おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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一章

第十七話「交渉決裂」

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  ――パン、パン、パパパパパンッ

 ――チュインッ

    ――チュインッ
   ――ヒュン


 俺たちは今、銃弾飛び交う中にいた。

 銃弾がヘルメットを横切るたび、風を切る音が聞こえる。
 当たっても大丈夫だとわかっているのに、その音に俺たちは肝を冷やす。

 
 寿命が縮むとはこのことだ。

「ちょっ、本当に撃ってきてるしっ!
 あっ、やだっ。今かすめて――って、痛い!!
 って、え、大丈夫。あ、でも、当たってるし!
 ちょ、ちょっと、なんなのこれー!!」


 今、小脇に抱えたギャルが騒いでる。たいへんうるさい。
 命の危機にヒヤヒヤしている自分が、アホらしくなるほどうるさい。


 壁面に打ち付けたオリハルコンワイヤー。

 伸縮可能な便利ワイヤーが縮む。
 暴れるギャルと一緒に、その勢いを使い王宮の屋根へと上った。

 気分はスパイダー男か、なんちゃらの巨人。

 なに? おまえ余裕あるな、だって?
 そのぐらいお気楽に考えてないと、やってられないんだよね。 
 そう俺は現実逃避をしながら、ちょっと前の自分たちを思い出していた。

 どうして、こんなことになったのかを……。




§




 入手したバイクは、案外大きいので物資搬出用の出口から外へ運んでもらう。
 このまま、この基地の中で問題を解決しようと悩んだ所で、答えが出る気がしなかったからだ。


 俺たちは外へ出るため、基地を厳重にロックし来た道筋を引き返していた。


 ――問題ってなんのこと?

 ああ、それは当然、あのバカ(ギャル)が勝手にACHILLESを着て、そのうえ作動させてしまったことだ。


 お陰でヤツは神のご加護とやらを失い、サファリパークで車から降りてしまったバカ如く、なにも守るものがない状態になってしまったのだ。

 シャレにならないのがACHILLESを脱いでも、加護は戻ってこず、サファリで降りた車に置いてかれたよりも、ひどい状態となっていることだ。


『おそらく、ACHILLESを作動させることで魂が同調してしまい、加護を受け入れるには不適切な魂になってしまったのでしょう』

 こんなに呆れてるイノリさんを見るのは初めてだ。

 たいがい、ダメ人間なおっさんニートの俺ですら、こんなに呆れさせてたことはない。たぶん。
 な、ないよな?


「……だって。
 これ着たら、このおじさんみたいにイノリちゃんと話せると思ったから……」

 だとしても、よく知らないものを装備するなんて、頭がおかしいとしか思えない。


 某ダンジョンRPGの鑑定前の品をなにも考えずに装備するようなものだ。
 要するにバカなのである。いや、自分が、危険な状態だと理解できていないのか。

 こんなにバカを連発するのは、俺も怒ってるからだ。
 そりゃ、例えも連発して饒舌にもなる。


 まあね……俺もダメ人間だから、お気楽になるのもわからないでもない。
 チョロく加護なんて力授けられて、言葉もわかるし、勇者様なんて歓迎されればヌルゲーと思って油断もするさな。


 危険な立ち位置いるって教えられてもね、「え、自分なにもされてないよ、警戒しすぎだって(笑)」って気持ちになるわ。


 わかるよ。
 ああ、わかるよ。
 わかるけど、わかるけどさぁ――

「おじさん。その格好どうにかしてよー。
 あのさ、それって立派なセクハラじゃん。
 莉奈が訴えたら億は取れるよー、あはは」


 こいつ……。

「だから、莉奈のちょっとした失敗なんて可愛いもんじゃん。絶対みんな助けてくれるよー。
 だって、悠斗や美優だっているんだから……大丈夫だよ……。うん、大丈夫だよねっ」


 この世界で言葉が通じないって、どんな恐怖かコイツは絶対わかってない。
 日本で、外国人に道、聞かれるなんてもんじゃないんだからな。


「そんなことより、おじさんの格好の方が問題。
 莉奈みたいに上に何か着なよっ――
 なんだったらさ、リナのジャージ、スクバに入ってるから、それ貸したげるよ」


 ぐぎぎぎぎ……、こいつ、言葉、通じなくて泣くがいいさ。
 今まで、日本語を聞いてたからそんなに余裕ぶっこいていられるんでしょうよ!


