36 / 36
番外編 メリルの里帰り
しおりを挟む
作者の気まぐれ&即興で作った話なので、誤字の嵐が吹き荒れ、薄めの昭和が出てきます。
ご注意ください。
ブラウザバックをするなら
【今でしょ!】
この先のスクロールは自己責任でよろしくです(*^▽^*)
★~★
これは本編が終了し、4年後2人がブートレイア王国に行った一コマの話である。
「ここがリル村かぁ!」
「違います~カルボス村よ!」
ブートレイア王国を出て初めて「里帰り」をしたメリル。
同行者はシュバイツァーのみ。
★~★
危険だからと辺境伯は護衛を付けると言ったのだがメリルが断った。
「一番危険な人が同行者なので」
「確かに」
「おいっ!なんで俺が危険人物扱いなんだよ!約束守って手ぇ出してねぇだろが」
――父親の前でソレ言う?――
「辺境伯になれば」という言葉を律義に守りもう4年。
その辺の修行僧よりも身綺麗だと自負するシュバイツァーは娼館にも行かず、遠征中も花売りを近づけない。
遠征がない時はいいのだが、遠征から帰ると「リル不足」に陥り、「キスまで!」という絶対防衛線を何度か超えそうになったがメリルがシュバイツァーの口の中に「ナエ草」を突っ込んでいる。
得も言われぬ味の「ナエ草」
人によっては「ミルクを拭いた後、洗いが不完全な雑巾の味」という者もいれば「5年間一度も洗わずにいたブーツの中敷き味」という者もいる。
どちらも遠慮したい味。
通常は嗅覚で「危険」を察知し、口で「味覚」を確かめようとは思わない。
それらの味を知っているというのは、人生を捨てたか神の領域に達しているかのどちらかだろう。
効能としては「物事に集中力を失う」「食欲減退」ではあるが鼻腔がその香りを感知する3日を過ぎれば一般生活が送れる。
この薬の良いところは「ナエ草」の味を一度知ると「飲ませるよ!」とただの小麦粉玉を飲ませても「プラシーボ効果」を期待できるところだが、反面かなりの薬嫌いになるという欠点もある。
ちなみにメリルは小麦粉玉は使わずにいつも「ナエ草」をポケットに常備している自称鬼嫁だが、日記は書いてない。
そんなシュバイツァーと共に4年ぶりにカルボス村に戻って来たメリルだが住み慣れた家を前に困惑していた。
「この辺りなのか?」
「そうなんだけど…おかしいな。道に迷うはずないんだけど」
「一本道だったしな。間違う奴がいたら紹介してくれ」
家があったと思われる場所は草が茂っていてただの空地になっていた。
「誰も住む人いないから壊しちゃったのかなぁ。直せばまだ住めたのに」
「そんなに新しい家だったのか。勿体ないな」
「築80年くらいかな」
「・・・・・」
シュバイツァーは思った。
直せばまだ住めた・・・築80年なら新築したほうが安くつくんじゃないか。と。
しかし愛しいメリルがそう言うのだ。手入れもしてたし部分的だろうと聞いてみた。
「何処を直せば良かったんだ」
「何処って・・・屋根と壁と床・・・窓と扉かな」
――全部やないか~い――
「あとは柱がかなりシロアリに・・・でも9本だけだったの」
「柱は何本あったんだ?」
「12本。シロアリでもうダメなのが9本。なんとか使えるのが3本だったの」
――よく住めたな?我慢大会だったのか?――
「ちゃんとしたバラックだったのに」
――まさかの兵舎住みだったのか?!――
兵舎ではない。寄せ集めのトタンなどを利用し、土に近い部分が錆びて手でボロボロと崩せるパッと見倉庫風な廃屋。しっかり見ても廃屋なほうのバラックである。
雨天時にはショパンと思い込めば雨音の調べが聞ける遮音できない音響設備を搭載。桶を手に落ちて来る水滴をワルツを踊る仔犬のように受ける者もいる。
うっかり小さく波打った部分に音がするからと、指でドゥルドゥルっとやってしまうと指先が白くなる外壁が「メェちゃん家」だった。
家の跡地に立ちすくむ2人に村人が話しかけてきた。
「メェちゃん!メェちゃんじゃないのかい?」
「マーサおばさん!お久しぶりですっ」
「ちょっと見ない間に大きくなって!」
――いや、身長、体重変わってねぇだろがよ――
「判ります?ちょっと背が伸びたかも」
――伸びてねぇよ!髪を盛ってるか靴底があるだけだろうが!――
「ところで家が無くなってるんですけど」
「あぁ一昨年の大嵐で屋根が飛んじまったのさ。その後は悪さするのがいてねぇ」
