスコートのみ、決められたダンスのみで会場などで愛人と落ちあったりする場合はどうなりますか?」
「調停だな。外での行いに於いては生活を共にしているかは別になる。但し不貞行為とみなされれば離縁になる可能性はかなり高い」
「はい!殿下。では単身で領地などに出向いている時の所謂現地妻はどうなりますか?」
「それも調停だな。本妻や配偶者である夫の生活、養っているかにもなる。現地妻などになれば二重の結婚生活になるからどちらかを選択するという必要も出てくる。大まかな概要は着席する際に椅子に配布しておいた冊子にまとめている。これから先、肉付けをしたり削ぎ落したりと全員の意見を聞いて法を作っていきたいと思っている。協力願えるだろうか」
王太子の言葉には全員が起立し、胸に手を当てて敬礼をした。
――これは不味い事になった――
会場内でアルマンドは冷や汗が止まらない。
「ティタニア!!聞いてくれ!」突然アルマンドは大声をあげた
先ほどフェリシアの時は邪魔をした当主が体を寄せてアルマンドの前にティタニアの姿が現れた。
「僕には君だけなんだ!本当に!本心から愛している。君の嫌がる事は何もしない。だからこの法案が出来ても離縁だなんて言わないでくれ!」
静まり返る会場内でティタニアの小さな溜息すら反響してしまう。ティタニアは仕方ないと口を開いた。
「嫌がる事をしないというのなら大人しく婚姻関係を解消してください」
「そんな!離縁なんかしたくない!全て僕が悪かった。君だけを愛しているとずっと言いたくて屋敷にも通っていたんだ。それまでの僕は不誠実で怠慢で…こんな女に傾倒してしまって自分を見失っていただけなんだ。本当に愛しているのは、この先も僕が愛を乞い、捧げるのは君だけなんだ!」
「今更、愛を乞われても…嘘臭くて信用できません」
「信じてくれ!!本当に心から愛している!」
ふむ?とティタニアは首を傾げて考えた。ティタニアの隣にいるフレデリックは気が気ではない。
まさかアルマンドの謝罪を受け入れるのではと胸が痛んだ。
が、ティタニアは1つの質問をアルマンドに投げかけた。
「では、私が現時点において1ペルの個人資産も無いどころか借金がある…となればどうです?」
「え?資産?な、無くても問題ないよ。僕の愛は本当に君だけのものだ」
「そうですか。王太子殿下、先日の特許譲渡の件ですが日付を本日付けとしても宜しくて?」
「え?え?待て。待ってくれ。特許譲渡ってどういう意味だ」
「言葉の通りです。私は特許を王家に無償で譲渡するのです。個人資産ですから貴方の資産に影響しません」
「それは困る!」
「そうよ!なんで他人の殿下にあげるのよ!あげるのならアルマンドでしょう!?」
「いえ、夫と言えど所詮他人ですので。違いなどありません」
ティタニアの言葉と王太子の表情に特許譲渡が本当の事で本気だと判るとアルマンドはフェリシアを抱きしめた。
「夫への相談もなく!なんて不誠実な人間なんだ!育ちが卑しいぞ!こんなに僕が下手に出ているのに資産を譲渡?君は僕の事など何にも考えてないんだな!」
「えぇ考えていませんよ。考えてどうするのです?そのままでも事業が終われば離縁なのに考える必要が何処にあります?」
プハっと笑いだした王太子はアルマンドの肩を叩いた。
「特許譲渡は本当だ。既に書類も貰っていて期日まで待つつもりだったが…」
「殿下!あんまりです!妻の資産は夫の資産でもあるんですよ!それを横から掻っ攫うような真似を!」
「お前、その言葉が不敬に当たるとは思わないのか?」
「えぇ思いません。ざっと見積もって数億の資産ですよ?こんなの横暴です」
「そうか。で?なら君は彼女との婚姻をどうしたい?」
「手間と金がかかるのなら離縁です。資産が無いなんて…どうせ持参金ももう使っているんでしょう。執務をしてくれたのは有難いと思いますが…金がないならとんでもないババを掴まされた気分です」
「判った。王太子令を出し、この場でオルランディ侯爵夫妻の離縁を認めよう」
話が早すぎる事に不信感を持ったのはフェリシアだった。
恐る恐るフェリシアは王太子に向かって問うたのだが、その問いは周囲の失笑をかった。
「あの財産分与ってなしでいいんですよね?借金までアルマンドが引き受けるのは可哀想だし」
「ぷはっ!面白い事を言うね。財産分与は…ティタニア必要かい?」
「いえ、事業が失敗すれば恐ろしい額の借金になりますので自分のした事ですしナシにして頂ければ」
