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一章
第十八話「会いたくなかったヤツ」
しおりを挟む「さすがにお腹が減ったよ」
宮殿の屋根を、走りながらつぶやく。
「晩餐会がどうとかいってたよね。
どっかの部屋に飛び込んで、食べ物だけでも奪ってやろうかな……」
昨日の夜。
牢に入ってた際、出された食事は粗末なものだった。
よくわからない汁と、すっぱくて硬いラスクみたいなパンが少量。
腐ってるのかと思ったが、腹が減ってたのでなんとか食べた。
だってラノベとかでよく見るパンだろ? これって。
もちろん、飽食の世界を生きていた俺が、そんなもので持つはずがない。
この世界の食事は、これが普通なのだとしたらいやすぎる。
これからの生活、戦闘よりもそちらの方が問題かもしれないな……。
「そういえば、帰還船に載せてあった食料とかも回収難しいよね。
ダガーは、持ってきてるからそれで良しとしないとか……」
全身タイツといっても、多少の金具は付いてる。
ダガーというのは高周波振動発生機を付けたもので、両腕の手甲になっている部分に収納されていた。
「莉奈もお腹すいたし。
悠斗や美優の所に、いつ帰してくれんの――」
屋根に上がった時点で、ギャルには自分の足で走ってもらっていた。
とりあえず、下ではワラワラと衛兵たちが俺たちを指差しなにか言っている。
距離も離れているので大丈夫だろう。
「言っとくけど、その全身タイツとヘルメット、返してもらうまでついてきてもらいますから」
回収したら好きにするといいさ。
イケメン君や黒髪巨乳ちゃんにでも助けてもらうといい。
「悠斗や美優に、ついてきてもらうのってダメかな……」
「どこに居るかもわかんないしなぁ……。
探してたら、さすがに捕まるかもしれないですし」
「捕まってもいいじゃん。絶対大丈夫だよ」
「あの人たち……なに言ってるか、わからなかったと思うから言っとくけど、君に対して、加護ついてるなら大丈夫だ、だから弾、撃ち込んどけ、みたいなこと言ってたよさっき」
ギャルの顔が青くなる。
ヘルメットを被ってたって、シールドは透過してあるからバレバレだ。
「しかも、あのお嬢さん? 白い軍服の子。
なんとなく、君のこと疑ってたみたいだったよ。
言葉が通じないから加護がなくなったかもしれない、ってね」
さらに顔が青くなった。
「でもっ、あんなに良くしれてくれてたのに――
そんなことって……」
「そりゃ、君が勇者として使えると思ったから、良くしてくれてたんだと思いますよ。
そのために召還したんだろうしね」
「悠斗や美優ならきっと……莉奈を庇ってくれるはず。
そうだよ、なにより、みんなに会いに行くべきだよっ!」
「あのさ、基地探しに行く時、君が勝手についてきたんでしょ。
あの時、何度も帰れって言いましたよね」
ギャルの顔が情けなく歪む。
今にも泣き出しそうだ。
「俺たちには、その全身タイツとヘルメットが必要なの。
君の勝手でもってかれても困るし、力を失ったのだって君の不注意ですよね」
「だってイノリちゃんと……」
「そんなの知らないよ。
とにかくその装備は返してもらいます。
その後なら解放してあげるから――その時にその悠斗くんや美優ちゃんに助けてもらうといいですよ」
唇を噛み締め、拳を握りしめるギャル。
涙をポロポロと流し始めた。
『泣かしましたね――コウゾウ最低です』
イノリさんうるさい。
ウインドウに映るイノリさんを睨む。
ギャルは何かをブツブツとつぶやくと。
「いじわるっ!! 女の子が泣いてるんだよっ!
