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朝早めに起きて天と朝飯を食べてから、海斗が運転してくれる車に乗り込む。
天「みんないってらっしゃーい!」
「「いってきまーす!」」
明と将が特にうるさく天にさよならして夢衣の家に向かう。
将「天ちゃん、相変わらずめちゃかわじゃん。」
明「でしょー?お兄ちゃんはむっすりくんなのに天ちゃんは明るいよね。」
海斗「一はむっつりじゃないだろ。」
明「聞き間違えっ…。ちょ…、だめっ…ぇ。」
明はツボに入ったのか声が出ない笑いを繰り返す。
将「一がむっつりなら俺もむっつりだなー。」
海斗「2人はむっつりより、がっつりだよな。」
勝手に俺の事を笑い者にし始めた3人。
それでも俺が会話の中心にいるのが嬉しい。
一「そういえば夢衣はどこに乗せる?」
俺はいつも通り、助手席に乗っていたいから後ろに乗っている明と将に聞いてみる。
明「ここは俺の専用席だから将の隣でいいよ。」
明は1番後ろの席で後ろに積んである俺たちの荷物に少し潰されながらも、その席を家の一室のように使って気分は最高潮。
将「可愛い子が隣にいてくれるだけで天国だ。」
将はまだ会ったことのない夢衣の顔を想像して思いを馳せている。
一「じゃあ、夢衣のことよろしくー。」
将「任せとけ!」
1番近道の高速に乗って夢衣の住むマンション前に行くと既に夢衣は外で待っていた。
俺は車の窓を開けて数十m先にいる夢衣に声をかける。
夢衣「ひーくん、おはよー♡」
俺に気づいた夢衣は、今日の空と同化してしまいそうなほど綺麗なブルーのシースルーワンピースを着て手を振ってくる。
俺が手を振っていると、海斗はマンションの前に車をつけ扉を開けた。
夢衣「ひーくんの彼女の夢衣でーす♡」
夢衣は自己紹介をしながら車に乗り込み、将の隣に座る。
一「元な。」
将「俺、ひーくんのなう友の将です!よろしく!」
将が夢衣に握手を求めると将の片手を両手で握る夢衣。
夢衣「将くんよろしく♡」
将はその握られた手を離さないように握り返し、夢衣の仕草に静かに悶える。
明「俺は明です。夢衣さんの好きそうな服持ってきました。」
明はヤンデレな夢衣に少し怯えてるのか、落ち着いた自己紹介をする。
夢衣「…あれ?男の子?」
けれど夢衣は明の声と見た目に頭が困惑したのか、質問する。
明「…男だけど女の子の服好きなんだ。」
夢衣「え!?最高じゃん!ププちのLikkalaって知ってる?」
明「知ってるぅ…!新作のブラウス持ってきた!」
夢衣の好きなブランドを口に出すと明は急に元気になり、いつも通り話し始める。
後ろの3人が特に仲良くなった頃、一度SAでトイレ休憩や飲み物を買うために車から降りると夢衣は俺の手を握ってきた。
夢衣「なんでひーくんが助手席なの?」
一「景色見るのが好きだから。」
夢衣「私も見てよー。」
夢衣はほっぺたを膨らませながら拗ねる。
一「…寝る前に近くの河原まで散歩しに行くか?」
夢衣「行く!」
一「じゃあ今の席通りでいい?」
夢衣「んー…。」
一「将と明もいい奴だからもっと知ってほしいな。」
夢衣「分かったよー…ぅ。」
少し不服そうにはするが、とりあえず俺のいつも席は守られた。
トイレを済ませた奴から待ち合わせ場所にした外にある自販機近くで待っていると、将が肉串を食べながらやってきた。
一「美味そう。どこにあった?」
将「あっちの移動販売の車で売ってた。5人分買ったけど夢衣さん食べられる?」
一「ありがとう。焼肉好きだから大丈夫。」
将「良かったー。」
将は自販機でお茶を買い、俺にも1本肉串をくれる。
一「夢衣、どう?」
俺は肉を食べながらアバウトすぎる質問を将に投げかけてみる。
将「可愛い。」
一「…それだけ?」
将「いい子。」
一「なるほど…。」
将「いい人間ほど言葉にならないんだよな。夢衣さんもその中の1人。」
将は俺の目を見ず、まっすぐに青空を見て言った。
きっと今日の夢衣を思い出してるんだろう。
一「とりあえず、これからよろしく。」
将「おう。任せとけ。」
2人で肉串を食べていると海斗と明がコンビニでお菓子を買い、夢衣は土産コーナーで見つけた入浴剤を音己ねぇと一緒に使うために数個買っていた。
みんな自由に過ごしていて俺だけが真面目に集合場所にいたのがバカらしくなってしまったが、みんなの楽しそうな顔をみるとそんな気はどこかに行ってしまった。
