絶対的支配者である暴虐王太子の義弟は愛玩の檻の中

椎葉たき

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◆9.国王の結婚式前に (2)◆

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 ヴァルグードは婚約者でも二、三回しか顔を合わせたことのないイザベラを王が住まう後宮に呼び出した。
 国王となり、王太子宮から移ったのだ。

 壁には黄金の装飾がされ、大きな暖炉が存在感を示す。草花の絨毯、高価な調度品が並ぶ広い居間、椅子に座り横に大きな体を縮こませるイザベラ。
 やせ細って気の弱いフェレルにならいくらでも強気になれるのだが、ヴァルグードの謀略で男という性別に嫌悪と恐怖を植え付けられてイザベラは、目の前の婚約者に恐怖心を抱く。

 もうすぐ夫婦になる甘さは毛ほどもなく、凍りつくような冷たいヴァルグードの視線がより一層そうさせた。

「結婚についてだが。お前は子供さえ産めばいい。セックスせずとも子をなせる術がある。王妃としての仕事も他の者に任せる。王妃宮で大人しくしているのなら、今まで通り、人前に出ず、引き籠もって生活していていい。お前の役目は子供を生産する一点のみだ。好きなものをいつでも食べ、好きな女を好きなだけ侍らせて、これからの生活もこれまで通りを約束しよう。俺の望み通りの役目を果たせ」

 イザベラが望む生活だった。
 子供さえ産めば、面倒な仕事もしなくていいし、恐ろしい男共の視線に晒される心配もない。

「それと、結婚式も出なくていい」
「わかりました」

 新国王の結婚式だ、大々的にやるそれにも出なくていいと言われてホッとしたのもつかの間、イザベラの後ろに騎士が二人近づき、不穏な雰囲気に怯える。

「やれ」
「なに、なに? 止めて! きゃああっ!!」

 両隣から椅子に抑えつけられ、手入れをされて艷やかで豊かな長い水色の髪に鋏を入れられ、根本からジョキリと切られる。暴れて振り解こうとしても、屈強な騎士二人相手ではびくともしない。

「黙らせろ」
 キィキィと甲高く泣きわめくイザベラに、ヴァルグードは耳障りとばかりに顔をしかめて命令すれば、騎士の一人が靴下を脱いでイザベラの口に突っ込んだ。

 髪型を一切考慮されず、ジョキジョキと容赦なく切り落とされ、虎刈りの坊主にされる。
 もう要は済んだとヴァルグードが手を振って命令し、無惨な頭にされイザベラは騎士に連行され、無情にも王の住居から追い出されたのだった。

 静かになった王の居間で、ヴァルグードは満足気にほくそ笑む。

「これで準備は整った。ああ、楽しみだねフェレル」

 婚約者に向けた冷徹なものとは全く違い、恍惚と呟いた。

 王子宮に閉じ込められ、外の情報どころか王宮内で何が起こっているのかフェレルは知らない。まして、自分の為に多くの者が犠牲になっているなんて考えもしなかった。

「あん、乳首、んっ、気持ちいい、あっ、」
 抑圧された狭い世界でしか生きられないフェレルは、王の広いベッドの上、裸に黄金の鎖を身に着け、義兄に組み敷かれ乳首を弄ばれて善がって体をくねらせる。

 ヴァルグードの結婚式を控えた前夜、複雑な思いで夜伽役を務めていた。
 義兄が結婚してしまえば、もう呼ばれないかもしれない、この夜が最後になるのかもしれないと、悲しくてつらくて、涙が止まらない。
 悲しみで張り裂けそうな心とは裏腹に、調教された体は敏感に快感を拾い、本で知った卑猥な言葉ばかりが口をつく。

「あふっ、あひっ! ピンピンするのっ! やぁぁ! あはぁぁ!」

 飾りでしかなかった乳首はメスのそれよりも敏感な性感帯にされ、爪でビシビシとシバかれて痛みすら強い快感に変わり、いやらしく啼いた。

「ひあぁぁぁっ! ちくび、とれるぅぅぅ! とれちゃうぅぅぅ!! おしり、ゆび、入り口、ジュポジュポするの、やぁ!」

 真っ赤に腫れ上がり、ぷっくりと大きく膨らんで主張する乳首をギュッと抓られる。同時に後孔を拡げられ、ナカに指を三本突っ込まれてグチュグチュと苛められ、涙を流しながら頭を振り乱し、叫び声を上げる。

「嫌じゃないだろう?」
「気持ちいい! きもちいぃぃ! イけない、あひぃぃ……ゆび、イけない、やぁ……。ください、義兄上の、欲しい……イきたい……イかせてください……。立派なペニスで、ナカ、苛めてくださいぃ、お願いしますぅぅぅ……あうっ」

 指で入り口を抜き差しされた程度の弱い刺激では、絶頂には至らない。腰をヘコヘコ上下させ、勃ち上がったペニスをプルプルと振り、イかせて欲しいと泣いて懇願する。
 いつ使われてもいいように、昼に下剤を飲むのを日課にしているフェレルの腹には何も入っていない。強制的に腹を下す痛みも苦しみも、ヴァルグードに使われるためだと思えば快感に変わり、止めたいとも思わない。ひっくり返され潰れたカエルのように脚を開き、義兄に犯されるために存在するメス孔を恥ずかしげもなく晒す。獣に劣る無様な姿だった。

 ヴァルグードに陶酔し烈情に燃える目で見下され、全身がゾクゾクする。入り口に熱く滾る極太の肉杭が当てられ、期待して心臓がドキドキと脈打つ。

「あひっ! 入ってくる! 入ってくるぅ! 嬉しいぃぃ! ありがとうございますぅぅ! 嬉しいぃぃ!」

 ヌプンと呆気なく入り口を穿かれ、亀頭を飲み込んだ。圧迫感がせり上がり狭い肉壁が押し拡げられ奥へ奥へと侵入してくる。蹂躙され犯される悦びに歓喜して、ナカがキュンキュンとヴァルグードのペニスに絡みついた。
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