公爵様、私は「ざまぁ」されましたので優雅な余生を過ごします。【連載版】

村井田ユージ

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2人の不審者…

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 ジンジャーは、レベッカの帰りが遅くて心配していた。
 やっと、公爵と帰ってきたと思ったら、彼も部屋に入って来たので驚いてしまう。

「ジンジャー、公爵様は泊まる所が無いので、空いているベッドルームを使って頂きます」

 彼は、「そんな事は無い、このホテルならまだ他のスイートルームが空いているはずだ」と、レベッカに伝えたかった。
 しかし、無言で睨む公爵が怖くて何も言えない。

「さ、左様ですか。公爵様、わたくしは使用人専用の部屋におりますので、何かあればいつでもお申し付け下さい」

「ああ。絶対に何も無いから、君はずっと部屋で休んでいてくれ。勝手に出てくるなよ」

 ジンジャーは、そっと気配を消してその場を去った。

「ねぇ、ダリル。もしかして、私の使用人を威嚇しているの?」

「いいや。君の気のせいだろ」

「……そう、なら良いけど。
 先にバスルームを使わせて。
 明日が早いから、もう寝なきゃ」

「ああ、いいよ。
 部屋に居るから終わったら教えてくれ。
 俺も疲れたし、シャワーしてすぐに寝るよ」

 レベッカはそのままバスルームに行った。
 公爵は使っていないベッドルームに行き、寛いだ。
 本当はこの部屋にもシャワールームがあるのだが、レベッカは知らないようだ。
 彼女がバスルームを使い終わるのを待つ。
 少し眠気がする頃に、部屋からノックの音が聞こえた。

「遅くなってごめんなさい。バスルーム空いたわ」

 公爵はすぐに扉を開けたが、目に入ったレベッカの姿に驚いた。

「なっ!なんて格好なんだ君は?!」

「え?」

 濡れた髪にバスローブ姿だった。生足から水滴が滴っている。

「別に裸じゃないでしょ?
 これから部屋でちゃんと着替えるわよ。
 それよりも、バスタブに湯を張ったわ。
 冷めないうちに早く入ってね」

 やはり、裸にバスローブを着ているだけだった。
 レベッカは何事も無かったように、自分の部屋に行こうとした。

「待って、レベッカ。髪をちゃんと乾かしたら、ベランダで少し夜の海を眺めないか?君の好きな紅茶を淹れてあげるよ」

「……遠慮するわ、もう寝ないと。お休みなさい、公爵様」
 
「おやすみ、レベッカ……」

 バタンと扉が閉まり、彼女は部屋に入った。
 もうレベッカは自分を『ダリル』とは呼ばない。名残惜しそうに、公爵はレベッカの部屋を暫く見ていた。



 公爵はバスルームを使い終わり、明かりが消えた暗いリビングルームを通る。
 ベランダの扉が少し開いていたので、閉めようと近づいた。
 外にはレベッカが居た。
 彼女は、夜の海を眺めている。

