それはとても、甘い罠

ゆなな

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番外編

Happy birthday dear Ryo3

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 何度躯を重ねても初々しい反応が可愛い躯をゆっくりとリョウは解していく。
「ココ、痛くさせてごめんね」
 と言って左の乳首を殊更丁寧に舐めると、
「し……心臓そこじゃ……な」
 なんて言いながら悠は薄い肌を真っ赤にさせて何だかいつもよりも感じているようだった。
 リョウの指を3本飲み込めたところで、指を抜いて、痛いくらいに勃ち上がったものを挿入しようとしたときだった。
「ちょっと待って……っ……」
 意を決したような表情の悠が、リョウの胸に腕を突いた。
「まだ入れたら痛そう? もう少し慣らしてからがいいか?」
 リョウが尋ねると、悠は真っ赤な顔で顔を横に振った。
「あの……そうじゃなくて……」
「うん?」
「今日は……その……リョウさんの誕生日だから……俺が……」
 悠は真っ赤な顔で甘い提案をした。

*****

「んんっ……痛……っ」 
 ベッドの上に横たわったリョウの腰の上に跨がって、怒張したものを根元まで咥え込むと、悠は苦しそうに息を溢した。
 お腹がリョウのものでいっぱいで苦しくてたまらない。思わず目尻から溜まった涙が溢れた。
 長い指で悠の目尻の涙を掬ったあとリョウはくくっと笑う。
「苦しそうだね、折角気持ち良さそうだったのに、しぼんじゃった」
  挿入直前は体液をたっぷり滲ませるくらいに感じていた悠のすっかり力を無くしたペニスにリョウはふにふにと指を絡める。
「……じ……自分で入れると……っいつもみた……いにならな……っ」 
 苦しそうに息を乱した悠を宥めるように大きなてのひらが背中をさすった。いつもリョウに挿入されるとめちゃくちゃに気持ちよくて我を失うほどなのに、悠が自分で上に乗って挿入するとこうも違うものなのか。
「息、ゆっくり吐いてごらん。上手に吐けたらちゃんと吸えるから」
 浅く繰り返していた呼吸から、 吐くことに集中する呼吸に変える。
「ふ、ぅ………」
 呼吸が落ち着いてきたのを見計らってリョウは再び声を掛ける。
「……っ悠、入り口まで一旦抜こうか。 俺の腹に手突いていいから」
「は…… はい……… っ」
  たっぷり塗ったローションのお陰でぬるぬるとリョウの陰茎が抜けていく。
「息、吐くの忘れないで」
 優しく声を掛けてもらって長いものを何とか抜くと、幼子にイイコ、イイコ、するように頭を撫でられた。
「よく出来たね。じゃあ今度はまず亀頭のところだけ入れてごらん。そこまで入ったら止めて」
「亀頭……?」
 分からない、といった顔をした悠の指先をリョウはそっと取ると、自身の陰茎の先に導いた。
「あ……」
「ほら、ここのペニスの先の丸くなってるのところだよ。悠のナカでイきたいから大きくなってて辛いかもしれないけど、そこだけ頑張って挿れられる?」
 指で触れると今にも精液を吐き出しそうにパンパンに膨らんだ先の部分があまりに熱くて、一旦萎んでしまった悠のペニスもじわりと火照ったような気がした。
 羞恥を誤魔化すように、悠は再びリョウのペニスの上に腰を下ろす。
「んっ……」
 たっぷり塗られたローションがちゅぷ 、と恥ずかしい音を立てて、リョウの膨らんだ切っ先を飲み込んだ。
「は……っ……は………っ」
 「悠、息はゆっくり吐いて」
 また浅く呼吸をしてしまったのを優しく指摘されて、悠はゆっくりと息を吐き出した。熱く猛る切っ先がほんの少し内壁の粘膜に馴染んだような気がした。
「先っぽ上手に飲み込めたね」
 また、イイコ、イイコ、をされる。なんだか褒められたみたいで胸の奥がぽわんと温かくなる。
「亀頭は全部入ったんだけど、あともうちょっとだけ挿れられる?ほんの少しで大丈夫。2~3センチくらいだけ」
「に……に、さんせんち……?」
「そう、ちょっとでいいよ」
 リョウの教えを守ってゆっくり息を吐いてからもう少しだけ、腰を進めた。
「こ……このくらい……?」
「うん、ちょうど良さそう。 じゃあ今度は手を俺の腹じゃなくてベッドに突いてごらん……も、ちょっと後ろの方……腰前に出すようにして……そう。その辺り……」
「あっ………」
 リョウの声に従って少し後ろの方に手を突くと、腰が少し前に突き出されるようになった。ペニスが当たる位置が変わった瞬間、全身に覚えのある甘い痺れが走った。
「そこ、わかる? その辺りのお腹側のところが、悠の最初に気持ちいいとこ、だよ」
