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問題の自覚
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「プラティナちゃん、何かの間違いじゃない?」
湯呑みを置く手が震えて、熱いお茶がこぼれそうになる。慌てて両手で押さえたけど、心臓がバクバクして、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
「きゃぁ、大丈夫? 疲れてるよね、こんな山まで会いに来てくれたんだもん……」
「ごめん、思ったよりそうみたい」
カエデが心配そうに手を差し伸べて、私の顔を覗き込む。彼女の明るい笑顔が、いつもなら心を温めてくれるのに、今日は遠い世界のものみたい。
カエデ・フロンク、魔法省の二級魔術師で、私の数少ない友達だ。今日、彼女に呼び出されてこの山の上まで来たのは、彼女の結婚の報告を聞くためだった。喜び合って、笑い合って、幸せを分かち合うはずだったのに。
でも、私がこんな気分なのは、道のりのせいじゃない。カエデの何気ない一言が、私の信じてきたすべてをひっくり返したからだ。
「カエデ……ごめん、ほんと。お祝いしに来たのに、こんな話してごめん。でも、教えて欲しい。どうしても」
声が震える。カエデは目を丸くして、それから椅子に座り直すと、真剣な表情を浮かべた。
「うん、プラティナちゃん。私たちの仲なんだから、なんでも聞いてよ」
私は深呼吸して、喉に詰まった言葉を絞り出す。
「純潔を失っても……一級魔術師になれるの?」
私の名前はプラティナ・ラグウェル。夫のモカ・ラグウェルは、カエデと同じく魔法省で二級魔術師として働いている。
騎士団での私の仕事は過酷だけど、モカの金色の瞳と子犬のような笑顔が、どんな疲れも癒してくれる。それなのに、今日の私は彼の愛を疑う自分を抑えられない。
モカからは、はっきりと言われていた。一級魔術師になるには、純潔を守ることが絶対条件だと。魔力の純度を保つために、スキンシップすら最小限にしなきゃいけないって。
だから、結婚してからモカが私にほとんど触れないのも、仕方ないと自分に言い聞かせてきた。キスも、抱き合うことも、夜を共にするなんてことも、結婚式以来ない。それでも、モカの無邪気な「愛してる」に心を奪われ、騎士団の剣を握る手が震えても、彼の笑顔を思い出すと頑張れた。
でも、カエデの言葉がすべてを揺さぶる。彼女は幸せそうに、初夜への憧れや不安を語っていた。その笑顔がまぶしすぎて、私が何と答えたのか、覚えていない。
魔法省の魔術師は薄給で、馬車馬のようにはたらかされる。それが当たり前だから、カエデとこうやってお茶をする時間だって貴重だった。モカが家に帰らない日が多くても、仕事が忙しいだけだと、そう思っていたのに。
「プラティナちゃん、大丈夫? 顔が青いよ?」
カエデの声に、はっと我に返った。彼女の手が私の手をそっと握るけど、その温かさが余計に胸を締め付ける。
「う、うん……ちょっと、考え事してただけ。カエデ、ごめん、もう帰るね」
「え、でも……!」
カエデの声を背に、席を立つ。魔法省の敷地内にそびえる塔の外に出ると、魔石が埋め込まれた壁が陽光を反射してキラキラと輝いていた。普段なら心を落ち着かせるのに、今日はただ眩しいだけ。
「あ、お嬢さーん!」
突然の声に、ぎくりと肩が跳ねた。振り返らずに足を速めるけど、しつこい足音が追いかけてくる。
「お嬢さん、無視はないだろ? おじさん、疲れちゃったよ。足、めっちゃ速いね!」
モカの忠告が頭をよぎった。『魔法省の魔術師は、有能なほど変な人が多い。知らない人に話しかけられても、無視してね』でも、今の私はそんな冷静な判断もできない。カエデの言葉が、モカの金色の笑顔が、頭の中でぐるぐる回る。
「ね、観光なら一緒に回ろうよ。サボる口実にできるから助かる。」
チラッと横目で見ると、グレーのローブを羽織った男がニヤニヤしてる。上級魔術師の証らしい、淡い色のローブ。モカの忠告を無視して冷たく突き放せば、彼の昇進に影響するかもしれない。
でも、今はそんなことどうでもいい。モカへの苛立ちが、胸の奥で膨らむ。
「お嬢さんと呼ばれる筋合いはありません」
思い切り嫌な顔をすると、男はくしゃっと笑った。シワの刻まれた顔に、白い歯が覗く。顔だけはいい……モカみたいに。あの、裏切り者。
「あんた、プラティナだろ? モカ・ラグウェルの奥さん。俺の部下だよ、直接じゃないけど。ほら、信じてくれる?」
「なぜ私の名前を?」
夫がお世話になってます、なんて頭を下げる気にはなれない。礼儀なんて、こんな気分じゃ無理だ。
「モカがよく自慢してたからさ。『僕の奥さんは美人で可愛くて最高なんです。あのグリーンの瞳、剣を握る姿が凛々しい』って。で、ピンときたわけ」
