16 / 52
一章 門番との出会い
16話 エピローグ
しおりを挟む
目を覚ますと、なぜか焔さんに背負われていた。
「ん……?」
「目を覚ましたか。今日はあたし達の家でいいだろ? その傷の説明をする必要も無いしな」
「え? ありがとうございます」
あれ? なんで、おんぶされてるの? 前の方では鬼石家の皆さんが談笑してるけど……、ああ、そうだ、百目木姉妹に襲われて逃げて、カルマに襲われたりして気絶したんだ。
「頑張ったらしいじゃないか、じいちゃんが褒めてたよ」
「褒められる程じゃないですよ。結局カルマを倒したのは師匠だし、揖斐川には負けました」
「それが誰にでもできるなら、あたし達はいらないだろ。秋良は自分にできることをした。勝てないとわかっている相手の前に出るなんて普通はできないことだ」
ああ、悔しいな……。
焔さんも師匠も、褒めてくれて嬉しい、けど、それが悔しい。
どうせなら勝って褒めて欲しかったな……。
「秋良はどうなりたい?」
「急にどうしたんですか?」
「ふと聞きたくなった」
「無理かもしれないですけど、焔さんの横に立ちたいです」
「この前と言ってること違うんじゃないか?」
「そうですね。でも、今はそうなりたいんです」
「どういう心境の変化があったんだ?」
「それは秘密です」
「そうか」
僕にもそれが上手く言語化できない。
焔さんが好きだからとか、服の下に見える傷が自分の事のように痛いからとか、理由はいくらでも思いつくけど、全部しっくりとは来ない。
無理に言葉で表すなら、僕が男だからかもしれない。
流石にそんなこと、焔さんにはカッコ悪くて言えないけど。
「あの後ってどうなったんですか?」
考えただけで恥ずかしくなり、話しを変えることにした。
「あの場にいたほぼ全員の記憶を書き換えた。百目木姉妹がテロを起こそうとして全員が逃げたことになっている。後は、テロの一員を秋良とじいちゃん達が撃退したことになってるから」
「なんかそんな記憶を書き換える映画ありましたよね」
あっちは宇宙人だったけど。
「まあ、そんな感じだ。あっちは機械でこっちは能力って感じだけどな」
「詳しく聞きたいですけど、聞いちゃいけない気がします」
「秋良は関係者だから話してもいいんだけど聞くか?」
「次に使う機会があったらで良いです。でもそんなのが使えるなら、わざわざ領分使わなくてもいいんじゃないですか?」
記憶の改ざんをすれば人に見られても問題ない。
「大分脳に負担がかかるんだよ。使いすぎれば廃人になる可能性もある」
ってことはその能力は脳に直接使ってるってわけなのか……、記憶弄ってるんだし当然なんだろうけど。
「それに領分ならどれだけ町を壊しても無かったことにできるからな。今日のを領分を使わないでやったら、喜門町は持たないぞ。校舎もほぼ原形留めてなかったし」
僕、そんな戦い方する人と並ぼうとしてるの?
「それに普通はこういうことはしないんだ。ヴァクダ派だってそれは望んでいない」
「そうなんですか? 現世と幽世を一つにして滅ぼすからこういうことやるんだなって思ってました」
それが危険だから焔さん達が戦っているって認識だった。
「あたし達も仲良くする分には賛成だ。けどな、あたし達と秋良では力の差がありすぎるだろ? やろうと思えばあたし一人でも、一週間あれば世界を更地にできるぞ。そんな幽世の連中と一緒に暮らすなんて現世を危険にさらす真似はできない。それがメリヨル派の立場。二つの世界に分けるから、争いは起きる。だからこそ二つの世界を一つにってのがヴァクダ派の立場だ」
「両派閥ともそういうスタンスなら百目木姉妹の動きは変ですね」
侵略ではなく一緒に暮らすのが目的なのに、こっちに恐怖心を植え付けるのは誰が見てもおかしい。
そうなれば結局争いは起きてしまう。
「あの二人の動きを見てると、あたし達に勝つのが目的だった可能性もあるけどな」
その場のノリで決めてる雰囲気はあったけど、ヴァクダ派のトップがそんなことするのか?
