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A.D.
聖堂
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クリスマスパーティー当日。
私が用意した会場には開始時間が迫るごとにぽつぽつと人が集まり、耶月さんにお願いされた通りの配置に整えた席には座席表通りに人が座ってパーティーが開幕されるのを待つ。
その中で私はフードをテーブルに並べたり、お酒の補充などの食事の管理をしていると何故か外出禁止の世月くんが見たことないストライプブルーのスーツを着て余ったフルーツをつまんでいた。
奏乃「…来ていいの?」
私は今日世月くんと一緒に過ごせないと思っていたので静かに驚いていると、世月くんは小さく頷いた。
世月「職場体験だって。テーブルは兄ちゃんたちと一緒だし、ご飯は奏乃が作ったのだから来いって。」
…職場体験?
その意味は分からなかったけど世月くんとまたクリスマスが過ごせるならいいかと思い、私は世月くんに冷やしたサイダーをあげてから仕事に戻り、開始時刻ギリギリまでになんとか全てのテーブルに人数分のフードとドリンクが並べられたので一安心。
今日も殺されずに済んだ私はキッチンの1番近くにある世月くんたちのテーブルのそばに立ち、招待客が全員集まったと同時に始まった余興に思わず首を傾げる。
「これからオークションを始めます。」
と、司会台の前に立つ綺麗な女性が透き通る声でそう言うと、この会場を外界から閉ざすように全てのカーテンが閉められ、数人が荷台を引いて会場にやってきた。
「今からお手元に資料をお配りします。」
司会の女性の合図と共に、カーテンを閉めきった黒服の男性たちが胸に抱き付けるように持っていた封筒をテーブルに座っている人たちに渡し、どこかの映画で見た事がある番号札も渡した。
奏乃「…何してるの?」
私は世月くんの耳元でこっそり質問したけど、世月くんも初めてらしく分からないと首を傾げてお兄さんたちやその隣にいる睦さん、芙蓉さん、桜さんに聞いたけれどみんなして無視をした。
これが職場見学ってことは、世月くんは将来目利きの美術商にでもなるのかなと勝手に思っていると司会の女性が荷台から商品を出せと命じて、筋肉質なスタッフ数人に商品を運ばせて登壇させた。
奏乃「え…、あの…」
世月「前のお母さんだね。」
と、世月くんは顔を変えずに私の頭の中で思い浮かんだ言葉を言った。
「32年物、調教師は双葉 耶月様。キズは多々有りですが音で指示できます。」
そう言って司会の女性が司会台を3回軽く叩くと、綺麗な赤いドレスを着ていた元お母さんは自分からドレスを脱いでパンツ1枚だけの体を1周させて招待客に見せつけた。
その体にはいたるところに切り傷のようなものがあり、その傷は耶月さんがつけたか分からないけれどカサブタではなく、皮膚の凹凸になってしまっていたのでもう消えることはないんだろう。
そんな傷モノの体を舐め回すように見た招待客は司会の女性が扱いを実演するのを見たり、資料を見て買うかどうかを悩み始めた。
私はその光景に自分の身もいずれああなるのかとふと考えが過り、鳥肌が立って脚が震え始めてしまう。
すると、世月くんの横に座っていた桜さんがそんな私を横目で見つけて自分のもも上を叩き、座ってと行動で言ってくれた。
私はそれに甘えて桜さんの上に座らせてもらい、震えが止まるのを待っているとあっという間に元お母さんは買い取られて、次の家に行く準備をするためにスタッフと一緒に裏にはけていった。
こんなおおっぴらに人身売買をやるなんてと思ったけれど、わざわざ私の名前を使って会場を取った耶月さんはやっぱり私を駒扱いしてるらしい。
そんな駒の中でも捨て駒にはならないよう気をつけようと思っていると、何人も売られて行く中に知っている顔ぶれが現れた。
世月「メデューサじゃん。」
と、世月くんは私の家族がしっかりと着飾っているところを見て鼻で笑った。
「こちらは3セットで扱う代物です。」
