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第2話 コバンザメ戦法
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「師匠(マスター)!!!」
森に響き渡る、おっさんの野太い叫び声。 地面に額をこすりつけ、尻を高く上げたSランク冒険者ガルド。 その光景を見下ろしながら、俺――アリシア・アレン(十歳・無職希望)は、冷ややかな視線を送った。
「……やだ」
即答である。 当たり前だ。なんで隠居生活の初日に、むさ苦しい巨漢の弟子を取らなきゃならんのだ。 俺が欲しいのは、優しくて金持ちで、俺を甘やかしてくれる保護者だ。 こんな筋肉ダルマではない。
「そこをなんとか! あの『指弾』……ただのデコピンに見せかけて、衝撃を内部に浸透させる絶技! あんな神業、見たことがねぇ! 是非ご教授を!!」
「ただのデコピンだよ。あと、うるさい」
「ぐぬぅ……! この『狂戦士』ガルドが、手も足も出ないとは……!」
ガルドが震えている。 感動しているようだが、周りの目を見てほしい。 馬車の護衛や商人たちが、完全に引いている。 「あのガルドが土下座を?」「あの子、何者?」「魔王の生まれ変わりか?」というひそひそ話が聞こえてくる。
……まずい。 これ以上ここにいたら、間違いなく「英雄」として祭り上げられる。 そして「お礼に王都へ」とか言われて、王様に謁見させられて、面倒な依頼を押し付けられる未来が見える。
「逃げよう」
俺は踵(きびす)を返した。 挨拶もなしに、スタスタと街道を歩き出す。 馬車の人々が「あ、あの! お礼を!」と声をかけてきたが、無視だ。 聞こえないフリ。美少女は耳が遠いのだ。
◇
十分ほど歩いた。 背後に気配がある。
ズシン、ズシン、ズシン。
地響きのような足音。 振り返ると、五メートル後ろにガルドがいた。 ニヤニヤしながらついてきている。完全にストーカーの顔だ。
「……ついてくんな」 「いえ、師匠が許してくれるまで、地の果てまでついていきます」 「通報するぞ」 「俺より強い衛兵はいません」
こいつ、無敵か? 物理的にも社会的にも強すぎる。
「あのな、俺は忙しいんだ。これから街に行って、優雅なスローライフを送るための準備がある」 「スローライフ……! なるほど、強さを極めた者のみが到達する『無』の境地ですね?」 「違う、ただのニートだ」
話が通じない。 俺はため息をつき、再び歩き出した。 まあいい。街に着けば、人混みに紛れて撒(ま)けるだろう。
……あ。 そこで俺は、致命的な問題に気づいた。
「金、持ってない」
そういえば、転生直後だ。 着ている服は上質だが、ポケットにはハンカチ一枚入っていない。 前世の俺は「アイテムボックス」に全財産を入れていたが、転生した今、そのボックスが開けるかどうか……。
俺は虚空に手をかざし、念じてみた。 『収納(ストレージ)、展開』。
……シーン。 何も起きない。
「嘘だろ……?」
ステータスとスキルは引き継いだが、アイテムボックスの中身はリセットされたらしい。 つまり、俺の全財産(国家予算並み)は消滅した。 現在の所持金、ゼロ。
街に入れば、宿代がかかる。飯代もかかる。 このままでは、「美少女ホームレス」だ。 橋の下で新聞紙(この世界にあるか?)にくるまって寝る元勇者なんて、笑えない。
「働かざる者、食うべからず……か」
嫌だ。絶対に働きたくない。 労働はクソだ。 誰か、俺の代わりに働いて、俺に金を貢いでくれる都合のいい人間はいないか。
チラッ。
俺は背後を見た。 そこには、全身を最高級のミスリル鎧で固め、見るからに金を持っていそうなSランク冒険者が立っていた。
「……」 「……? どうされましたか、師匠」
ガルドが首を傾げる。 俺の脳内で、悪魔的な計算式が弾き出された。
Sランク冒険者=高収入。 弟子=師匠の世話をするもの。 つまり。 こいつを弟子にすれば、俺は財布を手に入れることができるのでは?