†
アメリカ北部のとある町、とある一軒家。
「日本だとそろそろ夜だよな?」
糊の利いたスーツを着た男が、仕事に行く準備をしながら、だらしなく下着姿のままでいる女性に問いかける。
「そうだと思うわよ。あの二人から連絡はないの?」
「あれほど言ったのに、連絡を寄こさないのはあの二人らしいが、鍵の事でとなると負けたと考えた方がいいだろうな」
「あなたの作戦駄目だったのね」
「腹立たしいが、そうなるな。しかしあの二人が負けるってことは、鍵があるのはやっぱり日本か、あの夫婦もまさか死に際に平気で嘘を吐くとは腸が煮えくり返りそうだ」
「流石は門番ってことでしょうね」
「そうとわかれば、俺達も日本に行かないといけないな」
「旅費はあったかしら?」
「その辺で奪えばいいだけだろ」
「私のペットたちの旅費もお願いね」
わざとらしく男性に体を摺り寄せるが、男は煩わしそうに振り払う。
「ペットは向こうで改めて探せばいいだろ。そんな大荷物邪魔でしょうがない」
「アジアの子達は少し幼いのよね。まあ、それはそれでたまにはいいかしら」
「なら、早く準備をして来い」
女は上機嫌で階段を上り、近くの部屋に入る。
カーテンの閉め切られた部屋には明かりが無く、いくつもの呼吸音が聞こえる。
部屋の明かりをつけると、首輪をされ口には布で、手足は縄で縛られた男たちがいた。
髪や髭が伸び、異臭も漂っている。
「みんな、ごめんね。もう、お別れなの」
お別れという言葉に全員が布越しに叫び出す。
「私みんなの事好きよ。綺麗だった顔が段々と汚れるのを見るのも楽しい。でももうお別れ。私行かなきゃいけないの」
女が近くにいた一人に手を触れ、首をへし折る。
「さようなら、あなた達のことは忘れないわ。変異交雑」
女は男の死体を壁にたたきつけると、男は壁と混ざり合った歪なオブジェが出来上がる。
「次は何と混ぜようかしら」
「何を遊んでいるんだ? 早く行くぞ」
「最後のひと時くらい良いじゃない。今日でこの子達と会えなくなるのよ」
「憑依装着 バースト」
スーツの男の腕が異形に変化する。
右腕からは無数の銃器が生え、女がいることさえいとわず一斉に発砲する。
撃ち終わると、男たちは赤く染まり地面に散らばる。
「はあ、私ごと撃つのやめてくれない? しかも全員あなたが殺しちゃうし」
「口論も煩わしいからな」
「つまらない男ね」
女は別の部屋に行き着替えを始めた。
「新しい服が欲しいわ。どれもパッとしないの」
「我慢しろと言いたいが、お前にしては長く着た方か」
女性の頭の中にはすでに、さっきの男たちの事は頭の片隅にも残っていない。
「それじゃあ、日本に向かおうか」
「その前に色々買って行かないと」
「途中であいつらに連絡もしていかないとな」
「あいつらに頼るの?」
「十人もいれば門番の一人でも殺せるだろう」
二人は平然と外に出る。
壁を壊した音に駆けつけた住人や、銃を構える警察を無視し、あろうことか、パトカーに乗り込もうとする。
「待て、何をしている?」
「俺達を連行するんだろ? 真偽はどうあれ、私達は重要参考人だしな」
二人は何も抵抗せず、後部座席に座る。
警官たちもそうされてはどうしようもなく、そのままパトカーは出発する。
「後で詳しく話は聞かせてもらうぞ」
二人を乗せたパトカーはそのまま警察署に向かう途中、忽然と姿を消した。
「ん……?」
「目を覚ましたか。今日はあたし達の家でいいだろ? その傷の説明をする必要も無いしな」
「え? ありがとうございます」
