召喚獣を呼び出して最強ライフ満喫

groria

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1話 俺は厄介者?

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俺小南久遠24歳。この春大学をなんとか卒業して近くの会社に勤めることになった。しかしそこで待ち受けていたのは膨大な量の仕事に劣悪な先輩、さらには低賃金とまさにブラック企業だった。

毎日朝早く起きて帰りは終電間際、さらに一度ミスをすれば反省文や追加の仕事が降ってきて1徹は全然当たり前だった。こんな日常がもう3か月続いた。

しかしそんな中俺にはひそかな楽しみがあった。それは通勤途中でやるスマホゲーム【サモナーズストーリー】という召喚獣を使って楽しむゲームだ。主人公は召喚したモンスターを駆使してゲームを進めていくのが主のとなっている。

このゲームはケモナーからの人気がとても高く女性からの人気も多く獲得している。召喚獣にはおなじみのグリフォンから小鳥、ハーピー、ドラゴン、猫など多種多様なモンスターがいるためゲーム好きじゃなくとも楽しめるゲームとなっている。

俺はそのゲームでいつもストレスしかたまらない会社の合間で楽しんでいる。俺はケモナーって程ではないが動物はそれなりに好きだ。それに育成ゲームが大好きな俺にとってこのゲームはすぐにはまった。時間さえあれば常にやってた。課金もよくした。

そんな風にゲームを楽しんでいたある日のこと、こんなことを思った。

「このゲームの世界に入ってぼうけんしたいな」

俺もわかってる。すごい気持ち悪いことを言ってると自覚はある。ただ仕事があまりにもハードすぎてそんなことを不意に思ってしまったのだ。仕事が忙しく家ではペットを飼うことができない。何せ一日中いないこともよくあるから餌を与えられない。ただゲームは内部時間の関係でその制約はない。要はそのゲームを目いっぱい楽しんでいたということだ。

そしてある2徹したあとの夜、とにかく眠かった。電車の中でも常に寝ていて家にたどり着いた時には空腹を忘れて布団にダイブしてそのまま眠りについた。

「うーーん、!?ここはどこだ!?」

寝ぼけてるのかまわりは高級な装飾が施されている。まさに異世界でよく出てくる宮殿そのものだった。ひとまず夢なら叩けばわかるだろうとほおを叩いてみる。

ぺちん!

「いてー!...?痛い?」
っていうことは夢...じゃないのかこの世界は。ひとまず座ってる状態から立ち上がって状況把握をする。

今いるのは宮殿のある一角の部屋だと思う。広さがまったくないことから倉庫みたいなところだろう。ここにいても仕方ないと扉を開ける。

「...えーこれによりそなたたちは勇者としてわしが任命する。これにて勇者の洗礼の儀式を終わりとする」

遠くからそんな言葉が聞こえてくる。勇者?ってことはまじで異世界テンプレに巻き込まれたってことか!?急いで声が聞こえる場所に行く。

「なんだ貴様は!!侵入者か?」

向かう途中でさっそく人に見つかってしまう。しかし日本と常識が違うからか話は聞かずにいきなり捕まえる。当然ただの日本人の俺はあっけなく捕まった。

「侵入者を捕まえました国王!!」

「侵入者?ちょっと待て、その服、もしかして異世界人か?」

「え?はい」

以外にも国王はすぐに俺がこの世界の住人ではないと察した。

「なぜ、いるのか。もしかして勇者を呼び出した際におぬしも飛ばされたということか。しかし困ったのう」

「困った?」

「勇者は3人とされておりおぬしのように4人目が現れたというのは歴史上ないのじゃ。そして勇者は勇者の洗礼を受けるのじゃがそれはすでにできなくなっておる」

「ていうことは」

「おぬしはなぜか呼び出されたのじゃが勇者にはなれないということなんじゃ」

「ええーーーー!!」

なんじゃそりゃーー!!聞いてないぞ。確かに勇者だったらさっきの兵士にも負けない力とかがあってもおかしくはない。

「すまぬがここを離れてくれないかの?」

「離れる?なんでですか?」

「この宮殿にはただの人がいてはならぬ場なのじゃ」

そして俺は1月分の代金を渡された。これでしばらく生活してくれと。なんて無責任なんだーと言いたいところだが兵士からも出てけと言いたげな視線を受けやむを得ず宮殿を出た。

「これからどうすればいいのか」

別に体力があるわけでもなく知識も常人並み、特技があるわけでもない俺が異世界に来て何ができるかと言われたらなにも思いつかない。

「考えてても仕方ない。まずは情報収集がてら腹ごしらえでもするか」

自分にこうして言い聞かせないと不安で心がつぶれそうになってしまう。

◇▽☆*

「お、兄ちゃんなんか買ってくか?」

しばらく歩いてると屋台からいい匂いがしてきた。

「それじゃあこの焼き鳥一本くれ」

「あいよ、それじゃあ390リルもらうな」

「390リル?」

しまった、金はもらったけどここの通貨を全く知らない。今ポケットにあるのは金貨3枚と銀貨8枚だ。

「それじゃあ銀貨1枚」

「おう、おもったより細かいの無いんだな」

そう言って店員は銅貨と一まわりちいさな銀貨を渡してきた。

「これは早いとこ本か何か買って調べないとな」
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