俺は立ち止まり、くるりと振り返った。 そして、慈愛に満ちた(と自分では思っている)笑顔を向ける。
「ガルド」 「は、はいッ!」 「お前、金はあるか?」
ガルドはキョトンとした後、懐から革袋を取り出した。 ジャララッ、と重たい音がする。 中には金貨がぎっしり詰まっていた。
「討伐報酬が入ったばかりなんで、金貨百枚ほどなら。……これが何か?」 「合格だ」
俺は指をパチンと鳴らした。
「特別に、弟子入りを認めてやろう」 「ほ、本当ですか!?」 「ああ。ただし、条件がある」
俺は人差し指を立て、ビシッと言い放つ。
「一、俺の衣食住はすべてお前が負担すること」 「当然です! 師匠への喜捨は弟子の喜び!」 「二、俺の安眠を妨げないこと。トラブルはすべてお前が処理しろ」 「お任せください! 師匠の手を煩わせるような雑魚は、俺がすべて薙ぎ払います!」 「三、俺は『指導』なんてしない。俺の背中を見て勝手に学べ」
要するに「何もしないぞ」という宣言だ。 だが、ガルドは目を輝かせて頷いた。
「『不立文字(ふりゅうもんじ)』……! 言葉ではなく、生き様で語ると。深い……深すぎます師匠!」
チョロい。 こいつ、脳みそまで筋肉でできているのか。 だが、これでスポンサー確保だ。 俺は心の中でガッツポーズをした。
「よし、契約成立だ。行くぞ、弟子一号」 「ハッ! お供します、師匠!」
俺たちは歩き出した。 前を行くのは、可憐な美少女。 後ろに従うのは、凶悪な顔面の巨漢戦士。
どう見ても誘拐犯と被害者だが、今の俺は無敵だ。 だって、歩くATM(ガルド)を手に入れたのだから。
「へっへっへ……今夜はステーキだな」 「何か仰いましたか?」 「なんでもない。世界の平和について考えていただけだ」
俺は小石を蹴飛ばした。 その小石が音速で飛んでいき、遠くの木に突き刺さったのを、ガルドが見て「すげぇ……」と呟いたが、無視した。
こうして、俺の「コバンザメ戦法」によるスローライフが始まった。 他人の金で食う飯ほど、美味いものはない。
森に響き渡る、おっさんの野太い叫び声。 地面に額をこすりつけ、尻を高く上げたSランク冒険者ガルド。 その光景を見下ろしながら、俺――アリシア・アレン(十歳・無職希望)は、冷ややかな視線を送った。
「……やだ」
即答である。 当たり前だ。なんで隠居生活の初日に、むさ苦しい巨漢の弟子を取らなきゃならんのだ。 俺が欲しいのは、優しくて金持ちで、俺を甘やかしてくれる保護者だ。 こんな筋肉ダルマではない。
「そこをなんとか! あの『指弾』……ただのデコピンに見せかけて、衝撃を内部に浸透させる絶技! あんな神業、見たことがねぇ! 是非ご教授を!!」
「ただのデコピンだよ。あと、うるさい」
「ぐぬぅ……! この『狂戦士』ガルドが、手も足も出ないとは……!」
ガルドが震えている。 感動しているようだが、周りの目を見てほしい。 馬車の護衛や商人たちが、完全に引いている。 「あのガルドが土下座を?」「あの子、何者?」「魔王の生まれ変わりか?」というひそひそ話が聞こえてくる。
……まずい。 これ以上ここにいたら、間違いなく「英雄」として祭り上げられる。 そして「お礼に王都へ」とか言われて、王様に謁見させられて、面倒な依頼を押し付けられる未来が見える。
「逃げよう」
俺は踵(きびす)を返した。 挨拶もなしに、スタスタと街道を歩き出す。 馬車の人々が「あ、あの! お礼を!」と声をかけてきたが、無視だ。 聞こえないフリ。美少女は耳が遠いのだ。
◇
十分ほど歩いた。 背後に気配がある。
ズシン、ズシン、ズシン。
地響きのような足音。 振り返ると、五メートル後ろにガルドがいた。 ニヤニヤしながらついてきている。完全にストーカーの顔だ。
「……ついてくんな」 「いえ、師匠が許してくれるまで、地の果てまでついていきます」 「通報するぞ」 「俺より強い衛兵はいません」