あれ? なんで、おんぶされてるの? 前の方では鬼石家の皆さんが談笑してるけど……、ああ、そうだ、百目木姉妹に襲われて逃げて、カルマに襲われたりして気絶したんだ。
「頑張ったらしいじゃないか、じいちゃんが褒めてたよ」
「褒められる程じゃないですよ。結局カルマを倒したのは師匠だし、揖斐川には負けました」
「それが誰にでもできるなら、あたし達はいらないだろ。秋良は自分にできることをした。勝てないとわかっている相手の前に出るなんて普通はできないことだ」
ああ、悔しいな……。
焔さんも師匠も、褒めてくれて嬉しい、けど、それが悔しい。
どうせなら勝って褒めて欲しかったな……。
「秋良はどうなりたい?」
「急にどうしたんですか?」
「ふと聞きたくなった」
「無理かもしれないですけど、焔さんの横に立ちたいです」
「この前と言ってること違うんじゃないか?」
「そうですね。でも、今はそうなりたいんです」
「どういう心境の変化があったんだ?」
「それは秘密です」
「そうか」
僕にもそれが上手く言語化できない。
焔さんが好きだからとか、服の下に見える傷が自分の事のように痛いからとか、理由はいくらでも思いつくけど、全部しっくりとは来ない。
無理に言葉で表すなら、僕が男だからかもしれない。
流石にそんなこと、焔さんにはカッコ悪くて言えないけど。
「あの後ってどうなったんですか?」
考えただけで恥ずかしくなり、話しを変えることにした。
「あの場にいたほぼ全員の記憶を書き換えた。百目木姉妹がテロを起こそうとして全員が逃げたことになっている。後は、テロの一員を秋良とじいちゃん達が撃退したことになってるから」
「なんかそんな記憶を書き換える映画ありましたよね」
あっちは宇宙人だったけど。
「まあ、そんな感じだ。あっちは機械でこっちは能力って感じだけどな」
「詳しく聞きたいですけど、聞いちゃいけない気がします」
「秋良は関係者だから話してもいいんだけど聞くか?」
「次に使う機会があったらで良いです。でもそんなのが使えるなら、わざわざ領分使わなくてもいいんじゃないですか?」
記憶の改ざんをすれば人に見られても問題ない。
「大分脳に負担がかかるんだよ。使いすぎれば廃人になる可能性もある」
ってことはその能力は脳に直接使ってるってわけなのか……、記憶弄ってるんだし当然なんだろうけど。
「それに領分ならどれだけ町を壊しても無かったことにできるからな。今日のを領分を使わないでやったら、喜門町は持たないぞ。校舎もほぼ原形留めてなかったし」
僕、そんな戦い方する人と並ぼうとしてるの?
「それに普通はこういうことはしないんだ。ヴァクダ派だってそれは望んでいない」
「そうなんですか? 現世と幽世を一つにして滅ぼすからこういうことやるんだなって思ってました」
それが危険だから焔さん達が戦っているって認識だった。
「あたし達も仲良くする分には賛成だ。けどな、あたし達と秋良では力の差がありすぎるだろ? やろうと思えばあたし一人でも、一週間あれば世界を更地にできるぞ。そんな幽世の連中と一緒に暮らすなんて現世を危険にさらす真似はできない。それがメリヨル派の立場。二つの世界に分けるから、争いは起きる。だからこそ二つの世界を一つにってのがヴァクダ派の立場だ」
「両派閥ともそういうスタンスなら百目木姉妹の動きは変ですね」
侵略ではなく一緒に暮らすのが目的なのに、こっちに恐怖心を植え付けるのは誰が見てもおかしい。
そうなれば結局争いは起きてしまう。
「あの二人の動きを見てると、あたし達に勝つのが目的だった可能性もあるけどな」
その場のノリで決めてる雰囲気はあったけど、ヴァクダ派のトップがそんなことするのか?
†
アメリカ北部のとある町、とある一軒家。
「日本だとそろそろ夜だよな?」
糊の利いたスーツを着た男が、仕事に行く準備をしながら、だらしなく下着姿のままでいる女性に問いかける。
「そうだと思うわよ。あの二人から連絡はないの?」
「あれほど言ったのに、連絡を寄こさないのはあの二人らしいが、鍵の事でとなると負けたと考えた方がいいだろうな」
「あなたの作戦駄目だったのね」
「腹立たしいが、そうなるな。しかしあの二人が負けるってことは、鍵があるのはやっぱり日本か、あの夫婦もまさか死に際に平気で嘘を吐くとは腸が煮えくり返りそうだ」
「流石は門番ってことでしょうね」
「そうとわかれば、俺達も日本に行かないといけないな」
「旅費はあったかしら?」
「その辺で奪えばいいだけだろ」
「私のペットたちの旅費もお願いね」
わざとらしく男性に体を摺り寄せるが、男は煩わしそうに振り払う。
「ペットは向こうで改めて探せばいいだろ。そんな大荷物邪魔でしょうがない」
「アジアの子達は少し幼いのよね。まあ、それはそれでたまにはいいかしら」
「なら、早く準備をして来い」
女は上機嫌で階段を上り、近くの部屋に入る。
カーテンの閉め切られた部屋には明かりが無く、いくつもの呼吸音が聞こえる。
部屋の明かりをつけると、首輪をされ口には布で、手足は縄で縛られた男たちがいた。
髪や髭が伸び、異臭も漂っている。
「みんな、ごめんね。もう、お別れなの」
お別れという言葉に全員が布越しに叫び出す。
「私みんなの事好きよ。綺麗だった顔が段々と汚れるのを見るのも楽しい。でももうお別れ。私行かなきゃいけないの」
女が近くにいた一人に手を触れ、首をへし折る。
「さようなら、あなた達のことは忘れないわ。変異交雑」
女は男の死体を壁にたたきつけると、男は壁と混ざり合った歪なオブジェが出来上がる。
「次は何と混ぜようかしら」
「何を遊んでいるんだ? 早く行くぞ」
「最後のひと時くらい良いじゃない。今日でこの子達と会えなくなるのよ」
「憑依装着 バースト」
スーツの男の腕が異形に変化する。
右腕からは無数の銃器が生え、女がいることさえいとわず一斉に発砲する。
撃ち終わると、男たちは赤く染まり地面に散らばる。
「はあ、私ごと撃つのやめてくれない? しかも全員あなたが殺しちゃうし」
「口論も煩わしいからな」
「つまらない男ね」
女は別の部屋に行き着替えを始めた。
「新しい服が欲しいわ。どれもパッとしないの」
「我慢しろと言いたいが、お前にしては長く着た方か」
女性の頭の中にはすでに、さっきの男たちの事は頭の片隅にも残っていない。
「それじゃあ、日本に向かおうか」
「その前に色々買って行かないと」
「途中であいつらに連絡もしていかないとな」
「あいつらに頼るの?」
「十人もいれば門番の一人でも殺せるだろう」
二人は平然と外に出る。
壁を壊した音に駆けつけた住人や、銃を構える警察を無視し、あろうことか、パトカーに乗り込もうとする。
「待て、何をしている?」
「俺達を連行するんだろ? 真偽はどうあれ、私達は重要参考人だしな」
二人は何も抵抗せず、後部座席に座る。
警官たちもそうされてはどうしようもなく、そのままパトカーは出発する。
「後で詳しく話は聞かせてもらうぞ」
二人を乗せたパトカーはそのまま警察署に向かう途中、忽然と姿を消した。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
【1/20本編堂々完結!】自力で帰還した錬金術師の爛れた日常
ちょす氏
ファンタジー
「この先は分からないな」
帰れると言っても、時間まで同じかどうかわからない。
さて。
「とりあえず──妹と家族は救わないと」
あと金持ちになって、ニート三昧だな。
こっちは地球と環境が違いすぎるし。
やりたい事が多いな。
「さ、お別れの時間だ」
これは、異世界で全てを手に入れた男の爛れた日常の物語である。
※物語に出てくる組織、人物など全てフィクションです。
※主人公の癖が若干終わっているのは師匠のせいです。
ゆっくり投稿です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる