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巫女は鬼に犯される
しおりを挟むはるか昔──とある山村の神社には、強い霊力を持つうら若き乙女がいた。
彼女は巫女(ミコ)姫。
モノノ怪や呪いのたぐいを祓い、清める者。
その噂は隣の村や、遠く都(ミヤコ)の貴族にまで広く知られる実力だった。
そして今日もまた、彼女を頼ってモノノ怪退治の依頼がきていた。
「──…鬼、で御座いますか?」
「さようで御座います。一年ほど前から、都の北東にそびえる蓬霊山(ホウレイヤマ)の山頂に恐ろしい鬼が住みつき…人間をさらっては喰ろうておるのです」
「人喰い鬼ですか?何故これまで放っておかれたのです?」
「これまでも多くの祈祷師(キトウシ)や法師を向かわせたが…ひとりも帰ってこなかったのです」
「…それはお困りでしょう。わかりました。わたしがお受け致します」
命の危険もあるモノノ怪退治だが、彼女はこれまでもそういった依頼を受けてきた。
(人喰い鬼とは……許せませんわ)
遣いの者とともに、巫女は蓬霊山に向けて村を出発した。
そこから長い旅路を終え、いよいよ山頂に着こうとする時。駕籠(カゴ)で運ばれていた巫女は、護衛の兵と運び手を止めた。
「ここまでで構いません。わたしを残して、皆さまは山を下りてください」
「…!?ですが巫女さま、急がねばもうじき日が暮れてしまいます。モノノ怪の力が強まる夜は危険です!」
「問題ありません。…それに夜まで待たねば鬼には会えぬのです」
「え…?」
「どうか、下山してくださいませ」
反対する男たちを説得し、巫女はひとり山へ残った。
「──…さて」
シャラ...シャラ....
ゆっくりと山頂を目指し登っていく。
シャラ...シャラ...
日が暮れて、暗闇に包まれた山は不気味である。
動物の気配は全くなく、風さえも途絶えて、息を潜めているようだ。
ただ彼女が持つ錫杖(シャクジョウ)が揺れる音だけが、シンッ──と静まり返った山の中で、物悲しく鳴っていた。
──ザッ
(…見つけた。あれが鬼が住みついたと言われるあばら家ね)
立ち止まった彼女の前には、風雨にさらされボロボロの家屋が現れた。
人々が言うには、これが鬼の住処らしいけれど…
(やはり鬼の気配はない)
巫女は頭上を見上げ、木の葉の隙間から空に浮かぶ月を見た。
その月の角度から、今の時刻を推し量る。時間はちょうどよかった。
──トンッ
彼女は片手に錫杖(シャクジョウ)を掲げ、それを地面に突き刺した。
....グラッ
するとどうだろう。
彼女を中心として空間が歪み、天地が一周するような奇怪な現象が辺りをつつんだ。
その中を巫女は歩き出す。
──ここは境界だった。
人の世と、鬼の世が交錯する場所。それは夜中のある時間にだけ、特殊な条件下で現れる。
「──…何者だ?」
「……っ」
巫女が " 境界 " へ足を踏み入れた時、眼前に広がるのはボロボロのあばら家ではなく、美しく荘厳な屋敷であった。
中へ入ろうと踏み出すと、屋敷の中から、地を這うような低い声が投げかけられる。
(なんて強い力…!こんな鬼、これまで対峙したことない)
その威圧の凄まじさに、巫女は少したじろいだ。
(でもおかしいわ。人を喰らうモノノ怪には…それとわかるおぞましい妖気が渦巻いている筈なのに。この鬼からはそういった気配がしない…?)