「泥棒でも入ったんスか?」
「泥棒?!やだねぇ兄さん。猿だよ猿っ!」
マーサおばさんは「猿だよ猿」と言いながら、体毛を抜き、フゥと吹いて指先をシュシュシュと動かす仕草をする。
――それ、猿は猿でも筋斗雲呼んでるんじゃねぇか?――
が、メリルにはしっかり伝わっていた。
「えぇーっ!ウチって ”星3つ” だったの?」
――それ、演者さんな?猿ちゃうから!――
メリルの家はもう無くなってしまっていたが、「新しい大きな桶」だけがこの先にある公園で活用されているというので、2人は行ってみた。
人間用湯桶としてメリルが村で最後に製作をした物体は底板を取り外し子供たちのトンネル遊びに利用されていた。
「あぁ~試す前に使用用途が変わっちゃったんだぁ」
「リル。入ってみるか?」
「(ジト目)‥‥やだ」
また野ネズミになって唇がマンモスイモムシになるのはごめんである。
ここには可愛い看護師さんガールのついたメンソレ〇タムリップはないし、あれ?こっちだっけ?と手に取って悩むインディアン風なボーイのついたメンタ〇ムリップもない。
大人のお姉さんを演出するキス〇ーリップもないのだ。
危険な橋、いや危険なトンネルをくぐる必要は全く無いし、段ボールを食べようと思わない。
「何にもなかったわね。こんな所まで来てもらったのにごめんなさい」
「あったじゃん」
「何が?」
「2人でここまで来たって事実。さ、行こうか。城にも寄ってくんだろ?」
「うん」
「焼き栗の屋台があったら買ってやるよ」
「剝けるわよ?自分で剥けるからね?」
仲良く指を絡ませる恋人つなぎで歩きだした2人。
この後は王都に行き、登城する。
メリルは結婚する時、国籍は保留にしたため国王シュルタスから「20歳で国籍を変える時、希望するなら父の名を教える」と手紙が来た。
メリルのポーチには折りたたんだその手紙が入っているが返事はもう決まっている。
「父の事は知らないままでいい」
「希望」は過去ではなくどんな小さな、たとえ指す意味が違ってもシュバイツァーとの未来へのものだから。
Fin
★~★
最後までお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
ご注意ください。
ブラウザバックをするなら
【今でしょ!】
この先のスクロールは自己責任でよろしくです(*^▽^*)
★~★
これは本編が終了し、4年後2人がブートレイア王国に行った一コマの話である。
「ここがリル村かぁ!」
「違います~カルボス村よ!」
ブートレイア王国を出て初めて「里帰り」をしたメリル。
同行者はシュバイツァーのみ。
★~★
危険だからと辺境伯は護衛を付けると言ったのだがメリルが断った。
「一番危険な人が同行者なので」
「確かに」
「おいっ!なんで俺が危険人物扱いなんだよ!約束守って手ぇ出してねぇだろが」
――父親の前でソレ言う?――
「辺境伯になれば」という言葉を律義に守りもう4年。
その辺の修行僧よりも身綺麗だと自負するシュバイツァーは娼館にも行かず、遠征中も花売りを近づけない。
遠征がない時はいいのだが、遠征から帰ると「リル不足」に陥り、「キスまで!」という絶対防衛線を何度か超えそうになったがメリルがシュバイツァーの口の中に「ナエ草」を突っ込んでいる。
得も言われぬ味の「ナエ草」
人によっては「ミルクを拭いた後、洗いが不完全な雑巾の味」という者もいれば「5年間一度も洗わずにいたブーツの中敷き味」という者もいる。
どちらも遠慮したい味。
通常は嗅覚で「危険」を察知し、口で「味覚」を確かめようとは思わない。
それらの味を知っているというのは、人生を捨てたか神の領域に達しているかのどちらかだろう。
効能としては「物事に集中力を失う」「食欲減退」ではあるが鼻腔がその香りを感知する3日を過ぎれば一般生活が送れる。
この薬の良いところは「ナエ草」の味を一度知ると「飲ませるよ!」とただの小麦粉玉を飲ませても「プラシーボ効果」を期待できるところだが、反面かなりの薬嫌いになるという欠点もある。
ちなみにメリルは小麦粉玉は使わずにいつも「ナエ草」をポケットに常備している自称鬼嫁だが、日記は書いてない。
そんなシュバイツァーと共に4年ぶりにカルボス村に戻って来たメリルだが住み慣れた家を前に困惑していた。
「この辺りなのか?」
