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ドルト村の冬編
第156話 ダンジョン攻略 その後 前編
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肉体的な疲れはそれほどないものの、二週間以上潜っていたからなのか、精神的に疲れた。しかも、ここまで長く潜ることはかなり稀らしく、ダンジョンを出る時、入口で監視をしている職員に「心配しておりました。ご無事でよかったです」と、安堵の表情で言われてしまったのだ。
こればかりはしょうがない。なにせ、前人未到の六十階層まで潜ってきたんだから。
それでも、魔素の濃い場所に潜っただけあってレベルも相当上がったし、収穫もあったのだから喜ぶべきだろう。
馬車を出すとリコを繋ぎ、私が御者をして帝都の門を目指す。ダンジョン帰りだというのにリコは元気いっぱいだし、先行したり並走しているピオとエバ、ジルも元気いっぱいだ。
ノンは珍しく、ジルの頭の上にいる。
「アリサ、先に宿を抑えることにしよう」
「どうして?」
「恐らくだが、ドロップの査定に翌日まで時間がかかる」
「あ~……、大量だものね」
「ああ。それに、見たことがないものも結構あったしな」
だよね~。
今回食材ダンジョンで新たに発見されたのは、山わさびとクレソン、椿と甜菜、凍った湖にいたワカサギだ。特に甜菜はてんさい糖という砂糖にもなるんだから、ある意味大発見だったりする。
種もあったし、苗も持ってきている。なので、村で実験栽培するつもりだし、場合によっては皇帝に献上しないとならないかもしれないと、ランツに言われているのだ。
なので、予備も含めてかなりの量を採取してきている。
この世界の砂糖は、主に南にある国で採れるサトウキビに似た植物を生成したものと、ダンジョンでドロップするものだけだ。砂糖がドロップするダンジョンは限られていて、ハンデル自由都市国にある三ヶ所のダンジョンと西にある国のダンジョンに二ヶ所、そして東にある国のダンジョンに二ヶ所あるだけなのだ。
南の国のものはどうしても季節に関係してくるので、場合によっては値段が上がるから、輸入するのも大変だ。帝国の場合、安く砂糖を仕入れるのであれば、隣国となるハンデル自由都市国から買うしかなのが現状だという。
それでも庶民が買うとなると、高めの値段になってしまうらしい。
そんな状態の中で発見された甜菜。もし帝国で栽培が可能で、砂糖の生成に成功すれば、輸入に頼る必要がなくなるとランツが話す。
国から呼ばれるとしても、栽培実験と生成が成功してからになるだろうから、今すぐどうこうというわけではないけれど、それでも栽培が成功した時点で呼ばれる可能性が高いので、覚悟だけはしておけと言われた。
……めんどくせー!
その時はヴィンとランツに丸投げしよう、そうしよう。
まあ、それはともかく。
どのみち冒険者ギルドと商業ギルドに長時間拘束されるのは確実なので、先に宿を取ってからギルドに出向いたほうがいいとのことなので、そうすることにした。宿に関してはヴィンが贔屓にしているところで、リコやジルのような大型の従魔も預けられるとのこと。
まずは見えてきた帝都の門まで行き、並ぶことなく中へと入る。まだ朝の時間だから、外に出る人間のほうが多いのだよ。
なのですんなり入ることができた。
それからヴィンの案内のもと、両方のギルドにほど近いヴィンの定宿だったところまで移動し、そのまま宿を借りる。もちろん、ランツたち親子は髪色を変えているし、従魔たちも偽装している。
私はいつも赤毛にしているので、今回も赤毛だ。
「いらっしゃ……おや、ヴィンじゃないか! 元気だったかい!?」
「よう、女将! ああ、元気だったぜ! 二、三日泊まりたいんだが、空いてるか?」
「もちろんさね!」
恰幅のいい宿の女将さんは、とても元気で気持ちのいい人のようだ。なんとも昭和の肝っ玉母さんの雰囲気を醸し出している。
こっちだよと案内され、ヴィンが代表で宿帳に名前を記入。部屋自体は三人部屋がみっつと二人部屋がみっつ、八人まで泊まれる大部屋がみっつ空いてるとのこと。
それ以外の何室かは長逗留している人が泊まっているそうで、一人部屋はないと、私を見て申し訳なさそうにしていた。
「お気になさらず。これでもずっと一緒に寝泊まりしてたし」
「いいのかい?」
「ええ。そもそも、不埒なことをするような人たちじゃないし、私とこの二人以外は所帯持ちだしね」
「そうなんだね。なら、大部屋でいいかい? ヴィン」
「ああ、それでいい。そのほうが話し合いもしやすいしな」
「そうかい」
