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48:王太子妃の幽閉
書簡の中にまた彼女宛の手紙を見つけた。
その手紙を見つけるとディートヘルムはなんだか楽しい気分になれた。
アルフォンスの目がある中、堂々とトルデリーゼを訪れる事への優越感だと思い込むようにしていた。
「何故貴方はわたくしに良くしてくださるの?」
トルデリーゼに問われた事があった。
ディートヘルムはハッキリとした答えが紡げなかった。
責任感。それは確かにある。
兄がしてしまった間違いを正すのは当然の事だと考えていた。
各地の収益の事を相談しているうちに芽生えた恋心はつい口から零れてしまった。
「さぁ、どうしてだろう。自分でもよく判らない。だけど君と共に国を良くしていけたら楽しい人生なんじゃないか。時々そんな風に考える事があるよ」
「面白い冗談を言われるのね」
白い手が口元に当てられ、クスリと笑うその姿に目が離せない。
封を切り、家族からの手紙だと顔を綻ばせるトルデリーゼを見るとディートヘルムの胸が温かくなった。
兄の妻としての届けが出ているトルデリーゼと結ばれる事はない。
禁断の関係となればそれも可能だが、日の目を見る事のない爛れた関係に付き合わせて汚したくないのだ。
してやれる事、いやそれは烏滸がましい。
己が為すべき事はトルデリーゼを兄アルフォンスの手から解放してやる事だ。その為には王太子となった兄を出し抜き、国王に即位をするしかない。
ディートヘルムには未だに兄のアルフォンスがよく判らない。
幼い頃は気心も知れた仲だと思っていたが成長と共に判らなくなった。
ディートヘルムが10年の歳月をかけ、各国を渡り歩いて取り付けた関税条約をたった一人の女性を手に入れるためにぶち壊し、そのせいで国内の一部貴族からは突き上げられ、譲歩してくれた国の元首からも苦情を受けた。
そして最愛とも言えるトルデリーゼを何らかの方法で騙してまで妃とした兄アルフォンソはトルデリーゼではない女を抱き、快楽を貪っている。
自らが生み出したであろうトルデリーゼの嘘を貴族に吹聴し、貶める。
理解の範疇を超えてしまっていた。
私なら、この腕に抱けたのなら壊れ物のように大事にするのに。
そんな思いを持ちながら今日も姉のリディアから届いた手紙を手渡してきた。商品化するにあたり色々と会話をしたが、以前はそちらが本題で手紙はついでのようなものだった。
今はすっかりそれが逆転してしまっている。
まさか自分が誰かを好きになるなんて思いもしなかった。
そう思いながらふと窓の外を見ると、ジュリアスがトルデリーゼの手を取り、陽だまりを抜けていく姿が目に入った。
チリっと胸が痛む。
小さな嫉妬をしてしまった事にディートヘルムは恥じ入り、2人の姿から視線を外した。
――あの手を取るのが私であったなら――
いいや。ディートヘルムは首を横に振った。
抱いてしまった感情は消す事は出来ないが隠しておく事は出来る。
「高値の花とは…よく言ったものだ」
思いを払拭するかのように執務に没頭した。
半刻、いや一刻だろうか。
途端に王宮内が騒がしくなった。
何事だとペンを走らせていた書類から顔を上げると従者が飛び込んできた。
「大変です。第一王子…いえ王太子殿下がジュリアス殿下に!」
「何があった?!」
「兎に角来て下さい!我々ではアルフォンス殿下を止められません!」
従者が先を走り、その背を追いかけるとついた先は庭園にある池だった。
ずぶ濡れになったトルデリーゼが侍女に付き添われて下がっていく。
アルフォンスはジュリアスに向かって剣の刃先を向けていた。そのジュリアスは池が浅いから良かったものの、腰まで水に浸かりながらジュリアスもまたアルフォンスに剣の刃先を向けていた。
「何をしてるんだ!城内で真剣を抜くなど王族と言えど処罰される行為だ!」
「知るか」「兄上は黙っててください!」
ジュリアスとアルフォンスは同時に声を返してきた。
側にいた従者が、ジュリアスとトルデリーゼが池に最近放した赤と白がまだらになった鯉を眺めているとアルフォンスが乱入し、ジュリアスを池に蹴り込んだと言う。
トルデリーゼの腕を掴み、連れて行こうとしたがバランスを崩したトルデリーゼも池に転落。それをアルフォンスが池に突き落としたように見えたジュリアスが抜刀し、アルフォンスも応戦したと言う。
「リーゼは僕のものだ。兄上はあの香水臭い化粧ババアと喘いでいればいい!」
「子供の癖に判った風な事を言うな!」
「判っていないのは兄上だ!大事に出来ないのなら僕が貰う。僕なら老い先短い兄上よりもリーゼを愛してやれる。喜ばせてやれる!」
「なんだと!」
「兄上は昔からそうだ。僕からなんでも取り上げていく。懐かしいと言いながら玩具も、犬も、従者も!何一つ渡したくなかった。継承権も放棄してやるよ!その年じゃ子供はもう無理だ!兄上の後、この国も一緒に滅びてしまえばいい!僕はリーゼだけがいればいい!」
「貴様、言いたいことは墓の中で言え。何をほざいても無駄だがな」
2人が剣を持ち直し、じりじりと間合いを詰めていく。
ディートヘルムはアルフォンスの手首を掴み、逆さにねじ上げた。
その痛みでアルフォンスは剣を地面に落とすが、ディートヘルムはアルフォンスを突き飛ばし、剣を拾い上げるとジュリアスの持つ剣を弾いた。
池の中ほどまで飛んで行った剣は波紋を広げながらも底に沈んでいった。
「兄上も…僕から奪うのですか…」
「ジュリアス、何を言ってるんだ」
「兄上には判らない!どうして!どうして僕のリーゼが兄上のものなんだ!」
「ジュリアスッ!彼女はものではない。1人の人間だ」
「なら、なぜ兄上はこの状況をただ見ているだけなのですか!リーゼを救ってやろうと!何故…何故…誰も…誰も動かない…僕だけだ…リーゼを‥助けられるのは…」
ジュリアスは水面に何度も拳を落とし、水を跳ね上げた。
翌日からトルデリーゼがアルフォンスの別荘から外に出る事はなくなった。
アルフォンスは王太子命令を出し、トルデリーゼに対し「反省を促すため」と言って幽閉してしまったのだ。
「何のための反省を促すと言うのだ」
国王の問いにアルフォンスはしたり顔で答えた。
「言ったはずですよ。父上。ジュリアスとて男だと。王宮内の庭園とは言え状況は見過ごせるものではありません。十分に反省をさせるのは当然の事でしょう」
「ならば其方はどうなのです。昼間から執務室での行為。知らぬとでも?」
「議会も承認した公妃です。何の問題が?世継ぎを残すのは夜だけに限った事ではないでしょう」
「お前は…お前はもう私の息子などではないっ!」
「構いませんよ?すぐにその座もトルデリーゼのモノになります。今のうちにゆっくりと王妃の椅子。座面の感触を味わっておいてください。では」
アルフォンスは嫌味のように胸に手を当て礼をすると去って行く。
国王は議会を招集するよう従者に指示を出した。
確証は何処を探しても見つからない。トルデリーゼの証言だけで乗り切るのは無謀だと判っていてもアルフォンスを今、廃嫡する事を提議しなければ取り返しがつかなくなると思ったのだ。
言い切った言葉からおそらく数日のうちに退位の勧告、そして即位について貴族たちに議会を動かすように手を回しているのは明らかに思えた。
マルス家もディートヘルムも確証を探し、尽力しているのは理解をしている。
見切り発車でも僅かな時間を稼ぐに手段を選んでいる余裕はもうないと判断したのだった。
その手紙を見つけるとディートヘルムはなんだか楽しい気分になれた。
アルフォンスの目がある中、堂々とトルデリーゼを訪れる事への優越感だと思い込むようにしていた。
「何故貴方はわたくしに良くしてくださるの?」
トルデリーゼに問われた事があった。
ディートヘルムはハッキリとした答えが紡げなかった。
責任感。それは確かにある。
兄がしてしまった間違いを正すのは当然の事だと考えていた。
各地の収益の事を相談しているうちに芽生えた恋心はつい口から零れてしまった。
「さぁ、どうしてだろう。自分でもよく判らない。だけど君と共に国を良くしていけたら楽しい人生なんじゃないか。時々そんな風に考える事があるよ」
「面白い冗談を言われるのね」
白い手が口元に当てられ、クスリと笑うその姿に目が離せない。
封を切り、家族からの手紙だと顔を綻ばせるトルデリーゼを見るとディートヘルムの胸が温かくなった。
兄の妻としての届けが出ているトルデリーゼと結ばれる事はない。
禁断の関係となればそれも可能だが、日の目を見る事のない爛れた関係に付き合わせて汚したくないのだ。
してやれる事、いやそれは烏滸がましい。
己が為すべき事はトルデリーゼを兄アルフォンスの手から解放してやる事だ。その為には王太子となった兄を出し抜き、国王に即位をするしかない。
ディートヘルムには未だに兄のアルフォンスがよく判らない。
幼い頃は気心も知れた仲だと思っていたが成長と共に判らなくなった。
ディートヘルムが10年の歳月をかけ、各国を渡り歩いて取り付けた関税条約をたった一人の女性を手に入れるためにぶち壊し、そのせいで国内の一部貴族からは突き上げられ、譲歩してくれた国の元首からも苦情を受けた。
そして最愛とも言えるトルデリーゼを何らかの方法で騙してまで妃とした兄アルフォンソはトルデリーゼではない女を抱き、快楽を貪っている。
自らが生み出したであろうトルデリーゼの嘘を貴族に吹聴し、貶める。
理解の範疇を超えてしまっていた。
私なら、この腕に抱けたのなら壊れ物のように大事にするのに。
そんな思いを持ちながら今日も姉のリディアから届いた手紙を手渡してきた。商品化するにあたり色々と会話をしたが、以前はそちらが本題で手紙はついでのようなものだった。
今はすっかりそれが逆転してしまっている。
まさか自分が誰かを好きになるなんて思いもしなかった。
そう思いながらふと窓の外を見ると、ジュリアスがトルデリーゼの手を取り、陽だまりを抜けていく姿が目に入った。
チリっと胸が痛む。
小さな嫉妬をしてしまった事にディートヘルムは恥じ入り、2人の姿から視線を外した。
――あの手を取るのが私であったなら――
いいや。ディートヘルムは首を横に振った。
抱いてしまった感情は消す事は出来ないが隠しておく事は出来る。
「高値の花とは…よく言ったものだ」
思いを払拭するかのように執務に没頭した。
半刻、いや一刻だろうか。
途端に王宮内が騒がしくなった。
何事だとペンを走らせていた書類から顔を上げると従者が飛び込んできた。
「大変です。第一王子…いえ王太子殿下がジュリアス殿下に!」
「何があった?!」
「兎に角来て下さい!我々ではアルフォンス殿下を止められません!」
従者が先を走り、その背を追いかけるとついた先は庭園にある池だった。
ずぶ濡れになったトルデリーゼが侍女に付き添われて下がっていく。
アルフォンスはジュリアスに向かって剣の刃先を向けていた。そのジュリアスは池が浅いから良かったものの、腰まで水に浸かりながらジュリアスもまたアルフォンスに剣の刃先を向けていた。
