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VOL:19 職権乱用の極み
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走る馬車が止まったのは数日振りの元職場。もう訪れることなく隣国に住んでミクマとの契約結婚が終われば父と共に静かに暮らせばいい。そんな事も考えていたのに。
「では我が愛する妻フランソワール」
差し出された手に戸惑うのは当然である。馬車から降りるためにステップに足を掛けた。片手を貸してくれればいいのだが、何故か両手を差し出され、その手が伸びて来たかと思うと片方は背に、片方はヒザ裏に添えられる。
――こんなところでお姫様抱っこ?私、26歳ですよ?!――
「あ、歩けますよ?どこも怪我してません」
「無茶な事を言う。君の脚を地につけさせるなんて出来るわけがない」
「いえ、お屋敷では歩いてましたし」
すたっと地面に足を降ろしたのだが、何故かミクマがあの日のように今度は馬車に向かって…。
どんっ!!
肘から手首までを馬車の壁に当てて、フランソワールの背にも馬車の壁。
まさかの白昼、玄関ホール前のアプローチで馬車壁ドン。
「誰にも見せたくないな」
「そうですねぇ。明らかに目立ってると思います」
「僕はいいんだ。見られるのは慣れているからね」
――ここでもモテ自慢ですかっ!?――
「先ずは総務課だな。もしかすると先に待ち人がいるかも知れない」
「どなたかと待ち合わせでしたか?」
「いや?お婆様の言葉通りならいる可能性が高いというだけだ」
「はぁ?どなたです?」
「先々代の皇帝陛下ジューダス様だ」
衝撃とは物理的なものだけではない事は知っていたが、数日エリック&クラリスの家でポワポワした生活を送った反動だろうか。緊張で手も足も動かないが口も開いたまま塞がらない。
「フッ。何をしても可愛いな!くぅッ!!」
――なにが!?今可愛いとかそんなワードがでる状況?!――
ギッギと右手と右足が一緒に出てしまう【なんば歩き】になってしまう。ぎこちない動きだが、一人の男性が「ここだ」ミクマに手を振っていた。
見覚えがある!!あり過ぎる!!
全く同じではないが、職場に飾られていた歴代皇帝の肖像画で見た事のある人が手を振っている。
「ジューダス様。ご拝顔を賜り格別の喜びに存じます」
「うん。久しぶり。で?この子かぁ!!会いたかったよぅ」
「え?わた―――ぐぇっ!!」
先々代皇帝ジューダスはフランソワールにガバっと抱き着き「可愛いね、うん、可愛い」髪を撫でる。フランソワールは俗にいう【驚きのマ〇オポーズ】になり硬直。
ミクマはこめかみに筋を浮かべながらべリベリとジューダスを剥がした。
「ジューダス様、お触り禁止です。夫である僕の許可を得てからにしてください」
「許可出るのかい?」
「出ません」
「ほら~。エリックと同じじゃぁん!そう言うところ、そっくり!」
「僕は1人で歯磨き出来ますから」
「怒るなって。はい、これ。結婚祝い」
ジューダスは恐縮し直立不動な総務課一同に「仕事が早いっていいね」と親指を立てる。
渡された書類を見てみると、「離職票」と「出国許可証」と書かれてあった。
「離職票?!えっ?あの…じゃ有給は?」
フリーズが一気に融けたフランソワールはミクマから書類をひったくる。
上から下へ、また上から下へ目を走らせるが、有給消化はなく退職届を出した日に離職票が発行された事になっていた。
「有給でしょ?えぇっとごめんね?色々と聴取をしていたんだけど、所謂サビ残してたでしょ?そっちも認めたんだよね?総務課長?」
ジューダスがにっこりと総務課長に顔を向けた。
「はっ!はい!かっかっかっ確認が取れただけとなりますが、4782時間、これを時給換算しまして女性職員の定時以降の残業は1.25倍ですので748万と8千モネ。有給ではなく出社扱いで今月分の給与が11万2千モネ、支払い遅延利息として50万モネを加算し端数を切り上げ!!800万モネをお支払い致しました。課税額から割り出した納税分については未支払いであろうと思われる既に時効となった分で相殺させて頂きましたぁぁ!!」
「だって♡これでいいかな?フゥたん♡」
「ジューダス様、妻を勝手に愛称呼びしないでください」
「許可を得てもダメなんだろ?」
「当たり前です」
「だったら、言ったモン勝ちだよね~フゥ――痛い!痛い!!ミクマの全体重が俺の足の小指にぃぃ!!」
ミクマの踵がジューダスの足の小指の上で微妙な回転と反回転を繰り返す。
さりげなくフランソワールの視界に入れないよう体を盾にするミクマ。
「いいんですか?こんなに貰っても」
「少ないくらいだが、この先能力に見合った形態へ移行するって事で勘弁してくれないかな?」
その場の雰囲気がまた一変する。現れたのは護衛騎士に囲まれた現皇帝プリースト。
「勝手に出歩いて万が一があると大変なのに!」と祖父ジューダスを窘める。
プリーストはフランソワールの前で跪く事も頭を下げる事も許されないと断りをいれて「気づけず、すまなかった」と詫びた。
