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食材は新鮮さが命
エリック・ディオン・ヨハネスは困惑をしている。
クラリスの快気祝いだと食事に誘ったまでは良かった。
ウッカリしていたのである。王宮で働く一般職員の賞与の支給日が昨日だった事だ。
この日に合わせて大きな商会なども従業員への賞与支給日を合わせている。
街はとにかく人であふれ返っていて、予約不要なレストランも大衆食堂も居酒屋も軽く2時間待ちの列が出来ている。ならば屋台でもと思ったがこんな日に屋台で安く済ませる者は少ない。
屋台すら出ていないのである。せめて昼間であれば何とかなっただろうか。
「いっぱいですねぇ」
「どこもかしこも人しかいないな」
以前に食べたバーガーですら、20人以上が列を作っている。
オマケに張り紙がある。
「製氷機故障のため、冷たいお飲み物は提供できません」
「バーガーのバンズ品切れのため、パンには挟んでいません」
もはや、バーガーではない。
飲み物は温かい物と言う選択肢があるが、パンで挟んでないとなるとこの国にはライスバーガーは存在しないため野菜でパティを挟んでいるだけとなってしまう。
人が列になっていないパスタ専門店の前にも張り紙がある。
【ソースなしならパスタの提供可能です】
茹でただけのパスタ‥‥店を開けている意味はあるのだろうか。
客がいないはずである。
「ライトウィングの給湯室で軽く何か作りましょうか?」
エリックにはありがたい申し出であるが病み上がりのクラリスにそれをさせるのは忍びないと丁寧に断る。しかし全然減る様子のない人出である。ここにいても仕方がない。
「この前、色々と買ってくださっていると調理人から聞きましたよ」
「食事に誘った意味がないが、クラリスはそれでいいのか?」
「この人出ですから仕方ありません。何があるのですか?」
【豚と鳥ならいる】
――えっ?豚と鳥は良いとして、ある!ではなく いる?――
「やった事はないが、手伝えるはずだ」
【お待ちください!!宰相閣下!】
まさか、この状態で鳥の羽をむしったりする事から始めるなんてどう考えても【軽く】作るようなものではない。
「一応、お聞きしますがその豚と鳥。今生きてるとか言いませんよね?」
「生きているぞ。だから新鮮だ。安心しろ」
――安心?いやいや、そんな要素どこにもありません――
「それは軽く作るという域を遥かに超越しております。却下です」
「だが、何も食べるものがないぞ」
「以前、お野菜は何を買われたのですが」
【葉っぱだ】
間違いではない。野菜なのだ。半分くらいはその部類に入るだろう。
しかし、聞きたい事はその答えでは満足とは言えない。
クラリスはとりあえず、量販店に行き買ったと思われる野菜を教えてもらう事にする。
量販店を出た2人。
エリックは紙袋を抱えてそっとクラリスに手を繋ぐべく差し出す。
「クラリス。手を繋ごうか」
「なぜです?」
「人が多い。離れると困る」
差し出された手を見て、仕方ないかと思っているとギャーギャ―と喚く声が聞こえてくる。
どんどん近くなってくるその声にエリックとクラリスだけでなく人々が足を止めて声の方を見る。
憐みの目でエリックが呟く。
「ユニコーンだな」
――違います!それを言うなら 大迷惑 です――
「違った。クリキンだった」
――あ~果てしなく遠くなりました。クリスタルキングは 大都会 です――
エリックに遠い目をしているクラリス。しかし近寄ってきた2人を見て溜息を吐く。
「クラリスっ!クラリスじゃないか!」
「何よっ…あっ!ホントだ。クラリスッ!」
いい加減目立っている2人。名前を呼ばないで欲しい。
やはり食事の誘いに乗らなければよかったと後悔してしまう。
近づいてくる2人だが、クラリスの視界が突如遮られてしまう。
エリックがクラリスを庇うように前に立ち、見えているのはエリックの背中であった。
「第五騎士団のニルスだな。そっちは王宮侍女見習いのシルビア」
「は?何で俺たちの事を知ってるんだよ」
「そうよ!アタシが可愛いからって呼び捨てなんて失礼ね」
「どうでもいいが、私の大切な女性を気軽に呼ばないで頂きたい」
「なんだ?いっぱしのナイト気取りか。どうでもいいクラリスに話がある」
「すまないが、名前が違う」
「は?」
【いっぱしのナイトではないし 善●七五十でも、ときめ●トゥナイトでもない】
――何言ってるんですか!煽っちゃだめですってば!――
