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舞台1ー14
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乳首が見えない際も際で寸止めにする。
まだ客に伊久の乳首は見せられない。
いや、今日は見せなくてもいいだろう……。
舞台の客に此処まで白肌を見せることは滅多にないことである。
「おおぉー!」
伊久の両肩肌に客たちから大歓声が上がる。
「こ、ここまで肌をお目見えするとは……!」
「きょ、今日は当たりだ!……今日こそはお目当ての代物を買うぞぉ!」
「今からでも抜ける!」
「はぁっ、はぁっ、た、たまんねぇ……」
「習い童!て、手拭いをくれ!」
大急ぎで習い童と呼ばれる見習いが次々と客に手拭いを販売していく。
入場時に購入の場合は手拭い一枚につき十二文。
手渡し販売した習い童が客に口づけのサービスをする。
場所は手の甲か頬。客はして欲しい場所を習い童に差し出す。
そして購入してくれたサービスに習い童は手拭いにも紅で口付ける。
まだまだ舞台に立つことがない見習いは入場前の手拭い販売の場で顔と名を覚えてもらうのである。
いずれ訪れる舞台に立つ日の客寄せのために……。
習い童にとってこれは未来の客になってもらうために貴重で必要な仕事なのである。
舞台最中の手拭い販売は十五文。もちろん入場時のサービスは一切ナシである。
まだ客に伊久の乳首は見せられない。
いや、今日は見せなくてもいいだろう……。
舞台の客に此処まで白肌を見せることは滅多にないことである。
「おおぉー!」
伊久の両肩肌に客たちから大歓声が上がる。
「こ、ここまで肌をお目見えするとは……!」
「きょ、今日は当たりだ!……今日こそはお目当ての代物を買うぞぉ!」
「今からでも抜ける!」
「はぁっ、はぁっ、た、たまんねぇ……」
「習い童!て、手拭いをくれ!」
大急ぎで習い童と呼ばれる見習いが次々と客に手拭いを販売していく。
入場時に購入の場合は手拭い一枚につき十二文。
手渡し販売した習い童が客に口づけのサービスをする。
場所は手の甲か頬。客はして欲しい場所を習い童に差し出す。
そして購入してくれたサービスに習い童は手拭いにも紅で口付ける。
まだまだ舞台に立つことがない見習いは入場前の手拭い販売の場で顔と名を覚えてもらうのである。
いずれ訪れる舞台に立つ日の客寄せのために……。
習い童にとってこれは未来の客になってもらうために貴重で必要な仕事なのである。
舞台最中の手拭い販売は十五文。もちろん入場時のサービスは一切ナシである。
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