あとでいろいろと聞かせておくれよと言う女将さんに頷いたヴィンは、鍵をもらって移動する。勝手知ったるなんとやら、どうやら場所がわかるみたい。
大部屋自体は一階にあり、廊下を歩いた一番奥にあった。日当たりのいい部屋の窓は南向きで、寝室の他にミーティングできるようなリビングがある。どっちの部屋も暖炉付きだった。
チェストなどはないけれど、ベッドの下には引き出しがあり、そこに荷物を入れられるらしい。まあ、ランクの高い冒険者ともなると、一人ひとつはマジックバッグを持っているそうなので、よっぽどのことがない限り盗難にあったりはしないらしい。
まあ、泊り客がそんなことをしようものなら出禁になるし、宿の人間がしようものならお縄になる。なので、よっぽどの安宿じゃない限りは安全だったりする。
今回はSSSランク冒険者であるヴィンが定宿にしていたところだ。一番安全といえるだろう。
宿が決まったところで一回休憩。話し合いは誰がするのかということだが、ここはしっかりとギルマスの二人に頑張ってもらうことに。
もちろん私たちも補足はするけれど、基本的な説明は二人に丸投げだ。
「面倒だなあ、おい」
「本当に」
「私たちが話すよりも、一番信用されるでしょうが。そいういう身分を使わないでどうする」
「「……」」
そう言ったら黙った。
役割が決まったことろでまずは冒険者ギルドへ。掲示板に寄って持っている素材を照合しつつ依頼を剥がし、それをカウンターへと持っていく。
達成しつつヴィンが小声でギルマスに話しがあるとタグの裏側を見せると、受付嬢がギョッとした顔をしたあと、すぐに「確認してまいります」とカウンターから離れた。
それからすぐに戻ってくると「ご案内いたします」と先頭に立って動いたので、あとに続く。案内された場所はギルマスの部屋で、執務机の上には書類らしきものがある。
室内には美術品などはなく、大きなローテーブルを囲むようにソファーが並べられているくらいしかない。あとは大きな窓があるくらいだろうか。
「あと数日でギルマス会議だというのに、どうした? ヴィン」
「防音結界と遮蔽結界を張らせてくれ。話はそれからだ」
「わかった、いいだろう」
「助かる。ヤナ、アリサ、頼む」
ヴィンの言葉に頷き、私とヤナ、おまけとばかりにノンも結界を張る。あまりにも強固で厳重な結界に怪訝そうな顔をした帝都のギルマスは、ソファーに移動してから私たちを促す。それに従って席に着いた。
さて、ここからは交渉だぞ。頑張れ、ギルマスの二人。
こればかりはしょうがない。なにせ、前人未到の六十階層まで潜ってきたんだから。
それでも、魔素の濃い場所に潜っただけあってレベルも相当上がったし、収穫もあったのだから喜ぶべきだろう。
馬車を出すとリコを繋ぎ、私が御者をして帝都の門を目指す。ダンジョン帰りだというのにリコは元気いっぱいだし、先行したり並走しているピオとエバ、ジルも元気いっぱいだ。
ノンは珍しく、ジルの頭の上にいる。
「アリサ、先に宿を抑えることにしよう」
「どうして?」
「恐らくだが、ドロップの査定に翌日まで時間がかかる」
「あ~……、大量だものね」
「ああ。それに、見たことがないものも結構あったしな」
だよね~。
今回食材ダンジョンで新たに発見されたのは、山わさびとクレソン、椿と甜菜、凍った湖にいたワカサギだ。特に甜菜はてんさい糖という砂糖にもなるんだから、ある意味大発見だったりする。
種もあったし、苗も持ってきている。なので、村で実験栽培するつもりだし、場合によっては皇帝に献上しないとならないかもしれないと、ランツに言われているのだ。
なので、予備も含めてかなりの量を採取してきている。
この世界の砂糖は、主に南にある国で採れるサトウキビに似た植物を生成したものと、ダンジョンでドロップするものだけだ。砂糖がドロップするダンジョンは限られていて、ハンデル自由都市国にある三ヶ所のダンジョンと西にある国のダンジョンに二ヶ所、そして東にある国のダンジョンに二ヶ所あるだけなのだ。
南の国のものはどうしても季節に関係してくるので、場合によっては値段が上がるから、輸入するのも大変だ。帝国の場合、安く砂糖を仕入れるのであれば、隣国となるハンデル自由都市国から買うしかなのが現状だという。
それでも庶民が買うとなると、高めの値段になってしまうらしい。
そんな状態の中で発見された甜菜。もし帝国で栽培が可能で、砂糖の生成に成功すれば、輸入に頼る必要がなくなるとランツが話す。
国から呼ばれるとしても、栽培実験と生成が成功してからになるだろうから、今すぐどうこうというわけではないけれど、それでも栽培が成功した時点で呼ばれる可能性が高いので、覚悟だけはしておけと言われた。
……めんどくせー!
