単純な俺たちのありふれた恋の話

みーくん

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願いは叶えるって言ったよね

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 ホワイトデーまであと何日か。



「ホワイトデーの計画は任せて!」



 何やら自信満々の圭一郎。何を企んでいるんだ!まさか!



「また俺にホラー映画を観せる気じゃないよな?」

「違う!違う!もっとイイコト!」



 はて?なんだろう。お出かけデートかな?



「なぁーなぁーなおきぃ。前にさぁー俺のリスト叶えてくれるって言ったよなぁ???」



 うん。言った。確かに言ったな。



「なおきぃ~。俺のこと好き??」

「・・・うん。好きだよ。」

「じゃあさぁ。お願い叶えてっ!」



 ん?ちょっと待てよ。俺はバレンタインにあげたよな。て事は、ホワイトデーはどちらかと言うと俺の願いを叶えてくれる日じゃないのか???



「それって、お前のやりたい事だよな?お前だけ良い思いするじゃないか!」



「いや!ぜっっっったいに直樹も良い思いをするはず!」

「どこか行くのか?」

「いや、違う。11日の金曜日から13日にかけて、ウチの親が結婚記念日の旅行に行くんだよ。その時、泊まりに来てほしい。」



 それが圭一郎のお願いなのか???



「直樹。お願い叶えてくれる??」

「うん。いいよ!叶えるよ!」

「絶対?」

「うん。」

「やっぱりダメは無しね!」

「う、うん。しつこいな!いいよって言ってるだろ?!」



「じゃあさ、朝から晩まで一日中エッチしたい!」



・・・・・・



えっ。



「なにそれ。サイコー。」



 「だろ?」と言って、目をキラッキラさせる圭一郎を見て思わず笑った。



 圭一郎とはどれだけでも一緒にいたいし、触れ合っていたいんだ。と言うと、優しい笑顔で包み込むように抱きしめられた。



「俺さ、直樹の事好きになるまでは沢山の子と付き合ったり遊んだりしてたけど、結構淡白だったんだよ。あまりしたいとも思わなかった。」

「は?あんなに遊んでたのに?」

「・・・何か、直樹にそう言われるとヘコむな。」

「事実だろ?」

「う、うん。でもさ、直樹相手だとすぐに勃つ。顔見ただけでも勃ちそうになる。」

「それってどーなんだよ!」

「いや、そのくらいいつも直樹が欲しくて堪らないんだよ。好きすぎて堪らないんだ。」



 俺も同じだ。



「なぁ、直樹は大人のオモチャって使いたいと思う?」



 お、おもちゃ?!何だこの突然の質問は!俺は今までそんなの使ったことがない。エッチの時はもちろん、オナホとかも使った事は無いぞ。



「圭一郎は使ったことあるのか?」

「いや、一回もないよ。」

「じゃあ使いたいと思ってるのか?」

「いや違うんだけど、この前友達が彼女に言われたらしいんだよ。」

「何て?」

「恋人と何回もヤッてると、マンネリ化してくるから感じにくくなるって。楽しくなくなるって。」

「え?そーなの?」

「うん。それで思ったんだよ。いつも俺は超気持ちーし満たされてるけど、直樹は本当のところ、どうなのかなって。満たされてるかなって。」



 本当、圭一郎はバカだな・・・もしかしてそんな事を気にしているのか??



「圭一郎とのエッチは飛ぶほど気持ち良いよ。俺が毎回演技してるように見えるか?終わった後は、どんなに身体がキツくても、それ以上の幸せを感じる。」

「本当?」

「うん。本当。」



 「よかったぁぁぁ」と言って安心している圭一郎を見て、最中にもっと声に出して言った方が良いのか?と思ったが、考えただけで恥ずかしくなったから止めた。



 でも、訳分からなくなって喘ぎながら色々と口走ってる気もするが、それを圭一郎に確認するのも恥ずかしいから止めた。



 そしてこれは伝えておこう。



「圭一郎、オモチャの件だけど・・・。」

「使いたい?」

「いや、俺は圭一郎にイかされたい。オモチャは嫌だ。圭一郎がいい。」



 すると、圭一郎は悪魔のようにニヤッと笑った。



「なぁ、俺のなにでイかされたいの??教えてよ。ねえ、なにでイかせて欲しい??」



・・・は?何で?!こ、こいつ絶対に意地悪で聞いてるんだな!!分かってるくせにワザとだ!!今のこいつは圭一郎じゃない!ダーク野田になってる!!



 くそっ!負けてたまるか!!

ここで恥ずかしがったら相手の思うつぼだ!



「えっとね。圭一郎の・・・手と・・・口と・・・ココ。」



と言って、圭一郎の息子を優しく擦ってやろうと手を伸ばすと、もう既にガッチガチの息子さんがいた。



・・・・・・マジかよ。



 もうすぐ圭一郎の親が帰って来るからエッチはできない。



 元気な息子さんを挑発するように撫でながら、圭一郎の膝に跨り耳元で問う。



「手がいい?口がいい?」



 この質問の意図を理解した圭一郎は、相変わらず顔を赤く染めながら答える。



「両方がいい。」



 欲張りさんかっ!



「いいよ。・・・ベッド行こう。」



 圭一郎をベッドに寝かせて、足の間に入り込みズボンとパンツをサッと脱がせる。



・・・マジで元気すぎる。・・・そして圭一郎はランランとした目で見るな!

まずは舌先でゆっくりと根元から先へと舐めていく。そして、先っぽだけを咥えてチューチューと吸ってみた。



「ふぉっ・・・なおき、それ何か・・・すごい・・・」



うん。反応は良いようだ。

今回のご注文は手と口の両方だったので、さっきまでの優しい触れ方ではなく

一気に激しく、先っぽに吸い付きながら根元を手で扱いていく。舌先も使って刺激を加えながら。



「うぅっはぁ・・・だめ・・・イくっ!・・・」



 一瞬でイってしまった圭一郎が、荒い息を整えながら顔を両手で覆い訴えてきた。



「な、直樹!今の何?超~気持ち良かった・・・けど!けど!早くイきすぎて恥ずかしい。もう出ちゃった・・・。かっこ悪い、俺・・・。また飲んじゃってるし!」

「これは、愛が為せる業だなっ!」



 その言葉に、恥ずかしそうにしていた圭一郎は一瞬で顔を綻ばせた。



 イった後の、そんな色っぽい顔を見せられたら俺の息子も目を覚ますのは仕方がない事だと思うんだよ。



「なぁ~、だからさ~・・・圭一郎も俺の事愛してるだろ?」

「うん。愛してるよ!」

「だからさぁ~・・・」

「ん?」



「俺のも扱いて。」



「!!!なんでいつも直樹はそうやって可愛くお願いしてくるわけ!?俺、これ以上興奮したら鼻血でちゃうよ!?」

「だから、鼻血だしてもいいよって言ってるじゃん。いつも。」



「ああああもうもうもう。好き好き好き好きっ!抱きたい抱きたい!」

と言って抱きつき、下半身を擦り付けてきた圭一郎の息子は既に復活している。



 そして二人は、シャツは着ており下半身だけ丸出しで靴下も履いたままというバカみたいな格好でお互いの息子に愛を伝えあった。



 圭一郎の息子の体力、半端なかったよ。

あれは本体よりも体力があるんじゃないだろうか?



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