助けようと思わないの? おじさん、さいってー!!!」
そう叫ぶと、駆け出していた。
――その時。
一瞬だが視界の端に動くものを見つける。
俺の中の戦闘術が、ガンガンと警報を鳴らす。
それと同時に、俺はそれを理解し、走り出していた。
走るギャルに追いつき、後ろから突き飛ばす。
手を着き倒れた彼女は、俺を非難するため口を開いた。
「いった。なにす――」
だがそれは、すぐに驚きの表情に変わった。
――俺は炎に包まれた。
ガソリンをバケツでぶちまけ、火をつけたよりもすごいと思う。
大量の火は渦を巻き、上空へと巻き上がった。
くそっ。
俺はダメージはないが、彼女が貰ってたらどうだったのだろう。
たぶん全身タイツを着ているから大丈夫なのだろうが、庇わずにはいられなかった。
庇う必要はなかったかもしれないのに、思わず身体が動いてしまったのだ。
勢いは弱くなっているが、まだ火は消えない。
俺の火だるま姿は結構ショックだったのだろう。
ギャルの顔が、驚きで固まっていた。
「へー、魔法ってこんなに凄いんだ。
ぎゃははは」
「健司くんさっすがー、魔法使えるなんてパネェ」
「色々、聞いておいてよかったな」
視界の端に見えたのは、コイツらだったのか。
あのチンピラ三人組が現れる。
もう、勘弁してくれよ――
会いたくない奴らに、いやなタイミングで会ってしまう。
俺はこんな不幸な事実を、呪わずにはいられなかった。
§
「あの姫さんが、お前たち捕まえて欲しいって言うから、来てみたら――
お前、莉奈なの? なんだよそのカッコ。うけるんですけど」
チンピラA、金髪男がギャルに近寄る。
そして、へたり込んでいる彼女の前に、ウンコ座りで屈んだ。
「なーんで、逃げてんだよ。
待遇いいし、魔王倒したら帰る方法も探してくれるって言ってんだぜ――」
コンコンと、ギャルのヘルメットを小突く。
「健司くん。
こっちの変態おっさん、ぶちのめしてもよかったんっすよね」
剣を振り回しながらチンピラB、茶髪長髪男が言った。
「丁度、いろいろ教えてもらったことだし、試したかったんだよ――」
最後の一人チンピラC、何とかザイルに居そうな――
そんなこと言ったらコイツら全員そんな感じなのだが、その短髪の男が手をポキポキ鳴らす。
俺の身体から、すでに炎は消えていた。
今、俺たちは屋根の上に居る。
そこから下を覗くと衛兵たちで溢れていた。
コイツらだけ、上がってきたのだろう。
しかし、野郎。本気で当ててきやがったな――
こいつらの脳みそを疑う。
本当に、平和な日本に住んでたんだよな。
こんな世界に来て思うが、異世界転移するやつは危機感の無い暢気なやつか、欲望にまかせて暴れ回るやつしかいないのか。(自分を除く)
おっさんは、軽くジェネレーションギャップを感じてしまう。
いや、世代の問題じゃないのかもしれないけど――
「ああ、いいって言ってたな。
何か、敵国の諜報員だから始末しといてくれ、だって」
「マジかよ、健司くん。
俺、人なんか殺したことないよー。ヤッベー、ゲラゲラ」
「まずは、俺から、やらしてもらおう」
短髪がいきなりコチラに突進してきた。
スピードは、凄まじく速い。
が、戦闘術が作動しヤツの動きを捉える。
ゾーンに入ると、スローモーションのようにヤツの動きが見え、手が動いた。
――バシィィッ
それは無手。
ヤツは、俺の顔を狙った突きを放っていた。
俺はそれを受け流す。
驚いた表情の、短髪。
すぐさま蹴りを繰り出す。
俺は距離を詰めて、蹴りの威力を殺した。
何にもフェイントを混ぜないで蹴りとか――
来るとわかってる蹴りなんか、耐えるのは簡単だ。全身タイツあるしね。
威力を殺し、受けた蹴り足を掴み、残る軸足を払う。
何とかザイルっぽいのは、派手な音を立てて屋根にスッころぶ。
倒れた場所。下敷きにされた屋根は割れ破壊されていた。
「くそっ!! 舐めてた!! クソオッッ!!!」
黒ザイルは米つきバッタのように跳ね起き、両腕をボクサーのように構えると、その場で数度ピョンピョンとジャンプした。
「だっせぇぇぇぇ! ぎゃははは」
「雅人くん、なにしてんっすか、ゲラゲラゲラ」
チンピラ二人の冷やかしに怒り心頭の短髪。何とかザイルっぽいやつ。
彼の顔にビキビキと青筋が立ってる。
やつは再度、人間離れしたスピードで接近してきた。
数度繰り返される、攻撃の連打。
俺は、その全てを完全に受け流しきっていた。
「翔真、雅人のこと手伝ってやりなよ」
「来なくていいっ!!
俺がやる! 俺にやらせろっ!!」
「そんなこと、いってもなー。
俺、腹減ったし、早く朝飯くいたいんだけど――
やっぱり手伝おうぜ、翔真」
――俺だって腹へってるよ。
奴らは、対峙している俺と、短髪を挟んでにじり依ってきた。
「よっと!」
長髪が俺目がけて剣を突く。
俺はそれをギリギリで避け、剣の腹を強打した。
「えっ、マジで??」
長髪は衝撃で剣を取り落とす。
俺は簡単に拾われないように、その剣を踏みつけた。
「あぶねーよ!
