おっさん、黒の全身タイツで異世界に生きる。

しょぼん

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一章

第十九話「莉奈の思い」

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〈アッカネン莉奈 視点〉


 前にも言ったと思うけど……。
 莉奈は子供の頃、いじめられてた。


 酷かったのは小学生の時。
 いじめのリーダーは一人の男の子。

 幼馴染み、鬼形健司キガタケンジって子。
 幼稚園の頃は仲良かっただけどね。


 小学に入って、男の子と女の子のグループが分かれ始めた頃から、ソレがひどくなってきたんだ……。
 健司は男子グループで、いつも偉そうなことを言ってたのを覚えてる。


 莉奈はそんなオラついた男子が嫌いで、次第に距離を置くようになってきちゃった。
 健司はそれが気に入らなかったのかな、少しずつ莉奈を、いじめるようになってきたんだよ……。


 中学に入るといじめは無くなったけど、今度はやたらと莉奈に絡んでくるようになるし。

 はっきり言って迷惑。
 ガラの悪い不良の先輩や友達とツルんでいる健司は、とっても評判が悪かったから。


 そんな健司が莉奈に親しげに絡んでくるから、ワタシまで不良と思われたりするし。ほんっと迷惑!

 莉奈の格好がこんなだからってのもあるけどさ、知らない男の子たちからビッチとかヤリマン呼ばわりされることだって……もう、うんざりだった。


 ワタシが、こんなカッコしてんのはコスが好きだってこともあるんだって。
 特に魔法少女の格好が。

 結構、美容やメイクなんか勉強しないといけないし、アクセサリーとかだって自作で作ってた。
 でも、そんなの、その人たちには言えないけどね。


 中学に入ったらよその小学の生徒も混じってさ、そっから来た悠斗と知り合ったんだ。

 悠斗はね、とにかく評判がよかった。

 中学でもいい意味で有名になってたし、人気も高かった。
 同じクラスで、莉奈も可愛いって有名になってたから、クラスの一軍のメンバー同士で交流が増えて、仲良くなったんだ。


 悠斗と遊ぶようになってから、健司もあんまり莉奈に近づいてこなくなって。やったーって思ってたよ。

 あのね。高校も悠斗と同じ学校、狙って入っちゃった。

 勉強とっても頑張ってね。
 悠斗の側だといじめられないし、みんなからチヤホヤされるのが気持ちよかった……。


 高校に入ると、今度は美優も仲間に入ってきた。

 当然、莉奈、悠斗は、高校でもカーストの一軍。
 美優も可愛かったから、すぐに一軍の仲間になっちゃった。


 でもね、美優は見た目が清楚系なんだけど、結構グイグイ攻める肉食系だった。

 悠斗のことを一目で気に入り、攻めまくってたんだよー。
 莉奈たちは中学からの付き合いがある、っていってもつき合ってるわけじゃないから、なにも口出しできないし……。

 莉奈ももうすこし悠斗に積極的になってもいいかな、どうかなーって悩んでた頃なんだ。
 異世界転移に巻き込まれちゃったの。


 その日、莉奈は悠斗、美優と一緒に下校してて、バスに乗り込んだんだ。


 でもね、車内を見てびっくり。
 げっ、健司いるじゃん。
 一気にテンションなえる。

 混んでても、あの下品な金髪はすぐわかっちゃう。
 えっ? 一緒にしないでよ、莉奈のは天然だもん。

 莉奈は急いで離れようと、いつも座ってる後ろの席に急いだ。


「ここ、莉奈らが、いつも座ってんですけど……
 誰か座ってるし」


 必死さから、思わずポロリと愚痴をこぼしてしまう。

「しかも、さっきからニヤニヤして――キモっ」


 莉奈の悪い癖だ。
 思ってもないことが、口にでちゃう。


 だって、健司がこっち見てるし。
 早く、座って隠れたかったから……。

「こら、莉奈。失礼だろ。
 いつも座ってるけど、俺たちの席じゃないんだ。
 他の人だって座ることもあるさ……。
 ホント、すみません。連れが失礼なこと言って」

 私だって謝ろうと思ったけど……サッと悠斗が代わりに謝ってくれる。


 今思うと……。
 ほんとゴメン、おじさん……。


 その後、変な所に飛ばされた莉奈たちは、また色々ともめちゃった。

 知らずに拾ってきちゃった、おじさんのゲーム。

 莉奈が最近ハマって遊んでたゲーム。
 あ、十八禁の方じゃないからね。


 チラリと見えた瞬間わかっちゃった。
 思わず嬉しくなる。

 でも、そのせいで責められるおじさん。

 莉奈は正直、健司が怖かった。
 小学の時のトラウマ? ってやつ?


