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真実
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「私たちは安心していた。魔導士の提案を拒絶すれば、すべて終わると。だが、私の星詠は未熟だった。見えていたのは、ほんの一部だけだったんだ」
レオンは静かに拳を握る。
「奴らは父上が断ることを、最初から読んでいた。そして交渉の最中、別の魔導士が城内に潜入し転移陣を仕掛けていった。その数日後だ。奴らは城内に侵入し、一瞬で城を炎に包んだ。それがあの"黒炎"だ」
「っ……!」
リシェルの瞳が見開かれる。
脳裏に、あの日の記憶が焼き付く。燃え盛る炎、崩れ落ちる天井。そして、自分だけが生き残ったという事実。
「私も、あの炎に呑み込まれた。死んだと思ったよ。だが、黒炎は星詠の力を持つ者を完全には呑み込めないという弱点があった。だから……父上と母上は死に、私は生き残った。……国を滅ぼし、家族を失い、私は生き延びてしまった。それは、地獄そのものだった」
レオンの声が震えた。
その姿を前に、リシェルは何も言えなかった。
隣で見守るカイも、ただ拳を握りしめるだけだ。
「お前を逃したのは、父上の最後の命だった。"リシェルを守れ"と。だから私は、お前を唯一の希望として逃がしたんだ」
「……希望……?」
「あぁ。……気づいていなかったと思うが、お前には私よりも強い"星詠の力"があるんだ」
「え……?」
「私があげたネックレス、覚えているな?」
「……はい。ずっと、大切にしていました……」
「あれは、"力を封じるため"のものだった。お前の星詠の力は強すぎる。力が覚醒したら、必ず狙われる。だから、その前に気づかれぬように抑えねばならなかった。お前自身にも、黙っているのが得策だと判断した。……だが、結局はノクティアにお前の存在はバレていたようだ。それにその様子では、ネックレスはもう壊れてしまったようだな。覚醒したか」
「そんな……」
リシェルの指が、ネックレスのあった場所を触る。しかし、もうそこには何もない。
震える手。脈打つ鼓動が、耳の奥で鳴り響いた。
「お前を逃がした後、私は魔導士たちに捕らわれた。
死んだと思っていたが……生かされ、利用されてきた。祖国にも戻れず、両親を弔うこともできず、ただ奴らの操り人形として」
レオンは、微かに笑った。それは、痛みを飲み込むような苦しい笑みだった。
「……だが、妹であるお前が生きていると信じていた。その希望だけで、生き延びたんだ。それが、私にとって唯一の救いだった」
リシェルの喉が詰まる。
言葉にならない想いが、涙とともに零れた。
「……お兄様……」
「……だが、数ヶ月前だ。再び、星詠を見てしまったのは」
レオンの声が低く沈む。
「再び、黒炎が国を呑み込む光景を。あの悪夢が、また繰り返されようとしているのを見てしまった」
「それは……もしかして」
「あぁ。ヴァルデン国だ」
全てが繋がり始めて、リシェルは目の前が真っ白になった。
「ノクティアとヴァルデンは、表向きは冷戦状態を保っていると思われていただろう。しかし、今のヴァルデンの王は、権力欲しさのあまり、黒炎に肯定的だった」
「……確かにヴァルデンの王は、魔導士と通じてた」
「あぁ。まさか、自分が利用されているなど微塵も思わなかったのだろう」
「だから、ネズミの噂を……」
「そうだ。だからそれを止めるために、私は動いた。だが、やり方が悪かった。ノクティアに利用されている私は魔導士を名乗るしかなく、ルミナリアを名乗ることは許されなかった。王に自分の正体を明かすこともできず、自由に動くこともできず。魔法陣を仕掛ける時にどうにかヴァルデンの王へ警告の書簡を忍ばせてみたが……届かなかった。結果、書簡がバレて捕らわれ、この有様だ」
拳を握り、彼は呟く。
「結局、私は何も守れなかった。両親も、お前も、国さえも。罪深い人間なんだ、私は。……だからリシェル。本当に申し訳なかった」
「お兄様……」
「私は、お前から全てを奪ってしまった。両親も、兄も、国も。全てを、お前から奪ってしまったんだ」
静寂が落ちた。
リシェルは震える唇を噛み締め、膝をついた。
「違う。違いますお兄様。その話が本当なら、お兄様は何も悪くないではありませんか!」
「いや、私が悪い」
「……それなら、悪いのは私の方です! お兄様。私は、お兄様が黒炎を起こしたんじゃないかと思って……魔導士の仲間だと疑って……剣を向けて……! 助けてもらったのに! 命懸けで助けてもらったのに! ……お兄様を信じることができなかった! 本当に……本当に、申し訳ございませんでした……!」
その声は、嗚咽に溶けた。
「いいんだ」
レオンは優しく微笑んだ。
その笑顔は、幼い頃に見た穏やかな兄の顔と同じだった。
「当然のことだ。私のような者が、信じられるはずもない。まして、お前はずっと私が死んだと思い込んでいただろう。力のことも何も知らなかったんだ。気に病む必要も、謝る必要もない。……お前が生きていてくれた。それだけで十分だ。それだけで、私は救われたのだから」
リシェルの視界が涙で滲む。
隣に立つカイは、何も言えずにその光景を見つめていた。
リシェルの震える肩に手を伸ばそうとして、しかし途中で止めた。
「それより、一つ聞きたいことが。……ヴァルデン国は、どうなった」
静かに問うレオンだが、リシェルは答えられる状況じゃない。
「……彼女のその力のおかげでしょうか。黒炎も、魔導士も全て消滅しました」
代わりにカイが答え、それにレオンも頷く。
「そうか。良かった……」
その声がだんだん弱ってきているような気がして、カイは目を凝らした。
「……その鎖」
「あぁ、これか? これは、だんだん私の体力を吸い取っていく術が仕掛けられている。いわゆる拷問で使う禁術だな」
「どうして、そんなものが」
「逆らったからだろう。書簡が見つかった時と同時か。"器"が見つかったからお前はもう必要ないと言われた。おそらく、リシェルに気が付いた者がいたのだろう」
「"器"、ですか」
「そうだ。魔導士たちは、星詠の力を持つ者をそう呼んでいた。黒炎の唯一の弱点を、皮肉を込めた呼び方をしていたんだ」
書庫で見つかった書簡の文章と、ヴァルデンでの魔導士の言葉が重なる。
(あの"器"は、私のことだったの……?)