「当たり前だ!勝手に作った借金まで払えるか!どこまで僕をアテにする気だ!」
アルマンドが叫んでいると従者が王太子令による離縁書を持ってきた。アルマンドはペンをひったくるとサラサラとサインをする。ティタニアも前に出て都の隣にサインをした。
その瞬間、パチパチ‥‥パチパチ…と何故かまばらに拍手が起きる。
「ついでだ。生活も共にしているのならこの場で君たちの結婚も認めよう。長く連れ添った女性と一緒になるんだ。国への貢献もしっかり頼むよ」
「え…いやそれは…」「きゃぁ♡」
フェリシアとの婚姻にはためらいを見せるアルマンドだったが、フェリシアは従者からペンを受け取るとサインを済ませ「早く!」アルマンドを急かした。
アルマンドは王太子と目が合ったが、ゾクリとした。その目はまるで大きな蛇が獲物に狙いを定めたようにも見えたのだ。
逆らってはならないと震える手でアルマンドはフェリシアとの婚姻届けにサインを済ませると先程とは比べ物にならない会場が割れんばかりの拍手に包まれた。
「後で時間を取るのも惜しい。丁度オルランディ侯爵。貴殿のような関係の夫婦について法の改変を行うから良い見本になる。口頭で伝えるだけなら理解も半分になる恐れもあるが、見本があれば別だ」
「見本?どういう…あの…聞いてないんですが」
「呼んでないからな。そもそもで説明をする前に聞いて居たらおかしな話になるだろう」
アルマンドは顔を真っ赤にして恥ずかしさから俯いた。
「では彼も時間がないと連れの女性も言っている事だ。いくつかの改変があるが彼が具体例でもある。彼の行いで説明をしよう。その方が身近な問題だとわかりやすいと思う。異議のある者は手をあげてくれ」
王太子の言葉に手をあげる者は誰一人いなかった。
アルマンドはつるし上げにあうのだと足が震えたがフェリシアは「殿下は私達を認めてるってこと?」とアルマンドの顔を覗き込みながら聞いてくる。
「残念なことにこの国の貴族の当主の中で本来当主がすべき執務を細君や配偶者、従者に丸投げで決裁印を押すだけという子供でも出来る事を執務と豪語している者がいる。大変に嘆かわしい事だが今後は10ペル以上の報告書は全て当主に抜き打ちで説明責任を負ってもらう」
「殿下、現在の説明責任は200万ペルですが10ペルですか?」
「そうだ。個人資産の報告をしろと言っているのではない。国が関係する事業に於いての報告だ。その事業には国金が使われるからだが問題があると思う者は手をあげてくれ」
挙手など出来るはずがない。国金での事業は10ペルではなく1ペルから報告すべきとも言われる事柄だ。
「今後はそうなるので抜き打ちと言ってもほぼ全員と思ってくれ。これから先は5年計画で爵位ごとに決算期を変更するから漏れもなくなるはずだ」
すこし騒めいたのは金額の代償に関わらず私的に流用した事のある者達だろう。
王太子の周囲にいる従者はそんな当主の素振りを逃さない。
「それから、夫婦関係が破綻、色々な事例があると思うが子供が出来る出来ないは個人の判断だから国がとやかく口出しをする事はない。しかし生活を共にしていない、例えば愛人を囲いその愛人と生活を共にしている、愛人の生活全般の面倒を扶養の如く見ている、時にいついつ離縁しようと確約をしている場合は既に婚姻関係は破綻しているとみなし、その婚姻は婚姻の事実そのものを抹消する。異議のある者は手をあげてくれ」
王太子の声に1人の当主が手をあげた。
「殿下、夜会などでエスコートのみ、決められたダンスのみで会場などで愛人と落ちあったりする場合はどうなりますか?」
「調停だな。外での行いに於いては生活を共にしているかは別になる。但し不貞行為とみなされれば離縁になる可能性はかなり高い」
「はい!殿下。では単身で領地などに出向いている時の所謂現地妻はどうなりますか?」
「それも調停だな。本妻や配偶者である夫の生活、養っているかにもなる。現地妻などになれば二重の結婚生活になるからどちらかを選択するという必要も出てくる。大まかな概要は着席する際に椅子に配布しておいた冊子にまとめている。これから先、肉付けをしたり削ぎ落したりと全員の意見を聞いて法を作っていきたいと思っている。協力願えるだろうか」
王太子の言葉には全員が起立し、胸に手を当てて敬礼をした。
――これは不味い事になった――
会場内でアルマンドは冷や汗が止まらない。