「貴様に話はない。おい!クラリスッ!」
ここまで目立ってしまっては仕方ないと前に出ようとするもエリックに阻まれてしまう。
少し振り返り「何もしなくていい」と小さく呟く。
「君のような野蛮な声は彼女には聞かせたくない。静かにしてくれないか」
「うるせぇ!引っ込んでろ。おい!クラリスッ。この女と離縁してくるから寄りを戻せっ」
何を言ってるんだと一発殴ってやりたくなるクラリスだが、やはりエリックが邪魔をする。
「静かにしろと言っている。聞こえないのか!」
エリックの声が一帯の空気をビリリと震わせる。
「ニルス。君の元に彼女が行く事はない」
「お前には関係ないだろうが。クラリスっこっちにこい。話がある」
「お前の元に彼女が行くことはないと言っているだろう」
「何故お前がそんな事を言えるんだ?クラリスは俺の女だっ!」
「彼女はモノではない。それに‥‥後ろを見た方が良いと思うがね?」
ニルスが振り返ると、憲兵がこちらに向かって走ってくる。
どうやら往来で喧嘩だと通報をされたようである。
あっという間に連行されていく2人。喚くニルスとシルビアだが憲兵には敵わない。
エリックはクラリスのほうを振り返って跪く。
「怖かったね。大丈夫だった?」
――え?なんで突然紳士になってんですか?――
「え、えぇ。閣下が庇ってくれたので大丈夫です」
「良かった。僕でも君の助けになれたようだ。君はいつも僕を助けてくれるから」
――まぁ、まだまだ成長途中ではありますけどね――
「彼らの事は安心していい。僕が直々に拷問、いや取り調べておくよ」
――怖い発言が聞こえた気がしますが…――
「こんな場ですまないが、世の中にはクラリス、君を狙う男が沢山いるんだ」
――いえ、自虐ではないですが、そういないと思います――
「君が誰かに取られるなんて我慢が出来ない。だから…結婚しよう。クラリス」
「は?」
「爵位など気にする事はない。その為に皇帝がいるんだ」
「また職権乱用ですよ?だめです」
「君を妻にする為なら、何でも使うよ。逃がさないから覚悟して」
その後、ライトウィングに帰って食事をする2人。
先ほど買ってきた食材と、以前にエリックが大人買いしてきた野菜でリゾットを作る。
「使い切れない野菜は次官さんに分けて持ち帰って頂きましょうね」
「そうだな…野菜って傷むんだな。知らなかったよ」
「野菜も、お肉も、水だって腐るんですよ。そうなる前にちゃんと食べるんです」
まるで子供である。
ちなみにエリック今回スープを作るのに使った「卵」を見て非常に驚いていた。
殻を割ると液体のようなものが出てくる!どうやって入れたんだ?と明日王宮の図書からその仕組みをといた本を借りてくるのだそうである。
食事の後、寛ぐ2人。
「クラリス‥‥実は隠している事があるんだ」
――えっ?もう全てを見せて頂いている気がしますが?まさかまた衣類を?――
おもむろにクラリスの手を取ると、指に大きな石のついた指輪を嵌める。
まだ求婚の返事は保留のままですが?と抗議をしたくなるが・・・。
「一応、婚約指輪」
「あの、お返事はまだですが‥‥」
「いいんだ。予約だよ。キャンセル不可だけど」
「逃げられるというのは…」
「ないね。僕は立場も家も、服だってなくてもいいんだ。君がいれば」
クラリスの手首をクイクイとする事を忘れないのは流石である。
エリックが言うと本当に聞こえてしまうのが怖いところである。
服はなくてもいい男なのは間違いない。全裸でなんら支障があると思わない男である。
屋根になるものさえあればそれが木の枝でも構わない。
食料はキノコを自家栽培すらしてしまう。
公爵家も宰相と言う立場もエリックはいとも簡単に棄ててしまうだろう。
「ところでこの指輪は…いつ買われたのです?」
「買ってないよ。ジューダスがやるって言うから貰った」
「まさかと思いますが…」
「王家に代々伝わる指輪だそうだよ」
【お待ちください!!宰相閣下!】
慌てて指から外し、丁寧に柔らかい布に包むクラリス。
「ちゃんと陛下にお返しください」
「え?でもそしたら指輪が…」
「わかりました。今度の休みに宝石店に一緒に行きましょう。その時にあなたの瞳のお色の石の指輪を買ってくださいますか?」
「クラリス‥‥それじゃ…」
「逃げられそうにありませんもの。生涯あなたのお世話を致しますわ」
感極まって、椅子ごと後ろにひっくり返ってしまったエリック。
痛さに夢ではない事を実感したのだった。
☆~☆~☆
次回最終回。エリックは全裸を卒業できたのか?!