 庇おうか迷ってる間に、扉の向こうに行っちゃったおじさん。

 莉奈は後悔したよ。
 私のせいで、人が死んじゃったかもしれないって。

 その後、落ち込む暇もなく召還され、豪華なお城で色々と歓迎うけてるうちに、心のどこかで気にはなってたんだけど、そんなのも忘れちゃってた……。


 豪華なセットや衣装を見て「わぁ、これなら、すんごいの撮れるぞっ!」とか思って興奮してたんだ。


 けれどもう、元の世界へ帰れないって教えられる。
 落ち込んだな……お母さん、会いたいよ……。



 でもね。

 おじさんに会えたのは、よかった。

 生きてるってわかって、すっごくホッとした。
 胸のつかえが、少し軽くなる気がした。


 イノリちゃんが出てきたときは、びっくりしたなー。

 嬉しくて、嬉しくて。
 悠斗たち居るのにハシャいじゃったよ、反省。

 莉奈、夜、パーティを抜け出して、おじさんに謝りに行くことにしたんだ。


 胸のつかえはだいぶ軽くなったけど、罪悪感はまだ消えない。
 牢屋に入ってるって、話を盗み聞きしたせいかも……
 そんなの心配になるよ。


 こっちに来てから、感覚がすっごい。
 身体も羽が生えたように軽くて、びっくり。


 おじさんがみんなと話してた時、盗み聞きされてるって言われ気付いたけど、どこにどんな人が居て、どうやって聞いてるってのかが、手に取るようにわかったし。

 そのパワーアップした、莉奈の力を使っておじさんの気配をチョチョイのチョイっと。莉奈にかかれば簡単。


 ――なんか、探し物をしてるって言われたし。

 莉奈はおじさんがスパイなんて、ほんとは全然疑ってなんかない。

 だって、こんな残念な――
 そんなこと言っちゃ失礼か(笑)、気の弱そうな、おじさんがそんなことできるわけないよね。


 だからお詫びもかねて、探し物を手伝おうって思った。
 イノリちゃんにまた会いたいってのもあったけど、その理由の方が大きかったかな。


 おじさんは何度も莉奈に帰れといってくるが、強引に美優のように押してやる。

 気が弱いから、押されてくれて楽しい。
 弟ができたみたい。ずいぶん年上だけどね。草生えるw

 悠斗にもこうやってアピれば、少しは関係も進んでたのかな――そんなこと、考えちゃうよ。


 イノリちゃんも、すっごくかわいいし。
 探検がますます楽しくなってきた。
 ゲームの話もできるし、役にたってる感もあり、素の自分がでちゃうよね。
 

 気分がよかったのもあったのかな。
 今は透けてるけど、気づかれてないと思ってるのか、ヘルメットの向こうから莉奈を見てたおじさん。目がエロいし。

 フフフ。
 莉奈って可愛いからねっ。
 
 おじさんたちがバイクを弄ってて、暇なのもあったんだと思う。

 莉奈はもっと役にたてるよ! とか思って、引き出しから見つけた、おじさんの着ている服と同じものを着てみちゃってた。


 服を着て、首元のファスナーみたいなのを締める時、なにかのボタンを押してしまう。


 ガクン。と身体が重くなった。
 一瞬意識が飛ぶ。

 理由はわからないけど……
 とにかく着たんだし、おじさんたちに見せに行こう。そう思った。




 あーっ、莉奈のバカ、バカ、バカッ!
 私はどうやら力を失ってしまったらしい。

 また、後悔してしまう。
 怖い、コワイよ……誰か、たすけて……。


 怖さを振り払うため、ワザと何もかんがえてないよう振る舞ってしまう。
 だってそうでもしないと、莉奈は不安で動けなくなりそうだから。

 おじさんが、呆れた顔をしてる。



 そんな顔しないでよっ!
 こんなカラ元気だって莉奈の処世術なんだから。

 自分でそうしておいて、逆ギレ。

 バカなこといってるなーって思うよ。
 でもね、男の人って前向きで、バカな子がスキでしょ。


 悠斗だと、莉奈が明るくバカなこと言うと、しょうがないなって顔で笑ってくれる。
 ちょっとお姉さんぶって、しっかりしたことなんて言うとウザイ女って思われちゃうし。



 力がなくなって、さらにこのスーツ取られたら、莉奈はどうなっちゃうんだろ。


 フリーデリケさんは怖い。
 召還された時から怖かった。
 利用してやろうとしているのが、すごく伝わってくる。


 外へ出て、彼女がわからない言葉で話しかけてくると、更に怖かった。
 責められてるかどうかもわからないのに、責められてる気がしたし。


 日本語で喋るのを聞いていた時には、異世界にいても、なんか他人ごとで吹き替え映画でも見てる気分だった。

 でも言葉が通じなくなり、異世界の言葉を聞くと、顔も衣装も全てが異世界の空気を纏い、よりリアルにそれを感じてしまう。


 怖い、コワイよ……誰か、たすけて……。

 足手まといだと……
 莉奈はおじさんに、イノリちゃんに見捨てられてしまうよね……。

 でも、悠斗や美優なら、助けてくれるハズ!



 ――本当にそうなの?

 現に今、彼らはいない。
 彼らは加護を持ち、莉奈は失った。

 「ガイジン帰れー!」子供の頃、いじめられてたことを思い出す。
 人間、自分と異なる者を排除しようとするのだと、身を以て莉奈は知っている。


 力を失った私。
 一軍から、はみった莉奈を受け入れてくれるのかな?