司会の女性はどんな人でも商品として説明し、今回は1人の価格帯よりも安い桁から競りを始めた。
耶月「中年2人と世間知らずの息子だから売れるだけ有難い。」
由月「成人して世間知らずか。」
睦「やしぃ…。俺が買っていい?」
芙蓉「脳がない奴はいくらいても0にしかならないよ。」
4人は私の家族のステータスが書かれている資料に目を通しながら値が上がっていくのを見守る。
そんな中、私の椅子になっている桜さんは私の震える体に抱きつき背中に顔を埋め、自分の肺に私の匂いを貯めるように深呼吸をする。
それが懐かしくて自分の中で少し落ち着きを取り戻していると、私の家族を必ず落とそうとする人がまた札を上げて値を釣り上げた。
その人はみんながフォーマルのドレスコードを守る中、黒革のロングコートを着て札を持っている手に革手袋をつけてどこの肌も見せないような格好をしていた。
私は自分の家族を買うことになるであろう人の名前を確認するために座席表を見てみると、由月さんの招待客でホストクラブの店長だった。
なんでホストクラブの店長があの3セットが欲しいのか考えていると、その店長は左手で札を上げて渋りを見せた敵に追い打ちをかけるように値を上げ、黒革の間から爛れた手首を2cmだけ見せて私の家族を競り落とした。
すると、その人は他の人のようにまだある商品を見ずに契約書を持ってきたスタッフと一緒に3セットが行った裏へ行ってしまった。
私はもう少しその人を観察したかったけど、行ってしまったのはしょうがないのでホストクラブの名前だけ覚えて次に競売にかけられている桜さんを襲った2人を見ていると横から肩を突かれた。
世月「お腹空いた。」
奏乃「お肉とる?」
私が耶月さんの前に置いていたローストビーフを取ろうと手を伸ばすと、世月くんは私の肩を引いて首を振った。
世月「オムライス食べたい。」
奏乃「…おむ。」
私が持ち込んだ材料でオムライスが出来るか考えていると、世月くんは相当お腹空いているらしく私を無理矢理桜さんから引き離してキッチンへと連れていった。
環流 虹向/UNDEAD・L・L・IVE
私が用意した会場には開始時間が迫るごとにぽつぽつと人が集まり、耶月さんにお願いされた通りの配置に整えた席には座席表通りに人が座ってパーティーが開幕されるのを待つ。
その中で私はフードをテーブルに並べたり、お酒の補充などの食事の管理をしていると何故か外出禁止の世月くんが見たことないストライプブルーのスーツを着て余ったフルーツをつまんでいた。
奏乃「…来ていいの?」
私は今日世月くんと一緒に過ごせないと思っていたので静かに驚いていると、世月くんは小さく頷いた。
世月「職場体験だって。テーブルは兄ちゃんたちと一緒だし、ご飯は奏乃が作ったのだから来いって。」
…職場体験?
その意味は分からなかったけど世月くんとまたクリスマスが過ごせるならいいかと思い、私は世月くんに冷やしたサイダーをあげてから仕事に戻り、開始時刻ギリギリまでになんとか全てのテーブルに人数分のフードとドリンクが並べられたので一安心。
今日も殺されずに済んだ私はキッチンの1番近くにある世月くんたちのテーブルのそばに立ち、招待客が全員集まったと同時に始まった余興に思わず首を傾げる。
「これからオークションを始めます。」
と、司会台の前に立つ綺麗な女性が透き通る声でそう言うと、この会場を外界から閉ざすように全てのカーテンが閉められ、数人が荷台を引いて会場にやってきた。
「今からお手元に資料をお配りします。」
司会の女性の合図と共に、カーテンを閉めきった黒服の男性たちが胸に抱き付けるように持っていた封筒をテーブルに座っている人たちに渡し、どこかの映画で見た事がある番号札も渡した。
奏乃「…何してるの?」
私は世月くんの耳元でこっそり質問したけど、世月くんも初めてらしく分からないと首を傾げてお兄さんたちやその隣にいる睦さん、芙蓉さん、桜さんに聞いたけれどみんなして無視をした。