その言葉に、胸が締め付けられる。モカが私のことをそんな風に話すなんて。彼の子犬のような瞳が、いつも
「プラティナは僕の宝物」と笑うのに、今は信じられない。言いたいことが喉に詰まり、代わりにポロッと涙がこぼれた。
「うわ、困る困る! 俺が泣かせたと思われたら、うちの奥さんに殺されるよ!」
この失礼な男でも奥さんを大切にしてるっていうのに。モカは私を置いて他の女と触れ合ってる。
「話は上でしよう。いいね?」
「え、うっ、きゃぁぁ!」
抗う間もなく、強い風に体が巻き上げられた。次の瞬間、目を開けると私は魔法省の中央塔の屋上に立っていた。色とりどりの魔石が埋め込まれた木や花が、まるで夢みたいに輝いている。他には誰もいない、とても静かな空間。
「大丈夫、泣いてても。高所恐怖症だと思われるだけだから」
「いいから本題に入って。慰めるために連れてきたんじゃないでしょ?」
ソファがどこからともなく現れ、座るよう促される。悪い人じゃない、かもしれない。でも、警戒心は消えない。
「誘拐ですよ、こんなの」
「モカに怒られちゃうかなぁ」
自分の首を絞める仕草を、大袈裟にベロを出してみせた。本当に、変な人だ。
「でさ、ここ、どう思う?」
急に真剣な顔で聞かれ、辺りを見回す。魔石はどれも高価で、小さな欠片でも庶民の生活費の三ヶ月分は下らないだろう。
「綺麗だと思います」
「そうじゃなくて」
何か企んでる。けど、私は魔石の知識も、魔術の才能もない。持ってるものなんて……一つだけあった。
「投資に興味ある?」
「やっぱり。お金の話ですね」
私は子供の頃に莫大な財産を引き継いだ。これはかなり安否に関わるため公にされていない情報なのに、この男は知ってたらしい。
「そうなの、お金って大切でさぁ。最近、聖女様がご帰還されたのは知ってるよね? 困るよねぇ、無尽蔵の魔力発生器がなくなるなんて。新しい聖女の降臨はいつか分からない。そんな不安定な状況でさ、うちの話だけど、英雄って呼ばれた男が使えるようになったんだ。魔法省に勤めるリデル・サマーズ、聖女に呪われて能力を封印されてたけど、最近復活した魔術師だよ。そいつを使って、でかいことやらない?」
「世界征服でもする気?」
ため息が止まらない。真剣な顔でバカなことを言うなんて、モカの無邪気さと似てる。
「聖女様にお聞きするとさぁ、みんな、穴に落ちてここに来たって言うんだよ。なら、空に魔力で大穴を開けたらどうなる? 聖女がバンバン降ってきて、世界がもっと繁栄すると思わない?」
バカな話を聞かされて耳が腐るかと思った。聖女様はこの世界のために尽くしてくださる素晴らしい方々なのに、扱いが酷すぎる。人を人と思わないから、モカも働き詰めなんだ。
湯呑みを置く手が震えて、熱いお茶がこぼれそうになる。慌てて両手で押さえたけど、心臓がバクバクして、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
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「ごめん、思ったよりそうみたい」
カエデが心配そうに手を差し伸べて、私の顔を覗き込む。彼女の明るい笑顔が、いつもなら心を温めてくれるのに、今日は遠い世界のものみたい。
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でも、私がこんな気分なのは、道のりのせいじゃない。カエデの何気ない一言が、私の信じてきたすべてをひっくり返したからだ。
「カエデ……ごめん、ほんと。お祝いしに来たのに、こんな話してごめん。でも、教えて欲しい。どうしても」
声が震える。カエデは目を丸くして、それから椅子に座り直すと、真剣な表情を浮かべた。
「うん、プラティナちゃん。私たちの仲なんだから、なんでも聞いてよ」
私は深呼吸して、喉に詰まった言葉を絞り出す。
「純潔を失っても……一級魔術師になれるの?」
私の名前はプラティナ・ラグウェル。夫のモカ・ラグウェルは、カエデと同じく魔法省で二級魔術師として働いている。
騎士団での私の仕事は過酷だけど、モカの金色の瞳と子犬のような笑顔が、どんな疲れも癒してくれる。それなのに、今日の私は彼の愛を疑う自分を抑えられない。
モカからは、はっきりと言われていた。一級魔術師になるには、純潔を守ることが絶対条件だと。魔力の純度を保つために、スキンシップすら最小限にしなきゃいけないって。
だから、結婚してからモカが私にほとんど触れないのも、仕方ないと自分に言い聞かせてきた。キスも、抱き合うことも、夜を共にするなんてことも、結婚式以来ない。それでも、モカの無邪気な「愛してる」に心を奪われ、騎士団の剣を握る手が震えても、彼の笑顔を思い出すと頑張れた。
でも、カエデの言葉がすべてを揺さぶる。彼女は幸せそうに、初夜への憧れや不安を語っていた。その笑顔がまぶしすぎて、私が何と答えたのか、覚えていない。