俺にも当たる所だっただろうがッ!!」
短髪が長髪に噛み付く。
「ごめん、ごめん、雅人くんなら避けるかなーって。
しかし、このおっさん避けるのうめぇ」
正直、ポベートールの攻撃に比べれば、こいつらのなんかカスだカス。
なんか当たっても大丈夫な気がするし。
でもなー、当たってもいい感覚で戦うって、それもなんかそれも違う気がする。
そんなんで癖ついちゃったらダメージが通る敵の時、困るし。
「オラァ! オラァ! オラァァァァァ!」
短髪、何とかザイルっぽいのは威圧をたっぷり含んだ、声を交え俺に攻撃してくるが、戦闘術がビンビンに効いている俺には、筋トレをしているマッチョの奇声ほども効いてこない。
まあ、それでも、同じ場所で避け続けることはさすがに無理で、踏みつけていた剣から足を離してしまう。
長髪はそのスキを見て、剣を回収したようだ。
短髪も長髪も、一度受けた反撃を警戒しているのか、腰の引けた攻撃になっている。
そんな攻撃、カスることはあっても俺にダメージを与えることはできない。
奴らの、額には汗と焦りが浮かんでいた。
「ちょこちょこと、うっとおしいな。
それじゃあ、これでっ――」
金髪が、両手を突き出し俺に向ける。
飛来するであろう攻撃に備え、二人の攻撃を受けながらも、そちらに意識を向ける。
「そらよっ!!
ドラウプニル、だっけなっ」
金髪の腰から網が飛来する。
それは、戦っている二人も含めて覆いかぶさった。
手足に絡まる、おっそろしく丈夫な網。
全身タイツで強化してるとはいえ、簡単に引きちぎることができないようだった。
ヤバいな――
ダガーを出そうにも手甲に網が絡まり、収納を開くことができない。
「ひでー! 健司くん、ひでーよ!
俺たちにも、かかってるって」
「わりぃーね。だってお前らじゃまだし。
でも、姫さんが貸してくれたコレ、いいねぇ」
絡まり暴れている俺たちに近づき、金髪はチンピラ仲間たちの網に触る。
網の、奴らに絡まる部分がするすると解けていった。
自由になった長髪と短髪が、金髪と一緒にニヤニヤ笑いながらコチラを見てる。
――ドンッ
真顔になった短髪が、俺の腹に蹴りを叩き込む。
俺の身体がくの字に曲がる。
罵詈雑言を俺に浴びせかけ、蹴りを連打する。
ヘルメットにもガンガン当たり、派手な音を立てる。
が、ダメージはこれっぽっちもない。
茶髪は、俺に向けて剣を振り上げた。
「人殺すなんてはじめてだよ。
ヤベー手に汗かいてきた――」
くそっ、この網。
ダガーなら切れなくはなさそうだけど、もうちょっと時間に余裕が欲しい。
しかし、相変わらず、ガンガンと叩き込まれる喧嘩キックにダメージは無いが脱出を邪魔される。
なんだか、いじめられていた時を思い出す。
――その時、俺はウインドウに映る一つの反応に気がついた。
「ぎゃははは、死ねよ!
翔真も雅人もこんなのに手こずってたのかよ。
ぎゃははは」
「さっすが健司くん、まじパネーや。
なんかヨッと、コイツ、剣がささらないヨッと」
「コイツ、硬い――
サンドバック蹴ってるみたいだ」
痛くはない、痛くはないが――
暴行を受けてる身としては、やつらの態度がムカつく。
くそナマイキなガキが調子にのってんなぁ。
「も、もうやめてッ!! もういいじゃないッ!」
さっきまで、倒れたまま硬直していたギャルが声をあげる。
これには、さすがに気がついたのか、チンピラ三人組がそちらを向いた。
「意地悪な、健司のなんて大っキライっ!
もう、莉奈の側にこないでっ!!!」
第一声目よりも、さらに大きな声で叫んだ。
し、小学生か、このギャル……。
彼女の矛先。
おそらく金髪のことだろう、彼の方を俺は見る。
――ぶぶっ
なんか、情けない顔してっぞ。
さっきまで、偉そうなことをいってた金髪は、それまでオラオラしてた雰囲気とは一転、情けない顔をしていた。
でも、今のうちだ。
絡まった網を、やっとこさ取り出したダガーで切り裂く。
「ああっ! 健司くん!
コイツ、でてきてるって!」
情けない顔の金髪は、すぐに元のナマイキな顔に戻る。
「くそっ、雑魚の分際でどいつもこいつも、俺に楯突きがってっ!!」
金髪の顔からは、怒りがにじみ出ている。
「人のこと、雑魚とか言うな、ガキがっ――」
人のこと、簡単にバカにすんな。
長年、ゴミだと言われ続けた俺のトラウマが蘇る。
ちくしょう。今にみてろ――
俺は、空に何かいるよう、指をさした。
「……って、あっ!!
あ、アレは……なんだ!?」
大げさに声をだす。
そこは――こいつらも俺と同じ、ぬるま湯日本人。
チンピラ三人組はなんの疑いもせずに、俺の指さした、何もない方向へと顔を向けるのだった。
§
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