その時はヴィンとランツに丸投げしよう、そうしよう。
まあ、それはともかく。
どのみち冒険者ギルドと商業ギルドに長時間拘束されるのは確実なので、先に宿を取ってからギルドに出向いたほうがいいとのことなので、そうすることにした。宿に関してはヴィンが贔屓にしているところで、リコやジルのような大型の従魔も預けられるとのこと。
まずは見えてきた帝都の門まで行き、並ぶことなく中へと入る。まだ朝の時間だから、外に出る人間のほうが多いのだよ。
なのですんなり入ることができた。
それからヴィンの案内のもと、両方のギルドにほど近いヴィンの定宿だったところまで移動し、そのまま宿を借りる。もちろん、ランツたち親子は髪色を変えているし、従魔たちも偽装している。
私はいつも赤毛にしているので、今回も赤毛だ。
「いらっしゃ……おや、ヴィンじゃないか! 元気だったかい!?」
「よう、女将! ああ、元気だったぜ! 二、三日泊まりたいんだが、空いてるか?」
「もちろんさね!」
恰幅のいい宿の女将さんは、とても元気で気持ちのいい人のようだ。なんとも昭和の肝っ玉母さんの雰囲気を醸し出している。
こっちだよと案内され、ヴィンが代表で宿帳に名前を記入。部屋自体は三人部屋がみっつと二人部屋がみっつ、八人まで泊まれる大部屋がみっつ空いてるとのこと。
それ以外の何室かは長逗留している人が泊まっているそうで、一人部屋はないと、私を見て申し訳なさそうにしていた。
「お気になさらず。これでもずっと一緒に寝泊まりしてたし」
「いいのかい?」
「ええ。そもそも、不埒なことをするような人たちじゃないし、私とこの二人以外は所帯持ちだしね」
「そうなんだね。なら、大部屋でいいかい? ヴィン」
「ああ、それでいい。そのほうが話し合いもしやすいしな」
「そうかい」
あとでいろいろと聞かせておくれよと言う女将さんに頷いたヴィンは、鍵をもらって移動する。勝手知ったるなんとやら、どうやら場所がわかるみたい。
大部屋自体は一階にあり、廊下を歩いた一番奥にあった。日当たりのいい部屋の窓は南向きで、寝室の他にミーティングできるようなリビングがある。どっちの部屋も暖炉付きだった。
チェストなどはないけれど、ベッドの下には引き出しがあり、そこに荷物を入れられるらしい。まあ、ランクの高い冒険者ともなると、一人ひとつはマジックバッグを持っているそうなので、よっぽどのことがない限り盗難にあったりはしないらしい。
まあ、泊り客がそんなことをしようものなら出禁になるし、宿の人間がしようものならお縄になる。なので、よっぽどの安宿じゃない限りは安全だったりする。
今回はSSSランク冒険者であるヴィンが定宿にしていたところだ。一番安全といえるだろう。
宿が決まったところで一回休憩。話し合いは誰がするのかということだが、ここはしっかりとギルマスの二人に頑張ってもらうことに。
もちろん私たちも補足はするけれど、基本的な説明は二人に丸投げだ。
「面倒だなあ、おい」
「本当に」
「私たちが話すよりも、一番信用されるでしょうが。そいういう身分を使わないでどうする」
「「……」」
そう言ったら黙った。
役割が決まったことろでまずは冒険者ギルドへ。掲示板に寄って持っている素材を照合しつつ依頼を剥がし、それをカウンターへと持っていく。
達成しつつヴィンが小声でギルマスに話しがあるとタグの裏側を見せると、受付嬢がギョッとした顔をしたあと、すぐに「確認してまいります」とカウンターから離れた。
それからすぐに戻ってくると「ご案内いたします」と先頭に立って動いたので、あとに続く。案内された場所はギルマスの部屋で、執務机の上には書類らしきものがある。
室内には美術品などはなく、大きなローテーブルを囲むようにソファーが並べられているくらいしかない。あとは大きな窓があるくらいだろうか。
「あと数日でギルマス会議だというのに、どうした? ヴィン」
「防音結界と遮蔽結界を張らせてくれ。話はそれからだ」
「わかった、いいだろう」
「助かる。ヤナ、アリサ、頼む」
ヴィンの言葉に頷き、私とヤナ、おまけとばかりにノンも結界を張る。あまりにも強固で厳重な結界に怪訝そうな顔をした帝都のギルマスは、ソファーに移動してから私たちを促す。それに従って席に着いた。
さて、ここからは交渉だぞ。頑張れ、ギルマスの二人。
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