 いやいや、だって友達じゃんっ!



 ――本当にそうなの?

 素の自分を見せて、趣味も何もかも知ってもらい、それで彼らは受け入れてくれる?

「アニメって小学生の見るものだよね?
 中学生にもなったんだから卒業しないと――」

 頭の中にリピートされる、拒絶の言葉。



 ――そう、素の自分は彼らにふさわしくない。
 アニメも卒業できない子供は、受け入れないよと言われたじゃないか。
 
 それでも、それでも。
 莉奈には、悠斗や美優しか味方はいない。
 やっぱり昨日今日、知り合った人たちとは違う。


「あのさ、基地探しに行く時、君が勝手についてきたんでしょ。
 あの時、何度も帰れって言いましたよね」

 また、拒絶の言葉を聞く。
 あー、おじさんもそうなんだ。

 
「そんなの知らないよ。
 とにかくその装備は返してもらいます。
 その後なら解放してあげるから、その時にその悠斗くんや美優ちゃんに助けてもらうといいですよ」


 それは莉奈に死ね、って言ってるのと変わらなかった。


 おじさん――
 ワタシのこと見捨てるんだ……。

 目の前が、涙で溢れて見えない。
 どうしよう、どうしよう。



 莉奈は、走り出していた。

 怖い、コワイよ……誰か、たすけて……。

 とにかく、とにかくコレスーツを取られないように逃げないとだめだった。

 悠斗、美優助けて!!!



 ――ドンッ

 莉奈は、突き飛ばされた。


 倒れる途中、ゆっくりとなった時間の中で振り返る。

 ――手を伸ばした、おじさんの姿が見えた。
 莉奈を突き飛ばしたのは、おじさんだ。

 ――横から飛んで来た火の玉が、おじさんを覆う。
 莉奈がもといた場所に火柱があがった。

 心臓が止まりそうになる。




 私はなんてバカなんだろう。

 わかってたよ。
 悠斗だって、莉奈を拒絶するために、あんなことを言ったわけじゃない。
 気軽に思ったことを口にしただけだ。


 おじさんだってそう。
 私が勝手に装備しちゃった、これが必要だから返してっていってるだけだ。
 なにも莉奈に死ね、って言ってるわけじゃない。

 どうして?
 どうして、この人は莉奈を助けたんだろう。

 勝手に逃げた私なんか、ほっとけばいいのに。



 ――物陰から、見覚えのある金髪が見えた。

 莉奈の身体がすくむ。
 トラウマが顔を出した。


「へー、魔法ってこんなに凄いんだ。
 ぎゃははは」

「健司くんさっすがー、魔法使えるなんてパネェ」

「色々、聞いておいてよかったな」


 あまりのことに、喋っていることが耳に入ってこない。
 健司は莉奈の前にしゃがみ、なにか言っている。



 あいつらは、すぐにおじさんを取り囲んで、ボコリ始めた。
 莉奈がいじめられてた姿とそれがダブる。

 体中から血の気が引くのがわかった。
 いじめらていた時の感情で、押しつぶされそうになる。



 ――どうしてなんだろう。

 おじさんは、こんな臆病で意地っ張りで、恩知らずな莉奈を助けてくれたの?
 この装備がそんなに大事?

 私が火の玉を受けていれば、そのスキに逃げられたはず。
 こんなに酷い目に遭うことはなかった。


 健司の出した、網みたいなので、おじさんが捕まった。

 三人に徹底的にボコられはじめる。


 やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて! やめて!やめて! やめて! やめて! やめて!



 みんなに虐められ、泣きながら帰った日を思い出す。

 助けて!
 誰か助けてっ!


 ――いつも、助けてくれる悠斗は居ない。

 健司に虐められ、悔しかったことを思い出す。


 ――誰も助けてくれないことを、私は知っている。

 殴ったり蹴られたりされてるおじさんが、泣いてる莉奈に重なって見える。


 ――莉奈が助けてあげないとダメだ。

 泣いている少女を助けるのは自分しかなかった。



 言うんだワタシ!!!
 莉奈は、心の底から声を絞り出す。

「も、もうやめてッ!! もういいじゃないッ!」



 前から、言いたかった言葉が、こみ上げてくる。

「意地悪な健司のなんて、大っキライっ!
 もう、莉奈の側にこないでっ!!!」


 固まる健司。
 おじさんを、囲んでいた目がこちらに集まる。




『よくがんばったねっ! リナちゃん!』

 ヘルメットから、よく知った声が聞こえた。




 そう、思い出した。
 莉奈はその声を聞くと、勇気とともに元気が湧いてくるんだ。

 見ていたアニメとは違うけど、莉奈はいつもその面影を追ってその世界に飛び込んでいってた。



 思い出すんだ。

 いつも私が虐められ、帰って来たら助けてくれる友達がいたじゃないか。

 莉奈の目から涙が流れ出す。


 するとそれは――
 ものすごい音をたてて……莉奈の視界に飛び込んでくるのがわかったんだっ。



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