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結果発表です
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[ハルキside]
つつがなく試験を終えた。
試験結果が貼り出される今日は朝から土砂降り。
普段より少し早めに家を出る。
学校が見えてきたあたりで背中に衝撃、そしてハルカの声。背中に飛びつかれバランスを崩しながらも転ばないように体制を整える。両手が塞がっているためハルカを下ろすことができない。
完全に油断していた!
この変態め、傘をどうしたと聞けばその辺に捨ててきたと言う……何やってんだよ。俺の首に顔を埋めながら匂いを嗅いでは喜びしまいには鼻血が出そうだと?
止めろ!出すな!耐えろ!
見た目だけは完璧なハルカを背中に感じ、否応なしに鼓動が早くなる。
とりあえずこのままここにいてもどうしようもない、さっさと学校へ行くに限る。
早く下ろしたい……ハルカにカバンを預け足を支えて歩き出す。 なんて日だ……。
「はぁ~重い!さっさと下りろこの変態がー!」
教室までハルカは降りなかった為、なかなかの重労働だった。 ハルカの傘はクラスメイトが回収していたらしい。
「疲れた……色々しんどい……」
自分の席に座るとどっと疲れが押し寄せる。
「ハルキ様!早く掲示板まで行こう!結果見なきゃー!」
「お前な、もうちょい休ませろよ…」
「無理!早く!」
机に顔を突っ伏してぐだぐだ文句を言いつつも結果は気になる……そして身体をずっと揺すってくるハルカも鬱陶しい……。
「分かった、行くから、触んな揺らすな」
1年生である俺たちのクラスは4階、そう、4階だ……。4階まで運んだんだぞ……疲れるだろ……。
結果が貼り出されるのは職員室横の掲示板、職員室は2階にある。
ハルカにせっつかれながら嫌々掲示板へと向かう。
そこには既に人だかりが出来ているが、俺もハルカもそれなりに背が高い為、人を掻き分けずとも後方から結果は見える……
そしてその結果は
「ハルキ様!ご褒美ちょうだいね!」
ハルカはぼーっとしている俺に抱きつき満面の笑みでそう言った。
案の定、というか予想通りというか、俺とハルカの満点同着1位……。
「はぁ~何どさくさに紛れて抱きついてんだよ。離れろよ変態。ご褒美の中身はなんなんだよ……」
背中にハルカを背負った時にも感じた柔らかな身体を感じると体温が上がってくる。それがどうにもむず痒くハルカを押し剥がす。
「まずはー!ハルキ様私と結婚して!っぶへあ!痛い!」
「はい却下」
こいつは何を言ってるんだ、ついいつもの癖で頭へチョップしてしまった。
「むー!じゃあ電話番号教えて!」
「は?電話番号?なんだそれ、IDとかじゃなく?」
「そ!電話番号!」
「意味が分からんが別にそんぐらいなら……」
「やったー!ぐふふふふふ」
頭をさすっていたハルカは嬉しそうにニコニコとして喜んでいる。なんで電話番号なんだ……。メッセージアプリのIDとかじゃない理由が分からんが…。
「あ!予鈴鳴ってる残りは昼休みー!」
「あといくつあんだよ、あとその顔やめろ」
「ぐふふ秘密」
残りのご褒美の数に少しばかり怯えながらも俺たちは教室へと戻った。
クラスの連中からは「よ!一位コンビ!」などと揶揄された。
疲れた。心身共に疲れた……さっさと昼休みになれ。
つつがなく試験を終えた。
試験結果が貼り出される今日は朝から土砂降り。
普段より少し早めに家を出る。
学校が見えてきたあたりで背中に衝撃、そしてハルカの声。背中に飛びつかれバランスを崩しながらも転ばないように体制を整える。両手が塞がっているためハルカを下ろすことができない。
完全に油断していた!
この変態め、傘をどうしたと聞けばその辺に捨ててきたと言う……何やってんだよ。俺の首に顔を埋めながら匂いを嗅いでは喜びしまいには鼻血が出そうだと?
止めろ!出すな!耐えろ!
見た目だけは完璧なハルカを背中に感じ、否応なしに鼓動が早くなる。
とりあえずこのままここにいてもどうしようもない、さっさと学校へ行くに限る。
早く下ろしたい……ハルカにカバンを預け足を支えて歩き出す。 なんて日だ……。
「はぁ~重い!さっさと下りろこの変態がー!」
教室までハルカは降りなかった為、なかなかの重労働だった。 ハルカの傘はクラスメイトが回収していたらしい。
「疲れた……色々しんどい……」
自分の席に座るとどっと疲れが押し寄せる。
「ハルキ様!早く掲示板まで行こう!結果見なきゃー!」
「お前な、もうちょい休ませろよ…」
「無理!早く!」
机に顔を突っ伏してぐだぐだ文句を言いつつも結果は気になる……そして身体をずっと揺すってくるハルカも鬱陶しい……。
「分かった、行くから、触んな揺らすな」
1年生である俺たちのクラスは4階、そう、4階だ……。4階まで運んだんだぞ……疲れるだろ……。
結果が貼り出されるのは職員室横の掲示板、職員室は2階にある。
ハルカにせっつかれながら嫌々掲示板へと向かう。
そこには既に人だかりが出来ているが、俺もハルカもそれなりに背が高い為、人を掻き分けずとも後方から結果は見える……
そしてその結果は
「ハルキ様!ご褒美ちょうだいね!」
ハルカはぼーっとしている俺に抱きつき満面の笑みでそう言った。
案の定、というか予想通りというか、俺とハルカの満点同着1位……。
「はぁ~何どさくさに紛れて抱きついてんだよ。離れろよ変態。ご褒美の中身はなんなんだよ……」
背中にハルカを背負った時にも感じた柔らかな身体を感じると体温が上がってくる。それがどうにもむず痒くハルカを押し剥がす。
「まずはー!ハルキ様私と結婚して!っぶへあ!痛い!」
「はい却下」
こいつは何を言ってるんだ、ついいつもの癖で頭へチョップしてしまった。
「むー!じゃあ電話番号教えて!」
「は?電話番号?なんだそれ、IDとかじゃなく?」
「そ!電話番号!」
「意味が分からんが別にそんぐらいなら……」
「やったー!ぐふふふふふ」
頭をさすっていたハルカは嬉しそうにニコニコとして喜んでいる。なんで電話番号なんだ……。メッセージアプリのIDとかじゃない理由が分からんが…。
「あ!予鈴鳴ってる残りは昼休みー!」
「あといくつあんだよ、あとその顔やめろ」
「ぐふふ秘密」
残りのご褒美の数に少しばかり怯えながらも俺たちは教室へと戻った。
クラスの連中からは「よ!一位コンビ!」などと揶揄された。
疲れた。心身共に疲れた……さっさと昼休みになれ。
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