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幽くんと海水浴
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幽くんのお家はあまり休み中に家族で海や山に出かけることがないそうです。
理由は簡単で霊感がある人の事を考えてらしいです。
海や山は相当な数の幽霊が居るらしく足を掴まれたりして危険だからだったそうですが、今は成長してそのくらいならあしらえるようになったらしいです。
そんなわけで高校最初の夏休みです。
夏休みの初日に私と幽くんに小夜ちゃん、湯布院くん、美琴ちゃん、現さんの六人で海水浴です。
移動は初心者マークの現さんなのが心配ですが、無事に海に着くことが出来ました。
『海だーー!!』
海と言えばやっぱり叫ばないといけない気がします。
この開放感は海ならではだと思います。
「幽も叫べよ。ほら海だーってさ」
「流石にこんな人の多い所だと恥ずかしいんだけど」
「恥ずかしさを気にしてたら楽しめないよ幽くん」
眼福です。目が幸せです。
幽くんの細マッチョさ最高です。トロピカルな柄の海水パンツだけの幽くんは最高です。
ここまで最高だと抱き付いてしまいたいです。でも抱き付くのは恥ずかしいです。私も白いビキニの水着姿なので抱き付いたら肌が密着して恥ずかしいです。
「桜も湯布院もテンション高いな。それで後半バテても知らないよ」
「「エロス!」」
「二人でいきなりセクハラすんな」
「いやいや、エロいよ。エッチとか色っぽいじゃなくてエロスだよ。ね、湯布院くん」
「そうだよな、桜ちゃん。もうエロスだよな。なんといってもその胸が最高だ。もうグラビアに出れるレベルだ」
「私としては小夜ちゃんはくびれだよ。くびれがあるからこそのこのボリュームだと思うよ」
「いい加減にしろよ二人とも。殴るぞ」
言われてすぐに殴られました。
完全に悪乗りしすぎました……、反省です……。
「あれ、小夜ちゃんどこ行くの? もしかして怒っちゃった? ごめんね」
「違うよ、ちょっと散歩。久しぶりに海に来たからさ」
「それなら俺もつきそうよ。虫よけくらいにはなると思うよ」
「じゃあ、頼もうかな。一人ってのも味気ないしね」
そのまま二人で歩いて行ってしまいました。
これは私と幽くんを二人にしてくれるためなのでしょうか。この隙に関係を進展させろと言うことでしょうか!?
桜、水着似合ってるよ。なんて言われたりして、夕焼けの見える人気の少ない岩場とかで一線を越えたりしちゃったりなんかしたりするんでしょうか。
大丈夫。今日は最後まで行っても問題ありません。
「桜、その水着似合ってるな。凄く可愛い」
「あ、ありがとう」
イケメンです。イケメンが居ます。直視できない程のイケメンです。
これは本当にMake Loveに発展するのでしょうか。婚約間近でしょうか。
「あ、ちょっと待ってて」
幽くんはそのまま海に入っていきました。
肩透かしをくらった気分ですが、幽くんなので気にしません。走って行って何かと手を握りこちらに戻ってきていますが気にしません。
「男の子みたいですね」
「いつの間に……」
気が付いたら着替えが遅いと思っていた美琴ちゃんでした。
中学生らしいフリルの着いたセパレートですが、大人っぽい印象のある美琴ちゃんが着ると犯罪の匂いがするのはなぜでしょうか。
「幽は優しいね。別に無視してもいいのに」
後からジュースの缶が入った袋を持った現さんが来ました。
遅くなったのはそれを買ったからのようです。
「現さんって本当に成人してるんですか?」
「見たらわかるでしょ、この溢れんばかりの色気が」
水着だけは確かに色気があります。
普通の物よりも布地が少ないビキニの水着なのですが、なんと言うか色気を取り間違えている小学生が一番しっくりきます。
お子様体型のビキニって不憫で仕方ありません。
「二人とも遅かったね」
異様という言葉がぴったりでした。
おそらく幽くんには数人の子供がまとわりついているのだと思います。
両手が誰かの手を握っていますし足も歩きにくそうにしています。そして方も不自然に下がっています。
見えないのにいるのがわかるほどに幽霊はいるらしいです。そして少し寒気がします……。
「兄さん、十人は多すぎる」
