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B.C.
横死
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朝一番でやることは加湿器の水汲み。
それから自分の身支度を完璧に終えるまで10分。
そうしないと世月くんの不満が止まらなくなる。
だからいつも30分かけていたメイクとヘアセットをシンプルかつ短時間に出来るものに変えて、毎日決まった朝ごはんを作る。
その朝ごはんは炊きたて白米とネギとわかめの味噌汁、そしてパリパリ目玉焼きと茹でたウィンナーを添えたもの。
それが冷える前に世月くんを起こして食べてもらっている間、私は世月くんの部屋の片付け、ベッドメイキング、トイレ掃除なんかもしていたらあっという間にホームスクールの先生がやってくる。
奏乃「向日先生、おはようございます。」
私は2週間のルーティンで学んだタイムシフト通り、今日も日向 葵先生の重いバッグを預かって寝ぼけ眼で朝ごはんを食べている世月くんまで案内する。
世月「ひまたん、おはよう。」
葵「おはよう。最近はちゃんと起きれるようになったんだね。」
と、たわいのない会話をしながら日向先生はいつも通り世月くんの朝ごはん待ちをするので、私もいつも通り日向先生に出す紅茶を作る。
茶葉は5gにお湯は140cc。
そのお湯と同時に70gのホットミルクも作って、常温に戻しておいたはちみつをミニポッドに20g入れ、無駄がない様にする。
このグラムを少しでも間違えると、日向先生は趣味で買ったと楽しげに話していたダーツを投げつけてくるので一瞬も気を抜くことが出来ない。
2度目の失敗は許されないこの家であまり安らぐことはないけれど、世月くんのベッドは今まで使ったマットレスの中で1番寝心地がいいからそれを買うまでこの仕事をさせてもらおうと自分の中で期限を決め、今日も働いていると暇になったのか日向先生は私の隣に来て自分のミルクティーがちゃんと出来ているか確認しに来た。
葵「10、9、8、7…」
と、日向先生はとても穏やかな笑顔をしながらミルクティーの催促をしてきたので私は焦る暇もないほどの時間で紅茶を作り上げた。
奏乃「…お待たせしました。」
葵「うん、ありがとう。今日は奏乃さんにもプリン買ってきたから一緒に食べよう。」
そう言って、日向先生はご飯を食べ終わった世月くんが目を光らせながら待っているプリンを指したので今日は私も席に着かせてもらう。
世月「今日は2つ食べていいの?」
葵「違うよ。僕と世月くん、そして奏乃さんの分だよ。」
世月「ふーん…、珍し。」
と、世月くんは何故か日向先生を怪しむ目をしながらいつも通り小さなスプーンで大切に一口を味合う。
私はいつも2人が美味しそうに食べているこのプリンを食べられることが嬉しくて口にする前に口角を上げていると、日向先生が私のプリンのそばに小さな透明のカップに入ったクリームを差し出した。
葵「いつも美味しい紅茶を作ってくれるお礼。」
奏乃「ありがとうございます。世月くんは使…」
葵「特別は自分のために使うもの。」
そう言って、日向先生はプリンをすぐに食べ終わってしまった世月くんと一緒にベランダに行き、いつも通り朝のラジオ体操を始めた。
私はそれを横目で見ながらクリームが入っているカップの蓋を開けてみると、いつもよりも甘い匂いがするクリームに違和感を感じた。
ここに来て初日に『自分の身も守れない奴がこの家に入るな。』と由月さんに言われてしまったので、自分の直感を信じてプリンにはクリームを乗せずに食べ、2人が戻ってくる前に証拠隠滅をしていつも通りの1日を過ごすことにした。
環流 虹向/UNDEAD・L・L・IVE
それから自分の身支度を完璧に終えるまで10分。
そうしないと世月くんの不満が止まらなくなる。
だからいつも30分かけていたメイクとヘアセットをシンプルかつ短時間に出来るものに変えて、毎日決まった朝ごはんを作る。
その朝ごはんは炊きたて白米とネギとわかめの味噌汁、そしてパリパリ目玉焼きと茹でたウィンナーを添えたもの。
それが冷える前に世月くんを起こして食べてもらっている間、私は世月くんの部屋の片付け、ベッドメイキング、トイレ掃除なんかもしていたらあっという間にホームスクールの先生がやってくる。
奏乃「向日先生、おはようございます。」
私は2週間のルーティンで学んだタイムシフト通り、今日も日向 葵先生の重いバッグを預かって寝ぼけ眼で朝ごはんを食べている世月くんまで案内する。
世月「ひまたん、おはよう。」
葵「おはよう。最近はちゃんと起きれるようになったんだね。」
と、たわいのない会話をしながら日向先生はいつも通り世月くんの朝ごはん待ちをするので、私もいつも通り日向先生に出す紅茶を作る。
茶葉は5gにお湯は140cc。
そのお湯と同時に70gのホットミルクも作って、常温に戻しておいたはちみつをミニポッドに20g入れ、無駄がない様にする。
このグラムを少しでも間違えると、日向先生は趣味で買ったと楽しげに話していたダーツを投げつけてくるので一瞬も気を抜くことが出来ない。
2度目の失敗は許されないこの家であまり安らぐことはないけれど、世月くんのベッドは今まで使ったマットレスの中で1番寝心地がいいからそれを買うまでこの仕事をさせてもらおうと自分の中で期限を決め、今日も働いていると暇になったのか日向先生は私の隣に来て自分のミルクティーがちゃんと出来ているか確認しに来た。
葵「10、9、8、7…」
と、日向先生はとても穏やかな笑顔をしながらミルクティーの催促をしてきたので私は焦る暇もないほどの時間で紅茶を作り上げた。
奏乃「…お待たせしました。」
葵「うん、ありがとう。今日は奏乃さんにもプリン買ってきたから一緒に食べよう。」
そう言って、日向先生はご飯を食べ終わった世月くんが目を光らせながら待っているプリンを指したので今日は私も席に着かせてもらう。
世月「今日は2つ食べていいの?」
葵「違うよ。僕と世月くん、そして奏乃さんの分だよ。」
世月「ふーん…、珍し。」
と、世月くんは何故か日向先生を怪しむ目をしながらいつも通り小さなスプーンで大切に一口を味合う。
私はいつも2人が美味しそうに食べているこのプリンを食べられることが嬉しくて口にする前に口角を上げていると、日向先生が私のプリンのそばに小さな透明のカップに入ったクリームを差し出した。
葵「いつも美味しい紅茶を作ってくれるお礼。」
奏乃「ありがとうございます。世月くんは使…」
葵「特別は自分のために使うもの。」
そう言って、日向先生はプリンをすぐに食べ終わってしまった世月くんと一緒にベランダに行き、いつも通り朝のラジオ体操を始めた。
私はそれを横目で見ながらクリームが入っているカップの蓋を開けてみると、いつもよりも甘い匂いがするクリームに違和感を感じた。
ここに来て初日に『自分の身も守れない奴がこの家に入るな。』と由月さんに言われてしまったので、自分の直感を信じてプリンにはクリームを乗せずに食べ、2人が戻ってくる前に証拠隠滅をしていつも通りの1日を過ごすことにした。
環流 虹向/UNDEAD・L・L・IVE
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