14 / 52
一章 門番との出会い
14話 弱者の意地
しおりを挟む
大分走ったけど、まだ走れる。
師匠の言いつけサボらないで頑張ってきてよかった。
でも、まだ後ろに結構な人数いるんだよなぁ……、それに残ってるのが体育会系ばっかりだし。
このまま鬼石家に向かって何をすればいいんだろう?
もしかして師匠に助けを求めに行けばいいのか?
「神流待て、お前一人が犠牲になれば俺達は助かるんだぞ!」
返事はしちゃダメだ、少しでも体力が減ることは避けないと。
「頼むよ、俺達まだ死にたくない!」
これ、結構辛いなぁ……。
本気の懇願って心に響くんだよな、思わず止まっちゃいそうになる。
でも、そうしたら向こうの思うつぼだ。
百目木姉妹の言うことは絶対に嘘だ、僕が捕まっても、みんなが助かるとも限らない。
全員が生き残るには、焔さん達が勝たないとダメだ、そのために僕は絶対に捕まったらダメだ。
焔さん達なら僕が足手纏いにならなかったら、絶対に百目木姉妹を倒せる。
それで、今回の事件は終わりになる。
そろそろ鬼石邸が見える。
そう思った時、僕は壁にぶつかる。
これは領分の端……、そんな……、後少しなのに?
「やっと観念したか、お前には悪いと思うが、学校を守るために――」
急に背中に悪寒が走る。
この感じはこの二週間何度も感じてきた。
「みんな、逃げて!」
「何を言ってるんだ? そんな嘘に騙されるはずないだろう?」
ぬっと、曲がり角から一体の黒い靄が姿を見せる。
「お前、あいつらの仲間か? 今から俺達が捕ま――」
視界から一人の男子生徒が消え、同時に壁が壊れる音が響く。
やっぱり、最初から僕達を生かすつもりなんてない。
「み、みんな、そいつから離れて、こいつは僕を狙ってるんだ」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い……。
少しでも、みんなが逃げる時間を稼がないと、そうしないとみんなが死んじゃう。
それは嫌だ! 絶対に嫌だ!
ここで誰かが死んだら、焔さん達に顔向けができなくなる。
「こ、来いよ! 僕はここに居るぞ!」
どこが正面かわからないカルマが、僕を見た気がした。
関節があればできないぬるぬると気色悪い動きで振り返る。
普通であれば届かないと思う程に離れた場所で、それは腕を振る。
当然のように伸びる腕を避けると、遠くにいた誰かの悲鳴が聞こえる。
「もっと遠くに逃げて! これは僕が引き付けるから!」
視界からようやく誰もいなくなったが、僕の劣勢は変わらない。
二本の腕が、距離を無視して連続で打ち込まれ、僕には避けることしかできない。
走っている時間よりも圧倒的に短い、それなのに僕の体力はかなり削られた。
ふと視界の上から透明な雫が見えた。
じわりと視界を侵す汗は、やがて眼球に触れる。
急激に左目の視界が滲み、平衡感覚を狂わせ足を滑らせた。
不味い、これは直撃する。
右目が映す情報を脳がどれだけ解析しても逃げられないと断定する。
「中々に成長したじゃないか」
「師匠? どうやってここに?」
直撃するはずの攻撃は師匠によって止められた。
「おい、秋良くんを頼んだ」
「わかってます。秋良くん、私の後ろにいてくださいね。絶対に安全ですから」
気づかなかったけど、師匠だけじゃなく椿さんも来ていたらしい。
「カルマの相手は久しぶりだ、最近は孫娘に頼りっぱなしだからな」
「いや、なんで手を離したんですか?」
「稽古のついでに決まってるだろ」
折角カルマの厄介な手を止めたのに、わざわざ手を離して稽古だと言い始めた。
それ今じゃなきゃダメなの?
さっき受け止められ、カルマの動きが変わる。
伸縮自在の腕が激しく動き、腕が軌道が残像を作り、ドーム状に見え始めた。
段々と広がるドーム状の攻撃は徐々に僕達に近づいてくる。
もう逃げ場がなさそうに見えたそれは、師匠によってあっさりと止められた。
「目に見えない時は、相手の肩の動きを見れば捕らえられる」
それは前に教えてもらったけど、今の速度はそれでも反応できません。
「その後、相手の体勢を崩して一気に畳みかける」
師匠はそう言って、目で追えない程に滑らかに、それでいて素早くカルマの姿勢を崩し、その頭部を地面に殴りつける。
ドンと鈍い衝撃音と共に、カルマは弾むほどに強く、地面が揺れる程激しく叩きつけられ、そのまま黒い霧になって消えた。
「師匠、今のは僕には無理です」
「そこまでは期待してない、今くらい滑らかに動けるようになれ。理想は防御から攻撃、攻撃から防御をスムーズに移行できるようになることだな」
それはそれでかなり難易度が高いんですけど。
「おい、クソ爺! お前何してんだよ、あいつが神流を殺せば俺達は助かったんじゃないのか?」
血の気が引いた顔で名前も知らない男子生徒が、そう叫んだ。
周りで隠れていた他の生徒たちも、そうだそうだと声を上げる。
「そいつが捕まれば――」「そいつさえいなければ――」「そいつを渡せ――」「そいつは役に立たない――」
そんな言葉を吐かれているのに、なぜか傷ついていなかった。
彼らの言葉は怯えた言葉だ。
僕が助けてと叫んでいるのと変わらない。
恐怖を強い言葉で打ち消そうとしているだけだ。
「身を挺して庇ってくれた人に向ける言葉じゃないな」
師匠も僕と同じことを思っているらしく、怒りよりも憐れみを向けている。
「師匠、僕があの人達と戦ったら勝てると思いますか?」
「負けるだろな。秋良くんのレベルだと大人にも勝てないだろう」
「そうですか、それならよかったです」
僕が一歩踏み出すと、罵詈雑言がぴたりと止んだ。
「一ノ瀬先生って確か柔道部の先生ですよね?」
「あ、ああ、それがどうかしたのか?」
「僕と勝負してください。それで、もし僕が勝ったら、焔さん達の戦いが終わるまで待っていてくれませんか?」
「そんなことする必要がどこにあるんだ? それにお前が負けたらどうするつもりだ?」
「百目木虚の元に行きます」
「それなら俺がやる。教師だと手加減する可能性もあるからな。俺はまだ、鬼石さんとお前が付き合ってるなんて認めてない」
名乗り出たのは前にカルマを宿していた揖斐川だった。
「僕も負けるつもりはないです」
†
絶対に負けない。
そう思い挑んだ戦いだったが、まるで歯が立たない。
「まだ諦めねぇのか?」
「当然……、諦めない……」
十分にも満たない時間の間殴られ続けた所が熱い、口の中が血の味でいっぱい、足も立ってるのが精一杯なほどに震えてる。
「根性は認めてやるよ。だがよ、弱すぎるだろ」
「百も承知、だよ……、でもさ、わかるでしょ……、負けたくない戦いがあるのはさ、それが、僕には今なんだ……」
「そうか。そこまで言うなら手加減はしねぇ。歯、食いしばれよ」
今までにない大振りは、僕の顔面を殴るのがわかる。
わかるけど、それを防ぐ術を僕は知らない。
硬い拳が僕の頬にめり込み、衝撃が骨を伝い全身に響く。
視界が明滅し、倒れそうな体を何とか耐える。
「まだ僕はやれるよ」
僕は軋む腕を持ち上げ、構える。
「もういいや、お前の勝ちでいい」
「えっ、何で……」
「ふざけるな!」「勝手に喧嘩始めたくせに!」「それじゃあ、私達はどうなるのよ!」
「文句があるなら出て来いよ。俺に勝てたらお前らの言う通りにしてやるよ」
いきなりの敗北宣言でざわめく人達を、たった一言で黙らせた。
「僕は、助かるけど、いきなりどうしたの?」
「お前の目は殺しても絶対負けを認めない。そんなのと喧嘩しても決着はつかねぇからな。そうなったら結局はお前の望んだとおりになる。だから俺の負けだ」
「ありが、と……」
勝負がつき、緊張の糸が切れた僕はそのまま倒れ込み、気を失った。
焔さん、氷美湖さん、僕今回は、少しでも役に立てたかな。
師匠の言いつけサボらないで頑張ってきてよかった。
でも、まだ後ろに結構な人数いるんだよなぁ……、それに残ってるのが体育会系ばっかりだし。
このまま鬼石家に向かって何をすればいいんだろう?
