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SUPERMARKET
でんでん逢引
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朝ごはんでMGRに行こうと思ったけど、成くん臭い私でオアシスさんに会いたくないんだよな。
今日の私は半休で午後からの仕事なので、昨日は呑み友の成くんと浴びせ合いをしてしまって若干眠い。
しかも、さっきからホテルに置いてきた成くんからのメッセージの通知が止まらなくてだるい。
一応起こして帰ったつもりだったけど、成くんは夢うつつだったらしい。
私は最寄り駅の2駅前のバス停に降りて、何度も電話をしたいというスタンプを送ってくる成くんに電話を掛けた。
明人「話って何?」
私は成くんが電話を出てくれたと同時に聞く。
この2駅分が成くんにあげられる私の朝の時間だからさっさと要件を言ってほしい。
成『なんで先帰っちゃうのー?寂しいじゃん。』
と、なんともだるい内容を出してきた成くん。
明人「仕事だから準備しないと。」
成『仕事仕事って…。俺と仕事、どっちが大事なんですかー。』
明人「仕事。」
成『んーっ。気持ちがいい即答。明人好きだわ。』
どうなったらそれで好きになるんだよ。
本当に男というものがよく分からなくなってきた。
明人「成くんは他の子と付き合わないの?なんだっけ…、アキちゃん?って子と仲良いんでしょ?」
成『アキって誰?』
明人「成くんが言ってたよ?」
こっちが聞きたいわ。
知らない女のことを喋ってる男にハッピーフェイス送るこっちの身にもなれ。
成『誰だっけ…。ガチめに覚えてないな。』
と、成くんは真剣な声で悩み始めた。
明人「お酒強くて、背高くて、お尻が最高って言ってたよ。その子と今日デートしてきたら?いい天気で昨日より暖かいよ。」
成『そんな子、俺の周りで明人しかいないんだけど。酔ってる俺、絶対明人を嫉妬させるために言ったと思う。』
明人「そう。」
成『うんっ。そう。だから明人とデートしていいってこと?』
どうなったらそうなるんだよ。
しかも全く嫉妬してないし、しっかり好感度が地の底以上に落ちたけど、成くんは今からどう立て直すつもり?
今のとこ成くんは飯男なんだけど、ここから付き合おうってことある?
明人「やだなぁ…。嫌なこと言って自分に気持たせる人。」
成『ごめんて。もう記憶なくす酔い方しないからもう1回デート、デート。』
ただのセフレでいいって言ってくれたのにこうなってくるともう切りたくなってくる。
明人「デート何回しても付き合わないけど…。」
成『なんでだよーぅ。明人、彼氏いないじゃん。あと少ししたらクリスマス来るのにいいの?』
その単語嫌い。
やっぱり成くんとは合わないわ。
明人「23日から25日が終わるまでクリスマスシーズンは仕事でずっと忙しいの。」
成『えー!?何そのブラック企業…。』
と、成くんは何かに倒れ込み布を擦る音をさせる。
成『クリスマスは明人と過ごすつもりだったから予定空けといたのに。』
明人「まだ2ヶ月あるじゃん。入れ放題だよ。」
成『ううんー。明人のために空けとく。』
なんでだよ。
というより、2ヶ月後も会ってる未来を想像してるのかよ。
明人「好きにして。私そろそろ切るよ。」
成『ダメ。デートは?』
明人「あー…、でもお金ないよ。」
成『俺がいつも奢ってるじゃん。』
明人「ホテルは折半じゃん。そろそろ月末きつそう。」
成『えー?じゃあ俺の家来る?』
明人「遠いの好きじゃない。」
成『俺、三毛茶屋に住んでるけど、明人は?』
明人「え…?じゃま電が走ってるとこの?」
成『そうそう。なんかちっちゃい電車のやつ。』
まさか歩いて30分で着くところに住んでるとは思わなかった。
運命のいたずらってまさにこのことなんだと思うよ。
明人「私もそこら辺。元から成くんの家にすればよかったね。」
成『わぁ!これから今よりいっぱい遊べるねぇ♡』
それはそれで違う。
このペースをあげたら私は過労死する。
明人「冬に向けてだんだん忙しくなるから今とそんなに変わらないよ。」
成『それでもホテルに1人置き去りにさせることがなくなるならいいや。次のお休みはー?』
明人「んー…、来週の木曜だった気がする。」
成『OK。来週の木曜は俺の家でのんびりね。駅前待ち合わせ?』
明人「うん。それが分かりやすいと思う。」
成『はーい♡楽しみにしてるよん♡』
私はその言葉を聞いてすぐに電話を切り、成くんの愛の甘さに胃もたれを感じたのでMGRで美味しい朝ごはんを食べることにした。
…………
