夢の中で魔王軍を率いる!・・・しっくりこない。

SAIKAI

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相手の能力は雷。なら、

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 さて、ガイドブックによると、勇者共の拠点の近くにはモンスターが沸くらしい。
 俺達は勇者の拠点の1キロほど離れた所に行った。
 そこには、千を超えるだろう、大量のモンスターが群れがあった。
 「とりあえず、戦う練習するぞー鍛冶かじさん、俺と姐さん意外の人数分の武器作ってくれー。」
 「分かりました!団長!」
 鍛冶さん。27才で、結婚している子持ちのパパ。能力は武器を作る能力。
 俺が随分前に、眠れなくて散歩に行ったら、リストラされて、酒を飲み酔った鍛冶さんに喧嘩を売られ、ぶっ飛ばした。
 今は、俺の親が経営してる、小さな会社で働いていて、たまに、小道具とかも作ってもらっている。
 ちなみに、ベビーシッターの会社をしていて、鍛冶さんや、たまに、俺も一緒にやることがある。
 「ところで、お二人はいいんですか?」
 武器がなくてもいいのかってことか。
 「大丈夫。俺達は逆に素手のほうがいい。」
 「変に武器使うより、慣れてる物を使うほうがいいよな?」
 姐さんも、俺の肩に手を乗せながら言う。
 「それじゃ、初陣と行こうじゃないか?団長様。」
 「クク、お前ら!準備はいいか!」
 俺は叫びながら後ろをみる。
 「いつでも戦えますよ!団長!」
 大剣を掲げる茜を筆頭に、雄叫びをあげる。団員共。
 「それなら、能力をどうしようが好きにしろ!自由に暴れてこい!突撃ーーーー!!!」
 うおおおおおおお!!!
 モンスターの群れに突っ込んでいき、モンスターがポリゴンになって消えてゆく。
 そして、
 30秒も経たずに、大量のモンスターが消えた。
 そりゃ、1人、50体か、40体倒せば、いいんだもんな。
 能力を使いながら武器ぶんまわしてたら、そりゃ簡単に終わるよな。
 そこまで強くもなく、ただ、数が多いだけのやつらが、うちの不良どもに勝てるわけないか。
 「どうするよ、姐さん。俺達の出番無くなっちゃったよ。
 すこし、姐さんは考えこむ。
 「そうだ、勇者を倒そう。」
 「なるほど、いい考えだ。」
 勇者の事を知っておくのも、いいかもしれない。
 「どうでしたか!団長!私の活躍見てくれましたか!」
 とても笑顔な茜が走ってきた。
 「うん。全然分からんかった。」
 みんな暴れすぎて、個々の活躍が全く見えなかった。
 「えー!酷いですよー!私頑張りましたよ!」
 これは仕方ないじゃん。
 俺はそっぽ向いた。
 「それはそうと、勇者倒しに行くぞ。サガ、こっち来て、勇者の場所教えて。」
 「あっはーい。」
 サガ。16才の高2。能力は敵を探す能力。
 うちの変人のなかでは珍しい、大人しい奴で、眼鏡をかけた、秀才って感じの男。
 特技はネットサーフィン。つまり、成績優秀ながらも、俺と同類である。
 「勇者あそこです。」
 「えっ」
 サガが近くを指さしたのでそちらをみると。少し遠くに勇者がいた。
 幸い、向こうは俺達に気づいていない。
 こんな、人いるのに。
 「心理ーあいつの能力ー。」
 「すぐ、調べますねー。」
 心理。サガと同じく、16才の高2。能力は相手の能力が分かる能力。
 サガほどでもないが、少し大人しい、俺のイメージとは、かけ離れた女の子である。
 女ってもっと怖いもんだと思ってた。
 「へー。あいつ雷使うみたいです。大丈夫ですか。」
 「大丈夫。アース、ポーチ。ちょっとこい。」
 「へーい。」
 「なにしましょうか?」
 アース。29才。ヤクザ、大命組だいみょうぐみの1人。土を操る能力。
 ポーチ。29才。同じく、大命組。アイテムを作る能力。
 こいつら大命組とは、一度、正面衝突して、俺が勝ち。そこから仲良くなった。
 喧嘩をしたあとは、基本的に、相手と仲良くなる。ここにいる、奴らの大半は、俺と喧嘩したことのある。不良である。
 「アース、俺が合図を出すから、あいつのの周りに土の壁を作れ。そして、すぐ、壊せ。」
 「分かりやした!」
 「ポーチ。お前。ゴム手袋二人分作れ。」
 「わか、えっ?ゴム手袋ですか?」
 「そそ。」
 雷、つまり電気。これと戦うのは、俺でも流石に無理だ。てことで、電気を通さないゴム手袋を使う。
 「とりあえず作りました。」
 「ありがとう。それじゃ、姐さん。」
 俺はゴム手袋を姐さんに渡す。
 そのとき、姐さんは困惑していた。
 「ゴム手袋って・・・戦うのに・・・ゴム手袋って。」
 そういいつつ、姐さんはゴム手袋をつけた。
 俺もゴム手袋をつける。
 「姐さんは後ろにまわってくれ。俺がきをひきつけておくから。」
 「分かった。こんなんつけるんだ。ちゃんとやれよ。」
 「おう。」
 俺は走る準備をする。
 「それでは。アース、やれ。」
 「へい!」
 勇者の周りに土の壁ができた。
 
 
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