もしかして師匠に助けを求めに行けばいいのか?
「神流待て、お前一人が犠牲になれば俺達は助かるんだぞ!」
返事はしちゃダメだ、少しでも体力が減ることは避けないと。
「頼むよ、俺達まだ死にたくない!」
これ、結構辛いなぁ……。
本気の懇願って心に響くんだよな、思わず止まっちゃいそうになる。
でも、そうしたら向こうの思うつぼだ。
百目木姉妹の言うことは絶対に嘘だ、僕が捕まっても、みんなが助かるとも限らない。
全員が生き残るには、焔さん達が勝たないとダメだ、そのために僕は絶対に捕まったらダメだ。
焔さん達なら僕が足手纏いにならなかったら、絶対に百目木姉妹を倒せる。
それで、今回の事件は終わりになる。
そろそろ鬼石邸が見える。
そう思った時、僕は壁にぶつかる。
これは領分の端……、そんな……、後少しなのに?
「やっと観念したか、お前には悪いと思うが、学校を守るために――」
急に背中に悪寒が走る。
この感じはこの二週間何度も感じてきた。
「みんな、逃げて!」
「何を言ってるんだ? そんな嘘に騙されるはずないだろう?」
ぬっと、曲がり角から一体の黒い靄が姿を見せる。
「お前、あいつらの仲間か? 今から俺達が捕ま――」
視界から一人の男子生徒が消え、同時に壁が壊れる音が響く。
やっぱり、最初から僕達を生かすつもりなんてない。
「み、みんな、そいつから離れて、こいつは僕を狙ってるんだ」
怖い怖い怖い怖い怖い怖い……。
少しでも、みんなが逃げる時間を稼がないと、そうしないとみんなが死んじゃう。
それは嫌だ! 絶対に嫌だ!
ここで誰かが死んだら、焔さん達に顔向けができなくなる。
「こ、来いよ! 僕はここに居るぞ!」
どこが正面かわからないカルマが、僕を見た気がした。
関節があればできないぬるぬると気色悪い動きで振り返る。
普通であれば届かないと思う程に離れた場所で、それは腕を振る。
当然のように伸びる腕を避けると、遠くにいた誰かの悲鳴が聞こえる。
「もっと遠くに逃げて! これは僕が引き付けるから!」
視界からようやく誰もいなくなったが、僕の劣勢は変わらない。
二本の腕が、距離を無視して連続で打ち込まれ、僕には避けることしかできない。
走っている時間よりも圧倒的に短い、それなのに僕の体力はかなり削られた。
ふと視界の上から透明な雫が見えた。
じわりと視界を侵す汗は、やがて眼球に触れる。
急激に左目の視界が滲み、平衡感覚を狂わせ足を滑らせた。
不味い、これは直撃する。
右目が映す情報を脳がどれだけ解析しても逃げられないと断定する。
「中々に成長したじゃないか」
「師匠? どうやってここに?」
直撃するはずの攻撃は師匠によって止められた。
「おい、秋良くんを頼んだ」
「わかってます。秋良くん、私の後ろにいてくださいね。絶対に安全ですから」
気づかなかったけど、師匠だけじゃなく椿さんも来ていたらしい。
「カルマの相手は久しぶりだ、最近は孫娘に頼りっぱなしだからな」
「いや、なんで手を離したんですか?」
「稽古のついでに決まってるだろ」
折角カルマの厄介な手を止めたのに、わざわざ手を離して稽古だと言い始めた。
それ今じゃなきゃダメなの?