「あっ……あっ……さ……最初……?」
「うん、他にもあるけれど、まずここで気持ちよくなると他も感じやすくなるんだよ。お腹の方に擦りつけるように動いてごらん」
 リョウの声は魔法みたいで、とっても恥ずかしい体勢なのに、言われるままに躯が動いてしまう。
「ぁっ……リョ……ウさ……っ」
 「ん……上手に出来てるよ、気持ちよさそう、だね………っ」
 気持ち良さそうにぷっくりと膨れている前立腺にリョウのペニスを擦りつけるので、リョウの吐息も上がってくる。
「あっ…… あっ………も……… イク………」
 あまりの快楽に、悠のいつの間にか勃ち上がっていたペニスから白濁がちいさく吹き出した。
「ああっ…………………」
「く………っ」
 達する瞬間悠の内壁にぎゅ、っときつく絞られてリョウの眉もきつく寄せられる。
「…………は……っぁ」
  リョウの上に倒れ込んできた躯を優しく抱き締めてやりながら
「どうする? 交代する?」
リョウが問うと悠は小さくかぶりを振った。
「……俺がリョウさん、イかせてみたい………っ」
 達した後の甘く掠れた悠の声にリョウはうっそりと笑った。
「そっか、じゃあもうちょっと頑張らないとね」
リョウの声に悠は再び躯を起こした。
「今一回イって、ナカが少し緩んだから、このままゆっくり奥まで挿れてごらん。手はまた俺の腹に突いていいから」
 言われて、リョウの腹に悠は手を突く。彫刻のように美しい腹筋はとても硬くて触れるだけで、悠の胸はドキドキと高まる。薄いばかりの己の腹とは大違いで大人の色気が濃厚に漂う。
「ひ……っ」
 達したばかりで敏感な粘膜を擦りあげて思わず声を漏らしてしまう。
 少し休みたかったが、硬く張り詰めているリョウのペニスはまだ達していないと思うと、悠は頑張って長い陰茎を少しずつ飲み込んでいった。
 今度は先ほどと違って少しペニスを進めるだけで、声が漏れてしまうほどに粘膜が擦られるのが気持ちよくて、逆に辛いほどだった。
「ひゃぅっ……」
 あと、少しで全部埋まるというところで、軽く下から突き上げられて、悠は思わず裏返ったような声をあげてしまった。
「リョ……リョウさんっ……」
 思わず抗議するようにリョウの蒼い瞳を見ると、情欲で潤んでいた。
「ごめん、ごめん。焦れったくて、つい……根元まで今度は上手に飲み込めたね……俺の腹に手ぇ突いたままで、腰回してごらん」
「こう……?」
 ぎこちなく悠の腰が揺れる。
「悠、フラフープやったことある? あれゆっくりやるみたいに回してごらん」
リョウがアドバイスすると、悠はこくり、と頷いて深いところまで飲み込んだまま、目を瞑ってゆっくりと腰を回し始めた。
 くちゅん、くちゅんとローションがかき混ぜられる音を淫靡に響かせて、悠の腰がなめらかに揺れる。
「あぁっ……あっ………あっ…………………あっ…………」
 「……悠、すごい、上手だよ…… っ……」
 あまりの気持ちよさに悠はとろりと蕩けた淫らな表情を浮かべて腰を振る。気持ちよくて、気持ちよくて、勝手に腰が動いてしまうほどだ。
 リョウもあまりの快感に喉の奥で唸るような声を漏らしてしまう。
「悠……… っ」
 掻き回されたローションが火傷しそうなほどに熱く感じて気がおかしくなりそうなほどの快楽の中。
 リョウも悠の腰を掴んで、悠の動きに合わせて腰を揺らす。
「あっ……また、イく………リョウさんっ………すき……」
 先ほどと違って、根元までずっぽりと飲み込んで腰を淫らに揺しながら達する姿は清楚な普段のイメージからは想像もつかないほどにいやらしくて、可愛い。
「……っ俺も好きだよ………っく…………」
 リョウも脳髄まで沸騰しそうな興奮のまま、悠の最奥に吐き出した。
 はぁ、はぁ、と乱れる吐息のままぎゅっときつく抱き締める。
 まだ繋がったままのところは、ドクドクと脈打っているようだった。
「悠、上手にできたね……」
 柔らかな髪を撫でながら褒めると、悠は快楽にとろんと熔けた瞳でちいさく笑った。
「ほんと……気持ちよかった……?」
「あぁ、すごく気持ちよかったよ。積極的な悠も可愛いかった……これもプレゼントだったのかな。すごく嬉しいよ。ありがとう」
「え?!あ?!うわっ」
 リョウは繋がったまま躯を起こすと、ぽすり、とベッドに悠の背中が倒される。
「リョ……リョウさん?」
 達した後はリョウの躯の上に倒れ込んでいた悠だったが、ぐるりと世界がひっくり返った状況だ。
「でも。もう、ちょっと、かなり、限界かな………」
 悠が見上げた先にはひどく獰猛な貌をした男がいた。
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