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父と食事
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六時まで時間がある! なんて思っていたのもつかの間、乙幡さんと話しながら片付けているとあっという間に時間が過ぎて行く。お昼ほどではないにしてもそれでも忙しいし、乙幡さんが隙を見て後ろに溜まった食器を片付けに行くから、一人になってあたふたする場面もあった。うー……早くあたふたしないで仕事ができるようになりたいよ……。
「しーちゃん、俺が代わるからあがっていいよ」
「え……もう六時ですか?」
「ああ。着替える前に配膳のとこに行って、三佐たちに挨拶してから帰ってね」
「わかりました」
額や背中に汗をかきながら一般の返却カウンターを片付けていると、兄が来て交代してくれた。幹部の人はほとんど食べに来ないから夜は幹部食堂を閉めて、官舎に住んでいる人や外で食べない人の食事を出すために一般食堂しか開けないそうだ。もちろん幹部の人もいるんだけど、制服を着ている人はほとんどいないから仕切りとかはしないらしい。
だから幹部食堂は真っ暗なのかと納得し、カウンターで食器洗いをしていた乙幡さんや兄、寸胴を洗っていた他の自衛官に「お先に失礼します」と声をかけてから配膳カウンターがあるところへ行くと、金本さんや他の自衛官にも「お先に失礼します」と声をかけ、ロッカーがある部屋に行く。
「うー……また汗をかいた……。明日はもう一枚Tシャツとタオルを持ってこようかな」
帰るまでに風邪を引きそうだなあ……なんて独り言をぶつぶつ言いながらさっと汗を拭き、着替えてから鍵を閉めると外に出た。十一月の夜は日が暮れるのが早いし、朝と同じように外に帰る人もいるようで、ゲートに向かっている人が何人もいた。
「うわ……さむっ! 早く帰ろうっと」
「……紫音?」
そんなことを呟いて歩いていたら、前を歩いていた制服の人が振り返って名前を呼んだ。訝しげにその人の顔を見ると、なんと父だった。
「あ、お父さん……」
「電話する前に会ってしまったな」
「そうだね」
「元気だったかい?」
「うん」
制服を着てるし司令という立場だし、ぽつぽつとはいえ迷彩服や制服を着ている人もいるし、基地内だからなのか砕けた感じの話し方ではなかったけど、それでも声はとても優しかった。
「初仕事はどうたった?」
「正直に言うとちょっと疲れたし、お昼休憩の時にいつの間にか寝ちゃって焦ったよ」
「ははっ、そうか。あ、そうだ、紫音。このまま食事に行かないか?」
「いいの?! やった! あ、でも、一回帰って着替えたい……」
「じゃあ、七時半に駅で待ち合わせしようか」
父が食事に誘ってくれたのは嬉しい。
「いいけど、昂兄さんはどうするの? 今朝も食堂でも会ってるから拗ねないかな」
「ふむ……あとでメールをしておくよ。結果は会った時のお楽しみってことで」
「わかった」
そんな話をしているとゲートが近くなってきたので、そこで一旦別れた。私は朝に借りた許可証を返さなければならなかったからだ。建物に寄って許可証を返す。
「暗いから気をつけて」
「ありがとうございます」
ゲートでお昼にもらった身分証を見せると、「お疲れ様でした」と声をかけられた。そのまま自宅に帰り、本格的なお風呂は帰って来てからでいいかとシャワーを浴びて、洗濯機にTシャツや服を入れて着替えた。干すのは帰ってきてからでも大丈夫だし。
「うー、疲れた!」
ドサリとベッドにダイブして、そのまま突っ伏す。危うく眠りそうになって起き、時間までスマホをいじっていたら父からメールが来て、【市のゆるキャラがあるところで待ってる】と書かれていた。なんとなく見当がついたしそろそろ行かなきゃとコートを着て駅に向かう。
駅に着いて父を探すと、メールの通りゆるキャラの像があるところに父が立っていたので近寄る。
「ごめん、お待たせ」
「今来たところだから大丈夫だよ。何を食べたい?」