さっき受け止められ、カルマの動きが変わる。
伸縮自在の腕が激しく動き、腕が軌道が残像を作り、ドーム状に見え始めた。
段々と広がるドーム状の攻撃は徐々に僕達に近づいてくる。
もう逃げ場がなさそうに見えたそれは、師匠によってあっさりと止められた。
「目に見えない時は、相手の肩の動きを見れば捕らえられる」
それは前に教えてもらったけど、今の速度はそれでも反応できません。
「その後、相手の体勢を崩して一気に畳みかける」
師匠はそう言って、目で追えない程に滑らかに、それでいて素早くカルマの姿勢を崩し、その頭部を地面に殴りつける。
ドンと鈍い衝撃音と共に、カルマは弾むほどに強く、地面が揺れる程激しく叩きつけられ、そのまま黒い霧になって消えた。
「師匠、今のは僕には無理です」
「そこまでは期待してない、今くらい滑らかに動けるようになれ。理想は防御から攻撃、攻撃から防御をスムーズに移行できるようになることだな」
それはそれでかなり難易度が高いんですけど。
「おい、クソ爺! お前何してんだよ、あいつが神流を殺せば俺達は助かったんじゃないのか?」
血の気が引いた顔で名前も知らない男子生徒が、そう叫んだ。
周りで隠れていた他の生徒たちも、そうだそうだと声を上げる。
「そいつが捕まれば――」「そいつさえいなければ――」「そいつを渡せ――」「そいつは役に立たない――」
そんな言葉を吐かれているのに、なぜか傷ついていなかった。
彼らの言葉は怯えた言葉だ。
僕が助けてと叫んでいるのと変わらない。
恐怖を強い言葉で打ち消そうとしているだけだ。
「身を挺して庇ってくれた人に向ける言葉じゃないな」
師匠も僕と同じことを思っているらしく、怒りよりも憐れみを向けている。
「師匠、僕があの人達と戦ったら勝てると思いますか?」
「負けるだろな。秋良くんのレベルだと大人にも勝てないだろう」
「そうですか、それならよかったです」
僕が一歩踏み出すと、罵詈雑言がぴたりと止んだ。
「一ノ瀬先生って確か柔道部の先生ですよね?」
「あ、ああ、それがどうかしたのか?」
「僕と勝負してください。それで、もし僕が勝ったら、焔さん達の戦いが終わるまで待っていてくれませんか?」
「そんなことする必要がどこにあるんだ? それにお前が負けたらどうするつもりだ?」
「百目木虚の元に行きます」
「それなら俺がやる。教師だと手加減する可能性もあるからな。俺はまだ、鬼石さんとお前が付き合ってるなんて認めてない」
名乗り出たのは前にカルマを宿していた揖斐川だった。
「僕も負けるつもりはないです」
†
絶対に負けない。
そう思い挑んだ戦いだったが、まるで歯が立たない。
「まだ諦めねぇのか?」
「当然……、諦めない……」
十分にも満たない時間の間殴られ続けた所が熱い、口の中が血の味でいっぱい、足も立ってるのが精一杯なほどに震えてる。
「根性は認めてやるよ。だがよ、弱すぎるだろ」
「百も承知、だよ……、でもさ、わかるでしょ……、負けたくない戦いがあるのはさ、それが、僕には今なんだ……」
「そうか。そこまで言うなら手加減はしねぇ。歯、食いしばれよ」
今までにない大振りは、僕の顔面を殴るのがわかる。
わかるけど、それを防ぐ術を僕は知らない。
硬い拳が僕の頬にめり込み、衝撃が骨を伝い全身に響く。
視界が明滅し、倒れそうな体を何とか耐える。
「まだ僕はやれるよ」
僕は軋む腕を持ち上げ、構える。
「もういいや、お前の勝ちでいい」
「えっ、何で……」
「ふざけるな!」「勝手に喧嘩始めたくせに!」「それじゃあ、私達はどうなるのよ!」
「文句があるなら出て来いよ。俺に勝てたらお前らの言う通りにしてやるよ」
いきなりの敗北宣言でざわめく人達を、たった一言で黙らせた。
「僕は、助かるけど、いきなりどうしたの?」
「お前の目は殺しても絶対負けを認めない。そんなのと喧嘩しても決着はつかねぇからな。そうなったら結局はお前の望んだとおりになる。だから俺の負けだ」
「ありが、と……」
勝負がつき、緊張の糸が切れた僕はそのまま倒れ込み、気を失った。
焔さん、氷美湖さん、僕今回は、少しでも役に立てたかな。
0
あなたにおすすめの小説
レオナルド先生創世記
ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
花鳥見聞録
木野もくば
ファンタジー
花の妖精のルイは、メジロのモクの背中に乗って旅をしています。ルイは記憶喪失でした。自分が花の妖精だったことしか思い出せません。失くした記憶を探すため、さまざまな世界を冒険します。
記憶を取り戻して真実を知った時、ルイとモクの選ぶ道は?
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる