【完結】俺はずっと片想いを続けるだけ

Mimi

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誘惑には負けません! ~グレイス~

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旦那様の新婚休暇が終わりました。

そして、来月初めから私は学園に復学することになりました。
友人と毎日を楽しく過ごせるのは嬉しいのです。
ただ、私はお勉強が出来ないので…

「試験の事はブランクがあるから受けなくていいと、
 学園長から念書も貰ったわ。
 成績関係無しで、貴女は卒園出来るわ。」

学園長からの念書?
お義母様のご実家の権力なのか、
お義母様ご本人の実力なのか、
お尋ねしてはいけない事もあると、人妻(あぁこの響き!)に
なって、大人になって判り始めた私でした。
大人になると云う事は、余計な事は言わない、考えない。

学園で使用する教科書を、実家に取りに行く事になりました。
ノー試験でも、ノー教科書はノンノンです。


「1泊でも2泊でも、いいんじゃない?
 ゆっくりしてきたら?」

先輩、いえカリーナ様が私を抱かれながら仰います。
私達が抱擁している姿を見ている旦那様の表情が笑えると
わざとそれを見せつけているのです。

案の定、旦那様は私達を引き剥がして、ご自分の背後に私を隠しました。

「1泊だよ、1泊。
 翌日の夕方には仕事の帰りに伯爵家に寄るからね?」


 ◇◇◇


「結局はさー、愛されて幸せで、
 ようございましたー」

③は既に酔っていました。
②は①の肩を揉んでいらっしゃいました。

私の結婚式から1ヶ月以上が過ぎていましたが、
①がご領地に戻られることはなく、
3人娘は、夜な夜な飲んで、ぐだぐだされているみたいです。

リーヴァイスは女系なので、お父様やお義兄様のお声は小さいのです。

「披露宴の時に、私は気付いていたよ。
 あの旦那様はグレイスにベタ惚れだってね。」

①こと、大叔母様が嬉しい事をお聞かせくださいます。
お年寄りの話は長い等と、無礼な事は今夜は思わず。

大叔母様の例の『何でも欲しがる義妹』のお話をねだってみても
いいかもしれないわと、思いました。

「それよりあんた、ちょっと太った?」

お姉様は本当に遠慮のない人です。
自称サバサバ系って、大人になっていないのですわ!

自分でも気にしている事をズバリ指摘されて、気分を害した私でした。

(そうよ、どうして今日も私の部屋で酒盛りするの?
いつもは①の客室だって、聞いたのに。)

「そぉなのぉ?
 ぽっちゃりちゃん、可愛いじゃないねぇ。」

控えめに言って、お母様はぽっちゃりなのです。 
もし、私の体質がお母様に似ていたら、子供を産む度に
私のサイズはワンランクずつ上がっていきます。

あの、おふたり産んでも素晴らしいスタイルを維持されている
お義母様のお姿が脳裏に浮かびました。

家族全員がスラッと背が高く、スタイルとルックスが共に
秀でている侯爵家で
ひとりチビの私がぽっちゃりなのは想像するだけで悪夢です。

だって、あまりに侯爵家のお食事が美味しくて。
抑える事が出来ないのです。
ウチのシェフには申し訳ないですが、料理の腕が全然違うのです。

旦 :「どう、食べられる?」

母 :「お口に合うかしら?」

先 :「嫌だったら残してね?」

父 :「早くグレイスの好みを把握しろ。」

結婚式の翌日の家族の昼食会で。
皆様、私を気遣ってくださって。

前日食事が喉を通らなかった事と、
直前に見せられた寝室の壁紙に大笑いさせていただいた事で、
私は食欲全開になったのです。

日毎に、サーブしてくださるお料理の量も増えて。
侯爵家のご家族、使用人の皆さんが一丸となって、私に
『もっと、たんとお食べ』と、言うのです。

そこに愛がなければ、食べられる為に太らされてる?と
疑ってしまうぐらい皆様、満面の笑顔なのです。

ですが、これからはこの誘惑に勝ってみせる!
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