「そうなんだけど…おかしいな。道に迷うはずないんだけど」
「一本道だったしな。間違う奴がいたら紹介してくれ」
家があったと思われる場所は草が茂っていてただの空地になっていた。
「誰も住む人いないから壊しちゃったのかなぁ。直せばまだ住めたのに」
「そんなに新しい家だったのか。勿体ないな」
「築80年くらいかな」
「・・・・・」
シュバイツァーは思った。
直せばまだ住めた・・・築80年なら新築したほうが安くつくんじゃないか。と。
しかし愛しいメリルがそう言うのだ。手入れもしてたし部分的だろうと聞いてみた。
「何処を直せば良かったんだ」
「何処って・・・屋根と壁と床・・・窓と扉かな」
――全部やないか~い――
「あとは柱がかなりシロアリに・・・でも9本だけだったの」
「柱は何本あったんだ?」
「12本。シロアリでもうダメなのが9本。なんとか使えるのが3本だったの」
――よく住めたな?我慢大会だったのか?――
「ちゃんとしたバラックだったのに」
――まさかの兵舎住みだったのか?!――
兵舎ではない。寄せ集めのトタンなどを利用し、土に近い部分が錆びて手でボロボロと崩せるパッと見倉庫風な廃屋。しっかり見ても廃屋なほうのバラックである。
雨天時にはショパンと思い込めば雨音の調べが聞ける遮音できない音響設備を搭載。桶を手に落ちて来る水滴をワルツを踊る仔犬のように受ける者もいる。
うっかり小さく波打った部分に音がするからと、指でドゥルドゥルっとやってしまうと指先が白くなる外壁が「メェちゃん家」だった。
家の跡地に立ちすくむ2人に村人が話しかけてきた。
「メェちゃん!メェちゃんじゃないのかい?」
「マーサおばさん!お久しぶりですっ」
「ちょっと見ない間に大きくなって!」
――いや、身長、体重変わってねぇだろがよ――
「判ります?ちょっと背が伸びたかも」
――伸びてねぇよ!髪を盛ってるか靴底があるだけだろうが!――
「ところで家が無くなってるんですけど」
「あぁ一昨年の大嵐で屋根が飛んじまったのさ。その後は悪さするのがいてねぇ」
「泥棒でも入ったんスか?」
「泥棒?!やだねぇ兄さん。猿だよ猿っ!」
マーサおばさんは「猿だよ猿」と言いながら、体毛を抜き、フゥと吹いて指先をシュシュシュと動かす仕草をする。
――それ、猿は猿でも筋斗雲呼んでるんじゃねぇか?――
が、メリルにはしっかり伝わっていた。
「えぇーっ!ウチって ”星3つ” だったの?」
――それ、演者さんな?猿ちゃうから!――
メリルの家はもう無くなってしまっていたが、「新しい大きな桶」だけがこの先にある公園で活用されているというので、2人は行ってみた。
人間用湯桶としてメリルが村で最後に製作をした物体は底板を取り外し子供たちのトンネル遊びに利用されていた。
「あぁ~試す前に使用用途が変わっちゃったんだぁ」
「リル。入ってみるか?」
「(ジト目)‥‥やだ」
また野ネズミになって唇がマンモスイモムシになるのはごめんである。
ここには可愛い看護師さんガールのついたメンソレ〇タムリップはないし、あれ?こっちだっけ?と手に取って悩むインディアン風なボーイのついたメンタ〇ムリップもない。
大人のお姉さんを演出するキス〇ーリップもないのだ。
危険な橋、いや危険なトンネルをくぐる必要は全く無いし、段ボールを食べようと思わない。
「何にもなかったわね。こんな所まで来てもらったのにごめんなさい」
「あったじゃん」
「何が?」
「2人でここまで来たって事実。さ、行こうか。城にも寄ってくんだろ?」
「うん」
「焼き栗の屋台があったら買ってやるよ」
「剝けるわよ?自分で剥けるからね?」
仲良く指を絡ませる恋人つなぎで歩きだした2人。
この後は王都に行き、登城する。
メリルは結婚する時、国籍は保留にしたため国王シュルタスから「20歳で国籍を変える時、希望するなら父の名を教える」と手紙が来た。
メリルのポーチには折りたたんだその手紙が入っているが返事はもう決まっている。
「父の事は知らないままでいい」
「希望」は過去ではなくどんな小さな、たとえ指す意味が違ってもシュバイツァーとの未来へのものだから。
Fin
★~★
最後までお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
応援ありがとうございます!
