剣豪エルフは弟子がほしい!

水母すい

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【エルダール王国】
 本作の舞台。もちろん異世界。異世界ものによくある「中世ヨーロッパ風」の世界観で、文明はその程度しか進んでいない。ただし、魔力という概念が存在するため、魔導具を使った少々高度な代物も登場する。他国との外交も普通に行われているようだが、冒険者たちは基本的に外国には渡航しない。
 何気に、作者の前作から舞台は同じ。


【エルドコイン】
 通称~エルド。王国の共通通貨。王国民はアイテムボックスに無限に物を収納できるため、財布などは持ち歩かない。(必要な金額だけ袋に入れて取り出せる仕組み)


【アイテムボックス】
 エルダール王国民、もといこの異世界に生まれた人々が生まれつき使える四次元収納ツール。自分に所有権が移った物体に触れることで、任意でその物体を別次元の空間に転送できる。なので盗品や落し物などは所有権が譲渡されていない状態のため、自分のアイテムボックスには収納できない。冒険者は剣や弓矢などの武器も収納する。取り出すときはワープホールから。


【初級魔法】
 発火魔法フレア水を出す魔法ウォーター初級回復魔法ヒール局所防御魔法ディフェンスの四つの総称。魔力さえ揃えば冒険者でなくても使える。

発火魔法フレア・・・無の状態から火を生み出す魔法。炎の初期状態での大きさは当人の魔力量に左右される。瞬間的な火力を操作することも可能だが、その反面魔力消費が大きい。

水を出す魔法ウォーター・・・無の状態から水を生み出す魔法(空気中の水蒸気を水に変える魔法もあるが、それは温度操作の高度な魔法)。生み出された水の温度は常温で固定される。継続して出せる水量は魔力量によって左右される。料理や傷口の消毒、ボヤの消火などが主な用途。

初級回復魔法ヒール・・・回復魔法の初歩の初歩、基本のき。火傷やかすり傷などの対処に使う。正直言ってショボい。魔力消費が一番少ない。

局所防御魔法ディフェンス・・・身体の周囲三十センチまでの範囲に半透明の防御壁を生成できる魔法。生成できる防御壁は六角形で、最大でもその直径は三十センチ。面積を小さくしてより強固にしたり、防御力を捨てて面積に全振りしたりできる。魔力消費が小さく、避けきれない攻撃を防ぐためにアシスト的に上級者が使う場面もある、便利魔法。


【魔物】
 魔族以外で、冒険者協会で討伐対象に指定されている生物の総称。オークやスライム、ゴブリンなどが含まれる。その多くは知性が低く、人語を話せない。倒すと死体が残る代わりに、アイテムを落とすことがある。

【魔族】
 魔物に含まれない、人型で悪魔に近い外見の生物。その頭部には例外なく角が生えており、中には翼を生やした個体もいる。知性が高く、教育を受けずとも一定年齢を迎える頃には人語を理解するようになる。幼児期から戦闘用の魔術を備えている個体が多く、戦闘を重ねる度にそれを洗練していく。
 人間と和睦関係を結ぼうと歩み寄る魔族もいるが、大抵その場合人類側が騙されて滅ぶ。少数部隊を作って農村を破壊し人々を蹂躙する、というのが人々の共通イメージらしい。魔族との共存は罪に問われないものの、困難と見なされている。


【ハイライトの魔法について】
 年齢不詳のエルフ、ハイライトの繰る魔法は謎が多い。現在確認されているものだけを抜粋してここでは紹介する。

斬撃拡散・・・装備した大剣から放たれる斬撃を、何らかの方法で大量に複製、広範囲に拡散する。第一話などで使用。

斬撃生成・伝播・・・振りかざした手から光を纏った斬撃を飛ばす。確認されている限りでは、右手が赤、左手が青の斬撃を飛ばしている。手刀からそのまま放ったり、突き出して矢のように射出したりなど、応用が利く。人体を容易く切り裂くなど、その威力は絶大。防御できるのかは不明。第七話で使用。

即時回復・・・手で触れた箇所の傷を、傷口ごと消し去ることができる。彼女の言う「いたいのいたいのとんでいけ」。回復力は上級回復魔法と同等だが、彼女はほぼ無詠唱でこれを行う。複数の箇所に連続して使用しているため、魔力消費量は不明である。第七話で使用。

 
【ギャンブル・賭場】
 ポーカ、カジノなど、金品を賭けた賭博が王国の貧民街を中心に行われている。都心部では賭博の経営者が子供らの参加を禁止しているものの、孤児やホームレス達が流れ着いてくる貧民街では違法賭博が横行している。


冒険者証ステータスプレート
 冒険者協会ギルドで冒険者登録をした際に発行される、身分証のようなもの。特殊な木版で出来ている。通行所で身分を証明する他、レベルや功績を記録するなどの用途がある。失くすと面倒な再発行が必要になる。無くさないように。


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