こうご期待(誰もしてないって!)
クラリスの快気祝いだと食事に誘ったまでは良かった。
ウッカリしていたのである。王宮で働く一般職員の賞与の支給日が昨日だった事だ。
この日に合わせて大きな商会なども従業員への賞与支給日を合わせている。
街はとにかく人であふれ返っていて、予約不要なレストランも大衆食堂も居酒屋も軽く2時間待ちの列が出来ている。ならば屋台でもと思ったがこんな日に屋台で安く済ませる者は少ない。
屋台すら出ていないのである。せめて昼間であれば何とかなっただろうか。
「いっぱいですねぇ」
「どこもかしこも人しかいないな」
以前に食べたバーガーですら、20人以上が列を作っている。
オマケに張り紙がある。
「製氷機故障のため、冷たいお飲み物は提供できません」
「バーガーのバンズ品切れのため、パンには挟んでいません」
もはや、バーガーではない。
飲み物は温かい物と言う選択肢があるが、パンで挟んでないとなるとこの国にはライスバーガーは存在しないため野菜でパティを挟んでいるだけとなってしまう。
人が列になっていないパスタ専門店の前にも張り紙がある。
【ソースなしならパスタの提供可能です】
茹でただけのパスタ‥‥店を開けている意味はあるのだろうか。
客がいないはずである。
「ライトウィングの給湯室で軽く何か作りましょうか?」
エリックにはありがたい申し出であるが病み上がりのクラリスにそれをさせるのは忍びないと丁寧に断る。しかし全然減る様子のない人出である。ここにいても仕方がない。
「この前、色々と買ってくださっていると調理人から聞きましたよ」
「食事に誘った意味がないが、クラリスはそれでいいのか?」
「この人出ですから仕方ありません。何があるのですか?」
【豚と鳥ならいる】
――えっ?豚と鳥は良いとして、ある!ではなく いる?――
「やった事はないが、手伝えるはずだ」
【お待ちください!!宰相閣下!】
まさか、この状態で鳥の羽をむしったりする事から始めるなんてどう考えても【軽く】作るようなものではない。
「一応、お聞きしますがその豚と鳥。今生きてるとか言いませんよね?」
「生きているぞ。だから新鮮だ。安心しろ」
――安心?いやいや、そんな要素どこにもありません――
「それは軽く作るという域を遥かに超越しております。却下です」
「だが、何も食べるものがないぞ」
「以前、お野菜は何を買われたのですが」
【葉っぱだ】
間違いではない。野菜なのだ。半分くらいはその部類に入るだろう。
しかし、聞きたい事はその答えでは満足とは言えない。
クラリスはとりあえず、量販店に行き買ったと思われる野菜を教えてもらう事にする。
量販店を出た2人。
エリックは紙袋を抱えてそっとクラリスに手を繋ぐべく差し出す。
「クラリス。手を繋ごうか」
「なぜです?」
「人が多い。離れると困る」
差し出された手を見て、仕方ないかと思っているとギャーギャ―と喚く声が聞こえてくる。
どんどん近くなってくるその声にエリックとクラリスだけでなく人々が足を止めて声の方を見る。
憐みの目でエリックが呟く。
「ユニコーンだな」
――違います!それを言うなら 大迷惑 です――
「違った。クリキンだった」
――あ~果てしなく遠くなりました。クリスタルキングは 大都会 です――
エリックに遠い目をしているクラリス。しかし近寄ってきた2人を見て溜息を吐く。
「クラリスっ!クラリスじゃないか!」
「何よっ…あっ!ホントだ。クラリスッ!」
いい加減目立っている2人。名前を呼ばないで欲しい。
やはり食事の誘いに乗らなければよかったと後悔してしまう。
近づいてくる2人だが、クラリスの視界が突如遮られてしまう。
エリックがクラリスを庇うように前に立ち、見えているのはエリックの背中であった。
「第五騎士団のニルスだな。そっちは王宮侍女見習いのシルビア」
「は?何で俺たちの事を知ってるんだよ」
「そうよ!アタシが可愛いからって呼び捨てなんて失礼ね」
「どうでもいいが、私の大切な女性を気軽に呼ばないで頂きたい」
「なんだ?いっぱしのナイト気取りか。どうでもいいクラリスに話がある」
「すまないが、名前が違う」
「は?」
【いっぱしのナイトではないし 善●七五十でも、ときめ●トゥナイトでもない】
――何言ってるんですか!煽っちゃだめですってば!――
「貴様に話はない。おい!クラリスッ!」
ここまで目立ってしまっては仕方ないと前に出ようとするもエリックに阻まれてしまう。