「……あなたが都を騒がせている人喰い鬼ですか」
凛とした声で巫女が問う。鈴の音が鳴るような…透き通った声だった。
「人喰い鬼?ああ……お前も、俺を退治しにきた類いか」
屋敷の声の主は気だるそうに立ち上がり、ギイッ…と音をたてて戸を開けた。
巫女は息を呑む。
現れたのは目を疑うほどの美しい容姿をした男だった。
白銀の長髪に、漆黒の着物。整った鼻の下で弧を描く口の端には、ギラりと牙が光る。ふたつの黄金色の瞳が暗闇の中で冷たく光っていた。
「……!」
「一度だけ機会をやろう。迷い込んだことにしてさっさと立ち去れ」
「わ…わたしは…あなたを祓いに来たのです」
「クク……震えているがな?」
「これは…!」
逃げ腰ではいけない。巫女は錫杖をぎゅっと握りしめた。
この鬼は強い──それは痛いほど伝わる。
だが逃げては駄目だ。彼女は目を閉じ集中して、片手で印(イン)を結び、もう一度錫杖を高く掲げた。
リン──!
それを勢いよく地面に突き刺した時、大きな鈴の音が辺りを震わせた。
「──ッ!?」
衝撃波のようにして広がり、鬼に直撃する。すると鬼は身動きがとれなくなった。
「……ッ…?」
ビリビリと雷撃にうたれる感覚が鬼を襲う。
困惑する鬼の足元へ巫女はゆっくりと近付いた。
懐から御札を出す。
「動けませんよ。これで…あなたを祓います…!」
「女…っ…お前、面白いな……」
「鬼界へお戻りなさい!」
巫女が近づくに合わせて、鬼を拘束する雷撃の力も強くなる。歯を食いしばり拳を握るが、変わらず動きは封じられていた。
巫女は最後に御札に念をいれ、それを鬼の胸に貼った。
「ッッ──ぐぁ…!」
鬼が苦しみ出す。
巫女は気力の続くかぎり集中して、胸の内で念を唱えた。
───パリンッ!!!
「──きゃああ!!」
しかし突然、錫杖の先が粉々になって弾け飛ぶ。
(そんなっ…錫杖が…!?)
それに続き、鬼に貼った御札も、真っ黒の炭に変わってしまった。
ガッッ...!
信じられないと目を見開いた巫女の細首を、鬼の手が素早く掴んだ。
「‥‥‥ッッ‥‥ぁ‥う゛‥‥!」
「ク……ククク……、久方ぶりに胸が踊る……!」
苦しむ彼女の顔を覗き込み、鬼はニヤリと黒笑した。
「お前ほど強い霊力の人間は初めてだ。面白い。長く生きてみるものだなぁ?」
「‥‥カハッ‥‥ぁ‥!‥‥ぁ゛‥‥!」
「いつもの様にさっさと殺しておこうと思ったが……やめだ。お前は俺のモノにする…──」
「‥‥ぁ‥‥ナニ‥‥ッ‥‥を‥‥‥!?」
首を絞められ息ができない彼女の手から、壊れた錫杖がこぼれ落ちた。
目の前の金色の目が歓喜で眩く光るのが、恐ろしい。だが逃げられず、少しずつ身体に力が入らなくなる…。
(気を失ったら……駄目……っ)
閉じてしまいそうな瞼を懸命に持ち上げ、相手を睨んでいた巫女だったが
「‥ッ‥‥んん」
ふいに首を締める力がゆるんだかと思うと、彼女は鬼に口付けられていた。
「‥ん?…ッ…ふ」
ヌルッ....
肉厚な舌が侵入してくる。
先程まで首を絞められて酸欠だったせいで、上手く抵抗できない。
鬼は彼女の腰と頭を抱き寄せ、だらしなく開いた彼女の口に強引に舌をねじ込んだ。
「‥んっ‥んふぅ…‥!」
上を向いて直角に曲がった喉から、くぐもった声が漏れる。鬼の胸を押し返そうとしたがビクともせず、わけもわからぬまま口腔を犯された。
上顎を舐められ、逃げようとする舌を絡め取られて吸われる。ゾクッ…と震えた腰を、鬼の手に撫でられる。
「‥ぁふ‥…はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥っ、はぁ‥‥!」
(いやだっ…やめて、離して…!)