『しかし、困りましたね。
 調べてみて判明しましたが、リナのACHILLES初期化は、この施設ではできませんでした。

 こうなると、この先、旅に同行してもらうか、ACHILLESをリナから回収しなければなりません……』


「え、これ取り上げられちゃうの?
 じゃあ、イノリちゃんとお話できないじゃん。やだよー」

 全身タイツを渡すのを嫌がるギャル。
 貴重なものなので、回収したいイノリさん。
 二人の話は平行線で解決しない。


 鎖で閉じられていた扉にさしかかった所で――

『コウゾウ。
 言い忘れていましたが、入口付近、巨像の前の広場に衛兵たちが集結しているようです』と告げられた。



 って、おい。
 結構重要なことじゃん、それ。

「もしかして……って言うか確実にバレてるよね――
 ここに侵入してること……」

 しらっとした顔で『はい』と言った後、イノリさんの立体映像が消え、ヘルメット内のウインドウに映る。


『状態はイエロー、警戒状態です。
 ですが、限りなくレッドに近いですね』

 状態が、かなり悪いとのことだった。

 どうやらギャルには聞こえてないらしい。ブツブツといまだに文句を言っている。


『交渉する余地はありそうですが……もしもの場合は脱出も考えた方がいいでしょう。
 基地も起動しましたので、この場所に長居は不要です』

「起動した基地って、放っておいていいの?」

『入口は再度ロックしました。
 これからは、宇宙からの遠隔操作で維持可能です。
 今まで侵入できなかったようなので、この先も内部に入られることはないでしょう。施設は安全と判断します』