その後、俺たちは車の中でカラオケ大会をしながら奏と音己ねぇが待つ別荘に向かった。
→ 波乗りジョニー
天「みんないってらっしゃーい!」
「「いってきまーす!」」
明と将が特にうるさく天にさよならして夢衣の家に向かう。
将「天ちゃん、相変わらずめちゃかわじゃん。」
明「でしょー?お兄ちゃんはむっすりくんなのに天ちゃんは明るいよね。」
海斗「一はむっつりじゃないだろ。」
明「聞き間違えっ…。ちょ…、だめっ…ぇ。」
明はツボに入ったのか声が出ない笑いを繰り返す。
将「一がむっつりなら俺もむっつりだなー。」
海斗「2人はむっつりより、がっつりだよな。」
勝手に俺の事を笑い者にし始めた3人。
それでも俺が会話の中心にいるのが嬉しい。
一「そういえば夢衣はどこに乗せる?」
俺はいつも通り、助手席に乗っていたいから後ろに乗っている明と将に聞いてみる。
明「ここは俺の専用席だから将の隣でいいよ。」
明は1番後ろの席で後ろに積んである俺たちの荷物に少し潰されながらも、その席を家の一室のように使って気分は最高潮。
将「可愛い子が隣にいてくれるだけで天国だ。」
将はまだ会ったことのない夢衣の顔を想像して思いを馳せている。
一「じゃあ、夢衣のことよろしくー。」
将「任せとけ!」
1番近道の高速に乗って夢衣の住むマンション前に行くと既に夢衣は外で待っていた。
俺は車の窓を開けて数十m先にいる夢衣に声をかける。
夢衣「ひーくん、おはよー♡」
俺に気づいた夢衣は、今日の空と同化してしまいそうなほど綺麗なブルーのシースルーワンピースを着て手を振ってくる。
俺が手を振っていると、海斗はマンションの前に車をつけ扉を開けた。
夢衣「ひーくんの彼女の夢衣でーす♡」
夢衣は自己紹介をしながら車に乗り込み、将の隣に座る。
一「元な。」
将「俺、ひーくんのなう友の将です!よろしく!」
将が夢衣に握手を求めると将の片手を両手で握る夢衣。
夢衣「将くんよろしく♡」
将はその握られた手を離さないように握り返し、夢衣の仕草に静かに悶える。
明「俺は明です。夢衣さんの好きそうな服持ってきました。」
明はヤンデレな夢衣に少し怯えてるのか、落ち着いた自己紹介をする。
夢衣「…あれ?男の子?」
けれど夢衣は明の声と見た目に頭が困惑したのか、質問する。
明「…男だけど女の子の服好きなんだ。」
夢衣「え!?最高じゃん!ププちのLikkalaって知ってる?」
明「知ってるぅ…!新作のブラウス持ってきた!」
夢衣の好きなブランドを口に出すと明は急に元気になり、いつも通り話し始める。
後ろの3人が特に仲良くなった頃、一度SAでトイレ休憩や飲み物を買うために車から降りると夢衣は俺の手を握ってきた。
夢衣「なんでひーくんが助手席なの?」
一「景色見るのが好きだから。」
夢衣「私も見てよー。」
夢衣はほっぺたを膨らませながら拗ねる。
一「…寝る前に近くの河原まで散歩しに行くか?」
夢衣「行く!」
一「じゃあ今の席通りでいい?」
夢衣「んー…。」
一「将と明もいい奴だからもっと知ってほしいな。」
夢衣「分かったよー…ぅ。」
少し不服そうにはするが、とりあえず俺のいつも席は守られた。
トイレを済ませた奴から待ち合わせ場所にした外にある自販機近くで待っていると、将が肉串を食べながらやってきた。
一「美味そう。どこにあった?」
将「あっちの移動販売の車で売ってた。5人分買ったけど夢衣さん食べられる?」
一「ありがとう。焼肉好きだから大丈夫。」
将「良かったー。」
将は自販機でお茶を買い、俺にも1本肉串をくれる。
一「夢衣、どう?」
俺は肉を食べながらアバウトすぎる質問を将に投げかけてみる。
将「可愛い。」
一「…それだけ?」
将「いい子。」
一「なるほど…。」
将「いい人間ほど言葉にならないんだよな。夢衣さんもその中の1人。」
将は俺の目を見ず、まっすぐに青空を見て言った。
きっと今日の夢衣を思い出してるんだろう。
一「とりあえず、これからよろしく。」
将「おう。任せとけ。」
2人で肉串を食べていると海斗と明がコンビニでお菓子を買い、夢衣は土産コーナーで見つけた入浴剤を音己ねぇと一緒に使うために数個買っていた。
みんな自由に過ごしていて俺だけが真面目に集合場所にいたのがバカらしくなってしまったが、みんなの楽しそうな顔をみるとそんな気はどこかに行ってしまった。
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