こいつ、無敵か? 物理的にも社会的にも強すぎる。
「あのな、俺は忙しいんだ。これから街に行って、優雅なスローライフを送るための準備がある」 「スローライフ……! なるほど、強さを極めた者のみが到達する『無』の境地ですね?」 「違う、ただのニートだ」
話が通じない。 俺はため息をつき、再び歩き出した。 まあいい。街に着けば、人混みに紛れて撒(ま)けるだろう。
……あ。 そこで俺は、致命的な問題に気づいた。
「金、持ってない」
そういえば、転生直後だ。 着ている服は上質だが、ポケットにはハンカチ一枚入っていない。 前世の俺は「アイテムボックス」に全財産を入れていたが、転生した今、そのボックスが開けるかどうか……。
俺は虚空に手をかざし、念じてみた。 『収納(ストレージ)、展開』。
……シーン。 何も起きない。
「嘘だろ……?」
ステータスとスキルは引き継いだが、アイテムボックスの中身はリセットされたらしい。 つまり、俺の全財産(国家予算並み)は消滅した。 現在の所持金、ゼロ。
街に入れば、宿代がかかる。飯代もかかる。 このままでは、「美少女ホームレス」だ。 橋の下で新聞紙(この世界にあるか?)にくるまって寝る元勇者なんて、笑えない。
「働かざる者、食うべからず……か」
嫌だ。絶対に働きたくない。 労働はクソだ。 誰か、俺の代わりに働いて、俺に金を貢いでくれる都合のいい人間はいないか。
チラッ。
俺は背後を見た。 そこには、全身を最高級のミスリル鎧で固め、見るからに金を持っていそうなSランク冒険者が立っていた。
「……」 「……? どうされましたか、師匠」
ガルドが首を傾げる。 俺の脳内で、悪魔的な計算式が弾き出された。
Sランク冒険者=高収入。 弟子=師匠の世話をするもの。 つまり。 こいつを弟子にすれば、俺は財布を手に入れることができるのでは?
俺は立ち止まり、くるりと振り返った。 そして、慈愛に満ちた(と自分では思っている)笑顔を向ける。
「ガルド」 「は、はいッ!」 「お前、金はあるか?」
ガルドはキョトンとした後、懐から革袋を取り出した。 ジャララッ、と重たい音がする。 中には金貨がぎっしり詰まっていた。
「討伐報酬が入ったばかりなんで、金貨百枚ほどなら。……これが何か?」 「合格だ」
俺は指をパチンと鳴らした。
「特別に、弟子入りを認めてやろう」 「ほ、本当ですか!?」 「ああ。ただし、条件がある」
俺は人差し指を立て、ビシッと言い放つ。
「一、俺の衣食住はすべてお前が負担すること」 「当然です! 師匠への喜捨は弟子の喜び!」 「二、俺の安眠を妨げないこと。トラブルはすべてお前が処理しろ」 「お任せください! 師匠の手を煩わせるような雑魚は、俺がすべて薙ぎ払います!」 「三、俺は『指導』なんてしない。俺の背中を見て勝手に学べ」
要するに「何もしないぞ」という宣言だ。 だが、ガルドは目を輝かせて頷いた。
「『不立文字(ふりゅうもんじ)』……! 言葉ではなく、生き様で語ると。深い……深すぎます師匠!」
チョロい。 こいつ、脳みそまで筋肉でできているのか。 だが、これでスポンサー確保だ。 俺は心の中でガッツポーズをした。
「よし、契約成立だ。行くぞ、弟子一号」 「ハッ! お供します、師匠!」
俺たちは歩き出した。 前を行くのは、可憐な美少女。 後ろに従うのは、凶悪な顔面の巨漢戦士。
どう見ても誘拐犯と被害者だが、今の俺は無敵だ。 だって、歩くATM(ガルド)を手に入れたのだから。
「へっへっへ……今夜はステーキだな」 「何か仰いましたか?」 「なんでもない。世界の平和について考えていただけだ」
俺は小石を蹴飛ばした。 その小石が音速で飛んでいき、遠くの木に突き刺さったのを、ガルドが見て「すげぇ……」と呟いたが、無視した。
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