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4話
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「え……と、今日のお店ってココでしたっけ? 相馬部長に間違ったお店を伝えてしまったので、連絡してもよろしいでしょうか」
連れて来られた店はコンチネンタルグランドというホテルの最上階。個室。
大きな窓の前にテーブルと二人掛けのソファが置かれ、夜景を見ながら食事をするカップル用の部屋。
「あれ?ココって言ってなかったっけ? じゃあ相馬君にはうちの秘書から連絡させておくから」
そう言って、御山は傍らに控えていた秘書を振り返ると視線を合わせた。
秘書はそれで全てを察したのか、一礼すると個室を出た。
明らかに二人掛けのソファの個室に相馬が来たらどこに座るのだろうかと千晶が思案していると、御山がソファに座った。
「ほら、千晶ちゃんも座んなよ」
「あ、はい」
何だかぴったりと二人並んで座るのは、取引先との食事会というより、デートのような雰囲気だ。
千晶は抑制剤を飲んでも仄かに甘い匂いが零れてしまうこともあるので、出来るだけソファの端に寄って座る。
御山はいつの間に頼んだのか、千晶の前にソムリエが淡いゴールドの飲み物を置く。
「じゃ、お疲れ様ってことで」
最近人気の俳優にも似た美貌で御山は笑ってグラスを掲げるが、ちっとも食えない内面を知っているせいで、引き攣りながら千晶もグラスを掲げる。
仕事の打ち合わせは御山と二人きりでも苦ではないが、仕事後の付き合いとなると話は別だ。早く相馬に来て欲しいと思う気持ちのまま御山に合わせてグラスを掲げる。
「お疲れ様です」
フルートグラスに口を付けた御山に合わせて千晶もひと口嚥下した。好きな酒の香りがしたが、付き合いで飲んでいるせいか味に違和感を覚えた。
御山が少し千晶の方に躯を寄せたので二人の脚がぴたり、とくっつく。
それを避けるように千晶はソファの端に寄ると、御山は低く嗤った。
「逃げてるウサギを追いかけてる気分だな」
千晶が逃げた分だけ御山はまた距離を詰めてきた。千晶の躯はソファの端でもうこれ以上距離を取ることが出来ない。
「ウサギって……どっからどう見ても俺、男ですよ」
何言ってるんですか、と笑い飛ばそうとしたが、どうにも乾いた笑いにしかならない。
「うん。男の子だよ、千晶ちゃんは。だけどオメガ」
「……っ」
そう言ってくつくつと御山は笑って千晶の明るい髪を一房摘まむ。そして、千晶の耳に掛けた。
そのとき、御山の指先が千晶の耳にも触れて、千晶は背筋を震わせた。
「あ、もしかして隠してるつもりだった? 俺結構オメガの子が隠してるの気づけるんだよねぇ。特に千晶ちゃんは俺にとっていい匂いしてるし、相性良さそうな気がする」
そう言って鼻筋を首に埋められそうになって、千晶は思わず首に手を当てて後退ったが、ソファにはこれ以上逃げ場はない。
「御山さん、やめてください。御山さんだったら幾らでも可愛いオメガ手に入れ放題でしょう? 何も俺みたいなオメガらしくないオメガ相手にすることないでしょう?」
「千晶ちゃんみたいにさぁ、凛とした頭のいいオメガを発情期に抱いたらどんなになっちゃうのか、オトコは興味あるよね。神経質そうなスーツ脱がしたい」
御山の長い指が千晶の顎に掛かる。
「ちょっ……と、変な冗談……っ」
顎の下を御山がくすぐると、ぞくぞくとした感覚が躯中に甘く走った。
何かがおかしい。朝も抑制剤は飲んでるし、YNNシステムズに行く前にも追加で服用した。
「誤魔化してもバレバレだよ……」
必死に御山の手に抵抗しようと試みるのに、御山の指がシャツの上を滑る。とても気持ち悪いのに、熱を孕んだような感覚が生まれる。
なんで、どうして?ここに来る前にちゃんと発情抑制剤も服用したのに。
「……っは、ぁ………っ」
理性とは関係なく、腹の奥が熱くなって、とろとろと体液が流れ出たのが、千晶は自分でもわかった。
なんで、なんで、なんで…………………?