「あれ、寝たのかと思ったよ」

 驚いた様子で、公爵も外に出た。

「あら、公爵様もそんな格好で人の事を言えないわよ?」

 濡れた髪にバスローブ姿の公爵を見て、レベッカは意地悪に笑っている。

「寒いからお茶を淹れようか?」

「いいえ、もう寝るわ。
 公爵様も早く髪を乾かしてね。
 夜の海も、とても綺麗ね」

 顔に掛かった濡れた髪を触れられた。
 思わず、公爵はその手を掴んでしまった。
 少し驚いた顔をするレベッカを見て、溢れた感情の意味を明確に知ってしまう。

「俺はこの部屋に泊まると、
 いつも独りでこの海の景色を眺めていた。
 付き合っていた時、君を連れて行けば良かったよ。
 ここは、俺のお気に入りの場所なんだ」

「……そうだったの。私も部屋に入った時、この景色を見て感動したわ」

「時が戻せたら、君と一緒にその感動を分かち合いたかった。
 本当の恋人として、あの街を歩きたかった。
 なあ、レベッカ、俺は」

「公爵様、それ以上はだめよ。
 過去には戻れないの。
 振り返らないで今を見て。
 今、大切なものは何なのか、今度は見失わないでちゃんと見極めるのよ」

 レベッカは公爵の言葉を遮る。
 街では少女のような表情をしていたのに、急にまた大人な女性の顔をする。
 彼女は公爵の手を振り解き、自分の部屋に戻った。

「──本当は君から離れたくて、クリスタを連れて行ったんだ。でも彼女は、この景色に興味を持たなかったよ……」

 レベッカの言葉は、公爵の心を打ち砕く。



 翌朝、公爵は目覚めると、部屋には誰も居なかった。
 リビングには簡単な朝食とメモ書きが置かれている。


 〝新しい鍵を届けてくれて、ありがとう。気をつけてお帰りください。〟


 レベッカの文字だった。
 公爵は、無言でその紙を握りしめる。朝食には手を付けず、部屋を出た。



 ※



 レベッカは早朝からお爺さんの出店の手伝いをしていた。
 明日は祭りの初日。三日間の開催で現代で言う所のハロウィンや死者の日と似た意味を持つ祭りだった。

「昔は海を渡っても、生きて帰れない人が多かったんですよ」

 お爺さんは祭りの意味を教えてくれた。

「レベッカさん、このお祭りは顔を隠す仮装をするそうですよ。私たちも何か仮面でも付けますか?」

 一緒に働くジンジャーは、何だか楽しそうだ。

「えー、売り子が顔隠して商売するの?」

「ふふふ。そう言うと思い、用意致しました。これを、どうぞ」

 ジンジャーは衣装が入った袋を渡した。中にはコスプレのような可愛い服と猫耳のカチューシャが入っている。

「あはは。何これ、どこの世界にもこー言うのはあるのね。猫耳可愛い~」

 試しにそのカチューシャを付けて見せた。

「か、可愛すぎます!!」

 ジンジャーはキュンとして、レベッカの可愛さに悶えた。

「わー、昨日のお姉さんじゃん。やっぱりその男、お父さんでしょ?」
「そーだよな。お姉さん、昨日めっちゃイケメンな男と歩いてたの俺見たもん」

 わらわらと、昨日レベッカをナンパしてきた男達が集まって来た。
 皆、猫耳を付けたレベッカを可愛いと褒め称えている。

「レベッカさん…彼氏作戦失敗ですね。今日からはお父さんとして、ジンジャーは頑張ります。」

 ジンジャーは、小声でレベッカに伝える。

「つーか、このオッサンからこんな可愛い子生まれる?奥さん他の男と浮気してるだろー」
「ぎゃはは。確かにー、オッサンと娘ちゃんは全く似てねーよなぁ。今まで疑問に思わなかったのかよ」

 ゲラゲラと男達は笑っている。

「な、なんだってー!わたしの奥さんは浮気なんてしないぞっ!お前ら、邪魔だぞ、あっちに行けー!!」

 ジンジャーはカッとなって怒りだす。
 レベッカは無視して、お爺さんの手伝いを続けた。

「ねえ、お姉さん。あの彼氏は今日は居ないの?俺、遊び相手でいいからさ、少し付き合ってよ~」

 俺も俺もと、男達はレベッカにちょっかいを出す。
 もう、無視しきれずにレベッカは仕方なく相手をした。

「うーん、明日うちの商品たくさん買ってくれたら考えてあげるわ」

 うおおおお!と、怒号のような喝采が湧いた。

「お、お嬢様、そんな事を言っても良いのですか?」

 思わず、耳元でジンジャーは囁いた。

「考えてあげると言っただけで、一言も付き合うなんて言ってないわ」

 ふと、こんな時に公爵が居てくれたら良かったのにと思ってしまう。
 そんな彼は目的を果たし、今頃は城に向かっているだろう。

 女の感だが、昨夜の公爵は雰囲気に流され、変な事を言いそうになっていた。
 気まずくならないように突き放した。
 これで自分に会いに来る事が無い気がしている。少し寂しい気持ちもあるが、これで良いのだ。

 早めに出店の準備が終わり、明日に備えて部屋に戻った。
 今日は街に出ない。ベランダで海を眺めていた。
 本当は、また串焼きの肉を食べたい。
 でも、ひ弱なジンジャーと一緒に街へ出ても、男達に絡まれそうで怖い。

「酒場や売り子で働くのも良いなとは思ったけど、女1人でこの街で働くのは怖いわね。やっぱり、あの家で自給自足を目指す?…それか、全財産使って土地でも転がそうかしら」

 レベッカは少し、未来に行き詰まってしまった。


 ※


 祭りの初日。
 レベッカが売り子をする店は、人だかりだった。
 お爺さんとレベッカは大忙しだ。

「レベッカさん、このままだと明日の分も売れてしまいそうですよ」

 お爺さんは嬉しそうだ。

「こんなに人が多いとはビックリです!この勢いで、売れるものは売っちゃいましょう。」

 皆、レベッカの猫耳衣装の姿を見に来ている。
 少し甘えた声で「買って行ってね」とウィンクして言うと、瞬殺で商品が売れてしまう。
 気がつけば昼過ぎには、お爺さんの店の商品は全て売り切れた。

「レベッカさんのお陰で、二日分の商品が売れました。
 私は急いで農場に戻って、最終日に売る物を取りに行きますね。
 明日には戻ります。最終日にまたお手伝いをお願いします」

 レベッカはジンジャーと2人でお爺さんを見送った。

「お嬢様、どうします?街に出て、祭りを楽しまれては?」

「うーん。私はもっと働きたいわ。他のお店で、売り子として雇ってもらえないか交渉してみる」

「な、な、なんですって?!」

 ジンジャーは、働きたいと言うレベッカに驚き、そして感動する。

「私、あの串焼きのお店に行ってみます。えへへ、賄いでお肉食べられるといいなぁ」

 レベッカは目を輝かせて、店主と交渉している。話は即決のようで、喜んで彼女を売り子として雇った。
 すぐに串焼きを売るレベッカ。
 店の前はあっという間に行列になっている。
 ジンジャーは遠くから彼女を見守っている。目頭が熱くなった。