焦れば焦るほど裏目に出て、呼吸ができなくなる。角度を変えて何度も差し込まれる舌の感触は隠微で…チュクチュクという水音もいやらしい。
「ふっ、お前……」
「‥っ‥はぁ……ぁ、ぁっ‥…はぁ‥‥!」
「…っ…そそる…顔だな」
「‥‥っ」
口付けのあわいで、熱い吐息とともに鬼が囁く。
巫女は…自分がどれだけ男を誘う顔になっているかも知らずに、健気に息を吸っている。
鬼の男は満足そうに笑みを浮かべた。
「いいだろう……奥の間で丁寧に愛でてやろうぞ」
ハァハァと苦しげな彼女を抱き上げ、鬼は屋敷の中へ戻った。
──バタンと戸がひとりでに閉まる。
光のない暗闇を進み目的の部屋に到着すると、またひとりでに四方のロウソクに火が灯った。
「はぁっ‥‥はぁっ…‥はぁっ‥‥‥」
鬼は床に巫女を横たえさせ、覆い被さる。
苦しそうに呼吸する彼女を嘲笑いながら、巫女服の衿を掴んで左右にひらいた。
「…ッ‥//‥‥ゃ‥!やめな……さい……!」
当然慌てた彼女だったが、身体が妙に重たく、動きが鈍くなっていた。熱に浮かされたときのような倦怠感だ。
(うまく動けない、どうして……!?)
「……俺の妖気を注いだからな」
「‥‥??」
「普通であれば死ぬ。だがお前のような霊力の強い人間は…より強い妖気を注がれた時、酒に酔ったように身体が熱を帯びるらしい」
「そん、な」
「熱いのだろう?俺が脱がせてやる」
袴の紐もゆるめられ、上衣が完全にはだける。その下に着ている白い肌襦袢の合わせも割られると、みずみずしい乳房がまろび出た。
「きゃあっ!‥おやめな…さいっ…!いったいっ…何のつもりですか」
「……」
「こんな‥ッ─…あっ‥//」
そこへ鬼は口を寄せ…舌を這わせる。おぞましい感覚に彼女は小さく悲鳴をあげた。
その悲鳴に混ざるどこか甘い響きを感じとり、鬼は鼻で笑う。
そして胸の頂きで震えている桃色の突起を口に含んだ。
「‥‥ぁっ」
ジュルルル..ッ
......チュルッ
「‥…ん//…く」
鬼の…人のそれより長い舌が、熱い口内で突起に絡まり、たっぷりの唾液を含んで舐めてくる。ざらざらと舌全体でなぞったり、時には押し潰される。
「…なッ‥なにをしているのですか…!?‥‥やめて、そんな、舐めないで……!」
「……ん?なんだその反応は……お前……生娘か」
「んっ…//‥当然‥です…!わたしは、神仏に遣える…身…‥」
「……ふん、なるほどな」
意外そうに顔をあげた鬼は、舐めてヌラついたそこを指で扱きながら、巫女に顔を近付けた。
また口付けされると警戒した彼女が唇を引き結び横を向くと、その所作にさえ笑みが零れる。
「お前ほどの美しい女が……その様なくだらぬ理由で貞操を守っているなどとは、嘆かわしいな」
「‥っ//…?」
大きな瞳を困惑させて、巫女は男を仰ぎみた。
美しい──その言葉はこれまで、彼女の清廉さを称えて人々が口にしてきた言葉だ。こんなふうに男女の劣情をふくませて言われたことなどない。
「安心しろ……今宵から、お前の支配者は神でなく俺だ。この美しく可憐な姿も、強大な霊力も、すべて俺だけのものになる」
レロォ....