「ティタニア!!聞いてくれ!」突然アルマンドは大声をあげた
先ほどフェリシアの時は邪魔をした当主が体を寄せてアルマンドの前にティタニアの姿が現れた。
「僕には君だけなんだ!本当に!本心から愛している。君の嫌がる事は何もしない。だからこの法案が出来ても離縁だなんて言わないでくれ!」
静まり返る会場内でティタニアの小さな溜息すら反響してしまう。ティタニアは仕方ないと口を開いた。
「嫌がる事をしないというのなら大人しく婚姻関係を解消してください」
「そんな!離縁なんかしたくない!全て僕が悪かった。君だけを愛しているとずっと言いたくて屋敷にも通っていたんだ。それまでの僕は不誠実で怠慢で…こんな女に傾倒してしまって自分を見失っていただけなんだ。本当に愛しているのは、この先も僕が愛を乞い、捧げるのは君だけなんだ!」
「今更、愛を乞われても…嘘臭くて信用できません」
「信じてくれ!!本当に心から愛している!」
ふむ?とティタニアは首を傾げて考えた。ティタニアの隣にいるフレデリックは気が気ではない。
まさかアルマンドの謝罪を受け入れるのではと胸が痛んだ。
が、ティタニアは1つの質問をアルマンドに投げかけた。
「では、私が現時点において1ペルの個人資産も無いどころか借金がある…となればどうです?」
「え?資産?な、無くても問題ないよ。僕の愛は本当に君だけのものだ」
「そうですか。王太子殿下、先日の特許譲渡の件ですが日付を本日付けとしても宜しくて?」
「え?え?待て。待ってくれ。特許譲渡ってどういう意味だ」
「言葉の通りです。私は特許を王家に無償で譲渡するのです。個人資産ですから貴方の資産に影響しません」
「それは困る!」
「そうよ!なんで他人の殿下にあげるのよ!あげるのならアルマンドでしょう!?」
「いえ、夫と言えど所詮他人ですので。違いなどありません」
ティタニアの言葉と王太子の表情に特許譲渡が本当の事で本気だと判るとアルマンドはフェリシアを抱きしめた。
「夫への相談もなく!なんて不誠実な人間なんだ!育ちが卑しいぞ!こんなに僕が下手に出ているのに資産を譲渡?君は僕の事など何にも考えてないんだな!」
「えぇ考えていませんよ。考えてどうするのです?そのままでも事業が終われば離縁なのに考える必要が何処にあります?」
プハっと笑いだした王太子はアルマンドの肩を叩いた。
「特許譲渡は本当だ。既に書類も貰っていて期日まで待つつもりだったが…」
「殿下!あんまりです!妻の資産は夫の資産でもあるんですよ!それを横から掻っ攫うような真似を!」
「お前、その言葉が不敬に当たるとは思わないのか?」
「えぇ思いません。ざっと見積もって数億の資産ですよ?こんなの横暴です」
「そうか。で?なら君は彼女との婚姻をどうしたい?」
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「判った。王太子令を出し、この場でオルランディ侯爵夫妻の離縁を認めよう」
話が早すぎる事に不信感を持ったのはフェリシアだった。
恐る恐るフェリシアは王太子に向かって問うたのだが、その問いは周囲の失笑をかった。
「あの財産分与ってなしでいいんですよね?借金までアルマンドが引き受けるのは可哀想だし」
「ぷはっ!面白い事を言うね。財産分与は…ティタニア必要かい?」
「いえ、事業が失敗すれば恐ろしい額の借金になりますので自分のした事ですしナシにして頂ければ」
「当たり前だ!勝手に作った借金まで払えるか!どこまで僕をアテにする気だ!」
アルマンドが叫んでいると従者が王太子令による離縁書を持ってきた。アルマンドはペンをひったくるとサラサラとサインをする。ティタニアも前に出て都の隣にサインをした。
その瞬間、パチパチ‥‥パチパチ…と何故かまばらに拍手が起きる。
「ついでだ。生活も共にしているのならこの場で君たちの結婚も認めよう。長く連れ添った女性と一緒になるんだ。国への貢献もしっかり頼むよ」
「え…いやそれは…」「きゃぁ♡」
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アルマンドは王太子と目が合ったが、ゾクリとした。その目はまるで大きな蛇が獲物に狙いを定めたようにも見えたのだ。
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