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Re:FRAIL
つめたい視感
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成くんに家まで送ってもらい、夜ごはんの準備をしていると炊飯器のメロディが鳴る前に信之が軋む扉を開けて家に帰ってきた。
信之「ただいまー。」
明人「おかえり。あと15分でお米炊けるからちょっと待ってね。」
信之「うん。ありがとう。」
そう言って信之はいつも通り私の頬にキスをして手洗いうがいをすると、お腹に抱きついてきた。
信之「鍋は冷やして味染みさせる?」
明人「え?」
信之「煮物は染みさせるけど、鍋はどうかなって。」
…可愛い。
誘い方下手くそで可愛い。
はあ…、なんでしちゃったんだろ…。
本当にだめだな、私。
明人「信之は白菜、くたくた派?」
信之「そうかも。」
明人「私も。ベランダで冷やそ。」
信之「うん。」
私は信之が前に歯ごたえがある野菜が好きと言ってたことを忘れたフリをして、信之に鍋をベランダに出してもらいそれを冷ます間、真っ暗でコタツしか温かくない部屋で服を脱がし合う。
信之「ずっと待たせて…」
明人「ううん。気にしてないよ。」
信之「…明人、好き。」
そう言って信之は私の頬に両手を添えて自分の唇に引き寄せキスをしてくれた。
あったかい。
あっまい。
あい、いっぱい。
それが私と信之のいつものキス。
信之と出会う前はこんなの味わったこと無くて、もうこの味は忘れられないよ。
信之「…あの、くまさん。居候しにきた?」
と、信之は始まる直前に何故かコタツで温まってる助兵衛を目線で指した。
明人「成紀くんから誕生日プレゼントで貰ったの。」
信之「誕生日…、来週だけど…。」
明人「私が嘘の誕生日教えちゃったのを忘れたままにしてて、今日が来ちゃったの。今度ちゃんと謝るよ。」
私がそう言うと信之は私の首に顔を埋め、甘噛みしてきた。
それに驚き、私が少し体を跳ねさせると信之は私の首に少し長めのキスをして頬に軽くキスをした。
信之「成紀さんはいつも先取りしちゃうな…。」
明人「何を?」
私は少し拗ねた顔をする信之が可愛くてキスしようとしたけど、何に拗ねてるのか分からず一旦気持ち
抑える。
信之「明人のこと。全部俺より先にしてる。」
そう言って信之は私をベッドにそっと寝かせると体重全部をかけて私を抱きしめてくれた。
私は肺がちょっと潰れかけながら最近見せてくれなかった嫉妬を見せてくれて嬉しくなる。
明人「たまたまだよ。今日のは私が起こした事故みたいなものだし。」
信之「…事故でも、俺は玉突き事故かも。」
何を言ってるのかよく分からなくなってきたけど、嫉妬爆発の信之を私は強く抱きしめて体いっぱいで好きを伝える。
明人「あのクマ、嫌なら成紀くんの家に返してくるよ?」
信之「…ううん。プレゼントで貰ったなら自分で大切にしないと。」
そう言った信之は、私がプレゼントした革のキーケースを定期的に手入れしてくれてる。
そういう信之を見るのが好きだし、他の人の想いも大切にできる信之が好き。
明人「じゃあ、あいつにはちょっと伏せててもらおう。」
私は信之に1度体を離してもらい、助兵衛の頭を押して顔を床につけ、コタツの布団に隠れてもらう。
明人「…寒い。」
私は換気のために窓を開けているベッド横の窓から裸を見られないよう、体を屈めながら信之がいる布団の中にもぐる。
信之「閉める?」
明人「信之が温めて。」
信之「分かった。」
やっぱり、信之がいい。
私のこと1番でずっと動いてくれるし、いっぱい好きって言ってくれる。
その数がいつも以上に多かったのはきっと1ヶ月と2日出来なかった分も含めてだから。
私も信之と同じくらい気持ちを伝えたけど、心残りは同じ体じゃなかったってこと。
私はもうちょっと我慢強くならなきゃダメだね。
明日からちゃんと我慢強さつけて秘密を増やさないようにするから、信之に追いつくまでちょっと待っててね。
…………
昼・フィッシュポテト チョコケーキ
夜・味噌鍋
前の信之が戻ってきてくれたみたい。