フランソワールとしては思わぬ大金が支払われる事に戸惑ったが「受け取って当たり前の給与」と言われ、受領する事にした。
離職票も出国許可証も手に入れて、これで終わり・・・と思ったのだが違った。
護衛を連れたプリースト、あわよくばフランソワールに祖父の得意技を聞きだしたいジューダス。それを牽制するために間に体を割り込ませるミクマ。
非常に歩きにくいのだが、一行が向かった先は人事課だった。
「烏合の衆に税金は使えないって事だよ」ジューダスが悪戯っ子のような笑顔を浮かべた。
お通夜のような人事課で、アルベールとクリステルがいちゃつく場。
明らかに異様だが、彼らに関わって碌な事はないと誰も咎めない。
「課長はいないようだね」
声を掛けた人物に人事課に残っていた全員が立ち上がり、臣下の礼を取った。
アルベールも一目見て、クリステルを引き剥がし姿勢を正して礼をする。クリステルは何の事だか判らなかったが全員に合わせてペコリと頭を下げた。
プリーストの許しが無ければ頭をあげる事は叶わない。
全員が足元をみている状態でプリーストはフランソワールを隣に来るようにと手招きした。
「8年間ありがとう。皆にも別れの挨拶をしてあげてくれ」
「別れの…」
しなくてもいいかと思っていたのだが、皇帝自らが与えてくれた場を拒否できるほどフランソワールも強心臓ではない。
「数日ぶりで御座います」
俯いた全員、いやクリステル以外の肩がビクッと震えた。
「8年の間、お世話になり最後は大変なご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」
フランソワールが頭を下げると、数人の元同僚が目の前に駆け寄ったがプリーストの護衛騎士の槍によって動きを止められた。その場に跪いて「戻って来て下さい!」「今まで本当にすみませんでした!」口々に話し出した。
その言葉を聞いてアルベールもゆっくりと近寄り「フランソワール」と名を呼んだ。
ミクマはアルベールの動きを見て、隣にいる騎士に「剣を貸せ」と柄を握るとプリーストに向かって「御前を失礼いたします」と断りをいれ、プリーストに許可を得た。
ジャキン!! 距離はあったがミクマが護衛騎士の腰から剣を抜きアルベールに刃先を向けた。
「へ、陛下の前で抜刀??」
誰かが叫んだが、ミクマは気にしない。刃先をアルベールに向けたままゆっくり歩み寄る。
「誰の許可を得て妻の名を口にした」
「つ、妻?!えっ…どういう事だ?」
「答えよ。誰の許可を得た」
「いや…その…許可って言うか――うわっ!!」
「きゃぁ♡初めてお目にかかりますぅ~クリステルって言いますぅ。お名前を教えてくださいませぇ」
アルベールを突き飛ばして刃先の前に出て来たのはクリステルだった。
ミクマは返事の代わりだと素早く剣を滑らせると、はらはらと床にクリステルの髪の毛が落ちて行った。
風が吹いただけ。その程度だったクリステルは気が付かないが、頭頂部に皮膚が良く見える。
「出産にはそんな華美な髪は不要だろう」
軽く上下に剣を動かし、側頭部の髪を削げば流石にクリステルも気が付いた。
「うそっ!!ない…ない…髪がない!」
「大丈夫だ。ないのは髪だけでなく常識と節度もだ」
遠い東の島国の落ち武者のようだが側面が少し薄い。
「いやぁぁぁ!!」
その場にあったものを手当たり次第に投げつけて頭を抱えてしゃがみこんだクリステルだったが、アルベールはそれを見て大笑いを始めてしまった。
そこにクリステルの父親、エベント子爵が人を掻き分けて駆け寄った。
「エベント子爵。なかなかに躾の行き届いたご息女だな。堂々と暗殺を狙ったか」
皇帝プリーストに当たりはしなかったが、護衛騎士の甲冑に当たって落ちたペーパーナイフをもう1人の護衛騎士から手渡されたミクマは指先でペーパーナイフを掴んで振り子のように揺らした。
「も、申し訳ございません。こ、この子は既に嫁ぎまして当家に籍は御座いません!速やかに騎士団に調べを受けさせます!」
「嘘でしょ?!お父様、私、何も悪いことしてないっ!」
縋るクリステルをエベント子爵は突き飛ばし、アルベールを指差した。
「結婚式はまだですが、入籍は済ませております。その男が夫です!連座であればその男のみとなります!当家はもう嫁に出し、無関係に御座いますっ」
可愛がっていたのに火の粉が降りかかるとあっさりとクリステルを切り捨てたエベント子爵。
ミクマはそんなエベント子爵のつま先ギリギリに剣を床に突き立てた。
「では我が愛する妻フランソワール」
差し出された手に戸惑うのは当然である。馬車から降りるためにステップに足を掛けた。片手を貸してくれればいいのだが、何故か両手を差し出され、その手が伸びて来たかと思うと片方は背に、片方はヒザ裏に添えられる。
――こんなところでお姫様抱っこ?私、26歳ですよ?!――
「あ、歩けますよ?どこも怪我してません」
「無茶な事を言う。君の脚を地につけさせるなんて出来るわけがない」
「いえ、お屋敷では歩いてましたし」
すたっと地面に足を降ろしたのだが、何故かミクマがあの日のように今度は馬車に向かって…。
どんっ!!