魔法省の魔術師は薄給で、馬車馬のようにはたらかされる。それが当たり前だから、カエデとこうやってお茶をする時間だって貴重だった。モカが家に帰らない日が多くても、仕事が忙しいだけだと、そう思っていたのに。
「プラティナちゃん、大丈夫? 顔が青いよ?」
カエデの声に、はっと我に返った。彼女の手が私の手をそっと握るけど、その温かさが余計に胸を締め付ける。
「う、うん……ちょっと、考え事してただけ。カエデ、ごめん、もう帰るね」
「え、でも……!」
カエデの声を背に、席を立つ。魔法省の敷地内にそびえる塔の外に出ると、魔石が埋め込まれた壁が陽光を反射してキラキラと輝いていた。普段なら心を落ち着かせるのに、今日はただ眩しいだけ。
「あ、お嬢さーん!」
突然の声に、ぎくりと肩が跳ねた。振り返らずに足を速めるけど、しつこい足音が追いかけてくる。
「お嬢さん、無視はないだろ? おじさん、疲れちゃったよ。足、めっちゃ速いね!」
モカの忠告が頭をよぎった。『魔法省の魔術師は、有能なほど変な人が多い。知らない人に話しかけられても、無視してね』でも、今の私はそんな冷静な判断もできない。カエデの言葉が、モカの金色の笑顔が、頭の中でぐるぐる回る。
「ね、観光なら一緒に回ろうよ。サボる口実にできるから助かる。」
チラッと横目で見ると、グレーのローブを羽織った男がニヤニヤしてる。上級魔術師の証らしい、淡い色のローブ。モカの忠告を無視して冷たく突き放せば、彼の昇進に影響するかもしれない。
でも、今はそんなことどうでもいい。モカへの苛立ちが、胸の奥で膨らむ。
「お嬢さんと呼ばれる筋合いはありません」
思い切り嫌な顔をすると、男はくしゃっと笑った。シワの刻まれた顔に、白い歯が覗く。顔だけはいい……モカみたいに。あの、裏切り者。
「あんた、プラティナだろ? モカ・ラグウェルの奥さん。俺の部下だよ、直接じゃないけど。ほら、信じてくれる?」
「なぜ私の名前を?」
夫がお世話になってます、なんて頭を下げる気にはなれない。礼儀なんて、こんな気分じゃ無理だ。
「モカがよく自慢してたからさ。『僕の奥さんは美人で可愛くて最高なんです。あのグリーンの瞳、剣を握る姿が凛々しい』って。で、ピンときたわけ」
その言葉に、胸が締め付けられる。モカが私のことをそんな風に話すなんて。彼の子犬のような瞳が、いつも
「プラティナは僕の宝物」と笑うのに、今は信じられない。言いたいことが喉に詰まり、代わりにポロッと涙がこぼれた。
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この失礼な男でも奥さんを大切にしてるっていうのに。モカは私を置いて他の女と触れ合ってる。
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「え、うっ、きゃぁぁ!」
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「大丈夫、泣いてても。高所恐怖症だと思われるだけだから」
「いいから本題に入って。慰めるために連れてきたんじゃないでしょ?」
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「モカに怒られちゃうかなぁ」
自分の首を絞める仕草を、大袈裟にベロを出してみせた。本当に、変な人だ。
「でさ、ここ、どう思う?」
急に真剣な顔で聞かれ、辺りを見回す。魔石はどれも高価で、小さな欠片でも庶民の生活費の三ヶ月分は下らないだろう。
「綺麗だと思います」
「そうじゃなくて」
何か企んでる。けど、私は魔石の知識も、魔術の才能もない。持ってるものなんて……一つだけあった。
「投資に興味ある?」
「やっぱり。お金の話ですね」
私は子供の頃に莫大な財産を引き継いだ。これはかなり安否に関わるため公にされていない情報なのに、この男は知ってたらしい。
「そうなの、お金って大切でさぁ。最近、聖女様がご帰還されたのは知ってるよね? 困るよねぇ、無尽蔵の魔力発生器がなくなるなんて。新しい聖女の降臨はいつか分からない。そんな不安定な状況でさ、うちの話だけど、英雄って呼ばれた男が使えるようになったんだ。魔法省に勤めるリデル・サマーズ、聖女に呪われて能力を封印されてたけど、最近復活した魔術師だよ。そいつを使って、でかいことやらない?」
「世界征服でもする気?」
ため息が止まらない。真剣な顔でバカなことを言うなんて、モカの無邪気さと似てる。
「聖女様にお聞きするとさぁ、みんな、穴に落ちてここに来たって言うんだよ。なら、空に魔力で大穴を開けたらどうなる? 聖女がバンバン降ってきて、世界がもっと繁栄すると思わない?」
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