「うーん……。引っ越してきたばかりで何があるのか全くわかんないの。お父さんの行きたいところでいいよ?」
「そうか。そうだな……パスタはどうだ?」
「いいよ」
ざっと散策はしたけどまだきちんと把握していないから、どこにどんなお店があるのかわからないのだ。だからお任せにしたら、駅ビルに入っているお店に連れて行かれた。何を食べようか迷ったけど、結局カルボナーラとサラダ、コーヒーにした。
「お疲れ様」
先に飲み物を持って来てもらって、二人で乾杯っぽいことをする。
「本当に久しぶりだね、紫音。大きくなったなあ……」
「うん、久しぶり。まさかあそこでとーっても偉い人だとは思ってなかったよ……。一緒にいた人に立場を聞いてびっくりしちゃった」
「ははっ。紫音を驚かせようとは思ってなかったんだがな。俺もまさか紫音がバイトに来るとは思ってなかった」
「私だって受かるとは思ってなかったよ……」
そんな話から始まり、お互いの近況報告をした。兄同様、父も市内に住んでいて、二人とも北口側に住んでいるそうだ。場所を聞く限り、どうも父と私は近いところに住んでいるみたいだった。
兄のことを聞くと今日はもう奥さんがご飯を作って待っているらしく、今度の楽しみにしておくと言っていたらしい。
「そっか……残念」
「そういえば翔と会ったそうだな。元気にしていたか?」
「うん。入間基地の航空祭に招待してくれて、案内してくれたし奥さんにも会ったよ」
「そうか。昂とは話をしたか?」
「お昼の食器洗いの時にちょっとだけ」
そんな話をして、その時に父や兄の関係を知られないほうがいいか聞くと、偶然知られたなら言ってもいいけど、何があるかわからないから公言はしないほうがいいといわれた。だよねー。私だって危ない目には遭いたくないし。
そして今まで会えなかった時間を埋めるように、今までの生活とかたくさん話をしていたら、あっという間に九時を回ってしまった。
「ああ。もうこんな時間か……。久しぶりに紫音と話をしてたらあっという間だったな」
「うん。今度はゆっくり食事したいし、皆とも会いたいな……」
「そうだな。あとで住所をメールするから、お正月はうちにおいで。皆集まるから」
「うん!」
割り勘にしようと言ったんだけど、父は久しぶりだし再会記念だからとがんとして譲らなくて、結局おごってもらっちゃった。帰る時も途中までは一緒だからと送ってくれた。
「また近いうちにご飯を食べに行こう」
父はそんな言葉を残し、アパート近くの道で別れた。
すぐにお風呂に入って、洗濯機から洗濯したものを出して干しているとあっという間に十時過ぎになってしまった。
「やばい、早く寝ないと明日起きられない」
念のためシフト表を見て明日も出勤なのを確かめると、目覚ましをセットしてベッドに潜り込む。
今日は初めてのことばかりで疲れたけど楽しいこともあったし、会えないと思っていた兄や父とすぐに会えた。それに、気さくな自衛官にも。仕事中の乙幡さんを思い出して、素敵だったし面白い人だったなあ、と笑ってしまった。
「明日もお兄ちゃんやお父さんに会えるかな……」
そんなことを呟いてから目を瞑る。
よっぽど疲れていたのか、そのまますぐに眠ってしまった。
翌朝は目覚めがすっきりで、お天気もよさそうだった。
「今日こそお昼に見れるかな、チヌたん」
ぐっと伸びをすると腰と背中が痛かった。まさかの筋肉痛だった。痛いのと寒いのを我慢して布団から出る。そろそろエアコンか電気ストーブ、炬燵がほしいところだ。以前住んでいた寮はエアコン完備だったから買わなくて済んでいたし、電気ストーブはあったけどちょうど壊れてしまって、引っ越す時に「処分するから置いてっていいよ」と言われたのでそのまま置いて来たのだ。
「……お父さんかお兄ちゃんについて来てもらおうかな……」
どんなエアコンがいいかわからないし、すぐに設置してくれるかもわからない。一人で行って高いのを買わされるのも嫌だし、父か兄ならそういったことに詳しそうだと思ったのだ。
とりあえず、今日の仕事帰りに炬燵か電気ストーブだけでも買って帰ろうと決め、身支度をする。お化粧は汗をかくから軽くして、トートバッグにTシャツとタオルを二枚ずつ入れる。いつも持ち歩いている鞄にはお財布とスマホ、化粧ポーチを入れ、戸締りをして家を出た。
「しーちゃん、俺が代わるからあがっていいよ」
「え……もう六時ですか?」
「ああ。着替える前に配膳のとこに行って、三佐たちに挨拶してから帰ってね」
「わかりました」
額や背中に汗をかきながら一般の返却カウンターを片付けていると、兄が来て交代してくれた。幹部の人はほとんど食べに来ないから夜は幹部食堂を閉めて、官舎に住んでいる人や外で食べない人の食事を出すために一般食堂しか開けないそうだ。もちろん幹部の人もいるんだけど、制服を着ている人はほとんどいないから仕切りとかはしないらしい。
だから幹部食堂は真っ暗なのかと納得し、カウンターで食器洗いをしていた乙幡さんや兄、寸胴を洗っていた他の自衛官に「お先に失礼します」と声をかけてから配膳カウンターがあるところへ行くと、金本さんや他の自衛官にも「お先に失礼します」と声をかけ、ロッカーがある部屋に行く。
「うー……また汗をかいた……。明日はもう一枚Tシャツとタオルを持ってこようかな」
帰るまでに風邪を引きそうだなあ……なんて独り言をぶつぶつ言いながらさっと汗を拭き、着替えてから鍵を閉めると外に出た。十一月の夜は日が暮れるのが早いし、朝と同じように外に帰る人もいるようで、ゲートに向かっている人が何人もいた。
「うわ……さむっ! 早く帰ろうっと」
「……紫音?」
そんなことを呟いて歩いていたら、前を歩いていた制服の人が振り返って名前を呼んだ。訝しげにその人の顔を見ると、なんと父だった。
「あ、お父さん……」
「電話する前に会ってしまったな」
「そうだね」
「元気だったかい?」
「うん」
制服を着てるし司令という立場だし、ぽつぽつとはいえ迷彩服や制服を着ている人もいるし、基地内だからなのか砕けた感じの話し方ではなかったけど、それでも声はとても優しかった。
「初仕事はどうたった?」
「正直に言うとちょっと疲れたし、お昼休憩の時にいつの間にか寝ちゃって焦ったよ」
「ははっ、そうか。あ、そうだ、紫音。このまま食事に行かないか?」
「いいの?! やった! あ、でも、一回帰って着替えたい……」
「じゃあ、七時半に駅で待ち合わせしようか」
父が食事に誘ってくれたのは嬉しい。
「いいけど、昂兄さんはどうするの? 今朝も食堂でも会ってるから拗ねないかな」
「ふむ……あとでメールをしておくよ。結果は会った時のお楽しみってことで」
「わかった」
そんな話をしているとゲートが近くなってきたので、そこで一旦別れた。私は朝に借りた許可証を返さなければならなかったからだ。建物に寄って許可証を返す。
「暗いから気をつけて」
「ありがとうございます」
ゲートでお昼にもらった身分証を見せると、「お疲れ様でした」と声をかけられた。そのまま自宅に帰り、本格的なお風呂は帰って来てからでいいかとシャワーを浴びて、洗濯機にTシャツや服を入れて着替えた。干すのは帰ってきてからでも大丈夫だし。
「うー、疲れた!」
ドサリとベッドにダイブして、そのまま突っ伏す。危うく眠りそうになって起き、時間までスマホをいじっていたら父からメールが来て、【市のゆるキャラがあるところで待ってる】と書かれていた。なんとなく見当がついたしそろそろ行かなきゃとコートを着て駅に向かう。
駅に着いて父を探すと、メールの通りゆるキャラの像があるところに父が立っていたので近寄る。
「ごめん、お待たせ」
「今来たところだから大丈夫だよ。何を食べたい?」
「うーん……。引っ越してきたばかりで何があるのか全くわかんないの。お父さんの行きたいところでいいよ?」
「そうか。そうだな……パスタはどうだ?」
「いいよ」
ざっと散策はしたけどまだきちんと把握していないから、どこにどんなお店があるのかわからないのだ。だからお任せにしたら、駅ビルに入っているお店に連れて行かれた。何を食べようか迷ったけど、結局カルボナーラとサラダ、コーヒーにした。
「お疲れ様」
先に飲み物を持って来てもらって、二人で乾杯っぽいことをする。
「本当に久しぶりだね、紫音。大きくなったなあ……」
「うん、久しぶり。まさかあそこでとーっても偉い人だとは思ってなかったよ……。一緒にいた人に立場を聞いてびっくりしちゃった」
「ははっ。紫音を驚かせようとは思ってなかったんだがな。俺もまさか紫音がバイトに来るとは思ってなかった」
「私だって受かるとは思ってなかったよ……」
そんな話から始まり、お互いの近況報告をした。兄同様、父も市内に住んでいて、二人とも北口側に住んでいるそうだ。場所を聞く限り、どうも父と私は近いところに住んでいるみたいだった。
兄のことを聞くと今日はもう奥さんがご飯を作って待っているらしく、今度の楽しみにしておくと言っていたらしい。
「そっか……残念」
「そういえば翔と会ったそうだな。元気にしていたか?」
「うん。入間基地の航空祭に招待してくれて、案内してくれたし奥さんにも会ったよ」
「そうか。昂とは話をしたか?」
「お昼の食器洗いの時にちょっとだけ」
そんな話をして、その時に父や兄の関係を知られないほうがいいか聞くと、偶然知られたなら言ってもいいけど、何があるかわからないから公言はしないほうがいいといわれた。だよねー。私だって危ない目には遭いたくないし。
そして今まで会えなかった時間を埋めるように、今までの生活とかたくさん話をしていたら、あっという間に九時を回ってしまった。
「ああ。もうこんな時間か……。久しぶりに紫音と話をしてたらあっという間だったな」
「うん。今度はゆっくり食事したいし、皆とも会いたいな……」
「そうだな。あとで住所をメールするから、お正月はうちにおいで。皆集まるから」
「うん!」
割り勘にしようと言ったんだけど、父は久しぶりだし再会記念だからとがんとして譲らなくて、結局おごってもらっちゃった。帰る時も途中までは一緒だからと送ってくれた。
「また近いうちにご飯を食べに行こう」
父はそんな言葉を残し、アパート近くの道で別れた。
すぐにお風呂に入って、洗濯機から洗濯したものを出して干しているとあっという間に十時過ぎになってしまった。
「やばい、早く寝ないと明日起きられない」
念のためシフト表を見て明日も出勤なのを確かめると、目覚ましをセットしてベッドに潜り込む。
今日は初めてのことばかりで疲れたけど楽しいこともあったし、会えないと思っていた兄や父とすぐに会えた。それに、気さくな自衛官にも。仕事中の乙幡さんを思い出して、素敵だったし面白い人だったなあ、と笑ってしまった。
「明日もお兄ちゃんやお父さんに会えるかな……」
そんなことを呟いてから目を瞑る。
よっぽど疲れていたのか、そのまますぐに眠ってしまった。
翌朝は目覚めがすっきりで、お天気もよさそうだった。
「今日こそお昼に見れるかな、チヌたん」
ぐっと伸びをすると腰と背中が痛かった。まさかの筋肉痛だった。痛いのと寒いのを我慢して布団から出る。そろそろエアコンか電気ストーブ、炬燵がほしいところだ。以前住んでいた寮はエアコン完備だったから買わなくて済んでいたし、電気ストーブはあったけどちょうど壊れてしまって、引っ越す時に「処分するから置いてっていいよ」と言われたのでそのまま置いて来たのだ。
「……お父さんかお兄ちゃんについて来てもらおうかな……」
どんなエアコンがいいかわからないし、すぐに設置してくれるかもわからない。一人で行って高いのを買わされるのも嫌だし、父か兄ならそういったことに詳しそうだと思ったのだ。
とりあえず、今日の仕事帰りに炬燵か電気ストーブだけでも買って帰ろうと決め、身支度をする。お化粧は汗をかくから軽くして、トートバッグにTシャツとタオルを二枚ずつ入れる。いつも持ち歩いている鞄にはお財布とスマホ、化粧ポーチを入れ、戸締りをして家を出た。
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