肘から手首までを馬車の壁に当てて、フランソワールの背にも馬車の壁。
まさかの白昼、玄関ホール前のアプローチで馬車壁ドン。
「誰にも見せたくないな」
「そうですねぇ。明らかに目立ってると思います」
「僕はいいんだ。見られるのは慣れているからね」
――ここでもモテ自慢ですかっ!?――
「先ずは総務課だな。もしかすると先に待ち人がいるかも知れない」
「どなたかと待ち合わせでしたか?」
「いや?お婆様の言葉通りならいる可能性が高いというだけだ」
「はぁ?どなたです?」
「先々代の皇帝陛下ジューダス様だ」
衝撃とは物理的なものだけではない事は知っていたが、数日エリック&クラリスの家でポワポワした生活を送った反動だろうか。緊張で手も足も動かないが口も開いたまま塞がらない。
「フッ。何をしても可愛いな!くぅッ!!」
――なにが!?今可愛いとかそんなワードがでる状況?!――
ギッギと右手と右足が一緒に出てしまう【なんば歩き】になってしまう。ぎこちない動きだが、一人の男性が「ここだ」ミクマに手を振っていた。
見覚えがある!!あり過ぎる!!
全く同じではないが、職場に飾られていた歴代皇帝の肖像画で見た事のある人が手を振っている。
「ジューダス様。ご拝顔を賜り格別の喜びに存じます」
「うん。久しぶり。で?この子かぁ!!会いたかったよぅ」
「え?わた―――ぐぇっ!!」
先々代皇帝ジューダスはフランソワールにガバっと抱き着き「可愛いね、うん、可愛い」髪を撫でる。フランソワールは俗にいう【驚きのマ〇オポーズ】になり硬直。
ミクマはこめかみに筋を浮かべながらべリベリとジューダスを剥がした。
「ジューダス様、お触り禁止です。夫である僕の許可を得てからにしてください」
「許可出るのかい?」
「出ません」
「ほら~。エリックと同じじゃぁん!そう言うところ、そっくり!」
「僕は1人で歯磨き出来ますから」
「怒るなって。はい、これ。結婚祝い」
ジューダスは恐縮し直立不動な総務課一同に「仕事が早いっていいね」と親指を立てる。
渡された書類を見てみると、「離職票」と「出国許可証」と書かれてあった。
「離職票?!えっ?あの…じゃ有給は?」
フリーズが一気に融けたフランソワールはミクマから書類をひったくる。
上から下へ、また上から下へ目を走らせるが、有給消化はなく退職届を出した日に離職票が発行された事になっていた。
「有給でしょ?えぇっとごめんね?色々と聴取をしていたんだけど、所謂サビ残してたでしょ?そっちも認めたんだよね?総務課長?」
ジューダスがにっこりと総務課長に顔を向けた。
「はっ!はい!かっかっかっ確認が取れただけとなりますが、4782時間、これを時給換算しまして女性職員の定時以降の残業は1.25倍ですので748万と8千モネ。有給ではなく出社扱いで今月分の給与が11万2千モネ、支払い遅延利息として50万モネを加算し端数を切り上げ!!800万モネをお支払い致しました。課税額から割り出した納税分については未支払いであろうと思われる既に時効となった分で相殺させて頂きましたぁぁ!!」
「だって♡これでいいかな?フゥたん♡」
「ジューダス様、妻を勝手に愛称呼びしないでください」
「許可を得てもダメなんだろ?」
「当たり前です」
「だったら、言ったモン勝ちだよね~フゥ――痛い!痛い!!ミクマの全体重が俺の足の小指にぃぃ!!」
ミクマの踵がジューダスの足の小指の上で微妙な回転と反回転を繰り返す。
さりげなくフランソワールの視界に入れないよう体を盾にするミクマ。
「いいんですか?こんなに貰っても」
「少ないくらいだが、この先能力に見合った形態へ移行するって事で勘弁してくれないかな?」
その場の雰囲気がまた一変する。現れたのは護衛騎士に囲まれた現皇帝プリースト。
「勝手に出歩いて万が一があると大変なのに!」と祖父ジューダスを窘める。
プリーストはフランソワールの前で跪く事も頭を下げる事も許されないと断りをいれて「気づけず、すまなかった」と詫びた。
フランソワールとしては思わぬ大金が支払われる事に戸惑ったが「受け取って当たり前の給与」と言われ、受領する事にした。
離職票も出国許可証も手に入れて、これで終わり・・・と思ったのだが違った。