どうやら私がわからない所にも子供がいるみたいです。どう十人が捕まっているのかちょっと気になります。
「一人助けたらみんながしがみついてきてさ。重かったよ」
「そういうのはやめろって母さんに言われてたでしょ。特に海は数珠つなぎで犠牲者を求めてるんだって」
確かにそういう怪談話多いですよね。引きずり込まれる系ですよね。
「それで兄さんはその子達どうするつもりなの?」
「救護室に置いてくるよ。溺れている子達には安心できる場所が必要だしね」
「少し持ちますか?」
「大丈夫。こうなっても大丈夫なように体鍛えてるから」
結局幽くんに付き添って美琴ちゃんも行ってしまいました。
「幽くんって昔からあんな感じなんですか?」
「そうだよ。それで死にかけたりもした。それで家は海水浴にあんまり来なくなったんだけど、もう引きずり込まれないからって言ってたからてっきりあしらう手段を見つけたのかと思ったんだけどね。まさかしがみつかれても溺れない体づくりをしてるとは思わなかった」
流石幽くんです。予想の斜め上を行っています。
幽霊は引きずり込もうとしてくるから無視しようではなく、引きずり込まれないようにしようと考える所が流石です。
「お待たせ、疲れたから少し休む」
「それなら私もいるよ」
「その子がいるなら私も――」
「姉さんは私と泳ぎましょう。二人の邪魔をしてはダメです」
「邪魔って私の運転だよ。ねえ美琴、凄い力だけどもしかして何かが力を貸してるの? しかも振りほどけない。助けて幽!」
気を利かせてくれたのか美琴ちゃんが現さんを連れて行ってくれました。
どうやら他の幽霊さんも美琴ちゃんに力を貸してくれているらしいです。
「そう言えば聞いたけどよく幽霊相手に肉体勝負を挑もうとしたね。何か理由があるの?」
「桜はおおきなかぶって知ってるか?」
「知ってるよ、かぶをみんなで引き抜くお話だよね」
「そう。前に引きずり込まれそうになった時に思ったんだよ。これっておおきなかぶに似てるなって。だからいつかあの数珠つなぎになったあいつらを引き抜いてみたいと思ったんだよ。この幽霊の先にはおおきなかぶがあるに違いないと思って引き抜くために体を鍛えた」
「あるといいね。おおきなかぶ」
幽くんはイケメンですが、たまに突拍子もないことを言い始めます。
理由は簡単で霊感がある人の事を考えてらしいです。
海や山は相当な数の幽霊が居るらしく足を掴まれたりして危険だからだったそうですが、今は成長してそのくらいならあしらえるようになったらしいです。
そんなわけで高校最初の夏休みです。
夏休みの初日に私と幽くんに小夜ちゃん、湯布院くん、美琴ちゃん、現さんの六人で海水浴です。
移動は初心者マークの現さんなのが心配ですが、無事に海に着くことが出来ました。
『海だーー!!』
海と言えばやっぱり叫ばないといけない気がします。
この開放感は海ならではだと思います。
「幽も叫べよ。ほら海だーってさ」
「流石にこんな人の多い所だと恥ずかしいんだけど」
「恥ずかしさを気にしてたら楽しめないよ幽くん」
眼福です。目が幸せです。
幽くんの細マッチョさ最高です。トロピカルな柄の海水パンツだけの幽くんは最高です。
ここまで最高だと抱き付いてしまいたいです。でも抱き付くのは恥ずかしいです。私も白いビキニの水着姿なので抱き付いたら肌が密着して恥ずかしいです。
「桜も湯布院もテンション高いな。それで後半バテても知らないよ」
「「エロス!」」
「二人でいきなりセクハラすんな」
「いやいや、エロいよ。エッチとか色っぽいじゃなくてエロスだよ。ね、湯布院くん」
「そうだよな、桜ちゃん。もうエロスだよな。なんといってもその胸が最高だ。もうグラビアに出れるレベルだ」
「私としては小夜ちゃんはくびれだよ。くびれがあるからこそのこのボリュームだと思うよ」
「いい加減にしろよ二人とも。殴るぞ」
言われてすぐに殴られました。
完全に悪乗りしすぎました……、反省です……。
「あれ、小夜ちゃんどこ行くの? もしかして怒っちゃった? ごめんね」
「違うよ、ちょっと散歩。久しぶりに海に来たからさ」
「それなら俺もつきそうよ。虫よけくらいにはなると思うよ」
「じゃあ、頼もうかな。一人ってのも味気ないしね」
そのまま二人で歩いて行ってしまいました。
これは私と幽くんを二人にしてくれるためなのでしょうか。この隙に関係を進展させろと言うことでしょうか!?