狼狽える千晶を嗤った御山の指が千晶のネクタイに掛かる。
とっくに一品目の料理が運ばれてきてもいいくらい時間は経っているのに、最初の酒が運ばれてきてからはオーダーすら取っていない。
「み……御山さん、どういうつもりで……っ」
「わかんない? 口説いてんだよ、千晶ちゃんのこと」
「……っざけんなっ……」
千晶は渾身の力で御山を突き飛ばした。
「何が口説いてる、だよ。全然口説いてねぇじゃんか。オメガを思うとおりにしようとしてるだけじゃねぇかよっ……」
突き飛ばされて、ソファから落ちた御山は一瞬虚を衝かれたような顔をしたが。いーわー、千晶ちゃん
「はははっ……やっぱ。コレ飲んだオメガみーんな、とろんってなってケツ振るしか脳無くなるんだけどな」
嗤いながら御山はゆらりと立ち上がる。
「でも、全く効いてないってことは、ないよね?」
愉しそうに御山が近づいてくる。
躯は熱くてくちびるから漏れる吐息は馬鹿みたくこってりと甘くて吐き気がする。
「相馬くんが居たとはいえ、よくトレジャックスの恩田社長をうちの傘下に入ることを承諾させたよね。経済ニュースのトップに上がるような仕事、オメガにできるなんて、驚いたよ。それとも……」
オメガにしか出来ない方法でも使ったのかな?
耳元で囁かれた瞬間。
バシッと乾いた音が響いた。
思わず千晶は御山の頬を殴ってしまったのだ。
「っ人がどんな思いで……っあんたんとことトレジャックスが業務提携したら今よりもっと大きな利益産み出せると思って俺も相馬さんも必死で恩田さんにプレゼンしたんだっつーの!」
御山は殴られたにも関わらず更に愉しそうに大きな声で嗤った。
「いいねぇ。千晶ちゃん、やっぱすげぇいい」
ちっとも堪えてないない様子の御山の様子に千晶の背中に冷たい汗が流れた。オメガの割に上背があったとしても、根本的にアルファとは躯の作りが違うのだとまざまざと見せつけられた。
しゅるり、と千晶のタイが抜かれた。
「やめろ……っ」
シャツのボタンに掛かった御山の指先を両手で必死に抑えて、脚をバタつかせて暴れた。
「ねぇ。千晶ちゃん。頭いいんだからわかるでしょ? ここまで進んだ買収の話、やっぱ俺がやめるって言ったらどうなると思う?」
「は……?」
思わぬセリフに千晶はその場でぴしり、と音がしたかのように固まった。
「そんなの……御山さんだって、困………っ」
そこまで言って、この買収の話は纏まればYNNにとって大きな利益が見込めるが、纏まらなくて御山は困ることはないのだ。元々経営に困ってアドバイザー契約を結んだのではなく、更なる事業拡大を目指して契約を結んでいるのだから。
そのことに気付いて言葉を飲み込んだ千晶に御山は唇の笑みを深くする。
「うん。俺は困らないよ。困るのは千晶ちゃんと相馬部長だよね? ここまで時間かけて進めた案件ダメにして、しかもお宅との契約、成功報酬だからこの話纏まんなかったら帝都証券は金にならない。更に俺が契約を帝都証券と解消して、他とアドバイザーの契約結んだりしたら、千晶ちゃんも相馬部長も社内評価駄々下がり。相馬さん、本店に返り咲くどころか更にショボい子会社に出向になったりね」
相馬の名前を出されて千晶は動けなくなる。
「千晶ちゃんはホントにイイコでバカだね」
ぷつ、ぷつ、とボタンが外されてるのを、他人ごとのように見てしまった。
あの人と対等になりたくて必死なのに、脚を引っ張るなんて耐えられない。
御山の吐息が千晶に掛かるほどに近い。
ぞくぞくするような快感が背中を走る。御山の匂いが頭がおかしくなりそうに甘いのに、同時に沸き上がるどうしようもない不快感。
だからオメガなんていやなんだ。