鎖骨から首筋をねっとりと舌が這う。
そして彼女の小ぶりな耳たぶをなぶり、耳朶の中まで侵入して犯し始めた。
グポグポと卑猥な音が頭いっぱいに響き、巫女は見悶える。なんとか引き結んだ唇を噛みしめ、淫らな声だけは隠そうとしていた。
「‥んん!んっ‥…ふ‥‥//」
彼女の目から涙が溢れる。
さっき…口付けの時 " 妖気を注いだ " と鬼は言った。そして今も注がれているのだろう。頭の奥の…脳に直接、送り込まれている。
「ふぅ‥っ‥んん//……ふぅーっ‥‥ぅぅん‥‥!」
「……クク」
呼吸が乱れ、嫌な感覚に追い立てられる。怖い…恐ろしい。意志を強くもとうと引き結んだ唇には、血が滲んでいた。
ジュルッ...クチュ...ッ
グポッ♡...ジュルッ♡...ジュルッ♡
「んっ//‥ふぅっ//…‥ん、んっ、んん~っ‥‥」
卑猥な音が頭いっぱいに鳴っている。耐えきれずに首をひねっても、反対側の耳を狙われるだけだった。
(この女……気が狂うほどの妖気を与えているというのに、まだ堕ちず、正気を保つとは)
長い時間そうされた後、チュポンと舌が抜かれる。
やっと終わった責め苦に耐えた巫女は、露な胸を隠す体力も無く、くたりと脱力して身体を震わせていた。
「‥っ…はぁ、はぁ、はぁ…!‥‥あ‥//」
「……」
上気した肌は桃色に色付き、しっとりと汗ばんだ手触りが、組み伏せる男を煽る。
喰らいつきたい。そう思う人間に会ったのは初めてだった。鬼は長い爪で彼女の肌をなぞり、脱げかけの緋袴を引き裂く。
「………ハァ」
そして溜め息をついたのは鬼のほうだった。
衣服を奪われ男の前に晒された雌芯は、しとどに蜜を垂らし、甘い香りを焚きあげ…それでも慎ましく閉じている。
ピチャ....♡
「ああ‥ッ‥ン‥?」
「ハァ……!」
「‥‥あ、あ、あ…‥//‥‥ゃ、あ、あっ‥‥!?」
ビクンと背をそらして怯えた巫女は、慌てて下を見た。
「いや!いやあああ…っ…!」
叫んで腰を振ったが、男の両腕に捕まえられて少しも逃げられない。
信じられない事態だった。不浄な場所に…決して暴かれてはならないトコロに…鬼が顔を埋めている。
「あ‥あああ‥‥そん、な」
そして舌を這わしている。
「おやめください…っ‥いゃだ‥//‥や
──あっ//‥…そこはっ‥‥舐めては‥‥!」
「……っ、お前は…ただ乱れていろ」
「あっ//‥やああ…っ‥//」
肉の花弁に割入り、粘膜をなぞる生温かい感触。
羞恥と驚きで一瞬、頭の中が真っ白になる。
熱くぬるついた舌で割れ目を下から上に繰り返し舐めあげられると、疑いようもない快楽が彼女を襲った。初めての感覚でどう抗えばいいかもわからない彼女は、胸の前で両手を固く握る。
(ああ…!どうすればいいというの?こんなっ…こんなっ…厭らしいコトをするなんて…!)
「フッ……お前は……本当に無知なのだな……。どうせ、ココに耐え難い愉悦の蕾があることも……知らぬのだろう?」
「‥はぁっはぁっ//‥…つぼ、み‥?」
「…コレだ」
「─‥ッ‥んあああ!」
悶える乙女を追い詰めようと、鬼は花弁に隠れた赤い蕾を掘り起こし、舐め弾いて、女の悦楽を教え込む。
そうされた彼女は雷撃にうたれたように腰を跳ねあげた。
「‥‥っ…ああっ‥ああっ//‥‥何‥‥!?
ああ‥//‥‥それ、嫌ですっ、なにか、へん…!」
クチュ...クチュ...