「お嬢様~、立派になられましたね。ううう。ジンジャー、我が子を見ている気持ちです。嬉しいですぅう~」

 感動の男泣きをしていたが、レベッカを見ている不審なに気がついた。
 1人は麻袋を被った男、背も高くて体格も良い。もう1人は茶色の紙袋を被った、すらっとした体型の背の高い男。
 2人は顔だけを隠し、距離をとりながらレベッカを見ている。
 ジンジャーは恐る恐る、麻袋を被った男の方から近づいてみる。
 麻袋は雑に穴を2つ開けただけ。服装は昨日の公爵が着ていたシャツとズボン。
 祭りの変装にしては雑すぎる。明らかにファーガソン公爵にしか見えなかった。
 ジンジャーは気づかれないように、麻袋の男を見張った。

 レベッカが売る串焼きには行列が絶えない。
 働きながら、誰かの視線を感じていた。

(誰だろ、お爺さんの売り子していた時から見られている気がするのよね…)

 ふと、行列に並ばないで立っている背の高い男に気がついた。視線は彼から感じる。
 茶色の紙袋を頭にかぶり、片目の所に小さな穴が1つだけ開いていた。不審者感がたまらない…。
 だけど、その不審者の存在を忘れてしまうくらい、大忙しだった。
 夕方には串焼きは完売していた。
 店主は大急ぎで夜の分の準備で店を閉じた。
 ようやく落ち着いたところで、不審者の視線にまた気がつく。
 彼は距離を詰めていた。

「強盗さん、串焼きは完売ですよ」

「───!!」

 カサッと茶色の紙袋が動いた。レベッカに話し掛けられ、驚いているのだろうか。
 紙袋の男は更に近づいた。

「──お姉さん、名前は?」

「レベッカよ。強盗さんは?」

「──俺は……〝強盗さん〟です」

 その返事に、あははとレベッカは笑いだした。
 声からして若い男のようだ。

「ねぇ、強盗さん。もしかして、私を見ていたのではなくて、お肉が食べたかったの?」

「………。」

 彼は何も答え無かった。
 レベッカは自分が食べる串焼きの一本を包んで、彼に差し出した。

「ここのお肉、美味しいのよ。食べてみて、気に入ったらまた夜に買いに来てね。」

「──ありがとう……。」

 彼は丁寧にお礼を言って、受け取った。
 まだ何か言いたそうに立っているが、店主に呼ばれたので背を向けた。

「お嬢ちゃん、夜も売り子できるかい?」

「ごめんなさい、もうへとへとで…。明日の朝からは大丈夫ですよ。」

「おう!なら、明日もお願いするよ。これは、今日の報酬だよ。」

 この世界に転生して、初めてのお給料だった。
 お爺さんの売り子はお金を貰っていない。老夫婦も生活が苦しいのを知っているのでボランティアだった。
 これは、ちゃんと労働して稼いだお金。少し弾んでくれたのか、ずっしりとした硬貨の重みを感じる。

(やっと、自分で稼いだわ!凄く嬉しい~!!)

 レベッカは顔を輝かせて、遠くで見守っていたジンジャーを見つけた。
 紙袋を被った男を通り過ぎ、彼の元へ走った。

「ジンジャー!見て見て!私、お給料もらったよー!」

 ジンジャーは何故か遠くであたふたしている。
 今度は、麻袋を被った体格の良い男の横を通り過ぎようとした時、を感じた。

「──ん。公爵様?」

「──!!!」

 この男も麻袋を被って不審者感がたまらないのだが、公爵の香りを感じた。

「な、なんで…俺だとわかったんだ?」

 公爵は驚いた顔で、麻袋を外した。

「匂いかな…。あなたからは香水じゃなくて、いつも爽やかな良い香りがするのよ。」

「き、君は、まるで犬みたいに鼻が利くんだな?」
 
 真っ赤になった顔を隠す為に、また麻袋を被ってしまった。

「それよりも、何故まだここにいるんですか?」

「……あの使用人じゃあ、君を守れるか心配で」

「はぁ、ずっと見ていたの?あなたも過保護ね。それで、今日は泊まる所は見つかりましたか?」

「……まだだよ。また君の部屋に泊めてくれるかい?」

「仕方のない人ね。その代わり、今日の夕食は酒場で奢ってね」

 レベッカはジンジャーも連れて、早めの夕食を取る事にした。
 最初、公爵はジンジャーを邪魔そうに見ていた。
 でも、レベッカの可愛らしい猫の衣装に目が離せなかった。

 こうして、祭りの初日は無事に終わった。
 しかし、2日目は思いもよらない事件が起こってしまう。


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