連れて来られた店はコンチネンタルグランドというホテルの最上階。個室。
大きな窓の前にテーブルと二人掛けのソファが置かれ、夜景を見ながら食事をするカップル用の部屋。
「あれ?ココって言ってなかったっけ? じゃあ相馬君にはうちの秘書から連絡させておくから」
そう言って、御山は傍らに控えていた秘書を振り返ると視線を合わせた。
秘書はそれで全てを察したのか、一礼すると個室を出た。
明らかに二人掛けのソファの個室に相馬が来たらどこに座るのだろうかと千晶が思案していると、御山がソファに座った。
「ほら、千晶ちゃんも座んなよ」
「あ、はい」
何だかぴったりと二人並んで座るのは、取引先との食事会というより、デートのような雰囲気だ。
千晶は抑制剤を飲んでも仄かに甘い匂いが零れてしまうこともあるので、出来るだけソファの端に寄って座る。
御山はいつの間に頼んだのか、千晶の前にソムリエが淡いゴールドの飲み物を置く。
「じゃ、お疲れ様ってことで」
最近人気の俳優にも似た美貌で御山は笑ってグラスを掲げるが、ちっとも食えない内面を知っているせいで、引き攣りながら千晶もグラスを掲げる。
仕事の打ち合わせは御山と二人きりでも苦ではないが、仕事後の付き合いとなると話は別だ。早く相馬に来て欲しいと思う気持ちのまま御山に合わせてグラスを掲げる。
「お疲れ様です」
フルートグラスに口を付けた御山に合わせて千晶もひと口嚥下した。好きな酒の香りがしたが、付き合いで飲んでいるせいか味に違和感を覚えた。
御山が少し千晶の方に躯を寄せたので二人の脚がぴたり、とくっつく。
それを避けるように千晶はソファの端に寄ると、御山は低く嗤った。
「逃げてるウサギを追いかけてる気分だな」
千晶が逃げた分だけ御山はまた距離を詰めてきた。千晶の躯はソファの端でもうこれ以上距離を取ることが出来ない。
「ウサギって……どっからどう見ても俺、男ですよ」
何言ってるんですか、と笑い飛ばそうとしたが、どうにも乾いた笑いにしかならない。
「うん。男の子だよ、千晶ちゃんは。だけどオメガ」
「……っ」
そう言ってくつくつと御山は笑って千晶の明るい髪を一房摘まむ。そして、千晶の耳に掛けた。
そのとき、御山の指先が千晶の耳にも触れて、千晶は背筋を震わせた。
「あ、もしかして隠してるつもりだった? 俺結構オメガの子が隠してるの気づけるんだよねぇ。特に千晶ちゃんは俺にとっていい匂いしてるし、相性良さそうな気がする」
そう言って鼻筋を首に埋められそうになって、千晶は思わず首に手を当てて後退ったが、ソファにはこれ以上逃げ場はない。
「御山さん、やめてください。御山さんだったら幾らでも可愛いオメガ手に入れ放題でしょう? 何も俺みたいなオメガらしくないオメガ相手にすることないでしょう?」
「千晶ちゃんみたいにさぁ、凛とした頭のいいオメガを発情期に抱いたらどんなになっちゃうのか、オトコは興味あるよね。神経質そうなスーツ脱がしたい」
御山の長い指が千晶の顎に掛かる。
「ちょっ……と、変な冗談……っ」
顎の下を御山がくすぐると、ぞくぞくとした感覚が躯中に甘く走った。
何かがおかしい。朝も抑制剤は飲んでるし、YNNシステムズに行く前にも追加で服用した。
「誤魔化してもバレバレだよ……」
必死に御山の手に抵抗しようと試みるのに、御山の指がシャツの上を滑る。とても気持ち悪いのに、熱を孕んだような感覚が生まれる。
なんで、どうして?ここに来る前にちゃんと発情抑制剤も服用したのに。
「……っは、ぁ………っ」
理性とは関係なく、腹の奥が熱くなって、とろとろと体液が流れ出たのが、千晶は自分でもわかった。
なんで、なんで、なんで…………………?