44
お気に入りに追加
2,665
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(53件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
明けましておめでとうございます🎍
年末年始、仕事に追われ、やっとゆっくり休めるぅと思いきや、2日から◯ロナの妖精(陽性)になり、ようやく体調も落ち着いて、ゆっくり作品を読めるまで回復しました👏
辺境伯、時給自足系ヒロイン。。
大好きです❤️
木のボッコ、じゃなかった(道民は木の枝をボッコと呼ぶ地域がアリマス)木の枝にチーズ刺しちゃうなんて、ハイジー!😆
そしてメェちゃんの逞しいこと。
きっと自分の出自を知ってしまったら、何もかも崩れちゃうんじゃないかな。
そう思いながら読み進めてました。
そんなこともなく、メェちゃんらしく幸せになれそうな結末を迎えられて一安心とともに、父親は知らなくていいとバッサリ。
きっと、こっそりパパは泣いちゃったんじゃないでしょうか?笑笑
いつかそのパパ&ママの話も読んでみたく、また2人が辺境伯&辺境伯夫人になったあとの話も読んでみたいです。
さて、季節柄またコロ◯の妖精やインフルルの妖精が悪さをしております。
お身体に気をつけて、今年も益々のご活躍を😘🩷
コメントありがとうございます。<(_ _)>
ニャンとコロロンに?!ウチも娘がお江戸で妖精になったんですけども「喉が痛いよ」と言ってましてね。熱も高く、のどの痛みはずっと続いたそうで…ウィダ〇ンゼリーとか送ったりしたんですけども、大丈夫ですか?
5類になったので今までのような静養期間もないのに隔離されちゃいますしね。
回復されたようでなによりですけども、病み上がりは他の病気貰っちゃうくらい体力も落ちているのでゆっくりされてくださいね(*^-^*)
自身の出自を知りたい!と思うかなとも考えたんですけども、メリルはメリルで田舎のカルボス村でも1人で生きて行こう!ってくらい芯はあるので「知ったところで何が変わるわけでもない」という気持ちと、いきなり王女様の娘でしたーっと生活も一辺しちゃったので、実際に生きていくうえでの環境が激変したのでもう変わるものは勘弁と思ったかも(笑)
20歳を機にシュルタスも自分が父親と名乗り出ようと心を決めたかも知れませんが、父親として出来る事は何もなく国王として隣国に嫁がせただけなので、薄々メリルも気が付いたかも?ですけども、そうじゃないかなと思っている事と、そうなんですという確定はやっぱり…事情が事情なので知りたくないってのもあるかも。
シュバイツァーは口は悪くて俺様風でもあるんですが、年齢的にリアルの中学3年、高校1年くらいなのに戦場に立ったりもしているので事実上の次期統治者と言ってもお坊ちゃま風だとおかしいかな~っと(笑)
そうだなぁワシの話は過去話のキャラが飛び出す事があるので大人になったシュバイツァーとメリル(辺境伯を継いだ後)が何処かで飛び出すようにしてみようかなと思います(*^-^*)
いつどこで出て来るかお楽しみに♡
そういえば!ボッコ!ドウカイホーなんですよね。ワシ、昔仕事で釧路とか根室とかの方にいた事があるんですけどもね。民宿のおばちゃんが言ってた~懐かしい~♡
釧路市の外れにホテルがあったんですが夜中に窓の外を見たら・・・本当に交差点にエゾシカがいたんですよー!!ヒャッハー!!\(^0^)/エゾシカー
と、言う訳で今年もよろしくお願いします(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
完結おめでとうございます!
我が美形力士の東横綱・寺尾の訃報に結構なダメージを受けていたため感想が遅れました(寺尾に関しては10代前半から名前も知っていたからか衝撃が大きかったのです)。
cyaruさん作品の中では珍しくラブコメ成分高めな話だと思い昭和成分を感じ取りつつニヨニヨしながら読み進めていました。
メェちゃんの逞しさと生活力の高さ、最高です!
シュバイツァー君、メェちゃんの信頼掴み取るまで頑張って!
メェちゃんの許可を得たシュバイツァー君のその後まで妄想しながら読み終えました。
次作も盛大に期待しております。
コメントありがとうございます。<(_ _)>
元寺尾関の錣山親方。ワシも一報を聞いた時は「えぇー?!まだ若いのに!」と( ノД`)シクシク…
心臓で闘病中だったとの事したけども、ショックです。
寺尾関の取り組みは懸賞金の懸賞旗がグルグル回って人気の高さがピカイチ!!
ツッパリがもうカッコ良くて。真っ向勝負だから相手もツッパリで来ると判っている中へ挑んでいくっていうのが惚れてまう~。
引退した後は大相撲の不祥事とか色々あって心労もあったんだろうなと。土俵の上と同じで真っ向勝負だったから余計に負担もあったのかな。
ご冥福をお祈り申し上げます( ̄人 ̄)
今回のヒロインのメリル。かなりパワーのある女の子で御座いました(*^-^*)
ワシもね…いつもより恋愛度が高いぞ??と思いつつでしたけども、なんとか完走できましたよ~
メリルが生を受けた時の秘密というのは、結局当事者(メリルは除く)しか知らないんですけども、それが公になるとシュルタスは当然なんですが、メリルが一番傷つくと思うんですよね。
シュバイツァーは物言いは乱暴なんですけども、モーセット王国実質の統治者の子息で後継ですので、国として罰を与える時、国って一方的に悪かったですと謝罪はしないので「でもね?」となっちゃう。
辺境伯も王女はキュリアナ王女しかいないと思っていたのにメリルが出て来て「父親不明」となれば何かの時にカードとして使えるという「国」としての考えもあって受け入れたと考えるのが妥当かな。
「個人」を傷つけるだけ傷つけて「国」のやり取りで幕引きとなるのはシュバイツァーとして一番避けたかった事なので、「メリルがどうしたいか」→「謝って貰ったらそれでいい」を選択(=^・^=)
大事になると上手く丸まったようで遺恨は残りますからね。メリルとしても面倒事は避けたい(笑)
メリルが辟易するような体臭も一切気にしないシュバイツァー。大願成就の時は・・・「全てを出し尽くす」ってなっちゃうかな・・・いや、メリルに「いい加減にしてよ!」と叱られてるかも?
楽しんで頂けて良かったです(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>
完結してから一気に読みました、家事の合間に。
メリル最高😀😀
面白すぎです!そのネーミングセンス‼️
そして、芸は身を助ける!ですねー
読ませていただきありがとうございます😊
コメントありがとうございます。<(_ _)>
家事の合間に?!調理中とか危ないので調理優先でございますよ~♡
前向きな思考のメリルだからですかねぇ(=^・^=)
時々弱気にもなってしまいますが、それでも「何とかなるかな~」っと出来る範囲で出来る事をするメリル。
チートな魔法でもあればキュルルンで終わりそうですけども(;^_^A
順番を付けて初日は小屋の暖炉で温まり、翌日は食料と水、そこから徐々に家の補修を始めて‥窓がついたのは数日後なので寒くても食べ物と寝る場所、暖炉があれば!と前向き。
ビックリもしちゃいましたが蝋人形にも役目を与えたり(*^▽^*)
田舎で育って、サバイバル精神もあったからですかねぇ。王女様として育っていたら虫が~とか土の中にジャガイモがあってもどうしようもなかったかと(笑)
ハンザとリンダはメリルを連れて村に来た時は既に50代後半。
メリルが成人するまで生きていられるかも判らない年齢ですので1人で生きて行けるよう、その中に王女であるという事で村で生きるには必要のない所作とか読み書きも教えたり(*^▽^*)
シュルタスはハンザとリンダに感謝をしなきゃいけませんな(*^-^*)
シュバイツァーもそれまで知っていた令嬢とは一味も二味も違うメリルを好きになってしまいます。
15歳という年齢なのでかなり若く、まだ父親の傘の下にいるんですけども、王族であるからこそ、今の立ち位置にいるからこそ!を利用してメリルを守る事を決意します(*^-^*)
国としてはどうよ?!というのはあるかも??なんですけども、国同士の話し合いになると「個」は翻弄されるだけなので、何を守るのか・・・となった時モーセット王国は」「家族を大事にする国」なので、これから新しい家庭を築いていくメリルの盾になるにはどうすればと考え「小童が」と言われながらも数歩成長したかな(*^▽^*)
楽しんで頂けて良かったです(*^-^*)
ラストまでお付き合いいただきありがとうございました。<(_ _)>