【R18版】饕餮的短編集 ―現代・現代パラレル編―

饕餮

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私と彼の恋愛事情

据え膳食わぬはなんとやら(総一郎視点)

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 ひどく喉が渇いて目が醒めた。ゆっくりと意識が浮上して行く中、左手にあたる柔らかい物に思わず揉みながら、右手は吸い付くような肌触りに緩やかに撫でる。

「あ……ん……」

 その声に目を開ければ、目の前にはもうじき部下ではなくなる愛しい女のあどけない寝顔が目に入り、一気に意識が覚醒する。

(……何で俺の腕の中にいる?!)

 そのことに焦って辺りを見回し、ローテーブルの上にあったコンビニの袋とベッドの下にあった彼女が着ていた服の山を見て、寝落ちる前のことを思い出す。

 今日は俺が所属している営業部の忘年会であり、辞めることになった彼女――逆木 柚希の送別会だった。そこで彼女と話して口説き、OKをもらったらそのままお持ち帰りするつもりだった。
 そして普段の彼女の様子からOKをもらう自信もあった。
 だが、何の因果か宴会中は彼女と話すことができず、お開きになるころには泥酔とはいかないまでも強かに酔っていたのだ。そんな俺を心配したのか、主役だというのに二次会を断って俺を送ると言い、宴会場所から歩いて十五分の所まで一緒に行くことになった。

 そのまま彼女を押し倒し、避妊せずに抱いて妊娠させ、結婚する下心がなかったわけじゃない。それでも途中で目に入ったラブホに家まで我慢できずに連れ込んだ自覚はあるし、最低なことをしてる自覚もある。が、それほどまでに彼女の心と身体を欲してした。

 唖然呆然という言葉がしっくりくるほど固まっている彼女を横目に部屋を取り、部屋に入れて鍵をかける。ガラス張りのバスルームと浴槽、大きな鏡を見て邪なことが浮かぶも、今は抜けきらない酒を抜きたくてシャワーを浴びているうちに自然と鼻歌まで出て来る始末。
 彼女が逃げ出さないうちにバスルームから出て水滴を拭き取り、腰にバスタオルを巻いただけの状態で彼女の前に立つと、彼女は俺の顔を見て目を泳がせていた。

「部長、あの……!」
「……」

 じっと見下ろしているとゆっくりと耳が赤くなり、恥ずかしいのか目線を下げて行くごとに顔までも徐々に赤く染まって行く彼女に、内心欲望が渦巻いて肉竿が硬くなって行くのがわかる。そんな俺の内心を知ってか知らずか、バスタオル越しに張り詰めているであろう俺の股間を見て、彼女が固まった。
 そんな初心な様子を見ながら男に抱かれるのは初めてなのだろうとあたりをつけ、彼女の心と身体をゆっくりと陥落しようと決めて隣に座ると、無言で肩を抱き寄せ顎を持ち上げてキスをした。
 柔らかい、ふっくらとした唇に舌を這わせ、薄く空いた口腔に舌を入れて愛撫する。
 驚きに目を開いていたその目が徐々にトロンと溶けだし、目を瞑って夢中になり始めた彼女に内心クツリと嗤い、抵抗されないように後頭部を掴んでキスを深め、彼女が着ていたブラウスのボタンやブラジャーのホックを簡単に外して行く。

 身体を撫でるたびに震え、赤く染まって行く身体に嬉しさが募る。彼女がボーッとしている間に上半身を脱がせてあらわにすれば、彼女の身長と同様に小さな胸が露になった。
 恥ずかしそうに胸を隠そうとした彼女の両手を掴むと押し、片手で両手を纏めて掴むとじっくりと見た。

「やっ、恥ずかし……っ」
「どうして?」
「……胸が、小さい、から……」

 俺から視線を外し、恥ずかしそうにそう言った彼女にお構い無しにさらにじっくりとみる。
 確かに胸は小さいが、胸は揉んでいるうちに大きくなることはわかっている。それはつまり、俺好みに育てられるということだ。

「俺は嬉しいけど?」
「え……?」
「育てる楽しみがあるし」

 そう言った俺に、彼女は目を大きく見開いて固まった。その間に手を伸ばして胸に触れ、やわやわと揉み始める。
 小さいから硬いと思っていた胸は柔らかく、誰にも見せたことがない、触らせたことがないであろう乳首はピンク色で硬く尖っていた。