狼狽える千晶を嗤った御山の指が千晶のネクタイに掛かる。
とっくに一品目の料理が運ばれてきてもいいくらい時間は経っているのに、最初の酒が運ばれてきてからはオーダーすら取っていない。
「み……御山さん、どういうつもりで……っ」
「わかんない? 口説いてんだよ、千晶ちゃんのこと」
「……っざけんなっ……」
千晶は渾身の力で御山を突き飛ばした。
「何が口説いてる、だよ。全然口説いてねぇじゃんか。オメガを思うとおりにしようとしてるだけじゃねぇかよっ……」
突き飛ばされて、ソファから落ちた御山は一瞬虚を衝かれたような顔をしたが。いーわー、千晶ちゃん
「はははっ……やっぱ。コレ飲んだオメガみーんな、とろんってなってケツ振るしか脳無くなるんだけどな」
嗤いながら御山はゆらりと立ち上がる。
「でも、全く効いてないってことは、ないよね?」
愉しそうに御山が近づいてくる。
躯は熱くてくちびるから漏れる吐息は馬鹿みたくこってりと甘くて吐き気がする。
「相馬くんが居たとはいえ、よくトレジャックスの恩田社長をうちの傘下に入ることを承諾させたよね。経済ニュースのトップに上がるような仕事、オメガにできるなんて、驚いたよ。それとも……」
オメガにしか出来ない方法でも使ったのかな?
耳元で囁かれた瞬間。
バシッと乾いた音が響いた。
思わず千晶は御山の頬を殴ってしまったのだ。
「っ人がどんな思いで……っあんたんとことトレジャックスが業務提携したら今よりもっと大きな利益産み出せると思って俺も相馬さんも必死で恩田さんにプレゼンしたんだっつーの!」
御山は殴られたにも関わらず更に愉しそうに大きな声で嗤った。
「いいねぇ。千晶ちゃん、やっぱすげぇいい」
ちっとも堪えてないない様子の御山の様子に千晶の背中に冷たい汗が流れた。オメガの割に上背があったとしても、根本的にアルファとは躯の作りが違うのだとまざまざと見せつけられた。
しゅるり、と千晶のタイが抜かれた。
「やめろ……っ」
シャツのボタンに掛かった御山の指先を両手で必死に抑えて、脚をバタつかせて暴れた。
「ねぇ。千晶ちゃん。頭いいんだからわかるでしょ? ここまで進んだ買収の話、やっぱ俺がやめるって言ったらどうなると思う?」
「は……?」
思わぬセリフに千晶はその場でぴしり、と音がしたかのように固まった。
「そんなの……御山さんだって、困………っ」
そこまで言って、この買収の話は纏まればYNNにとって大きな利益が見込めるが、纏まらなくて御山は困ることはないのだ。元々経営に困ってアドバイザー契約を結んだのではなく、更なる事業拡大を目指して契約を結んでいるのだから。
そのことに気付いて言葉を飲み込んだ千晶に御山は唇の笑みを深くする。
「うん。俺は困らないよ。困るのは千晶ちゃんと相馬部長だよね? ここまで時間かけて進めた案件ダメにして、しかもお宅との契約、成功報酬だからこの話纏まんなかったら帝都証券は金にならない。更に俺が契約を帝都証券と解消して、他とアドバイザーの契約結んだりしたら、千晶ちゃんも相馬部長も社内評価駄々下がり。相馬さん、本店に返り咲くどころか更にショボい子会社に出向になったりね」
相馬の名前を出されて千晶は動けなくなる。
「千晶ちゃんはホントにイイコでバカだね」
ぷつ、ぷつ、とボタンが外されてるのを、他人ごとのように見てしまった。
あの人と対等になりたくて必死なのに、脚を引っ張るなんて耐えられない。
御山の吐息が千晶に掛かるほどに近い。
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