これが職場見学ってことは、世月くんは将来目利きの美術商にでもなるのかなと勝手に思っていると司会の女性が荷台から商品を出せと命じて、筋肉質なスタッフ数人に商品を運ばせて登壇させた。
奏乃「え…、あの…」
世月「前のお母さんだね。」
と、世月くんは顔を変えずに私の頭の中で思い浮かんだ言葉を言った。
「32年物、調教師は双葉 耶月様。キズは多々有りですが音で指示できます。」
そう言って司会の女性が司会台を3回軽く叩くと、綺麗な赤いドレスを着ていた元お母さんは自分からドレスを脱いでパンツ1枚だけの体を1周させて招待客に見せつけた。
その体にはいたるところに切り傷のようなものがあり、その傷は耶月さんがつけたか分からないけれどカサブタではなく、皮膚の凹凸になってしまっていたのでもう消えることはないんだろう。
そんな傷モノの体を舐め回すように見た招待客は司会の女性が扱いを実演するのを見たり、資料を見て買うかどうかを悩み始めた。
私はその光景に自分の身もいずれああなるのかとふと考えが過り、鳥肌が立って脚が震え始めてしまう。
すると、世月くんの横に座っていた桜さんがそんな私を横目で見つけて自分のもも上を叩き、座ってと行動で言ってくれた。
私はそれに甘えて桜さんの上に座らせてもらい、震えが止まるのを待っているとあっという間に元お母さんは買い取られて、次の家に行く準備をするためにスタッフと一緒に裏にはけていった。
こんなおおっぴらに人身売買をやるなんてと思ったけれど、わざわざ私の名前を使って会場を取った耶月さんはやっぱり私を駒扱いしてるらしい。
そんな駒の中でも捨て駒にはならないよう気をつけようと思っていると、何人も売られて行く中に知っている顔ぶれが現れた。
世月「メデューサじゃん。」
と、世月くんは私の家族がしっかりと着飾っているところを見て鼻で笑った。
「こちらは3セットで扱う代物です。」
司会の女性はどんな人でも商品として説明し、今回は1人の価格帯よりも安い桁から競りを始めた。
耶月「中年2人と世間知らずの息子だから売れるだけ有難い。」
由月「成人して世間知らずか。」
睦「やしぃ…。俺が買っていい?」
芙蓉「脳がない奴はいくらいても0にしかならないよ。」
4人は私の家族のステータスが書かれている資料に目を通しながら値が上がっていくのを見守る。
そんな中、私の椅子になっている桜さんは私の震える体に抱きつき背中に顔を埋め、自分の肺に私の匂いを貯めるように深呼吸をする。
それが懐かしくて自分の中で少し落ち着きを取り戻していると、私の家族を必ず落とそうとする人がまた札を上げて値を釣り上げた。
その人はみんながフォーマルのドレスコードを守る中、黒革のロングコートを着て札を持っている手に革手袋をつけてどこの肌も見せないような格好をしていた。
私は自分の家族を買うことになるであろう人の名前を確認するために座席表を見てみると、由月さんの招待客でホストクラブの店長だった。
なんでホストクラブの店長があの3セットが欲しいのか考えていると、その店長は左手で札を上げて渋りを見せた敵に追い打ちをかけるように値を上げ、黒革の間から爛れた手首を2cmだけ見せて私の家族を競り落とした。
すると、その人は他の人のようにまだある商品を見ずに契約書を持ってきたスタッフと一緒に3セットが行った裏へ行ってしまった。
私はもう少しその人を観察したかったけど、行ってしまったのはしょうがないのでホストクラブの名前だけ覚えて次に競売にかけられている桜さんを襲った2人を見ていると横から肩を突かれた。
世月「お腹空いた。」
奏乃「お肉とる?」
私が耶月さんの前に置いていたローストビーフを取ろうと手を伸ばすと、世月くんは私の肩を引いて首を振った。
世月「オムライス食べたい。」
奏乃「…おむ。」
私が持ち込んだ材料でオムライスが出来るか考えていると、世月くんは相当お腹空いているらしく私を無理矢理桜さんから引き離してキッチンへと連れていった。
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