「何をしてるんだ!城内で真剣を抜くなど王族と言えど処罰される行為だ!」
「知るか」「兄上は黙っててください!」
ジュリアスとアルフォンスは同時に声を返してきた。
側にいた従者が、ジュリアスとトルデリーゼが池に最近放した赤と白がまだらになった鯉を眺めているとアルフォンスが乱入し、ジュリアスを池に蹴り込んだと言う。
トルデリーゼの腕を掴み、連れて行こうとしたがバランスを崩したトルデリーゼも池に転落。それをアルフォンスが池に突き落としたように見えたジュリアスが抜刀し、アルフォンスも応戦したと言う。
「リーゼは僕のものだ。兄上はあの香水臭い化粧ババアと喘いでいればいい!」
「子供の癖に判った風な事を言うな!」
「判っていないのは兄上だ!大事に出来ないのなら僕が貰う。僕なら老い先短い兄上よりもリーゼを愛してやれる。喜ばせてやれる!」
「なんだと!」
「兄上は昔からそうだ。僕からなんでも取り上げていく。懐かしいと言いながら玩具も、犬も、従者も!何一つ渡したくなかった。継承権も放棄してやるよ!その年じゃ子供はもう無理だ!兄上の後、この国も一緒に滅びてしまえばいい!僕はリーゼだけがいればいい!」
「貴様、言いたいことは墓の中で言え。何をほざいても無駄だがな」
2人が剣を持ち直し、じりじりと間合いを詰めていく。
ディートヘルムはアルフォンスの手首を掴み、逆さにねじ上げた。
その痛みでアルフォンスは剣を地面に落とすが、ディートヘルムはアルフォンスを突き飛ばし、剣を拾い上げるとジュリアスの持つ剣を弾いた。
池の中ほどまで飛んで行った剣は波紋を広げながらも底に沈んでいった。
「兄上も…僕から奪うのですか…」
「ジュリアス、何を言ってるんだ」
「兄上には判らない!どうして!どうして僕のリーゼが兄上のものなんだ!」
「ジュリアスッ!彼女はものではない。1人の人間だ」
「なら、なぜ兄上はこの状況をただ見ているだけなのですか!リーゼを救ってやろうと!何故…何故…誰も…誰も動かない…僕だけだ…リーゼを‥助けられるのは…」
ジュリアスは水面に何度も拳を落とし、水を跳ね上げた。
翌日からトルデリーゼがアルフォンスの別荘から外に出る事はなくなった。
アルフォンスは王太子命令を出し、トルデリーゼに対し「反省を促すため」と言って幽閉してしまったのだ。
「何のための反省を促すと言うのだ」
国王の問いにアルフォンスはしたり顔で答えた。
「言ったはずですよ。父上。ジュリアスとて男だと。王宮内の庭園とは言え状況は見過ごせるものではありません。十分に反省をさせるのは当然の事でしょう」
「ならば其方はどうなのです。昼間から執務室での行為。知らぬとでも?」
「議会も承認した公妃です。何の問題が?世継ぎを残すのは夜だけに限った事ではないでしょう」
「お前は…お前はもう私の息子などではないっ!」
「構いませんよ?すぐにその座もトルデリーゼのモノになります。今のうちにゆっくりと王妃の椅子。座面の感触を味わっておいてください。では」
アルフォンスは嫌味のように胸に手を当て礼をすると去って行く。
国王は議会を招集するよう従者に指示を出した。
確証は何処を探しても見つからない。トルデリーゼの証言だけで乗り切るのは無謀だと判っていてもアルフォンスを今、廃嫡する事を提議しなければ取り返しがつかなくなると思ったのだ。
言い切った言葉からおそらく数日のうちに退位の勧告、そして即位について貴族たちに議会を動かすように手を回しているのは明らかに思えた。
マルス家もディートヘルムも確証を探し、尽力しているのは理解をしている。
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