少し振り返り「何もしなくていい」と小さく呟く。
「君のような野蛮な声は彼女には聞かせたくない。静かにしてくれないか」
「うるせぇ!引っ込んでろ。おい!クラリスッ。この女と離縁してくるから寄りを戻せっ」
何を言ってるんだと一発殴ってやりたくなるクラリスだが、やはりエリックが邪魔をする。
「静かにしろと言っている。聞こえないのか!」
エリックの声が一帯の空気をビリリと震わせる。
「ニルス。君の元に彼女が行く事はない」
「お前には関係ないだろうが。クラリスっこっちにこい。話がある」
「お前の元に彼女が行くことはないと言っているだろう」
「何故お前がそんな事を言えるんだ?クラリスは俺の女だっ!」
「彼女はモノではない。それに‥‥後ろを見た方が良いと思うがね?」
ニルスが振り返ると、憲兵がこちらに向かって走ってくる。
どうやら往来で喧嘩だと通報をされたようである。
あっという間に連行されていく2人。喚くニルスとシルビアだが憲兵には敵わない。
エリックはクラリスのほうを振り返って跪く。
「怖かったね。大丈夫だった?」
――え?なんで突然紳士になってんですか?――
「え、えぇ。閣下が庇ってくれたので大丈夫です」
「良かった。僕でも君の助けになれたようだ。君はいつも僕を助けてくれるから」
――まぁ、まだまだ成長途中ではありますけどね――
「彼らの事は安心していい。僕が直々に拷問、いや取り調べておくよ」
――怖い発言が聞こえた気がしますが…――
「こんな場ですまないが、世の中にはクラリス、君を狙う男が沢山いるんだ」
――いえ、自虐ではないですが、そういないと思います――
「君が誰かに取られるなんて我慢が出来ない。だから…結婚しよう。クラリス」
「は?」
「爵位など気にする事はない。その為に皇帝がいるんだ」
「また職権乱用ですよ?だめです」
「君を妻にする為なら、何でも使うよ。逃がさないから覚悟して」
その後、ライトウィングに帰って食事をする2人。
先ほど買ってきた食材と、以前にエリックが大人買いしてきた野菜でリゾットを作る。
「使い切れない野菜は次官さんに分けて持ち帰って頂きましょうね」
「そうだな…野菜って傷むんだな。知らなかったよ」
「野菜も、お肉も、水だって腐るんですよ。そうなる前にちゃんと食べるんです」
まるで子供である。
ちなみにエリック今回スープを作るのに使った「卵」を見て非常に驚いていた。
殻を割ると液体のようなものが出てくる!どうやって入れたんだ?と明日王宮の図書からその仕組みをといた本を借りてくるのだそうである。
食事の後、寛ぐ2人。
「クラリス‥‥実は隠している事があるんだ」
――えっ?もう全てを見せて頂いている気がしますが?まさかまた衣類を?――
おもむろにクラリスの手を取ると、指に大きな石のついた指輪を嵌める。
まだ求婚の返事は保留のままですが?と抗議をしたくなるが・・・。
「一応、婚約指輪」
「あの、お返事はまだですが‥‥」
「いいんだ。予約だよ。キャンセル不可だけど」
「逃げられるというのは…」
「ないね。僕は立場も家も、服だってなくてもいいんだ。君がいれば」
クラリスの手首をクイクイとする事を忘れないのは流石である。
エリックが言うと本当に聞こえてしまうのが怖いところである。
服はなくてもいい男なのは間違いない。全裸でなんら支障があると思わない男である。
屋根になるものさえあればそれが木の枝でも構わない。
食料はキノコを自家栽培すらしてしまう。
公爵家も宰相と言う立場もエリックはいとも簡単に棄ててしまうだろう。
「ところでこの指輪は…いつ買われたのです?」
「買ってないよ。ジューダスがやるって言うから貰った」
「まさかと思いますが…」
「王家に代々伝わる指輪だそうだよ」
【お待ちください!!宰相閣下!】
慌てて指から外し、丁寧に柔らかい布に包むクラリス。
「ちゃんと陛下にお返しください」
「え?でもそしたら指輪が…」
「わかりました。今度の休みに宝石店に一緒に行きましょう。その時にあなたの瞳のお色の石の指輪を買ってくださいますか?」
「クラリス‥‥それじゃ…」
「逃げられそうにありませんもの。生涯あなたのお世話を致しますわ」
感極まって、椅子ごと後ろにひっくり返ってしまったエリック。
痛さに夢ではない事を実感したのだった。
☆~☆~☆
次回最終回。エリックは全裸を卒業できたのか?!
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