護衛を連れたプリースト、あわよくばフランソワールに祖父の得意技を聞きだしたいジューダス。それを牽制するために間に体を割り込ませるミクマ。
非常に歩きにくいのだが、一行が向かった先は人事課だった。
「烏合の衆に税金は使えないって事だよ」ジューダスが悪戯っ子のような笑顔を浮かべた。
お通夜のような人事課で、アルベールとクリステルがいちゃつく場。
明らかに異様だが、彼らに関わって碌な事はないと誰も咎めない。
「課長はいないようだね」
声を掛けた人物に人事課に残っていた全員が立ち上がり、臣下の礼を取った。
アルベールも一目見て、クリステルを引き剥がし姿勢を正して礼をする。クリステルは何の事だか判らなかったが全員に合わせてペコリと頭を下げた。
プリーストの許しが無ければ頭をあげる事は叶わない。
全員が足元をみている状態でプリーストはフランソワールを隣に来るようにと手招きした。
「8年間ありがとう。皆にも別れの挨拶をしてあげてくれ」
「別れの…」
しなくてもいいかと思っていたのだが、皇帝自らが与えてくれた場を拒否できるほどフランソワールも強心臓ではない。
「数日ぶりで御座います」
俯いた全員、いやクリステル以外の肩がビクッと震えた。
「8年の間、お世話になり最後は大変なご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」
フランソワールが頭を下げると、数人の元同僚が目の前に駆け寄ったがプリーストの護衛騎士の槍によって動きを止められた。その場に跪いて「戻って来て下さい!」「今まで本当にすみませんでした!」口々に話し出した。
その言葉を聞いてアルベールもゆっくりと近寄り「フランソワール」と名を呼んだ。
ミクマはアルベールの動きを見て、隣にいる騎士に「剣を貸せ」と柄を握るとプリーストに向かって「御前を失礼いたします」と断りをいれ、プリーストに許可を得た。
ジャキン!! 距離はあったがミクマが護衛騎士の腰から剣を抜きアルベールに刃先を向けた。
「へ、陛下の前で抜刀??」
誰かが叫んだが、ミクマは気にしない。刃先をアルベールに向けたままゆっくり歩み寄る。
「誰の許可を得て妻の名を口にした」
「つ、妻?!えっ…どういう事だ?」
「答えよ。誰の許可を得た」
「いや…その…許可って言うか――うわっ!!」
「きゃぁ♡初めてお目にかかりますぅ~クリステルって言いますぅ。お名前を教えてくださいませぇ」
アルベールを突き飛ばして刃先の前に出て来たのはクリステルだった。
ミクマは返事の代わりだと素早く剣を滑らせると、はらはらと床にクリステルの髪の毛が落ちて行った。
風が吹いただけ。その程度だったクリステルは気が付かないが、頭頂部に皮膚が良く見える。
「出産にはそんな華美な髪は不要だろう」
軽く上下に剣を動かし、側頭部の髪を削げば流石にクリステルも気が付いた。
「うそっ!!ない…ない…髪がない!」
「大丈夫だ。ないのは髪だけでなく常識と節度もだ」
遠い東の島国の落ち武者のようだが側面が少し薄い。
「いやぁぁぁ!!」
その場にあったものを手当たり次第に投げつけて頭を抱えてしゃがみこんだクリステルだったが、アルベールはそれを見て大笑いを始めてしまった。
そこにクリステルの父親、エベント子爵が人を掻き分けて駆け寄った。
「エベント子爵。なかなかに躾の行き届いたご息女だな。堂々と暗殺を狙ったか」
皇帝プリーストに当たりはしなかったが、護衛騎士の甲冑に当たって落ちたペーパーナイフをもう1人の護衛騎士から手渡されたミクマは指先でペーパーナイフを掴んで振り子のように揺らした。
「も、申し訳ございません。こ、この子は既に嫁ぎまして当家に籍は御座いません!速やかに騎士団に調べを受けさせます!」
「嘘でしょ?!お父様、私、何も悪いことしてないっ!」
縋るクリステルをエベント子爵は突き飛ばし、アルベールを指差した。
「結婚式はまだですが、入籍は済ませております。その男が夫です!連座であればその男のみとなります!当家はもう嫁に出し、無関係に御座いますっ」
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