「彼女のACHILLESは?」
 俺はギャルに気がつかれないよう、チラリとそちらを見る。

『交渉の結果次第ですが……決裂した場合、彼女を拉致し、安全な場所で装備を回収後、開放するのが良いのではと』


「イノリちゃん消えちゃったし。
 でも、みんな集まってるってことは、莉奈たちを迎えに来たってことだよね?
 よかったー、やっぱり大丈夫じゃん」

 ぐぬぬ、もうちょっと察しがいいヤツだと思ってたが……。
 本当に大丈夫か? 能天気すぎて心配になってくる。
 しかし、今悩んでも仕方が無い。


「全ては交渉次第……か。
 うまくいってくれよー」

 他人のごとだが、ギャルの行く末を考えると心配だ。
 加護は消えたが、神の力か何かに祈らずにはいられない。


『安心してください。
 彼ら程度では、ACHILLESに傷ひとつ付けるのは無理でしょう』

 全身タイツは大丈夫かもしれないけど、中身はどうなんだろう……。


 そんな疑問を胸に押し込み、俺は一歩踏み出す。

 「無視するなー!」とギャルの罵声を背中に浴びながら、俺はそれに耳を貸す余裕は無かったのだった。




§




 俺たちが外へ出ると、東の空は少し明るくなり始めていた。
 太陽は完全に登っていないが、もう夜が明ける。


「ここで何をしていたのか――
 答えてもらおう」

 白い軍服を着た女性。
 その堂々とした姿は、まだ少女の青さを残しているが大人顔負けの迫力を醸しだす。


 うぐいす色が濃くなった、詰め襟軍服の兵士たち。
 円筒状の背の高い帽子を被り、彼女の背後にずらりと控えていることも、彼女の迫力を後押ししていた。

「ガルニア帝国初代皇帝、フリードリッヒ像の足元に隠された通路は一部の者しか知らぬ情報。

 こうなってしまっては隠されたものとは言えぬが……
 どうやってこの場所を知り、なにゆえ立ち入ることにしたのか返答してもらおう」

 他の兵士たちとは違い、彼女はツバの折れた帽子を被っている。
 そこから覗く、ウェーブのかかった栗毛が少し風に揺れていた。



「――無言ですか……
 では、勇者リナ様。
 昨夜、晩餐会に戻られなかったようですが、どうしてこの場所へ?」


 俺の返答がないので、今度はギャルに問う。

 すっと手を出し、近づいてくる。
 その姿は優雅で、某歌劇団の男役を見ているようだった。


 ――ん?
 ふと気がついたが、目の前の男装女子の帽子に、見覚えのあるキャラクターのピンバッチがついている。


 あ、あれだ。
 あれイノリさんだ。イノリさんの顔のピンバッチだ。
 俺の荷物からとったのか? あれ? でもピンバッチなんてついてたっけ?
 おっぱいマウスパットしか記憶にない。



「ちょ、ちょっと。
 なに言ってるか、マジわかんないんですけど……。
 ひっ、近寄ってきてるし――
 わ、こわい、なんかこわい――」

 そんなことを考えてる間に、ギャルの側まで移動している男装女子。

 びびってる、びびってる。
 ギャルの目がぐるぐると泳ぎ始め、軽くパニックを起こしているのがわかった。


 わかるよ。
 訳のわかんない言葉で話しかけられるのって、メッチャこわいよな。

 立場は逆転。
 優越感を込めた笑みが、自然に溢れてくる。

「な、なんか声もちょっと違う気がする――
 ヤバイ、ぜったいヤバイって」


 こっちみんな。
 捨てられた子犬のような目で、こっち見てきた。
 ちっ、少し可愛いなと思ってしまう。


「リナ様。その頭に被っている兜は、どうしたのですか?
 それに、その者と同じ格好をしているようですが――」


 男装女子のキレイな顔。
 その顔、眉間に深めのシワができる。

 片方の眉毛が、クッと上がり、不信感のこもった表情がハッキリと見て取れた。
 なんか美人がやると洋画の女優のようだ。


「言葉が通じていない?
 もしや……加護が――」

 男装女子はそう言うと、さっきまでは近寄っていたのに今度は二三歩後退する。


「あのー、ちょっといいですか」

 そんな男装女子に話しかけると、彼女はビクッとして俺の方を向く。

「言葉は帝国訛り――加護を授かったのか?
 いや、今のは翻訳されていない西方言語だった。加護ではないな。
 とすると、私の失脚を狙う他派閥の諜報員か――」

「いえ、違います。
 その、だれともいっさい関係ないですって」


 盛大に、何か勘違いしてる予感。
 俺は、それを軌道修正すべく話を始めた。

「俺は彼女たちと同じ世界から、こちらへ召還されてきた異世界人です。
 召還された場所も、どこかの国に、呼び出されたわけではなく――
 えーっと、なんて言ったらいいのかな、宇宙とか通じるかどうか……
 そうだ。空に浮いている遺跡。そう、空の遺跡に呼び出されました」