「ふ……乳首が勃ってる……俺のキス、そんなに気持ちよかった?」
「あっ……、は……ぁ、んっ」

 俺の言葉に一気に顔と身体を赤くした彼女に笑うと、指先で硬くなった乳首を、彼女の反応を窺うように愛撫する。愛撫をするたびにピクリと震える身体と、擦り合わせる彼女足が目に入る。
 これなら大丈夫だろうと思い、本格的に愛撫を施そうと布団をめくり、彼女を抱き上げてベッドの中心へと下ろし、そのまま覆い被さると首筋に顔を埋めた。耳を愛撫すれば乳首同様の反応を示し、身体と胸と乳首を愛撫していたことまで思い出して溜息をついた。

「不覚……」

 女を……惚れた女を抱くつもりで愛撫していたにも拘わらず、眠ってしまった自分に呆れる。
 喉を潤すために彼女が買ってくれた水のペットボトルをコンビニ袋から取りだし、温くなった水を一気に飲み干すと、布団からあらわになっている彼女の上半身を見る。

「……据え膳食わぬは男の恥ってか」

 彼女をモノにしたいと思っている俺としては、この状況は願ってもないわけで。
 恨まれるかなと思いつつも自身の欲望に忠実になることを決め、彼女が着ていた残りを全て剥ぎ取り、彼女の身体を愛撫し始めた。


 彼女と初めて会った時、どこの小学生かと思った。それほどに小さな身長と童顔だった。
 いや、彼女が小さく見えるほど周りの人間の身長が高いだけなんだが、その小さな身長でちょこまかと動き、わからなければ自分で調べ、尚且つ先輩に聞いて確かめる姿勢は好感が持てたし、部下にほしいと思わせる要素でもあった。
 但し、俺がこの会社を辞めるために契約していた内容を完遂するためとして。
 だからこそ、その能力を見極めるために一年は全体を見回し、今後会社に貢献しそうな人材を選別し、俺が育ててもいいと思える人材を数名部下にしたつもりだ。

 営業をする部下は確かに優秀で、砂に撒いた水の如くそれを吸収して仕事に活かしている。ただ、彼女に関しては自分が優秀だと思っていないらしく、教えればうなりながらもきちんと仕事をし、着実に能力を発揮していた。
 それがどれほどすごいことなのか、わかっていない彼女を眩しいと感じ始めたのはいつごろだったのか。
 接して話しているうちに、彼女の人となりを知って行くうちに、自分の腕に閉じ込めてしまいたいと思い始めたのはいつごろだったのか。

 十も年下の女に恋するなど、一度もなかったというのに。

 だからこそ、自分のその思いが本気の恋だと……愛していると自覚した時は怖くなった。今までのように口説き落とすことに躊躇い、話が合わないんじゃないかと恐怖した。
 だが、彼女とは不思議と話が合ったし、どう考えても俺や俺よりも上の世代の冗談ギャグだろうというのを躊躇いもなく飛ばし、俺を含めた周囲を笑わせていた。
 他の女のように仕事中にお喋りを興じるかと思えばそんなことはなく、振られた話に答えを返しはしても、くだらない冗談を飛ばしはしても、それ以上のことは何もせず黙々と仕事をしていた。

 そんな彼女を、俺は何も言わずに見守った。周囲を見れば、彼女に仄かな恋心を持っているように見えはしても、それ以上のことをしないことに首を傾げていたら、『彼女の【合法ロリ体型】という噂話を聞き、躊躇しているんだ』と聞いて何となく察してしまった。
 それは悪い噂ではなかったが、彼女の身長と胸の膨らみがあまりないお子様体型故に、自分に【ロリコン】というレッテルを張られるのが怖くて手が出せないのだ。

 【合法ロリ体型】……それが何だと言うのか。彼女はれっきとした大人の女性だ。
 それがわからないほど……そんなくだらないレッテルを張られた所で本当のロリじゃないんだから気にしなければいいだけなのに、プライドが邪魔をして次の行動に移せないらしい。

 だったら俺は、手に入れるためにその噂を利用する。惚れた女のくだらない噂話を気にする必要はないし、レッテルを張られようとも気にする必要はない。

 そう決めたにも拘わらず、口説く時間がないことに苛立っていたら俺と同期で企画部長でもある親友に見つかり、話をする羽目になった。

「最近苛立っているみたいだがどうした?」
「……そんなにわかりやすいか?」
「お前をよく知ってる他の同期の奴らは気づいているが?」

 ニヤニヤと笑う親友……笹木に内心苛つく。こいつは会社の同期ではあるが、小学生からの腐れ縁でもあるためか、お互いの性格も知っているうえに些細な態度も見抜く奴だった。それは俺にも言えることだが。
 はあ、と溜息をついて笹木に向き合う。

「結婚したいと思ってる子がいるんだ」

 ボソリと告げた途端、笹木はさらにニヤニヤとした笑いになる。完全に俺をからかう気満々な笑顔だった。

「おお? とうとうお前も年貢の納め時ってか? どんな子だ? お前のハートを射止めた子は」
「チビのわりに、独楽鼠のようにくるくるとよく働く子だ」
「ほほう……なるほど、あの子か。噂はともかく、確かにいい子ではある。で、もう口説いたのか?」
「……」

 彼女を知ってることに驚くも、口説いたのかと言った笹木に視線を逸らせて黙りこむと、笹木は緩んでいた表情を変えて驚く。

「おい……まさか口説いてないのか? 惚れたら口説くお前が? ……マジで?」
「……それだけ本気で大事なんだと察しろよ」
「うーわー! あり得ねえ! 惚れたら口説くを即実行、来る者拒まずのお前が?! プレイボーイの名折れだ!」
「誰がプレイボーイだ! 俺は節操なしの種馬かよ?! ……何と言うか、必ず誰かが俺や彼女の近くにいて、口説く隙と時間がないんだよ……」
「ふーん? ……まあ、レッテルに負けず頑張れ」

 ニヤリと笑った笹木に溜息をつくも、「頑張る」とだけ言ってその日は別れたのは週末だった。だからこそ、週明けに彼女が辞表を持って来たことは晴天の霹靂だった。

 俺の指導が悪かったのか? 仕事が嫌になったから辞めるのか?

 そんな思いがぐるぐると回るも彼女が辞める理由はそんなことではなく、家族ぐるみで始めた事業のせいだとわかり、どこかホッとしていた。
 だが、彼女が辞めてしまえば二度と会えなくなる……それは嫌だった。だからチャンスを狙っていた……二人きりになれるチャンスを。
 結局それは彼女の送別会兼営業部の忘年会まで来ることはなかったが。


 空になったペットボトルを袋に戻し、彼女の隣に横たわる。緩やかに上下する胸に手を這わせれば、彼女の身体が震えた。

「逆木さん……いや、柚希……俺は狡い男なんだ」

 彼女が着ていたもの全てを脱がして裸にする。その姿は、会社で噂されている所謂【合法ロリ体型】ではあったが、俺には身長が小さいだけの、大人の女に見えた。

「ん……、あ……」

 彼女の身体に指先と舌を這わせれば、吐息にも似た甘い声が漏れる。彼女の胸を揉みながら乳首をしゃぶり、乳首を舐め回すと喘ぎ声が漏れる。足を広げて秘裂を撫でればそこは濡れ始めていた。

(狭いな……)

 指を一本挿れただけなのに、ひどく狭くきつく感じる。体格差を考えれば彼女には俺の肉竿は太すぎるかもとは思うものの、今更やめるつもりはない。
 胸を揉みながらナカを広げるように指を動かし、二本目の指を挿れる。乱れ始めた彼女の喘ぎ声に、肉竿が今までにないほど張り詰める。
 彼女の腹を舐め、指を抜いて秘裂と秘唇を舐めながら肉芽も弄ると、彼女の腰が跳ねる。肉芽を舐めながら蜜壺に指を挿れて動かしながら乳首を捏ね回すと、「もっと」と言わんばかりに彼女の身体が俺の手と口に押し付けられた。
 無意識でこれなのだ……起きている彼女の蜜壺に肉竿を挿れて揺さぶれば、彼女はどんな声をあげるのか想像すると楽しくて仕方がない。

 彼女の両足を肩に乗せて固定し、秘裂と秘唇を舐めながら肉芽と乳首を弄っていた時だった。

「あんっ、部長……っ、ああっ!」

 寝ている時とは違う声をあげて身体を震わせた。

「ぶ、ちょ……なんで……っ、あぅん」

 明らかに俺を認識している声でそう言った。

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