性奴隷に堕ちた小姓は『針の檻』に囚われて 〜若君に寵愛される小姓に、藩主の魔の手が迫る〜 【小姓残酷物語 II】完結

丸井マロ

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第1章 蜜の罠

1.針の檻

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元和九年(1623年)

奥州(東北地方)山坂藩は、紅葉が燃えるように色づく秋を迎えていた。

藩主・虎長とらながの居城は、表向きは平穏さを装っていたが、その奥深くでは、おぞましい闇が蠢いていた。

本丸、常御殿の中奥にある小座敷では、十四、五歳くらいの少年が、仰向けに拘束され、手足を縄で縛られていた。

城下にある芝居小屋から、側近の一人が調達してきた男娼である。

華やかに着飾った少年たちが舞い踊る若衆歌舞伎の流行は、この山坂藩にも届いており、城下の芝居小屋には連日、大勢の人々が押し寄せていた。

若衆歌舞伎が人気を博しているのには、それなりの理由があった。

芝居小屋では売春が常態化しており、役者を志す少年は無論のこと、それは建て前で、もっぱら売春を生業とする者も数多くまぎれていた。

この少年も、そのような男娼のひとりだ。

こうした者は、社会的に「無宿者」として、善男善女からなる領民の外に置かれている。

もし突然いなくなったとしても、親族や仲間が奉行所に訴え出て、身柄を捜すような事態には至らない。

そのため、こうして城に連れて来られたのである。

少年は手足を大の字に広げ、腰の下に枕を置かれ、股間を突き出した卑猥な姿勢をとらされていた。

無防備な姿で屈強な男たちに囲まれて、顔を恐怖で引きつらせている。

その肌には、真っ赤に腫れたものから、日が経って緑色になったものまで新旧の打擲の跡が折り重なり、ここに来てから数日の時が経過していることを物語っている。

上座には、この城の主、虎長が、脇息にもたれて座していた。

馬廻のひとり、藤田重政しげまさは、少年の開いた両膝の間に座ると、親指と人さし指で縫い針をつまみ取り、少年の顔の前に差し出した。

「この針で、お前の体を特別なものに作り変えてやろう」

針の先が、ゆっくりと、カリ首に刺し込まれた。
絹を裂くような悲鳴が、座敷に響く。

「お前のような汚らわしい淫売が、我が殿を楽しませるものになるのだ、感謝して受け入れなされ」

「やめて、やめて──!」

少年は激しく身をよじるが、まわりにいる他の馬廻たちが少年の手足や腰をつかみ、強く押さえつける。

藤田は片手で少年のそれを握りしめ、もう片方の手で容赦なく針を押し込み、糸穴のある柄側まで、陰茎の中に埋没させた。

次いで、二本目の針を手にすると、先とは反対側のカリ首から突き刺し、少年の悲鳴を楽しむように、ゆっくりと刺し入れ、柄まで完全に埋め込んだ。

縮こまった陰茎の中で、二本の針が尿道を刺し貫いて交差し、針先は陰嚢の根元に達している。

少年が恐怖で震える。そのたび、陰茎の内部では針が擦れ、鋭い痛みが走る。

些細な振動、血の巡る脈動までもが、激痛として、肉体の内側から襲いかかる仕掛けだ。

少年の体は硬直した。
呼吸を浅く堪え、微動だにしないよう努めるが、それでも脈に合わせて激痛がひとりでに訪れる。

「ほう……」
虎長は脇息から身を起こし、その様子を凝視した。

少年は痙攣し、尿道が内側から裂かれ、鈴口から血が滲み出ている。

やがて失禁し、排尿が引き起こす灼熱の痛みに、全身をガクガクと震わせて泣き叫ぶ。

「見事だ、藤田。これは非常に愉快だ。わずかに身動きするだけで針が内を刺し、痛みから逃れようと動けばまた刺す。動けば動くほど苦しむ仕組み」

虎長はにんまりすると、言葉を続けた。

「それは絶え間なく続き、命ある限り、その痛みから解放されることはない。まさに、肉体の内側に仕掛けられた苦痛の檻よ」

「さようにございます」
藤田はうやうやしく答えた。
「まさしく、絶え間なく続く逃れられぬ痛みこそ、この遊びの真髄にございます。さらに、快楽を求めれば自動で激しく罰し、排尿さえ耐え難き拷問となりまする」

「うむ。そやつは、もはや己の性器のうちにある檻に囚われておるな。『針の檻』と名付けよう」

虎長の言葉に、藤田は深く頭を下げる。
「はっ、まことに素晴らしい御命名にございまする」

「この遊びは、我が玩具を失った退屈を埋めるに足る。しかし、それは所詮、使い捨ての淫売。これを新しい玩具で試す時が、待ち遠しいものよ」
虎長は薄く笑った。

「仰せの通り。まことに価値ある玩具に用いてこそ、この『針の檻』も真価を発揮しましょう」

止まることのない激痛にわななく少年を尻目に、藤田はほくそ笑んだ。

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