 あれ? 不信感は依然、消えてない。

 男装女子さん。「何いってんだコイツ」って顔になってますって。

「なので、こちらの世界の事情などわかりません。
 巨像の地下も、その空の遺跡の住人からそこに行くように依頼されました」

 人のこと散々バカにしてたのに、自分で正直に全部話しちゃってるや。
 俺も、人のこと笑えない。

 でもだってさ。嘘なんてつき慣れてないんだもの。
 ヘタな嘘つくより、正直に話しちゃった方がいいよね。

 イケメン君たちには、全部話してるし。


「遺跡の住人?
 あやしいな……さては貴様、亜人どもの手先か!?」

 えぇぇぇ。
 そうなっちゃう……。

「ねえ、なんだかフリーデリケさん怒ってるみたいなんですけど……大丈夫なの?」

 ギャルが、俺の影から腕を掴んでグイグイ揺する。


「いや、いろいろ交渉た結果、決裂しそう」

 日本語でギャルに伝えた。


「ちょっ、ヤバいじゃん! バっカじゃない!」

 今度は、こっちから攻められる。



「構えろ!! 銃を構えろ!!」

 男装女子は、衛兵の隊列まで後退する。

 それを合図に、隊列を組んでいた衛兵たちは動き始める。
 前列は屈み、後方は立つかたちとなり、ライフル銃を構えた。

「ヤバいって! なんか銃、構えてるじゃん!
 絶対、ヤバいって!!!」
 俺を握る手の力が強くなる。


「勇者様がおられるれますが、どうしますか!」

 衛兵の中で、帽子と軍服が少し違う者が前に出て、男装女子と話す。

「勇者様は……加護があるなら大丈夫だ!
 とにかく、いつでも奴らに、弾を撃ち込めるようにしておけっ!」

 交渉は、最悪の結末を迎えそうだ。
 まあ、交渉なんて高尚なことはしてないが。


 え、面白くないって。
 大丈夫、俺も面白くない。

「イノリさん、これからどうしたらいいと思う?」

 ウインドウに映るイノリさん。


『一番近い、基地のある位置は……。

 ガルニア帝国、アングリア王国、フィリス共和国との間。
 黒の森シュバルツヴァルトにあります。
 もうこの国にいる必要はないので、国外へ脱出もありかと』

「了解、じゃあ逃げるか」


 そうと決まれば、こんな所でいつまでもお話している必要はない。
 俺は、逃走経路を考えるため周囲を見渡した。


『コウゾウ、リナのACHILLESを回収してください。
 当初の予定通り、安全な場所まで同行。
 その後、装備を回収して解放する流れで』
 
「了解」

 俺はギャルを引き寄せ、小脇にかかえた。
 彼女の身長は俺より少し高い。
 しかし、全身タイツのお陰で軽々と持ち上げることができた。


「ちょっちょっとまってっ! なにすんのおじさんっ!!!
 へんたいーっ、たすけてーーっ!」

 柔らかい……
 あまりこの感触を意識すると、下半身に血があつまり、大変なことになってしまう。

 心の中で、無心無心と唱えつつ目の前の巨像を見上げた。


「降ろしてよっ! えいっ!
 このやろっ!! ハゲッ!」

 ボコスカ、ヘルメットを叩いてくる。

 ダメージは無いが地味にうざい。
 つーかハゲじゃない、取り消せ。


「うるさいなー。
 イノリさん。彼女、黙るように説得してくれる?」

 ギャルの抵抗が、ピタリと止まる。
 アチラのヘルメットの中で、何か会話が行われているのだろう。


「逃げる気だ!!
 多少の怪我ならかまわないっ、撃て!!」

 今度は、こっちの女子のヒステリーが始まった。
 女性経験皆無な俺に、この女子たちの相手はベリーハードすぎる。


 俺はオリハルコンワイヤーを伸ばし、巨像の腕に巻き付けた。
 そしてある程度、巻き上げ、地上から浮き上がると、ギャルを抱えたまま、振り子のように反動をつけた。


「ぎゃーっ! ヤバいって!
 死んじゃう死んじゃう!!」

 ベットの中で女性に言ってもらいたい台詞ナンバーワンだが、今は非常事態、華麗に無視させてもらおう。

 昔の偉い人も言ってた「三十六計逃げるに如かず」って。


 ヒュンヒュンとかすめていく銃弾の中、ブランコのように目一杯反動をつけ、一番高い点でワイヤーを解き、宮殿へ向けて飛んでいった。

 当然、宮殿までは届かないが、衛兵たちの集団は飛び越えることができた。
 着地の衝撃は、二人とも全身タイツで防護している。


 すぐさま走り出して、宮殿へと向かった。

『宮殿の裏、北門へ、無人走行にてXanthosを向かわせます。それで脱出しましょう』


 基地で見つけたバイクだ。
 無人走行できるのか、それなら運転しなくてすみそうだ。

 車の免許すら持ってない俺が、大型バイク操縦なんてムリゲー、しなくてよくなりホッとする。


 背後からは衛兵たちの怒号。
 小脇に抱えたギャルからは文句。

 前方の宮殿の方も、にわかに騒がしくなり始める。
 微妙に明るかった空は完全に明るくなり、東の山から太陽が顔を見せる。

 この天気。
 爽やかなはずの朝が、喧噪溢れる騒がしい始まりを迎えようとしていた。




§




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