桜、水着似合ってるよ。なんて言われたりして、夕焼けの見える人気の少ない岩場とかで一線を越えたりしちゃったりなんかしたりするんでしょうか。
大丈夫。今日は最後まで行っても問題ありません。
「桜、その水着似合ってるな。凄く可愛い」
「あ、ありがとう」
イケメンです。イケメンが居ます。直視できない程のイケメンです。
これは本当にMake Loveに発展するのでしょうか。婚約間近でしょうか。
「あ、ちょっと待ってて」
幽くんはそのまま海に入っていきました。
肩透かしをくらった気分ですが、幽くんなので気にしません。走って行って何かと手を握りこちらに戻ってきていますが気にしません。
「男の子みたいですね」
「いつの間に……」
気が付いたら着替えが遅いと思っていた美琴ちゃんでした。
中学生らしいフリルの着いたセパレートですが、大人っぽい印象のある美琴ちゃんが着ると犯罪の匂いがするのはなぜでしょうか。
「幽は優しいね。別に無視してもいいのに」
後からジュースの缶が入った袋を持った現さんが来ました。
遅くなったのはそれを買ったからのようです。
「現さんって本当に成人してるんですか?」
「見たらわかるでしょ、この溢れんばかりの色気が」
水着だけは確かに色気があります。
普通の物よりも布地が少ないビキニの水着なのですが、なんと言うか色気を取り間違えている小学生が一番しっくりきます。
お子様体型のビキニって不憫で仕方ありません。
「二人とも遅かったね」
異様という言葉がぴったりでした。
おそらく幽くんには数人の子供がまとわりついているのだと思います。
両手が誰かの手を握っていますし足も歩きにくそうにしています。そして方も不自然に下がっています。
見えないのにいるのがわかるほどに幽霊はいるらしいです。そして少し寒気がします……。
「兄さん、十人は多すぎる」
どうやら私がわからない所にも子供がいるみたいです。どう十人が捕まっているのかちょっと気になります。
「一人助けたらみんながしがみついてきてさ。重かったよ」
「そういうのはやめろって母さんに言われてたでしょ。特に海は数珠つなぎで犠牲者を求めてるんだって」
確かにそういう怪談話多いですよね。引きずり込まれる系ですよね。
「それで兄さんはその子達どうするつもりなの?」
「救護室に置いてくるよ。溺れている子達には安心できる場所が必要だしね」
「少し持ちますか?」
「大丈夫。こうなっても大丈夫なように体鍛えてるから」
結局幽くんに付き添って美琴ちゃんも行ってしまいました。
「幽くんって昔からあんな感じなんですか?」
「そうだよ。それで死にかけたりもした。それで家は海水浴にあんまり来なくなったんだけど、もう引きずり込まれないからって言ってたからてっきりあしらう手段を見つけたのかと思ったんだけどね。まさかしがみつかれても溺れない体づくりをしてるとは思わなかった」
流石幽くんです。予想の斜め上を行っています。
幽霊は引きずり込もうとしてくるから無視しようではなく、引きずり込まれないようにしようと考える所が流石です。
「お待たせ、疲れたから少し休む」
「それなら私もいるよ」
「その子がいるなら私も――」
「姉さんは私と泳ぎましょう。二人の邪魔をしてはダメです」
「邪魔って私の運転だよ。ねえ美琴、凄い力だけどもしかして何かが力を貸してるの? しかも振りほどけない。助けて幽!」
気を利かせてくれたのか美琴ちゃんが現さんを連れて行ってくれました。
どうやら他の幽霊さんも美琴ちゃんに力を貸してくれているらしいです。
「そう言えば聞いたけどよく幽霊相手に肉体勝負を挑もうとしたね。何か理由があるの?」
「桜はおおきなかぶって知ってるか?」
「知ってるよ、かぶをみんなで引き抜くお話だよね」
「そう。前に引きずり込まれそうになった時に思ったんだよ。これっておおきなかぶに似てるなって。だからいつかあの数珠つなぎになったあいつらを引き抜いてみたいと思ったんだよ。この幽霊の先にはおおきなかぶがあるに違いないと思って引き抜くために体を鍛えた」
「あるといいね。おおきなかぶ」
幽くんはイケメンですが、たまに突拍子もないことを言い始めます。
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