「でも……だとしたら、お兄様。その鎖を外さないと」
そのままでは、体力が全て吸い取られてしまうのではないか。
ハッと気がつき、リシェルは震える身体で立ち上がり鎖に手をかける。
カイもそれに倣って、どうにか外せないか手を伸ばした。
「無駄だ。これを仕掛けたのはノクティアでも一二を争う魔導士だ。とても我々の力では取り外せない」
「でも、どうにかしないと……! お兄様が!」
「私のことはいい。自業自得だ。自分の運命を受け入れる覚悟は、とうにできている」
「いけません! お兄様、今助けますから!」
そう宣言するものの、禁術のためか鎖はびくともせず、二人は途方に暮れる。
レオンだけが、嬉しそうに笑っていた。
「こうして、最期にリシェルに会えた。それだけで、私の人生にはもう悔いが無い。……ありがとうリシェル」
「何を言っているのですか! 簡単に諦めないでください! お兄様は、まだやらないといけないことが残っているでしょう!」
「はは……でも、もうそんな体力は……」
「お兄様!? ……お兄様!!」
力尽きたようにぐったりとしてしまったレオンに、リシェルは泣きながら叫ぶ。
(また、目の前でお兄様を失うの? また、同じことを繰り返してしまうの?)
絶望に包まれ、涙で前が見えなくなりそうになった時。
「──リシュ!」
カイが、リシュの肩を両手で掴んだ。
「え……」
「リシュ! その、星詠の力ってのは使えないのか!?」
「ほし、よみ?」
「その力は、運命を変えられるんだろ!?」
「でも、使い方なんてわからないし」
「わからなくてもやるんだよ! 祈るでも叫ぶでも、なんでもいいからやってみろ! 手遅れになる前に!」
「でも……」
そんなこと言われても、それで助かるかもわからないのに。困惑するリシェルに、カイは苛立った様子で叫んだ。
「 大切な人を! もう二度と失わないようにするんだろ!? 今がその時なんじゃねーのか!?」
「っ……!」
「お前しかいないんだ! たった一人の家族なんだろ!? 命懸けでお前を守ってくれた人なんだろ!? 諦めてんじゃねーよ! やるんだよ!」
カイにそう言われ、心が昂る。
そうだ。そう決めたんだ。自分自身にそう誓ったんだ。もう誰のことも失わないように、強くなると。
リシェルはそれを思い出し、涙を拭く。
(お兄様、ごめんなさい。今度は、私があなたを守る。私が、命をかけてお兄様を助けます)
そして、自分自身に眠る、まだ見ぬ未知の力を使うために、手を組み祈った。
(お願い。お兄様を助けて……!)
――瞬間。周りに落ちている灰が、リシェルとカイの周りに浮かぶ。そして渦を巻くように光り始めたかと思うと、そのままレオンを包み込んだ。
(お願い。お願い! お兄様を、どうか助けて。……運命を変えるの!)
キン、と、甲高い音が頭を突き抜けたような気がした。そして次の瞬間、レオンを包み込んでいた光が強く輝き、辺りを覆い尽くす。
「リシュ!」
意識が飛びそうになるのを、カイの力強い腕に抱き寄せられてどうにか耐える。
そしてゆっくりと目を開くと、覆い尽くしていた輝きが、粒状に変化してレオンを優しく照らしていた。
「これが……星詠の力……?」
「……すげぇ」
その輝きが色をなくしたと同時にレオンを繋ぐ鎖が溶けたように消え、その身体が地面に落ちていく。
「危ない!」
「っ……と、間に合った……」
それをカイが必死で腕を伸ばし支えたため、倒れずに済んだ。
「お兄様……」
「……り、しぇる……?」
「お兄様!」
虚な意識の中でリシェルを見上げたレオンは、
「ありがとう。……ありがとう、リシェル」
それだけ呟いて、眠るように再び意識を手放した。
「お兄様?……お兄様!」
「大丈夫だ。眠ってるだけだから」
「よ、かった……ほんとうに、よかった……」
リシェルは、しばらくレオンの胸で泣いた。カイに肩を抱かれ、涙が枯れるほどに泣いた。
嬉しさと、悔しさと、悲しさと、虚しさと。
様々な感情が入り乱れて、とても綺麗とは言えない涙だった。
だが、そこには確かに喜びがあった。
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