助兵衛のおかげか分からないけど、ありがとな。
おやすみ、信之・明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
信之「ただいまー。」
明人「おかえり。あと15分でお米炊けるからちょっと待ってね。」
信之「うん。ありがとう。」
そう言って信之はいつも通り私の頬にキスをして手洗いうがいをすると、お腹に抱きついてきた。
信之「鍋は冷やして味染みさせる?」
明人「え?」
信之「煮物は染みさせるけど、鍋はどうかなって。」
…可愛い。
誘い方下手くそで可愛い。
はあ…、なんでしちゃったんだろ…。
本当にだめだな、私。
明人「信之は白菜、くたくた派?」
信之「そうかも。」
明人「私も。ベランダで冷やそ。」
信之「うん。」
私は信之が前に歯ごたえがある野菜が好きと言ってたことを忘れたフリをして、信之に鍋をベランダに出してもらいそれを冷ます間、真っ暗でコタツしか温かくない部屋で服を脱がし合う。
信之「ずっと待たせて…」
明人「ううん。気にしてないよ。」
信之「…明人、好き。」
そう言って信之は私の頬に両手を添えて自分の唇に引き寄せキスをしてくれた。
あったかい。
あっまい。
あい、いっぱい。
それが私と信之のいつものキス。
信之と出会う前はこんなの味わったこと無くて、もうこの味は忘れられないよ。
信之「…あの、くまさん。居候しにきた?」
と、信之は始まる直前に何故かコタツで温まってる助兵衛を目線で指した。
明人「成紀くんから誕生日プレゼントで貰ったの。」
信之「誕生日…、来週だけど…。」
明人「私が嘘の誕生日教えちゃったのを忘れたままにしてて、今日が来ちゃったの。今度ちゃんと謝るよ。」
私がそう言うと信之は私の首に顔を埋め、甘噛みしてきた。
それに驚き、私が少し体を跳ねさせると信之は私の首に少し長めのキスをして頬に軽くキスをした。
信之「成紀さんはいつも先取りしちゃうな…。」
明人「何を?」
私は少し拗ねた顔をする信之が可愛くてキスしようとしたけど、何に拗ねてるのか分からず一旦気持ち
抑える。
信之「明人のこと。全部俺より先にしてる。」
そう言って信之は私をベッドにそっと寝かせると体重全部をかけて私を抱きしめてくれた。
私は肺がちょっと潰れかけながら最近見せてくれなかった嫉妬を見せてくれて嬉しくなる。
明人「たまたまだよ。今日のは私が起こした事故みたいなものだし。」
信之「…事故でも、俺は玉突き事故かも。」
何を言ってるのかよく分からなくなってきたけど、嫉妬爆発の信之を私は強く抱きしめて体いっぱいで好きを伝える。
明人「あのクマ、嫌なら成紀くんの家に返してくるよ?」
信之「…ううん。プレゼントで貰ったなら自分で大切にしないと。」
そう言った信之は、私がプレゼントした革のキーケースを定期的に手入れしてくれてる。
そういう信之を見るのが好きだし、他の人の想いも大切にできる信之が好き。
明人「じゃあ、あいつにはちょっと伏せててもらおう。」
私は信之に1度体を離してもらい、助兵衛の頭を押して顔を床につけ、コタツの布団に隠れてもらう。
明人「…寒い。」
私は換気のために窓を開けているベッド横の窓から裸を見られないよう、体を屈めながら信之がいる布団の中にもぐる。
信之「閉める?」
明人「信之が温めて。」
信之「分かった。」
やっぱり、信之がいい。
私のこと1番でずっと動いてくれるし、いっぱい好きって言ってくれる。
その数がいつも以上に多かったのはきっと1ヶ月と2日出来なかった分も含めてだから。
私も信之と同じくらい気持ちを伝えたけど、心残りは同じ体じゃなかったってこと。
私はもうちょっと我慢強くならなきゃダメだね。
明日からちゃんと我慢強さつけて秘密を増やさないようにするから、信之に追いつくまでちょっと待っててね。
…………
昼・フィッシュポテト チョコケーキ
夜・味噌鍋
前の信之が戻ってきてくれたみたい。
助兵衛のおかげか分からないけど、ありがとな。
おやすみ、信之・明人
…………
環流 虹向/エンディングノート
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