クリュン、クリュッ、クチュッ
「‥っ‥嫌です、だめっ、だめ//…ぁ、ああぁ‥!」
蕾をきつく吸われ、身体の内側が熱くたぎり、嫌がる彼女を蝕む。
吸い出したところを舌全体でザラりと舐められて、腰骨が痺れた。
悲鳴をあげて静止しても、男は逆に唇をすぼめて口付けを強くする。唇の奥で…舌がねっとりと押し潰してくる。
性に未熟な彼女には拷問に近い快楽だ。
「‥ああ…!?‥あ//‥あっ‥あっ‥あっ‥あっ‥!」
彼女の声があっ♡あっ♡と甘く跳ね、その感覚が狭くなる。与えられる快楽が落ち着くまもなく蓄積されて、限界の向こうまで押し上げられていくのを自覚した。
「あっ‥あっ…あっ‥あっ‥あっ‥//
…いっ、やっ‥あっ‥ああっ//」
強引に…連れていかれる
「‥あっああん//‥あっ…あっ…あっ‥あっ‥!」
嫌だ──それだけは──
そう思うけれど止まってくれない。弱いトコロを、舐めて溶かされて、いっぱい吸われて、ぐずぐずに甘やかされている。
「やめっ‥てっ‥あ、あ!…あっ…
‥ッ‥‥ああああああ‥‥っ」
「──…ハァッ」
ひときわ甘い声をあげ、清らかな裸体がビクンッと跳ねる。
弾けた意識と快感のあまりの大きさに、彼女は心の臓が止まりそうなほどの絶頂を迎えた。
「‥ハ──ッ…かはっ!‥あ‥‥あ‥‥あ‥‥っ」
「……ふん、他愛もない」
ヌトッ…と粘りのある糸を引き、ようやく鬼の舌が秘玉から離れる。
その代わりに、愛液を垂れ流し厭らしく開閉する蜜口へ…先ほど耳の孔を犯したのと同じようにグポグポと抜き刺した。
グチュッ!グポッ、グポッ、グチュッ♡
「─あっ!‥ひゃっ!…あっ//‥‥あっ//」
清らかに閉じていた花弁はすっかり熟れて、熱をもって膨らみ、鬼の舌を悦ぶかのように収縮している。
グチュッ、グチュッ!
グチュッ♡ グチュッ♡ グチュッ♡
「‥あっ!‥あっ//…ひゃ//‥やっ!あっ!‥あっ!」
彼女の身体が脳天まで串刺されたかのごとく背を反らして伸び上がる。
初めての絶頂に戸惑うカラダへ少しの容赦もみせず、鬼は彼女の性感を嬲り、責め立てた。
入口の浅いトコロを狙って何度も突き立て、柔らかく押し込む。泣き叫ぶ巫女が甘く喘いで再びイキ果てると、溢れた蜜をすすり、笑みを浮かべて同じトコロを舐め続けた。
「ひぃ!…やあっ!‥あ─ああああっ‥//
‥だめっ!もぅっ‥許し‥っ‥てえ‥‥//」
四度…五度と立て続けにイカせた後で、最後にグルグルと媚壁を舐め擦り、鬼は舌をぬいた。
──…チュポッ♡
「‥‥ッ‥あはぁ‥//」
恐ろしい責め苦で…息も絶え絶えの巫女姫は、自身を見下ろす男の熱い視線に気付かない。
「‥もぅ‥‥どう か‥‥‥許し、て‥‥//」
うわ言のように口ずさむ。
未知の快楽に怯え…すすり泣くその姿は、まるで幼子のようである。
少しでも情のある人間であれば、こんな彼女の惨めな姿に痛める心もあるだろう。
「──…」
……しかし、この男に " 情 " はない。いやそれどころか、人間ですらないのだから。
「──…元来、鬼は人を喰わない。そもそも俺たちは生きる為に食事を必要としていない」
慈悲の欠片も無い鬼は、内なる昂りが示すまま…自らの下衣を弛めていく。
「だが……そんな俺たちにも馳走(チソウ)がある。
女──お前のように強い霊力を宿す人間だ」
「‥‥ッ‥」
「お前と深く繋がる事で……俺はさらなる力を得る……!」
「‥っ‥?‥‥なに、を」
鬼は横たわる彼女を抱き寄せ、あぐらをかいて床に座る。そして自分をまたぐように彼女を膝立ちで立たせた。
身体に力がはいらない彼女は、とっさに鬼の肩に手を置いた。
グチッ....
「‥‥ッ‥!!」
開かされた脚の間では、天にむけてそそり立つ鬼の屹立が陣取っている。
小さな悲鳴をあげて逃げようとする腰を、男の手が阻んだ。
「‥ぁ‥‥!‥‥ゃだ」
「……そのまま腰を下ろせ」
「──‥‥!?‥なんです って‥?」
耳を疑う言葉を、甘やかな低音で囁かれる。
「腰を下ろし……俺と繋がれ。お前が俺の糧(カテ)となるならば……気をやるほどの喜悦を与え、永遠に可愛がってやろうぞ」
「っ‥‥//」
「すでに疼いてたまらぬだろう……?此処が」
そして鬼は彼女の腰を持って前後に揺らし、ワレメを自らの陰幹にヌルヌルと擦り付けた。
「あ、あ、‥つ‥」
凶悪な硬さと太さ。直接見ずとも、思い知らされる。
鬼は灼熱の先端で濡れた隠膜をえぐったり、浅いところに脅しを込めてめりこませたり、ピンと突き出た肉芽を戯れにすり潰したりした。
そうされた巫女は泣き声をあげて憎きモノノ怪にしがみつき、恐ろしい凶器から逃げたいと尻を突き出した。
腰を落とせば…挿れられてしまう
それだけは…それだけは…と耐え忍んだ。
「ああ//…‥ああ、う、あううっ‥‥」
全身から汗をふきだし、むせ返るような女の匂いを焚きあげる。鬼は喉を鳴らしながら、目の前に突き出された乳房もやんわりと口でいたぶった。
彼女は耐えきれずに喘いだ。
気力も体力も尽きかけ…いっそ殺して…という言葉も口から漏れる。
それを耳にした鬼は小さく嘲笑い
彼女の腰を掴んでいた両手を、パッと離した。
「──‥‥はあああ‥///」
絶望の声で巫女が泣く。
とっくに自重を支えられなくなっていた彼女は、まんまと鬼の手管にはまり、重力に負けて屹立に身を沈めていくしかない。
「あううっ‥//…‥ぅ‥!あああ‥‥!」
為す術なく…ズプズプと奥まで沈んでしまう
逞しすぎる屹立が聖なる秘裂に侵入すると、ブワッと肌が栗立ち、玉のような汗が全身に滲んだ。
「‥‥//‥‥だめ、奥に‥‥!あたっ、て」
「……っ、クク」
「奥に‥!あたるの、です‥//‥ッ‥うう‥‥//」
腹部を押し上げる圧倒的な質量と、純血を散らされた痛みとに苦しむ。男の胸板にすがるように抱きつき、濡れた鼻面(ハナヅラ)を押し付けた。
震える太ももで最後の足掻きをしたところで、下から軽く揺さぶられるだけで無駄に終わる。
「‥‥‥はぁっ‥だめ‥!‥‥ぅ、うう」
ズチュ...ズチュ...
少しでも逃げたいと、なんとか腰を持ち上げ
「ぁっ‥あ──ッ‥あああっ//」
──ズチュンッ♡
途中で力尽きて、再び奥まで突き挿れられる。
それを繰り返す彼女はまるで、男の肉竿を咥えて自ら腰を振っている妓女にも見えた。
「‥‥ううう、あっあああ‥…//」
ズチュッ、ズチュッ....ズチュンッ♡
ズチュッ、グジュッ....ズチュンッ♡
「‥ッ‥//‥やああっ//‥…こんなっ‥‥!
‥‥こんな、のっ、‥‥…いやあああっ//」
「どうした?早く逃げねば激しく動くぞ?」
そんな…淫らで惨めな女の抵抗を愉しむ男は、戯れに腰を回し、そして子宮口を狙い突き上げた。
「──‥あんんっ//」
「このまま俺の精を腹の中に受けたならっ…お前は次こそ俺の妖気にのまれ、正気をっ…失うだろう」
「あっ//‥‥‥あっ‥‥だめ‥
ああっ、ああっ‥…いやっ‥‥動いては‥//」
「…ふっ…ならば自力でっ…抜いてみろ…!」
「‥‥‥いやぁっ//‥奥がっ‥だめっ、…やあっ‥」
強い突き上げに合わせてガクガクと揺れる華奢な裸体。
このままでは鬼の妖気を身奥に注がれ、自我も記憶も塗り替えられてしまう。逃げなければならないのだ。
だがいくら腰を引いても強い力で引き戻される。張り出したカリ首で何度も媚壁を抉られる彼女は、目を見開くも、視界がチカチカと危うくなる。
ズチュンッ♡ ズチュンッ♡
ズチュッ、ズチュッ!..ズチュッ!
「あああっ‥//‥あっ‥//‥あぁ‥あああ‥‥!」
「……ハァッ、ハァッ」
「ああっ‥…‥激しぃ‥‥あっ//‥‥だめえええ‥//」
「ハァッ…ハァッ…──俺に、溺れてしまえ…!」
「ぃや‥いやあっ‥そんな、のっ‥//
‥‥だめ‥わたしはっ‥‥わたしはっ‥//」
「……っ」
「‥わたしは‥巫女です‥‥…っ‥
ああ‥//‥‥あっ、あなたに、などっ‥」
一番奥を押され、何度も捏ねられ、腰から下が溶け落ちそうなほどに熱く焚ぎる。
重たい絶頂の波が絶え間なく襲い、思わず仰け反る彼女の喉元を…鬼の舌がねとりと舐め上げた。
震える媚声が弱々しく反応する。
「‥‥っ//‥‥あ//‥‥あっ‥あっ…あっ‥//
ぃや‥あっ、‥‥あっ//‥‥あっ‥ああああ//」
うっとりと耳を傾ける鬼は、長いまつ毛を震わせて顔を歪ませた。
同時に腰の律動に激しさを伴わせながら──。
深く穿(ウガ)たれ、みっちりと隙間なく埋め尽くされ、厭らしく男の其れへ絡み付く蜜壷へと
「ハァ…ハァ…ハァ…───っ」
膨らんだ先端を押し付け、熱い精を吐き出した。
ドプッ...♡
ドクンッ
「──ぁぁ、あ、ああああ‥‥!」
「…っ…ハァ」
「‥‥ああ//」
ドク...ドク...ッ
痙攣を続ける蜜壷の内側に居座り、放った白濁と強大な妖気を、最後まで残さず注ぎ込む。
「あ‥‥あ‥‥あ‥‥‥♡」
律動が止まったことで、ぐったりと後ろに倒れた彼女の身体を引き戻して、強く抱き、唸るように息を吐いた。
(これで……この女も……)
自身の性急さを自嘲して、苦く笑う口許。
彼女に突き入れている灼熱も…萎えることを知らぬらしい。
熱い息を吐き出す鬼は、改めて女に口付けようと…彼女の顔を覗いた。
「──…!」
そして瞠目(ドウモク)する。
自らの手に堕ちたハズの女は、泣き腫らし欲情した瞳で──それでも此方を睨んでいたのだ。
「………っ」
「‥‥‥決して、負けま せん‥‥‥!
‥‥必ずっ//‥‥あな たを‥‥//‥‥祓い、ます」
「……ク、ククク」
途端、鬼の胸にさらなる歓喜が渦巻き
黄金の瞳が爛々と光を放った。
「お前とはまだまだ愉しめそうだ……!」
鬼は巫女を床の上へ組み敷き、いじらしく震える肌へ喰らい付いた。
──
「人の世」と「鬼の世」が交錯する此の地では
無限に流るる時間の中──人は老いる事も、死ぬ事もできない。
そんな場所で鬼に魅入られた憐れな乙女は、快楽と執着で織られた甘美な檻で、永遠に囚われる運命(サダメ)となった。
(終)
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