電話はだるい。人の時間を取るから。
けど、ホテル代が浮くのは良き( ¨̮ )♡
…………
環流 虹向/エンディングノート
今日の私は半休で午後からの仕事なので、昨日は呑み友の成くんと浴びせ合いをしてしまって若干眠い。
しかも、さっきからホテルに置いてきた成くんからのメッセージの通知が止まらなくてだるい。
一応起こして帰ったつもりだったけど、成くんは夢うつつだったらしい。
私は最寄り駅の2駅前のバス停に降りて、何度も電話をしたいというスタンプを送ってくる成くんに電話を掛けた。
明人「話って何?」
私は成くんが電話を出てくれたと同時に聞く。
この2駅分が成くんにあげられる私の朝の時間だからさっさと要件を言ってほしい。
成『なんで先帰っちゃうのー?寂しいじゃん。』
と、なんともだるい内容を出してきた成くん。
明人「仕事だから準備しないと。」
成『仕事仕事って…。俺と仕事、どっちが大事なんですかー。』
明人「仕事。」
成『んーっ。気持ちがいい即答。明人好きだわ。』
どうなったらそれで好きになるんだよ。
本当に男というものがよく分からなくなってきた。
明人「成くんは他の子と付き合わないの?なんだっけ…、アキちゃん?って子と仲良いんでしょ?」
成『アキって誰?』
明人「成くんが言ってたよ?」
こっちが聞きたいわ。
知らない女のことを喋ってる男にハッピーフェイス送るこっちの身にもなれ。
成『誰だっけ…。ガチめに覚えてないな。』
と、成くんは真剣な声で悩み始めた。
明人「お酒強くて、背高くて、お尻が最高って言ってたよ。その子と今日デートしてきたら?いい天気で昨日より暖かいよ。」
成『そんな子、俺の周りで明人しかいないんだけど。酔ってる俺、絶対明人を嫉妬させるために言ったと思う。』
明人「そう。」
成『うんっ。そう。だから明人とデートしていいってこと?』
どうなったらそうなるんだよ。
しかも全く嫉妬してないし、しっかり好感度が地の底以上に落ちたけど、成くんは今からどう立て直すつもり?
今のとこ成くんは飯男なんだけど、ここから付き合おうってことある?
明人「やだなぁ…。嫌なこと言って自分に気持たせる人。」
成『ごめんて。もう記憶なくす酔い方しないからもう1回デート、デート。』
ただのセフレでいいって言ってくれたのにこうなってくるともう切りたくなってくる。
明人「デート何回しても付き合わないけど…。」
成『なんでだよーぅ。明人、彼氏いないじゃん。あと少ししたらクリスマス来るのにいいの?』
その単語嫌い。
やっぱり成くんとは合わないわ。
明人「23日から25日が終わるまでクリスマスシーズンは仕事でずっと忙しいの。」
成『えー!?何そのブラック企業…。』
と、成くんは何かに倒れ込み布を擦る音をさせる。
成『クリスマスは明人と過ごすつもりだったから予定空けといたのに。』
明人「まだ2ヶ月あるじゃん。入れ放題だよ。」
成『ううんー。明人のために空けとく。』
なんでだよ。
というより、2ヶ月後も会ってる未来を想像してるのかよ。
明人「好きにして。私そろそろ切るよ。」
成『ダメ。デートは?』
明人「あー…、でもお金ないよ。」
成『俺がいつも奢ってるじゃん。』
明人「ホテルは折半じゃん。そろそろ月末きつそう。」
成『えー?じゃあ俺の家来る?』
明人「遠いの好きじゃない。」
成『俺、三毛茶屋に住んでるけど、明人は?』
明人「え…?じゃま電が走ってるとこの?」
成『そうそう。なんかちっちゃい電車のやつ。』
まさか歩いて30分で着くところに住んでるとは思わなかった。
運命のいたずらってまさにこのことなんだと思うよ。
明人「私もそこら辺。元から成くんの家にすればよかったね。」
成『わぁ!これから今よりいっぱい遊べるねぇ♡』
それはそれで違う。
このペースをあげたら私は過労死する。
明人「冬に向けてだんだん忙しくなるから今とそんなに変わらないよ。」
成『それでもホテルに1人置き去りにさせることがなくなるならいいや。次のお休みはー?』
明人「んー…、来週の木曜だった気がする。」
成『OK。来週の木曜は俺の家でのんびりね。駅前待ち合わせ?』
明人「うん。それが分かりやすいと思う。」
成『はーい♡楽しみにしてるよん♡』
私はその言葉を聞いてすぐに電話を切り、成くんの愛の甘さに胃もたれを感じたのでMGRで美味しい朝ごはんを食べることにした。
…………
電話はだるい。人の時間を取るから。
けど、ホテル代が浮くのは良き( ¨̮ )♡
…………
環流 虹向/エンディングノート
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