40 / 45
単純な俺たちの2年生の終わり
しおりを挟むあの日は結局、昼過ぎに起きてダラダラ(主にイチャイチャ)過ごして二人の体力が戻ればヤッて、圭一郎のお望み通り、朝から晩まで・・・いや、初日の晩から圭一郎の両親が帰ってくるギリギリまで幾度となく抱き合った。
月曜日は、動けないまでは無かったものの歩き方が不自然だっただろうし、6時間の授業を受けるには尻が痛かった。俺と同じか俺よりも酷い状態の健介と廊下で会った時には、お互いの肩を叩き合い励まし合った。健介も魔王様と仲良くやっているようで安心した。最近の健介は変な色気が駄々洩れだ。
咲ちゃんに告白された友也は、今日ホワイトデー当日に返事をすることになっているらしい。敢えてどんな返事をするのかは聞かなかった。だって一番に聞くのは勇気を振り絞って告白をした張本人の咲ちゃんじゃないとおかしいから!
順一は・・・相変わらず他校の彼女とラブラブしてる。と思う。今日の順一は、いつもに比べて肌がツヤッツヤしてるから・・・そういう事なんだろう。
女子かっ!!
そして俺と圭一郎は・・・
「圭一郎と付き合って、まだ半年も経ってないのに何か色々あったな・・・。」
「そうだね。でもこんなに長く続いてるのは直樹は初めてだよ。」
「・・・。今までの彼女と比べんな。腹立つ。」
「ヤ・キ・モ・チ!嬉しい!」
「は?ムカつく。」
「ごめんごめん。怒らないで。本気になったのは直樹が初めてなんだよぉ。」
「・・・。」
「直樹は今まで一番長くてどのくらい付き合った事あるの?」
「・・・・2年・・・・。中学の時。」
「はぁ???そっちの方が嫌なんだけど!!!絶対本気だっただろ!?はぁ?2年て!腹立つな!」
「お前が言い出して、お前が聞いてきたんだろ!俺は真面目なんだよ。誠実なだけ。」
「・・・・。」
「なあ圭一郎。・・・俺たち何でこんな事になったんだろうな・・・。」
「・・・え・・・?後・・悔・・してるの?」
「まさか!全然。でもさ圭一郎と初めてエッチした日にさ~。単純に圭一郎がイイって思ったんだよ。それまで恋愛感情なんて自覚もしてなかったのに。」
「俺も、直樹を好きだって気付いて悩みはしたけど、吹っ切れたら直樹への気持ちが止まらなくなってた。普通、男相手だったらもっと慎重になるし、もっと悩むよな。」
「まぁ~・・・俺も圭一郎も、単純なんだろうな。」
「そーだね。よかったね。俺たちバカで。」
「・・・いや、バカと単純は違うだろ。」
「あと一年は確実に一緒だな。同じクラス確定だし。」
「俺、圭一郎と沢山楽しいことしたい。」
「そーだね。三年になっても、受験勉強しつつ楽しもう。」
「友也たちとも遊びに行こうぜ。」
「そーだな。」
「なおきぃ~。金・土・日でたくさんエッチしたな。」
「うん。まだ尻が少し痛いかも・・・。」
「また、たくさん抱かせてくれる?」
「・・・対面座位・・・きもちよかった・・。」
圭一郎の顔が、ダーク野田に変わろうとしてたから何か言われる前に寝るふりをして肩に頭を預ける。ダーク野田になった後は必ず盛ってくるからだ。
空き教室に居るとはいえ、ココは学校だからイタすわけにはいかないからな!
こんな感じで俺の高校二年は
念願の彼女が出来たと思ったら浮気されてフラれた。と思ったらそれがキッカケとなり彼氏ができた。まさか自分が男と付き合うなんて思ってもいなっかったけれど、深く考えずに『好き』か『嫌い』で考えたら『大好き』だし、今が幸せなら全てOK!
これは、単純な俺たちの恋の記録
圭一郎!ずっと一緒に生きていこう!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
これで本編は完結です。
ただただイチャイチャしてる二人を見ていたい。そんな二人に別に試練とかなくてもいいじゃん?思う存分幸せになって欲しい。
という私の我儘に付き合ってくださった皆様、ありがとうございます。
番外編で3年生の様子を何話か投稿予定です。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる